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『革命! 世界初 電池の要らないアシストギア』
 自転車量販店、サイクルオリンピックが発売した“フリーパワー”を試しにいった。


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 クランク軸に、シリコンゴムを使ったこんなメカが入っている。ペダルを踏み込むと、ゴムがつぶれる(写真下)。その反発力がアシスト力を生む、という触れ込み。


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 でもこれ、「アシスト」かな? アシストって、プラスαの付加価値でしょ。ゴムをつぶしているのは人間による入力なのだから、その反発力はタダの反発力じゃないの? と思ったので、乗ってみたかったわけです。


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 お店は実にウェルカムだった。試乗車は何台もあり、免許証提示のような身元確認もない。とくに時間制限もない。スタッフも熱心だ。
 ゴムの硬さは3種類。同じ26インチフレームの変速機なしママチャリに付けた自転車が用意されている。「ソフトからハードまでぜんぶ乗ってみて下さい」というお言葉に甘える。

 結論。言われてみれば、ゴムの反発力がたしかにアシスト力を生んでいる感じはする。加速力や、出ている速度のわりに、ペダルが軽いのだ。ミディアム、ハードと、ゴムが硬くなるほど、その効果が、高い速度で発揮される。

 ただし、平坦路のみである。坂道、とくに急坂では効かない。だから、電動アシスト自転車の代わりにはならない。この仕掛けで電チャリ並みだったら、永久機関も実現しとるわい。
 そのへんは売るほうもわかっていて、パンフレットに『シリコーンの力で自転車がもっと楽しくなる!』とは書いてあるけど、「電動アシスト」は言葉としてもいっさい引き合いに出していない。

 でも、最初、ニュースを見たときに、「錯覚アシスト」でしょと思った以上の効果はあった。
 止まっているときにペダルを踏むと、とくにソフト仕様ではゴムのブニュっとした感触がある。そのため、膝にやさしいのがけっこう大きなメリットかもしれない。大して力もかけていないのに、こぎ出しのとき、何かの拍子で“膝にくる”ことありませんか。あれがなくなると思う。こぎ出しを軽く感じるのも、実はこの柔らかさのおかげかもしれない。


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 価格は、フリーパワーのギアセットでおよそ1万円。完成車で売るよりも、店で新車を買ってもらったときに取り付けるという売り方をメインに考えているようで、変速機付きで2万5000円〜3万円くらいの自転車に付ける人がいちばん多いそうだ。このときも年配の夫婦が1台お買い上げだった。
 実用自転車は、苛烈な価格競争で利益が出なくなっている。そこに風穴を開けたい新機軸でもあるのかなと感じた。

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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