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いすゞ藤沢工場へ行って、エルフを取材した。2tロングのハイブリッドのATにもチョイ乗りさせてもらう。2〜3tクラスの小型トラックで16年間ベストセラーを続けているエルフのなかで、クラス最良の燃費(13.0km/ℓ)を誇るエルフのイメージリーダーだ。 「ルボラン」の取材だった。外車専門誌で、そんな企画、ありなのかと思われるかもしれないが、開発グループリーダーのHさんに、「まさかマイカーがエルフだったりはしませよね?」と聞いたら、まさかの車歴を教えてくれた。 バブルの90年入社で、最初に買ったのは、フィアット・リトモアバルト130TC、ランチア・デルタ・インテグラーレ、アルファ147、BMW320iと乗り継ぎ、いまはアウディS4(4.2リッターV8)のアバントに乗っている。 そういえば、こないだ会ったトヨタC-HRのハイブリッドの開発責任者は、家族用のアルファードのほかに5.7リッターのカマロを持っていて、「おまえは仕事のストレスを排気量で発散させているのか」と、同僚に笑われると言っていた。そのとき一緒にいたのは6.2リッターV10のバイパー乗りとして有名なwebCGのH君で、ふたりでアツく盛り上がっていた。 いすゞとしてはイチオシのハイブリッドエルフだが、売れてはいない。ハイブリッドを出してからはもう12年経つが、年販4万台のうちの500台ほどでしかない。理由は、燃費の伸びシロが、ガソリンハイブリッドほど極端ではないからだ。 ガソリンエンジンの非効率な領域を電気モーターで補う、というのがガソリンハイブリッドのコンセプトだが、ディーゼルは「もともと捨てているところがないから」とHさんは言った。それでも、エコのためにハイブリッドを選ぶカッコイイ俺、みたいなウジャジャけた購買理由は、トラックの世界にはない。要は、60万円高いハイブリッドを買っても、元がとれないのである。 だから、モーターでディーゼルエンジンを補うハイブリッドは、これ以上ないとHさんはみていたが、発電エンジンでモーター駆動するシリーズハイブリッドの日産ノートe-Powerにはかなり興味を持っている様子だった。 藤沢工場に行ったのは、思い出せないくらい久しぶりだったが、社員の駐車場にはトヨタ車とホンダ車が目立った。ホンダはトラックをつくっていない。トヨタは資本が入っているので、いずれもOK。ライバルのトラックを持つ三菱と日産は駐められないそうだ。
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クルマの話
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昨年の発売当時、50台だけ限定販売されたMTトゥインゴが、“ゼンMT”としてカタログモデル化された。 ほかのルノートゥインゴは、897cc3気筒ターボ+ATだが、これはスマート・フォーフォーにある自然吸気998cc 3気筒に5段MTを組み合わせている。日本仕様スマート/トゥインゴ兄弟における唯一のMTモデルにして、最廉価モデル(171万円)である。 というわけなんだけど、これが笑っちゃうほど遅い。重くて遅いわけではなく、運転感覚や乗り味はすばらしく軽い。軽いけど、このリアエンジンミニの例にもれず、ボディはしっかりしているから、安っぽくはない。前例のない、まったく新しいカテゴリーのクルマ、という感じだ。その新しさは、やはりリアエンジン/リアドライブという機構のなせるわざだと思う。 遅いけど、シフトをサボらなければ、走らないではない。1リッター3気筒は滑らかで、リアエンジンだから、ブン回したって、静かだ。ノーズも軽い。 RRはいいですよ。だって、進行方向に対して、キャビンファースト、ドライバーファーストですから。 トゥインゴなら、ぼくはこれでもいい。高速道路の追い越しで、回転合わせして5速から3速にシフトダウンできる昔の人間だから。 一方、スマートフォーフォーは、いちばん高いターボ(257万円)がベストだと思う。 |
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いま売っているCG誌(2017年4月号)は、“買い”ですよ。なにしろ、創刊号(1962年4月)が付いている。B5変形サイズに縮刷し、さすがに広告ページはカットされているが、編集ページはほぼ収録したそうだ。 メルセデス300SL(ガルウイング)の試乗記が目玉のメルセデス特集もさることながら、おもしろかったのは後半のこまかな企画モノだ。 『ハイウェイをつっ走れ』は、高速道路ドライブのハウツー。といっても、62年といえば、まだ名神も東名もなかった。昔のティーン雑誌にあった「男女交際の仕方」みたいな記事である。 『完成間近い箱根バイパス』は、現・箱根新道の工事進捗ルポ。こないだ「峠狩り」で走った旧東海道が映っている。未舗装だ。この記事を読んでいたら、もう少し厚みのある原稿が書けたかも。 国産ニューモデル解説は、リアウィンドウがクリフカットだったマツダ・キャロル。国産車の試乗記は、トヨタパブリカ。 キャロルは小学校のとき、パイプをくゆらすダンディな先生が通勤に使っていた。そのせいか、軽だけどクルマもカッコよく見えた。 パブリカは当時のクルマガキもリスペクトしていなかった。ひとつには、車名の語感がよくなかったと思う。ブースカみたいで。 太っ腹な付録は、カーグラフィック創刊55年記念イヤー企画の第一弾。来月号はジャガー特集だった創刊2号が付くという。
そうやって順繰りに復刻して付録につけてゆく。無限付録。55年も歴史がある雑誌ならばこそ、商売として成り立つんじゃないの!? と思うけど、さすがに2号でおしまいらしい。 |
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小から大まで、SUVブームである。 大は、ロールスロイスやベントレーまでが進出しようとしている。ベンテイガ(写真)は1年前から売っていて、ベントレーの世界販売を一気に倍増させた。超お金持ちが、超高級SUVに乗り始めたのだ。 荷室から、こんなピクニックチェアが出せる。テールゲートを日よけにして、東京湾の埠頭で釣りをしたら気持ちよさそうだ。アジとかコチとかボラとかいっぱい釣って。ただし、42万円のオプションシート。 6リッターW12ツインターボで608馬力。SUVとはいえ、現行ベントレー中、最速。お値段は2695万円。試乗車はこれにざっと960万円分のオプションがついていた。このホイールにするだけで108万円かかるのだから、イミワカンナイ。 イミワカンナイ側からすると、乗った感じは800万円くらいかな、という気もしたが、もちろんこういうクルマは、価格も“性能”である。馬力と同じで、高ければ高いほど喜ばれるのだ。要は、貧富の差が広がっているということですね。 自慢の乗り心地が大してよくないなと思ったら、こんなウォーニングが点きっぱなしになってしまい、残念だった。 連絡すると、ヘリコプターで救援に来る。昔、ロールスロイスはそう言われたけど。 |
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ヨーロッパじゃ、年間7万台以上売れているのに、日本は限定200台。でも、入れてくれただけマシか、というシトロエンC4カクタス。 ボディサイドや四隅にエアバンプというポリウレタンのパッドを入れて、それをデザインにも生かしたのがミソ。ハイドロ・ニューマチックやめて、これかよ、なんて言っちゃいけませんね。 いまのシトロエンのなかでは、いちばんの猫足かなと思わせる足まわりがよかった。現代の2CVとか言ってるリポートもあるみたいだが、2CVをそんな安売りしちゃいけない。 すでにあちこちのメディアに出ているこの個体は、カタログ製作用に入れたイギリス仕様で、日本向けとは違う。
オシャレなブラウンの内装も、日本は黒。パノラミックサンルーフが付いていたが、日本仕様は設定なしで、天井に「撮影禁止」と書いてある。 そんなクルマを試乗や撮影用に貸し出すのもどうかと思うが、それくらい、いまのシトロエンジャポン(とプジョー)は、イッパイイッパイなのだろうか。 限定輸入に走るというのも、正規インポーターとしては健康的じゃないし、広報部の人はどんどんやめちゃうし。 がんばれ、プジョーシトロエンジャポン。 |



