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梅野木峠ヒルクライム

 日曜日は久々のロードバイク。このところ、もっぱらファットバイクかランニングだったので、マイ・ロードバイクに乗るのは本当に久しぶり。

 あたりまえだが、ファットバイクに比べると、700Cのロードタイヤはうそみたいによく転がる。同じ心肺負荷で脚を回していても、スピードが5km/h高い感じだ。

 しかし、注意しなきゃならないことも多い。ファットバイクのぶっといリブタイヤで走っていると、およそ路面のことなんか気にしなくなる。その慣れがコワイ。ロードバイクだと、舗装路の、とくに路肩は危険がいっぱいだ。それでなくともスピードが高いのだから、路面状況を探る人間レーダーの感度を何倍かに上げないといけない。
 そもそも、最初の信号待ちで、左足を着こうとして、ビンディングを外していないことに気づき、アセる。ビンディングなしのファットバイクにすっかり慣れていたもので。そばにすぐ掴まれるガードレールがあったから、事なきを得たけど。

 予定では檜原村にある初めての峠へ行くつもりが、天気があまりよくないので、梅野木峠に変更する。
 麓のつるつる温泉へ向かう道を走っていたら、「肝要の里」にヒルクライムの垂れ幕が出ていた。これがウワサの梅野木峠ヒルクライムか。
 今からやるんですかと聞いたら、もう終わって、これからライダーが一斉に戻ってるという。
 いま上がっていくと邪魔になりそうなので、しばらく待つことにする。


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 ほどなく、BMWバイクの先導で坂バカ勇士たちが帰ってきた。下りで飛ばされたら危ないので、帰りはこうやって先頭固定して、集団で戻ってくるのが自転車ヒルクライム大会の流儀である。

 最大勾配17%の梅野木峠、しかもヒルクライムとしても短距離決戦型のせいか、参加者の年齢層は若い。戻ってきて、「ママー」なんて言っている中学生風の女の子もいた。

「もうすぐお弁当が届きます」とか、「奥に桜餅もあります」とか、「ほどなくリザルトもおりてきます」とか、女性スタッフがマイクで静かに呼びかけている。こじんまりしたイイカンジの大会にみえた。ゲストの猫ひろしと一緒に「ニャー!」とか言わされなくていいし。

 ポルシェバイクで梅野木峠を登るのは、1年数カ月ぶりだ。マラソンに出たおかげで、心肺性能は高止まりしているのか、意外に登れた。でも、ペダルをプッシュする時、たまに右膝がピリッと痛んだ。こんなことなかったぞ。マラソンの後遺症か。


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 曇り空だが、向こうの山々に咲く山桜がきれいだ。暑くもなく、寒くもない自転車日和。東側のダートルートを登ってきたふたりのマウンテンバイカーがハイタッチして喜んでいる。
 来た道を下ってゆくと、激坂を登ってくるライダーとたびたびすれ違う。弁当食べてから2度目のヒルクライムってことか。あーやだやだ。

多摩サイニュース

 フルマラソンから1週間、やっと体が戻ったので、自転車に乗る。直後の2日間はホント、筋肉痛で動けなかった。


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 多摩地区の桜はまだ満開ではなかった。東京は今日が満開だったが、このへんは“東京都下”ですから。浅川サイクリングロード沿いの並木は3〜5分咲きという感じ。

 マスクしているサイクリストが多い。お気の毒だ。
 この春は花粉飛散量が多いと聞いていたので、暮れに病院に行き、1月末から処方薬を飲んだ。クラリチンという抗ヒスタミン剤を1日1錠。
 なんとそれが劇的に効いたのである。この時期にサイクリングしたら、帰宅してから目の痒みと鼻詰まりで大変なことになったのに、今シーズンはほとんどなんともない。花粉で起きていた気管支ぜんそくの発作も、明け方に軽いのが1回あっただけ。ぜんぜん花粉を感じないわけではないが、重症化しないのだ。
 
 薬嫌いなのに、シーズン前から抗アレルギー剤を飲んでみる気になったのは、3月のマラソンに備えてである。気管支がヒューヒューいって苦しかったら、とても走れないので。
 今回、長く飲み続けてもとくに副作用はなかった。ぼくの花粉症は桜の開花とともにたいてい軽快するので、マラソン以降は飲んでいない。クラリチンと一緒に目薬や点鼻薬ももらったが、まだ開封もしていない。夢のようである。

 医者から抗ヒスタミン剤をもらうのは初めてではないが、症状がひどくなってから飲んだためか、ぜんぜん効かなかった。こやしをやるみたいに、シーズン前から飲むのがポイントなのだろう。来シーズン以降もこの作戦でいこうと思う。


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 国道20号日野橋付近の河川敷でやっていた工事が終わり、多摩サイが改修されていた。堤から下る坂がゆるくなり、なかなか素敵なS字カーブが現れた。


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 橋をくぐって少し下流へ行くと、ヘアピンカーブを回ってから新しくできた堤防の上にあがる。


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 その堤防からだと、立川公園陸上競技場のトラックがチラ見できる。いずれ目隠しされちゃうかな。

美人なロードバイク

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 最近、なんだか姿がいいなあと思った自転車が、英国ブランドのジェネシスだ。
 名前は聞いたことがなかったが、雑誌で見て、目を奪われた。岐阜県のオフロードバイク屋さんが輸入を始めた完成車である
 フレームにはメイド・イン・タイワンのシールが貼ってあるが、スチールパイプは英国の老舗レイノルズのクロモリ(クロームモリブデン鋼)。イギリスで構想して、デザインして、フレームの鋼管を調達して、溶接と仕上げは高い技術を持つ台湾に任せている。iPodやiPhoneのやりかたと同じだ。


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「NAVI CARS」誌の自転車試乗記で借りて、乗った。
 レイノルズのクロモリチューブは初体験である。フォークはカーボン、コンポはシマノ105、リムはマビック・アクシウム、個人的には要らないけどディスクブレーキまで付いて30万円という価格を考えると、レイノルズ725というクロモリ管はそんなに高いものではなさそうだが、乗ったら、よかった。スチールフレームにありがちな重堅さがなく、乗り心地がとても上等だ。

 名著「夢のロードバイクが欲しい」で、イギリス人ジャーナリストの著者が選んだフレーム素材がレイノルズの953だった。それはもちろん高級モデルなのだろうが、廉価グレードでもイイということは、本当に実力のある老舗なのだろう。


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 乗ってもよかったが、実物はやはり眺めていてもイイ。ラグは使っていないが、フレームの工作はあちこち凝っているし、このカラリングも素敵だ。こういう沈んだ黄色って、なかなかないのだ。

 イギリスにロードバイク一流国のイメージはないが、イギリス人ってオタクだから、こだわる人は本場モノに遜色ないものをつくる。

全輪駆動自転車

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 自転車は後輪駆動である。エンジン(人間)は前車軸と後車軸のあいだにあるから、ミドシップ後輪駆動である。つまり、フェラーリやロータス・エリーゼやホンダS660と同じだ。自転車が楽しいのは、理の当然なのである。

 そんな自転車の前輪をわざわざ回しちゃおうというアイデアは、昔からあった。自転車を複雑にして、得るものは少ない。ふだんペダルをこいでいて、ああ、前輪も駆動されていたらどれだけいいだろう、なんて思ったことは個人的には一度もないのだが、人それぞれだ。

 その名も“ダブル”というこの自転車はなかなかよくできていた。
 借りてくれた「NAVI CARS」誌の編集さんによると、平らなところを走ってても前から引っ張られる感じがします、とのことだったが、そんな感じはぜんぜんしない。
 普通に走っていて気づくのは、まず、こぎが重い。車重が17kg以上あるのと、やはり、前輪を駆動するメカの抵抗が加味されているせいだと思う。フロント用チェーンの音が下から聞こえてくるのも、普通じゃありえない。

 メリットはなんなのか。いろんなところを走ってみて、いちばん効果を感じたのは、砂の上だった。たしかに前輪が“かいている”のがわかり、普通の自転車より進みがいい。踏み固めた雪道の上なら、一定の効果はありそうだ。

 クルマなら四駆に相当するわけだから、MTBで走るようなダートの斜面も試した。
 グイグイ登っていくかと思ったら、アテが外れた。がしかし、これもいろいろ試して、胸をハンドルに近づけるような極端な前傾姿勢をとると、前輪荷重が増して、フロントの駆動効果を実感できることがあった。
 でも、そんなかっこうで長い時間は走れないし、そうやって駆動力を増やせたとしても、駆動するのは人間なのだから、疲れるだろう。そこがクルマの4WDにはないジレンマだと思う。


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 でも、チェーンとギヤと等速ジョイントを使ったメカはよくできていた。
 昔、回転ケーブルとべベルギヤ(傘歯車)を使った全輪駆動自転車に乗ったことがあるが、肝心の前輪駆動メカがトルクに耐えかねて、試乗中に壊れた。それを考えると、この伝達機構はよくできていて、信頼性も高そうである。
 
 それに、なかなかカッコイイ。前輪用チェーンを真っ赤にして、見た目で差をつけると、シティ四駆ならぬ、シティ二駆自転車になるかも。


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 スウェーデンのホーブディングというサイクリスト用エアバッグ・ヘルメット、なかなか“見もの”な安全装置だ。ライダーがぶつかる前に、ネックウォーマーのような本体からエアバッグが飛び出し、ジェットタイプヘルメット型に首から上を覆う。
 実演映像を初めて見た時は、こりゃスゴイ、革命的だと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=x6IMsSeJ3bc

 でも、冷静に考えると、どうなんだろう。
 日本でもすでに売っているらしいが、まだ本格的ではないらしく、税別5万円とか、税込6万5000円とか、諸説ある。衝撃吸収性能はヘルメットの3倍を謳うが、値段も3倍以上だ。重さ790gもヘルメットの3倍。

 自動車用エアバッグ同様、展開に火薬の爆発力を使うので、1回でおしまい。これに飛びつく人は“心配性”だと思うが、出先で作動すると、その後は丸腰の頭になる。自動車用と違って、ふくらんだままを保つので、当面の使用はできそうだが、オカメインコみたいである。

 それと、いちばんの問題は、どの程度で作動するのかということ。たとえば、ビンディングペダルを外し損ねたときの立ちゴケでも、開いてしまうのか。

 スポーツ自転車に乗り始めて20数年たつが、おっちょこちょいのわりに走行中の落車はまだ数回だ。幸い交通事故は一度もない。濡れた路面で滑って転倒した時も、股関節を打って翌日、歩けなくなり、病院に行ったが、頭は打たなかった。

 そんな個人的経験から考えると、これはぶつかると重大事故になることが決まっているライダーのための安全装備かなと思う。つまり、レース用。それも、1回使ったら、すぐ取り替えてくれるようなサポート部隊がいるプロレース用。ツール・ド・フランスでも、何年かに一度、死亡事故が起きるから。


                                                                                                                                             
                                                                                                         
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