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中途半端だけど、先日、スマートが4万5000kmになった。 2005年7月に新車で買った初代ブラバス。帰省する田舎はないし、休みの日にクルマでドライブする習慣もまったくないから、12年乗っても走行距離はこんなものだが、マイカー保有年月の長さは記録更新中だ。 感心するのは、こわれないこと。4回目の車検更新前、減っていたリアタイヤを換えたら、ESPが誤作動し始めて、走行中、前輪に一瞬ブレーキがかかるようになったのが、唯一のトラブル。前輪も新品に交換したら、症状は消えた。前後でタイヤの幅が大きく異なることの副作用なのか、原因はよくわからないが、ケチらずに4輪全部換えておけば、経験せずにすんでいたトラブルかもしれない。 初代スマートは、ゼロからの開発だ。まったくのニューフォーミュラである。にもかかわらず、これほど高い信頼性を備えているとは、やっぱりメルセデスってスゴイのかなあと思う。 ぶつけたことは一度ある。地面からU字型のバーがせり上がるという変わったコインパーキングに駐めて、精算を済ませたと思ってクルマを出したら、手違いで済んでいなくて、バーも下がっていなかった。ガシャッとすごい音がしたが、スマートのノーズピースは樹脂製で、グニャリと曲がって衝撃を吸収したらしく、塗装がほんのわずかに剥がれただけで、なんともなかった。 2人乗りで、リアの荷室は狭いが、助手席背もたれを前倒ししてフラットにすると、俄然、荷車に変身する。チェロケースもラクラク入るし、前後輪を外せば、700Cロードバイクも積める。全長たった2.5mでも、高さがあるのが効いている。 写真を撮っていていつも思うのだが、最初にシャッターをきった1枚目が、たいていベストショットである。それと同じで、初代以上に機能的でカッコいいスマートはもう出てこないと思う。 75psの698cc3気筒ターボは好燃費で、こないだ大峠へ行くのに大月を往復したときは、20km/ℓを超えた。 ボディ内外でいちばんヤレているのは、運転席シートのスライドレバー。サビサビになっている。助手席側はなんともない。しばらく理由がわからなかったのだが、のちに判明。 ランニングに行くときに、いつも乗っていく。自分のフクラハギ汗のしわざでした。 |
クルマの話
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レクサスLC500h。最大のサプライズは、価格である。本体1350万円。試乗車は21インチホイールなどのオプション込みで1411万円。都内から高速、一般道、山道と130kmほど走ったあと、車載のスペックシートを見て、エーッ、これがそんなにするの!? と、のけぞってしまった。 前日乗ったトヨタ86(マイナーチェンジで大進歩)やアルトワークスを思い起こして、自動車人生、お金持ってないほうが楽しいかもなあ、と思った。 ただ、この外形デザインは、圧巻だ。超大径ホイールに対して、超低いボンネット。「ホントにエンジン入ってるの!?」と疑いたくなるようなクレイモデルっぽさにかけては、右に出るものはないかもしれない。 歩行者の頭部障害基準をクリアするために、衝突時はボンネット後ろ2点では間に合わず、コーナー4点がリリースされて水平にポップアップする。 LC500hでもうひとつのサプライズは、ACC(アダプティブクルーズコントロール)の設定上限が180km/hになっていたこと。110km/h台までだった国産車の常識を打ち破るブレークスルーである。 こういう縛りって、結局、業界の自主規制なんですね。おかみの顔色をうかがいながらの、まさに忖度(そんたく)。それを今回、トヨタが真っ先に突破したのは、当然トヨタがやるべき仕事で、よかったと思う。 1400万円だから、自動運転的機能は満載だ。 てことは、試乗記を書くためにはいろいろやらないといけない。そのため、おちおち自動運転なんか味わっていられない。 いろいろやっていたら、怒られてしまった。 |
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Driver誌「峠狩り」取材のとき、箱根町の乙女峠麓にある会員制レンタカー“fun 2 drive”を訪ねた。 一番人気は現行のニッサンGT-Rだそうだが、このレンタカーの目玉は、走り屋系国産旧車。歴代全モデルのスカイラインGT-Rを始め、フェアレディ240Z、初代ホンダNSX、マツダRX-7(FD)、AE86トレノ、最終型スープラなど、全部で19台を揃えている。 だが、ハコスカ/ケンメリのGT-Rや240Zは、本物ではない。“〜仕様”と明記しているとおり、改造届けを出したレプリカだ。写真のケンメリGT-Rと240ZにはL28エンジンが積んである。 この手の本物は、高価すぎてレンタカービジネスには使えないというのが、レプリカで代用している大きな理由。 運転するときは、修理工場へ行くとき。古いクルマを所有すると、そう気づいて愕然とすることがままある。40年以上前のキャブレターエンジンの高性能旧車を不特定多数の人にいつも完調の状態で貸し出すのは、たしかに不可能だろう。 90年代初め、程度のいいハコスカGT-Rをオーナーから借りて試乗させてもらったことがある。プリンスR380用のデチューン版といわれるS20型エンジンを搭載する本物だ。 “初めてのクルマ”がハコスカの“スカG”だったので、GT-Rには興味津々だったが、乗ってみると、まるでSL(蒸気機関車)だった。ドカドカと大げさでタイヘンなだけで、いっこうに速くない。クラッチペダルは、踏むたびにフットレストかと思った。ランボルギーニカウンタックのクアトロバルボーレより重い。 その点、この日、店にあったケンメリGT-R仕様も240Z仕様も、クラッチペダルはAE86トレノ並みに軽い。当時の雰囲気が味わえて、自撮りのネタにする程度なら、レプリカで十分なのかもしれない。 料金は、最短90分で1万1980円。振りで行っても借りられない会員制だが、入会金や年会費がいるわけではない。そのかわり「就労の証明」が会員登録の条件。 じゃあ、ぼくのような勤め人じゃないフリーのライターはどうするのかと聞いたら、確定申告書の職種の部分がわかるコピーがあれば大丈夫だそうだ。 レンタカーの車検は、初回2年、その後は1年ごと。なんてことは今回初めて知った。19台あると、しょっちゅう車検が巡ってくる。しかも、手のかかる旧車で、貸せば、ふつうのレンタカー以上に酷使される。旧車のレンタカー商売がいかに大変か、やってみてよくわかりました、と、店長も言っていた。
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先日、東名で起きた観光バスのもらい事故。高速道路を走っていると、対向車が空飛んでくるのだからオソロシイ。 でも、68歳の運転手がとっさにハンドルを左にきることで、乗客の被害を最小限に抑えることができた。バスの車内カメラが捉えた映像とともに、そう報じられている。 本当にそうだとすると、もっと運転手の年齢をクローズアップしてくれないかなあ。68歳といえば、前期高齢者ではないか。「お手柄、高齢ドライバー!」とか、「高齢運転手の反射神経が乗客の命を救う」とか、「トシの功で最悪の事態を回避」とかさ。もっと声を大にしてそう報道してもらいたい。高齢ドライバー予備軍としてはそう思います。 ●●●● ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)がすっかり一般的になった。前走車をロックオンして、車間距離を維持し、設定速度内で走行する“見て考えるクルーズコントロール”だ。軽自動車にも付き始めた。 日本車の設定可能速度は最高114km/hだが、ポルシェは250km/h、普通のドイツ車でも200km/hまで設定できるクルマが多い。日本車も、新東名などの高規格高速道路の最高速度が120km/hに上がれば、設定速度のmaxもすぐに上がる。 この写真はメルセデスCクラスのヘッドアップディスプレイに映るACCの情報。前のトラックに追従して、いま86km/hで走っているが、クルーズ速度は200km/hに設定してある。200km/hで走ってはいけないが、設定するのは自由だ。空いた追い越し車線に出たとき、設定速度が高ければ高いほど自動加速が速くなって、スピーディーに追い越せる。 ところが、こうやって遅い前走車まかせのオートクルーズを続けていると、自分が何km/hに速度設定したのか、忘れちゃうんですね。 それで、次のインターで降りようと、出口車線へ向かう。前走車のロックオンが外れて、前方クリアとクルマが判断する。すると、出口車線のカーブへ向けて、自動加速しちゃうんですね。これは、アセる。ぼくは試乗中にわざといろいろ試して、クルマの破れ目を見つけるのが仕事なわけですが、おおそうだ、マックス114km/hに設定していたんだ! と思い出さなかったら、「暴走だ!」とパニくる人もいるんじゃないかと思う。 前走車に追従してETCゲートを通過するときもそうである。たとえば前走車が急に隣のゲートに行ったりすると、前方クリアと認識して、ゲートに向かって減速すべきところが、設定速度まで自動加速を始めてしまう。もちろんブレーキを踏めば即座にACCは解除され、コントロールを取り戻せますが。 忘れちゃいけないのは、ACCのカメラというのは、景色を判断/認識しているわけではないということ。いまのところ、実は本当に見ているわけでも考えているわけでもないんですね。 完全自動運転を目指すステップのなかで、移行期ならではの新しいリスクが出現している。ACC装着車にお乗りのかたはお気をつけください。 いまのクルマは、こういう状況でも、自分はまったくブレーキを踏まずにゆっくり下りてこられますけど。 |
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ルボラン誌(6/26発売)の取材で、最新の大型観光バスに乗りに栃木県の三菱ふそう喜連川(きつれがわ)研究所へ。 門外漢にとって、観光バスはトリビアネタの宝庫だったが、たとえば、下の写真。運転席隔壁にあるこの小さなトビラ、なんだかわかりますか? 観光バスとしては日本初の2ペダル自動MTを備える新型エアロクイーンをちょこっと運転させてもらう。 この機会にダイムラー製7.7リッター6気筒ディーゼルターボのパワーを味わってみようと、ゼロ発進を試みたが、さすが快適性“いのち”の観光バス、たとえアクセルベタ踏みでも、ガツンとくるような加速はしないんですね。 とにかく、何をやっても滑らか。10m以上後ろにあるエンジンの音も聞こえない。逆に言うと、あまりにも滑らかで静かなため、クルマの頑張りだとか、SOS感だとかが伝わりにくいのが、大型観光バスの弱点なのかなとも思った。 でも、ふだん聞けないバスエンジニアの話はおもしろかった。 しかし、いちばんおもしろかった、というか、衝撃的だったのは、取材終わりのランチトークだった。 エンジニア氏もカメラマンも、大の釣り好き。しかも、ともに磯か砂浜で釣る派ということで、話が盛り上がり始めたとき、エンジニア氏が「死体を釣っちゃうのは、釣り人あるあるですよね」と言った。鶏のカラ揚げ食べてるときに、何を言い出すかと思ったら、カメラマンが我が意を得たりと語りだした。 先日、カメラマンが川の河口でポイントを探しているとき、テトラポッドにひっかかったBodyを発見してしまった。見て見ぬふりという選択もあったが、オレに救いを求めているという使命感にかられて通報した。 でも、そういうときの第一発見者って、タイヘンらしいです。最後には、頭部だけ白骨化したBodyと一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれたという。証拠として、警察的にはそんなカットも必要なのだろうか。 しかしこっちは他県から遊びに来て、たまたま発見し、意を決して通報して長い時間警察に協力しているのに、そこまでやらされるのはイヤだと、現場のお偉いさんに掛け合って、なんとか拒否したそうだ。 釣りの好きな人も多いけど、そんなあるあるがあるんですか!? バスとぜんぜん関係ないですが。 ●●●● ナゾの隔壁ホールは、客待ちのとき、運転手さんが客室最前席に座って、脚を伸ばして休むためのものでした。 |



