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スペインからの独立を目論むバスク地方の自転車メーカー“オルベア”の中級バイク“AVANT”。コツコツした細かいショックを律義に拾うので、てっきり硬いアルミかと思ったら、モノコックのカーボンフレームだった。アルテグラが付いて、33万円台。デ・ローザ848のライバルだろうか。 フレームの剛性がすごく高いので、上記の乗り心地も不愉快ではない。むしろロードバイクらしく目覚ましくてイイ。 ゲゲッ、リアブレーキがない!? とびっくりしたら、チェーンステー下方の低い位置に付いていた。 このフレームはディスクブレーキに対応していて、エンドも広い。ディスクを付けたときに、シートステー(リアのフォーク)の根元をすっきり見せたいがためにこんなデザインにしたのだろうか。仕上げやペイントが美しいのもこのフレームの特徴だ。 フレームの裏側に「右側ブレーキレバーはリアブレーキ、左レバーはフロント」というシールが貼ってあった。わざわざこんな注意書きがあるのは初めて見たが、ヨーロッパの完成車はこれが常識である。 ところが、なぜか日本の自転車のブレーキは逆だ。右のレバーを握ると、フロントブレーキがかかる。ママチャリからスポーツサイクルまで、みんなそうだと思う。
ぼくは右利きなので、この日本式が理解できない。軽いロードバイクの場合、飛び出し回避などのパニックストップ時に利き腕でとっさに前ブレーキをかけたら、最悪の場合、前転してしまう。ダウンヒルのときも危ない。 日本人って、そんなに“ぎっちょ”が多かったっけ。 |
ロードバイク熱中生活
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パナソニック・トレンクルを折り畳んだまま横倒しにしてガレージでほっぽらかしにしていたら、天罰てきめん、後輪がパンクしていた。 買ってからもう15年近く経つだろうか、前輪のタイヤもすっかり弾性を失って、カサカサになっている。この機に全部替えようと思っていろいろ調べたら、トレンクルはタイヘンなことになっていた。 「気軽に電車内に持ち込めて、駅の中型コインロッカーにも入る」をコンセプトに、パナソニックとJR東日本が共同開発したのが超小径(14インチ)の折り畳み車、トレンクルである。 ぼくのはオリジナルの6500。フレーム/フォークはチタン。クランクとBBはデュラエース、サドルはフライトチタニウムといった具合に、小さなカラダにオタクな軽量パーツを組み込む贅沢設計で、18万円くらいした。国産の小径折り畳み車としては目の玉が飛び出るほど高かったが、なんと現在は33万円もする。チタンの高騰のためだという。しかも、軽量化のこだわりは一歩後退し、最初の6.5kgから少し重くなっている。 杉並区にある小径車専門の和田サイクルへタイヤとチューブを買いに行った。 純正の軽量チューブは、ロードバイクのラテックスチューブ並みに空気が抜けやすいし、タイヤも薄くて耐久性が低い。どうしたものかと御主人に相談すると、14インチなら幼児車用が使えるよという。値段は純正の半分。「でも、バルブは仏式じゃなくて、ママチャリと同じ米式ですよ」。 しかも、ホワイトリボンの純正タイヤに対して、幼児車用は真っ黒でパターンもダサイ。でも、今回は耐久性と耐エア漏れ性向上がテーマだから、よしとしよう。 かくして、トレンクル復活。 この機に、長年眠らせていたブルックスの革サドルを付けた。幼児車用タイヤと組み合わされた世界初のブルックスだろう。昔、ロードバイクに付けたら、硬すぎるのでとても耐えられなかったのだが、ブヨブヨした乗り心地の中国製タイヤのおかげで、今度は大丈夫である。怪我の功名だ。 ただし、重量的には完全なデチューン。タイヤ/チューブの重さは倍以上になったし、これでイトイガワ復活もあるかと考えて(?)、サイクルコンピュータも付けた。バネ秤で測ると、トレンクル7350になっていた。
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今はデ・ローザにもこんなモデルがあるんですね。革グリップ付きフラットバーの700Cシティバイク。 スモールバックのスチールフレームに、ストレートフォーク。駆動系は内装3段ギア+ベルトドライブだ。 “イタリア製”ではないだろうが、艶消しグレーに赤のツートーンなんていう洒落たカラリングは、たしかに“デ・ローザ製”だ。これで10万円台の価格は“脱デ・ローザ”かもしれない。 ベルトドライブの“こぎ心地”がまずどんなもんかと思ったが、べつにフツーだった。メカノイズがなくて静か、というのが宣伝文句だけど、サビサビのポンコツチャリと比べればそうだろうが、新車ならロードバイクのチェーンだって静かである。 軽さよりも堅牢性重視のスチールフレームなので、乗り心地はけっこう男っぽい。3段ギアはかなりのワイドレシオだから、高速巡航からヒルクライムまでイケそうだ。にしても、デ・ローザがなんで“内装”なのだろう。 変速機は英国ブランド、スターメイ・アーチャー製。今回、「NAVI CARS」誌の取材で借りるまで知らなかったが、外装変速機おけるカンパニョーロみたいな老舗ハブギアメーカーらしい。バックヤードスペシャルっぽいシフトワイヤのメカ(写真下)なんか、なるほどイギリスっぽい。 内装変速機だから、後ろは小さいドリブンギア1枚ですむ。一方、フロントのクランクギアは55T。ロードバイクで主流のコンパクトクランク(50T)から見ると、そうとうデッカイ。そのため、真横から見た駆動系の風情は、トラック用のピストバイクである。 そうか、「まずカッコ」で、有段ギアの実用性も……、と考えた結果のハブギアか。しかも、シマノ嫌い。さすがデ・ローザだあ!
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久しぶりにポルシェバイクに乗る。 走り始めたら、けっこうあったかい。15℃まで上がるって、本当だったのか。シューズにホッカイロまで入れた厳寒態勢で来てしまった。 寒いほうへ走らねばと、結局、武蔵五日市の梅野木峠へ行く。 久しぶりなので、バテバテ。麓から最軽ギアに入れて、つるつる温泉前の壁(17〜18%くらい?)を上っていると、ダンシングのヤングライダーに追い越される。ここで立ちこぎするか!? そのあとも何人かに追い越されたり、すれ違ったりした。 こっちはずっと時速4km台のペースだが、それでもツライ。耳の中で心臓の音がした。これ以上やると、耳から出ちゃうよという警告だ。 ゴール手前800m、反対側の沢へ出る最後の難所では、ビンディングを付けたまま倒れる緊急事態に備え、左側の山の柔らかそうな斜面ぎりぎりを走った。梅野木峠というより、うめき峠。 それでも、なんとかのぼりきる。 頂上にヒルクライムの看板があった。梅野木峠をゴールにヒルクライムをやっているのは知っていたが、冬はなんと月イチ開催なのだ。それで、最近はふだんから「ヒルクライム修験道」みたいなことになっているらしかった。 でも、昔ならハチロクで峠を走っていた若者が、今は自転車でこういうことをやっているのだから、すばらしいことだと思う。第二、第三のアラシロも期待できそうだ。 大休止してから引き返すと、さっきのダンシングヤングライダーがまた上ってきた。今度はヘルメットを脱いで、ハチマキをしていた。 帰り道、多摩サイへ戻ると、一転にわかにかき曇り、強風が吹き、雨が落ちてきた。進路を乱されるほどの横風は怖かったが、最後はその風に背中を押してもらう。 急に気温も下がり、結局、厚着の帳尻が合った。 つるつる温泉手前の道路脇にヤギ小屋ができていた。 どこを見ているのかよくわからない目のせいなのか、ヤギってなに考えているのかまったくわからない。飼えばかわいいんだろうか。オシッコがすごくクサイことを今回、発見。 |
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サイスポから出ているロードバイクカタログがスゴイ。 まず、290ページもあるこの分厚さがスゴイ。正味のカタログ部分は200ページ足らずだが、1ページに4台載っている。ひととおり買う人は買っちゃって、スポーツ自転車の売れ行きにも翳りがさしてきたとか言うけど、今やこれだけ選択肢があるのかとビックリ。 輸入車も国産車も分け隔てなく、ただアルファベット順に網羅されている。メーカー車もあれば、ケルビム、ラバネロ、ドバッツ、タクリーノ(ほしい!)、クォークといったバックヤードスペシャルもある。それらが同じスペースに“等価値”で並んでいるのがイイ。ケルビム(CHERUBIM)の次はチネリ(CINELLI)とか。 しかも、フレーム販売のみの場合は、フレーム単体で出ている。同じ掲載スペースだから、そっちのほうがフレームのデザインや工作がよくわかるし、完成車になったときの想像力もかきたてられて、ぼくみたいなヒネた自転車好きはうれしい。ちょっと着てたほうがコーフンする、みたいな話だ。 ネットは検索してピンポイントで何かを探すのにいいが、同じカテゴリーのものを集めて総覧するには、紙の本に勝るものなし。紙メディア出身のライターとして、そういう点でもうれしい。 メイド・イン大阪のチャリブ、イギリスのメルシャン、ザンビアの竹を使ったザンバイクス……なんて知らなかった。
相変わらずマージ(MASI)のスチールフレームはカッコイイなあ、トマジーニがついにカーボンを始めたか、とか、ペラペラめくりながら、寝ちゃう。2014年最初の枕本になってます。 |


