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2018年08月

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 いちばんコンパクトなBMWのSUV、X1の上に出たX2。
 正式名は「X2 Xドライブ20i MスポーツX」。長い。っていうか、Xばかり3回も使うな。
 
 しかし、X1より上級モデルなのに、全長(4375mm)は8cm短い。全高もリフトパーキングに入るサイズ。そもそもデザインテイストがX1、X3、X5とはぜんぜん違う。今度のモデルチェンジでついにFF化される次期1シリーズハッチバックもこんな感じなのかなと思わせる。ずんぐりしていて、この色だととくにカピバラに似ている。


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 ファットバイクは積めた。でも、ぎりぎり。ゴルフより全長が10cm長いことを考えると、FFプラットフォーム(車台)としてはスペース効率が悪い。ボディの天地が低いので、アクセス性も悪い。入れてる途中、ダメかもと思った。
 だから、星はこれくらい。

●ファットバイカー・フレンドリー度(5ツ星満点):★★


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 でもこのクルマ、運転するとイイです。硬くて、軽くて、一体感がすごくある。
 死んでもSUVという言葉は使わないBMWによると、X2は、X6/X4に次ぐSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)だという。X6もX4もウスラでかくてちっともいいと思わなかったが、これはたしかに5ドアハッチバックのカタチをしたスポーツクーペかなと思わせるスポーティさがある。カッコも新しい。
 BMWはやっぱり歌舞伎者(かぶきもの)ですね。

カメラを止めるな!

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 ゆうべ、速攻で『カメラを止めるな!』を見に行った。監督も役者も無名。300万円の低予算でつくった、いわゆる自主映画なのに、ネットで評判が高まり、メジャーな映画館で上映が始まって、大ヒットを続けている。

 途中で、これ、どうすんだろうと思ったけど、見るのを止めなくてよかった。
 ネタバレさせてもらうと、犯人は田中さんです! って、そういう話ではない。
 どういう映画かというと、とにかく「映画好き」ならぜったいに楽しめる映画です。

 東宝シネマズのシネマコンプレックスだから、中はとてもきれいだった。夜10時スタートのレイトショーだったので、空いていたし。
 ネットで座席表を見ながら席が取れて、キャッシュレスで決済ができて、駐車場代も3時間まで無料。
 発作的にレイトショーで映画を見に行く。ちょっとハマりそうだ。
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 2020年夏の東京オリンピックのために、時計の針を2時間早めるサマータイム導入が検討されることになった。
「実施されれば、午前7時スタートのマラソンが、いまの午前5時スタートになります」。なんだかうれしそうな声でどこかのテレビニュースが伝えていた。

 そこだけ聞くと、妙案みたいだが、よく考えると、トンデモナイ話だと思う。
 マラソンをいまの時計で午前5時スタートにすればいいだけのことでしょ。極東の日本にやってくる選手のほとんどは、もともと時差調整の問題を抱えているわけだから、5時スタートだってなんの問題もないはずだ。
 富士山に登って、富士スピードウェイがゴールに決まった244kmの自転車ロードレースなら、午前4時スタートでもいい。8月の東京ならもう薄明るい。獲得標高4865m!の難コースでも正午すぎにはゴールできる。

 そんな早い時間では交通機関が動いていなくて、観客が集まらない? その日だけ、特別ダイヤを組んでもらえばいいじゃないの。
 時間をズラすことで「暑さ問題」が緩和されると思うなら、大会中はずっとオリンピックダイヤを続けてもらい、競技開始時間をすべて前倒しにする。要は、オリンピックにかかわる人だけが少し早起きすりゃいいのである。

 そもそも東京オリンピックって、東京の話である。なのに、その都合で日本の時計を動かす。地方の人は怒ったほうがいいですよ。冷夏の場合、稚内とか根室の人なんか迷惑もいいところでしょ。九州くらいの西だと、時計を2時間早めたら、早朝はまだ暗い。
 最大の問題は変更にかかるコストで、10年前の試算でも1000億円という説がある。だれが払うの?
 しかし、次の臨時国会で議員立法することを安倍サンが自民党に命じたという。それでまたまた強行採決ですか。

 ちなみに、ガーシュインの名曲『サマータイム』の“summertime”とは、黒人のママが自分の子どもに語りかける切ない歌で、「夏ってのはね」くらいの意。ヒートアイランドの東京で夏にオリンピックなんかできるわけないのに呼んじゃって、そのツケを全国民に負担させるサマータイム(夏時間)の意味ではありません。

早起きは三文の得

 暑すぎて、昼間はとても走れません。日曜日は早出して、クルマにファットバイクを積んで麓まで行き、入山峠に上った。八王子 陣馬街道の奥にあるマイ・フェイバリット峠だ。

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 盆堀林道の入口には工事注意の看板。峠からこっちに下り始めてからの崩落箇所の工事だろうか。でも、日曜日なら休工だろう。
 まだ7時過ぎだし、日陰が多いし、序盤の急坂でこいでいても、さすがに暑くはない。
 熟年カップルがロードバイクで下りてきた。この時間に武蔵五日市のほうから峠越えをしてきたとすると、どれだけ早立ちしたのだろうか。暑さから逃れるため、みなさんそれぞれ努力しておられます。


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 思ったとおり、工事は谷に出たところの崩落危険箇所で、崖にセメントを吹き付ける法面(のりめん)工事だった。おかげさまで走らせてもらえます。


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 ところが、標高を上げて上から見下ろすと、法面はこんなにちっぽけ。焼け石に水な感じも。


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 峠道はいつにも増してきれいだった。アレッ、こんな道だったっけ!? と感じるような新鮮さもあって、すごく気持ちいい。
 よく考えると、そんな“お初”感は、光りのせいだった。こんな早い時間にここを通ったことがない。朝の光線がいつもと違う景色を見せてくれていたのだった。早起きは三文の得だなあ。


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 500mおきにあるキロポストで「4.5km」のちょっと先が入山峠。頂上は眺望ゼロ。
 T字路の右側から別の林道が始まる。フェンスでロックされているが、脇から入れる。麓スタートだったので、人間フューエルタンクもまだ十分だった。兼ねてからの懸案を実行して、ゲートインする。

 その林道は武蔵五日市へ下る盆堀林道の谷の山側に拓かれている。ダートだが、ガードレール完備で、勾配はほとんどフラット。杉の伐り出し道路としていつも使われている感じだ。初めての道はコーフンする。


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 でも、進むうちにこんなヤバそうなところも現れる。


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 どうしようかどうしようかと思っていたら、終点に出た。ああ、よかった。


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 入山峠まで戻ると、地べたに体育座りしているトレイルランナーがいた。毎年、ハセツネCUPに出ている人だった。
 武蔵五日市まで電車で来て、ここまで上がってきた。これから山を下りて、都民の森まで走るという。都民の森って、奥多摩周遊道路ではないか。「でも、30kmくらいですよ」。

 地図とコンパスだけで山の中を走るトレーニングもしていて、等高線びっしりのマップを見せてくれた。
「いつかは“モンブラン一周レース”ですか?」と聞くと、否定はしなかった。

 麓のクルマに戻っても、まだ10時前だった。暑い夏は、早起きして峠のつまみ食いに限るかも。

白鳥の湖もヌルかった

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 山中湖は白鳥の湖だ。
『白鳥の湖』といえば、バレエで有名なチャイコフスキーの名曲。サンサーンスの『白鳥』(Le Cygne)といえば、素人チェリスト憧れの目標曲なのだが、山中湖の白鳥はコワイ。
 エサを求めてグイグイ近づいてくる。湖のサルか。陸(おか)に上がると、かなりデカイし。エサを与える人間がいけないんだけど。
 しかし、こうしてみるとアシ漕ぎのスワンボートにそっくり。


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 SUP(スタンドアップパドル)初体験。仕事(取材)です。
 やったけど、乗れませんでした、では困るので、ラジオ体操の小学生がわらわらする湖畔で、朝7時から準備する。
 その甲斐あって、無風。湖面は凪。一発でスタンドアップ成功。思ったとおり、こりゃ水上の自転車だ。


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 それでも、ちょっと慣れてきたら、落水した。どっこも掴まるところがないので、落ちるときは一瞬。大笑いだった。
「足もと見ちゃうと落ちますよ。遠くを見て」と先生に言われていた。人生訓みたいだ。
 
 なによりびっくりしたのは、朝8時前なのに、水がぜんぜん冷たくない。むしろあったかい。富士山麓の湖に落ちても、この夏の“危険な暑さ”を実感する。

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下野康史(かばた・やすし)
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