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 古いベンツを専門に修理する横浜のヤナセ・クラシックカーセンターに行ったら、お客さんから預かっているというスゴいクルマを発見した。
 1989年まで生産されたメルセデス560SLの“ファイナルエディション”。間違いなく、30年前にヤナセが販売したクルマだという。
 
 その何がスゴイかというと、この個体、なんと131kmしか走っていないのである。
 現オーナーが最近、神戸で見つけて購入し、木箱に入れてここへ運び、長年の駐車でフラットスポットができていたタイヤを交換し、機関をチェックして納めることになっている。オーナーは、走行距離とコンディションだけ聞いて、現車を見ずに買い、今後は個人コレクションに加えるという。

 透明なエアテントは、ヤナセが扱っている“カーカプセル”。常にファンでエアを送って膨らませる。ファンの手前にフィルターがあって、チリホコリは入らない。ウィンドウを開けたまま保管できるので、室内にカビが生えにくいという。

 30年モノなのに、たった131kmしか走っていない奇跡のメルセデス。これって、クルマ好きの夢ですよね。昔、乗っていた愛車を何十年か後にこうして見せられたら、だれだって心が騒ぐと思う。セーラー服の初恋の人が、いまでもそのまま生きていた! みたいなことでしょ。なんてことまで想像してしまったのは、単なるヘンタイか。

本当のNSX!?

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 国内導入から2年以上経つのに、まだ一度も走っているのをみたことがないホンダNSX。2370万円ですからね。
 しかし、これまでの受注台数は400台。販売目標は年間100台だから、見込みの2倍にのぼる。国内登録ベースでもラージクラス・スーパーカーの3割を占めるベストセラーだそうだ。

 登場時からチーフエンジニアは米国ホンダのアメリカ人だったが、このほど栃木研究所の日本人に交代した。シャシーを始めとする“走り”の味付けもぜんぶ日本でやるようになった。
 
 NSXを取り返したって感じですか? エンジニアにそう聞いたら、「いえいえ、つくっているのは向こうですから」とか「ウチはグローバルな会社ですから」とか、つまらない答が返ってきたが、新体制のマイナーチェンジ版2019年モデルは、なんで最初からこうしなかったの!? と言いたくなるくらい操縦を楽しめるクルマになっていた。生みの親より、育ての親か。

 カタログスペックは変わっていない。変えたのは“制御”だけなのだが、エンジンのほかにモーターを3基も使っていると、電子制御だけで変えられる領域がすごく大きいということなのだろう。
 そういえば、オリジナルモデルのプロトタイプでは、前輪のツインモーターの制御だけで、後輪をドリフトアウトさせることができたという話を聞いたことがある。
 テスラのソフトウェアアップデートみたいに、そのうちマイナーチェンジくらいならオンラインでやるようになるのかも。


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 2代目NSXは縦置きエンジンなのに、その後ろにはトランクがある。フェラーリにもランボルギーニにもない「スーパーに行けるスーパーカー」のよき伝統(?)


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 試乗車のシリアルプレートは「1945」番。2年前、神戸の試乗会で初めて乗った個体は50番だった。ホントにつくってるんだ!と実感。

「運転」ってなに?

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 東名で起きたあおり運転による死亡事故。危険運転致死傷罪に問うのはなかなか難しいらしい。車外に出ていて、「運転中」ではなかったからだ。
 たしかに条文を読むと、弁護側はそこを裁判員に訴えてくるだろう。

 でも、自動車の「運転」って、なんですかね。教習所で、クルマに乗り込む前に、後方確認とかやりますよね。やらないと、試験のとき、減点を食らうでしょ。車外からすでに運転は始まってますよね。

 遮断機が閉まっている踏切の前に停車したら、横にポストがあった。ラッキーと思って郵便物を入れに車外に出たら、Dレインジに入れっぱなしで、クルマは無人のまま前進して電車に衝突した、という事故が何年か前にあった。
 これ、どう考えたって「運転中の事故」ですよね。

 あおり運転を繰り返した挙句、最後に幅寄せでもして被害車両を路肩に突っ込ませた、ということであれば文句なしに危険運転致死傷罪になるだろう。
 ところが今回は、さんざん危険な運転を繰り返した挙句、夜の高速道路の追越し車線に停車させ、相手のクルマのドアを開けて胸倉を掴み、「殺すぞ」とか「道路に投げ出してやろうか」とか言ってるところに、ヨソのトラックが突っ込んできてお二人が亡くなった。でも、(幸い?)本人が車外にいたので、それだと“危険な運転”にはあたらず、危険運転致死傷罪にはならないんです、という論理、おかしいでしょ。
 法律はなんのために、だれのためにあるんですかね。

日産より心配だ

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「あんな顔してる人に、いい人はいませんよ」。
 同業者がそう言っていた。カルロス・ゴーンのことだ。10年前、いや、1ヵ月前に言えよな。

 いい人だろうが悪い人だろうが、日本人にとっては宇宙からやってきたマネーの虎であることには違いなく、だからこそ、にっちもさっちもいかなくなっていたふるーい体質の大企業に大ナタを振るって立て直すことができたんでしょうね。ゴーンさん、次は日本国を診ちゃくれまいかと、ちょっと思います。

 でも、東京拘置所の三畳間に拘禁されてこれだけ取り調べが続いているのに、「落ちた」というニュースは聞かれない。起訴したところで果たして有罪に持ち込めるかどうかは、わかりませんね。

 しかしこうなった以上、日産とルノーの関係が、これまで通りに続くとは思えない。日産も最悪、切れる覚悟でいるはずだ。
 となると、ルノーはどうなるのか。今年の大傑作、メガーヌ・ルノースポールやアルピーヌA110に使われている1.8リッターエンジンのベースは日産製だ。ボア×ストロークが同じである。提携解消になったら、どうなるんだ。
 なんてことはどうでもいい。日産もルノーも新しい提携先を見つければいいだけの話である。
 そうじゃなくて、単なるクルマ好きとして心配なのは、日本でのルノー販売のこれからだ。日産より、ルノーより、ルノージャポンが心配なのだ。

 いま、イタリア/フランス系外車のなかで最も国産車感覚で買えるのが、ルノーである。古くはキャピタル企業や、環八のジヤクス・カーセールスが輸入していた時代を知っていると、これって夢のような話である。
 この様変わりは間違いなく、日産とのアライアンスの成果である。バックに日産がついていると思われているから、地方でも浸透して、販売台数が伸びてきたのである。

 仮に関係が破綻してしまったら、これがどうなるんでしょうか。好調といったって、コンパクトカーで年間7000台なんて、ルノーにとっても取るに足らない商いだろう。これを機に日本市場から撤退、なんてことがないことを願うばかりである。
 


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 ここ10年いちばん楽しかったルノーはこれかな。先代トゥインゴベースのリトラクタブルトップ。

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ミラーレス・レクサス

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 横浜にある、日本でいまいちばん有名な会社のビル。


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 今日も朝7時からこんなことをやっていました。
 
 起きた事件に実のあるコメントができるのは、以前からそのことについて調査したり、警告していたりした人だけである。という中島らものコメンテーター論を正しいと信じているので、この件に関して、コメントする資格はワタシにはありません。電話とか、かかってきますが。

 ただ、「やっちゃえ、日産」なんていうチンピラな広告コピーを、まともな会社が流しちゃだめですね。というかつまり、やっぱりこの会社、まともじゃなかったんだ。とは思いたくないんだけど。


 日産グローバル本社近くのホテルでは、新型レクサスESのプレス試乗会が開かれていた。
 ES最大の話題はこれ。デジタルアウターミラー。


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 左右ドアミラーの鏡をカメラに置き換え、映像を車内の液晶5インチディスプレイで見せる。


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 リアシートから見ると、左右ディスプレイの位置関係はこんな感じ。


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 たしかにドアミラーと比べると、視点の左右移動量は少なくてすむ。今回は好天の昼間だったが、ガラスが曇っていたり、雨滴で濡れていたりしても、その影響は受けない。夜間は実際よりも明るく映るらしい。
 20万円以上するオプションだが、7割の人が付けるそうだ。

 ルームミラーもカメラを使ったデジタル化が進んでいる。一見ルームミラーだけど、化粧直ししようと思っても、自分の顔が映らないやつ。
 おまえさん、見なくていいよ、おまえさん、運転しなくていいよ、という方向性なのだから、当然こうなっていくんでしょう。
下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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