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クルマの取材で今日も富士山の麓に出勤。曇りだけど、無風。寒くない。 ポルシェ718ケイマンのテールゲートを開ける。高級なカーペットで見事にカバーアップされている。911と違って、リアシートはないが、いちばん後ろに、ささやかな収納スペースがある。 その奥にある左右一対の丸いダイヤルみたいなものは、なんだろう。サスペンションストラットの何かかな。 右が冷却水、左がオイルの注入口でした。そうだそうだ、ミドシップだから、ケイマンのエンジンはこの下に隠れているわけである。 しかし、こんなところでオイルジョッキを傾けて注油するのって、緊張するでしょうね。いまのポルシェオーナーは、自分じゃやらないかもしれないが。 ロケ終了後、久しぶりに河口湖の「ひさご」へ行く。晩ゴハンの残り物ぜんぶ乗せました的日替わり定食をいただく。 この店、何を食べてもおいしいが、外見は田舎の古い食堂そのもので、かなりのボロである。トイレは、別棟の農機具置き場みたいなところにある。食堂名の文字もすっかり消えていて、読めない。 ところが、今日いったら、入口のトビラだけが喫茶店ふうに変わっていて、 “WELCOME”と書いた看板が立っていた。 「どうしたんですか、カフェみたいになっちゃって!?」。店のおばちゃんに聞いたら、最近、増えてきた外国人観光客対策だった。近くの富士ビューホテルから、素泊まりツーリストが夕食を食べにくるのだという。 味噌汁でも、ガイジンはお椀を持ち上げることをせず、テーブルに置いたまま飲む。だから、「レンゲをくれってタイヘンなのよ」と、インバウンド特需を冷静に分析するおばちゃんであった。
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クルマの話
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メイド・イン・ヒロシマのアバルト124スパイダー。 運転席に座ると、クッションが昔のシトロエンDSみたいに柔らかくてびっくり。ほぼ日本専用のアバルト版はフィアットより豪華装備が特徴だが、フィアット版のシートもこれなのだろうか。 マツダロードスターとの最大の違いは、エンジン。500アバルト系でおなじみの1.4ℓターボを積む。初めて縦置きにされて、後輪を駆動するフィアットマルチエアエンジンである。ボンネットを開けると、ギャレット製ターボチャージャーのカタツムリがまる見え。やけどに御用心。 でも、このエンジンが期待したほどじゃない。ロードスターの自然吸気1.5ℓより40psもパワフルとは思えない。比べて乗ると、やはりターボラグもある。500アバルト系のヤンチャさが感じられない。後輪駆動化というのは、エンジンを大人びさせてしまうんじゃないだろうか。パワーの発生点と作用点が離れるのだから。 ターボでピークトルクは出ているため、それを受け止める6段MTは旧型2ℓロードスター用。新しい6段MTほどシフトフィールがなめらかでないのも残念。 それで、100kg重くて、100万円高い。でも、イタ車はカッコだよ、ってほどカッコイイかなあ。 コンパクトなサイズのなかで、見事に“ボンキュッボン”を出したNDロードスターという“元ネタ”があって、それとはまったく違うカタチにする、してもらわなきゃ困るというのが、フィアットとマツダにとっての絶対条件だったのだろうが、そうしたら、育ち過ぎたまっすぐなキュウリみたいになっちゃった。もともと無理スジな協業じゃなかったか。 フィアットがデミオのFFプラットフォームを買い、そこに1.4ℓターボを載せ、底抜けに楽しかったバルケッタを復活させる。次はそれでぜひ。
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ゴム動力自動車に乗りに、群馬県の高崎へ行った。 ウチから120kmくらいなのに、「わざわざ東京からようこそ」と言われた。どこへでも行きますよ、なにしろゴムエネルギーで走るという、生まれて初めての経験なんだから。 群馬県立高崎産業技術専門校の「タカテック」号は、毎年やっている高崎のゴム動力自動車コンテストで3連覇している。今年は0-70m=7.54秒を叩き出し、自らの大会記録を更新した。 乗っても、速いので、たまげた。でも、ゴム動力。高級外車専門誌、ルボラン(11/26発売)の取材。 先生も生徒も一生懸命で、実に気持ちよかった。 帰りは、マイカーで直帰。気持ちよかったので、高速を使わずに帰ることにした。 上信越道・藤岡ICのあたりから、南下を始める。スマートにナビは付いていない。マップルを積んでいるつもりだったが、なかった。夏の車検のとき、降ろしちゃったんだ。 あてずっぽうに走っていたら、路肩に「前橋長瀞線」という看板が見えた。ウルトラ方向音痴だが、長瀞(ながとろ)へ出れば、わかるぞ。そうか、彼方に見えている山並みは、秩父山地か。 道は空いている。信号もない。おまけに、お初の道。走ってて、どこが楽しいって、初めての田舎道や山道ほど楽しい道はない。今年の紅葉はショボイけど、でも、このあたり、山の景色はどこを見てもきれいである。 いつのまにか国道299号に入り、見慣れた秩父の町に着く。高崎と秩父がこんなに近いとは知らなんだ。ワープしたような気分である。 夕暮れの国道を進み、正丸トンネルの手前で右折して、山伏峠へ向かう。自転車で何度か通ったことのある峠道だ。 スマートブラバス、絶好調。リア荷重の大きいRRは、とくに上り坂がイイ。自転車乗りで言えば、クライマー。動物で言えば、ウサギですね。 山伏峠を越えてから、曲がるところを間違えて、小沢峠を越す。もうすっかり暗かったが、峠の上りも下りも、すれ違いゼロである。こんな峠狩りなら、いくつでもいけるぞ。 しかし、青梅からは渋滞に巻き込まれ、現実に引き戻される。
帰ってから、ルートラボで調べたら、学校から家まで118km。大小の峠を4つ越えてきた。 やっぱり、日本の空いた下道(したみち)は楽しい。クルマは使いよう、乗りようですね。 |
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富士五湖方面でクルマのロケ。 つや消しブラックのボディに、金屋根のDS3パフォーマンス。 ウーム……、とびっきりのオシャレ、と思わなきゃなんないんだろうけど、この塗り分け、ものすごーく単純化した霊柩車に見えてしまうのはワタシだけ? 折しもゴールデンルーフがススキに溶け込んでいるのはよかったが。 パフォーマンスは限定のスポーティモデルで、走れば、楽しい。 昼は、吉田うどん。最近気にいっている「くらよし」へ行く。ツユの味が洗練されていて、働いているおねえさんやおばちゃんが親切。 吉田うどんの特徴は、麺にものすごいコシがあること。とくにゆで上げてから水で締める冷やもり系だと、コシじゃなくて、腰骨だろ!と思うくらい硬い。歯の悪いお年寄りだと食べられないうどん。トロトロに柔らかい伊勢うどんの対極だ。
冷やしたぬきうどんにミニカレーのセットで550円です。 |
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オーテックジャパン創立30周年記念で企画/製作/販売されたマーチボレロA30。 オーテックの匠が磨いて手組みした1.6ℓNAエンジン。厚労省認定“現代の名工”が叩き出したフェンダー。 その結果、マーチなのに、全幅1.8m超。マーチなのに360万円。だけど、4月に売り出すと、すぐ完売した。 なのに、いまごろプレス試乗会やってどうするの? と思ったけど、茅ヶ崎の本社工場でいろいろ話が聞けておもしろかった。オーテックの人は、アツイ! 日産グループだが、別会社だから、こういうクルマをつくるのに、ゴーン社長の決裁はいらないそうだ。 オーテックジャパンといえば、初代社長がスカイラインの桜井眞一郎で、バブルのときには、オーテックザガートなんていう破天荒なクルマをつくった。 でも、今年から社長がNISMOと兼務。マーチNISMOはなかなかよくできたホットハッチだが、あのクルマもつくったのはオーテックなのだそうだ。 で、30台限定完売のA30。運転した感じでいちばん近かったのは、まさかのクライスラー300だった。トレッドを無闇に広げて、いいことなんかない、ということがよーくわかった。 しかし、サイドストーリーをネットで公開しながら、フォロワーをつくってゆくと、360万円のマーチでも30台ならすぐ売り切れる。それを証明したのがこのクルマである。 これにこりずにまたおもしろいファクトリーカスタムカーをつくっていただきたい。 ちなみにオーテックの由来が「大手を食う」とは、まったくの都市伝説だそうだ。
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