ここから本文です

書庫ロードバイク熱中生活

記事検索
検索
イメージ 1

 自分の勤労に感謝して、久しぶりにファットバイクで峠へ行くか、と思って朝起きたら、灰色の雲が垂れ込めて、強い北風が吹いていた。

 日射しのない峠に上る根性はさらさらなく、予定変更。ポルシェバイクでポタリングすることにした。
 こないだ乗ったら、前輪コンチネンタルのサイドウォールの一部がおたふく風邪みたいに膨れていた。このまま乗っていると、最後はどうなるのか、ちょっと興味がある。
 
 といっても、パンクして、北風のなかでチューブ交換はしたくないし、タイヤがいっちゃったら、お手上げなので、最悪、歩いても帰ってこられる近場をグルグル走ることにする。

 いちど多摩サイをちょっと下るつもりで中央道下へ行ったら、なんと朝8時半から午後3時までマラソン大会のため立ち入り禁止になっていた。6時間半も占有ということは、フルマラソンだろうか。どんどんやってください。

 多摩サイを少し上って、支流の谷地川沿いに入る。三面舗装の水路だが、そのなかに自然が還っているなかなかいい川で、八王子市内を遡ると、ナイツの母校、創価大学や、東京都唯一の「道の駅」がある。

 午後からは晴れマークになっていたが、結局、低い雲は取れなかった。風は止み、それほど寒くない。明日の東京は雪って、ホントかな。


イメージ 2

 帰りに多摩サイを見に行くと、まだ大勢のランナーが走っていた。
 タイヤのほうは、わざとフラットダートを走ってみたりもしたが、急変することもなく、無事に帰り着く。

 部屋保管なので、いつものようにタイヤをきれいにしてやる。濡れたウェスでタイヤを掴んで、回転させる。
 すると、こんどは後輪タイヤからあり得ない感触が伝わった。見ると、サイドウォールが裂けて、チューブがイボ痔みたいにはみ出していた。はみチューだ。
 ダメだこりゃ。今度はミシュランにしよう。


イメージ 3

イメージ 1

「NAVI CARS」誌(11/26発売)のポルシェ特集で、ポルシェバイクを撮ってもらう。

 99年式の初代ポルシェバイクR。手に入れたのは2003年だから、もう13年モノだ。長距離ライド用に改造して、フレーム以外、オリジナルの面影はほとんどないが、いまでもマイファーストロードバイクはこれです。

 最近はファットバイクばっかりでほとんど乗っていないが、並走撮影で久しぶりに走ったら、やっぱり「ロードバイクは軽い!」ことを実感する。あたりまえか。
 撮影後、若い編集者やカメラマンに乗ってもらっても、なかなか評判がよく、ここ数カ月の出来ごとで、いちばんうれしかった。愛車をほめられると、うれしいなあ。
 しかし、細部撮りの途中で、前輪コンチネンタルのサイドウォールの一部がプクっと膨れていることが判明。チューブか、タイヤか。どっちにしても替えなきゃ。
 ブチルチューブはまったく空気が抜けないと喜んでいたのだが、だから、長く乗らないときは空気圧を落としておかないといけないのかも。

 3ℓツインターボにダウンサイジングした新型911カレラの7MTには初めて乗った。
 これが素の911というわけだが、やっぱりMTはイイ。研ぎ澄まされたPDKより歴然と遅いし、排ガス対策でそうとう薄くしてあるようで、アイドリング付近のトルクがかぼそい。発進のとき、2回エンストさせた。でも、そういうエンジンの“恥ずかしいところ”を見られるのがMTのいいところである。
 
 なんていうのは屁理屈にしても、MTのシンプルさとダイレクト感は、どんな2ペダル変速機にも代えがたい。人には薦めないけど、くれるというなら、911でも迷わずMTを選びますね。
 ただ、新型の水平対向6気筒は、音がこもってしまって、耳をくすぐるエンジンではなくなったのが残念。

小径ファットバイク

イメージ 1

 折り畳んで持ち運ぶのに小径タイヤはありがたいが、タイヤが小さくなればなるほど、操縦安定性と乗り心地は不利になる。とくに細い小径タイヤでいちばんおっかないのは、縦方向の段差に斜めに乗り上げたときだ。足払いをかけられたみたいに、あっけなくコケる。

 そんな小径自転車の一大欠点に手を打ったのが、PECO Buccho(ブッチョ)だ。太さ3インチ(約8cm)のブロックタイヤを履く折り畳み12インチ車である。

 PECO(ペコ)とはpersonal ecologyの略。ブッチョとは、デブッチョタイヤの略でしょうね。
 名前はふざけているが、自転車はまじめだ。つくっているのは、競技用車いすのトップメーカー、OXエンジニアリングである。

 タイヤの接地面積が大きいため、実際、並みの小径車より格段に安定している。車体を傾けると、ザザザッというブロックタイヤの振動が伝わるが、トレッド中央はフラットなので、舗装路の乗り心地は意外やスムースだ。

 アルミフレームはオーバークォリティと思えるほど堅牢だ。
 生意気にもディスクブレーキ。ディスクならではのしっかりした制動感覚が、いちばんのサプライズである。
 しかも内装3段ギヤ付きで、スピードも侮れない、と言いたいが、キャスター角は浅いから、速度を上げると、ハンドルの反応が過敏になってコワイ。小径車でオイタは禁物だ。


イメージ 2

 フレームのロックを外すと、ホイールベースが縮み、全長が120cmから70cmになる。高さは110cm。この大きさなら、クルマのトランクにも入る。
 サイドスタンドを出せば、こうして自立し、このまま転がせる。


イメージ 3

 サイドスタンドのつくりなんかも頑丈で、しかもカッコイイ。
 タイヤは中国製。OXのサイトにも「オフロード等、悪路での走行は禁止」と書いてあるが、黒いホイールはオリジナルのアルミ削り出しで、剛性の高い走行感覚に貢献している。

 OXの自転車なら、ぜんぶ持っていたいと思わせる魅力が、OXバイク製品にはありますなあ。

火野正平、サイコー

イメージ 1

 こないだ観た「こころ旅」は大阪篇。中学生のころ、0系新幹線で叔父さんの家に遊びに行き、いとこと自転車で走った枚方(ひらかた)の町が出てきたので、なつかしかった。

 スタートして5年以上経ち、すっかり人気番組になっても、あいかわらずおもしろい。
 最近の日本はやたらとレース指向に走る人が多いが、「こころ旅」みたいなスピードののんびりした自転車ツーリングは、本来、自転車のいちばん楽しいところである。
 撮影も音録りも、すべてお付きのスタッフが自転車に乗ってやっている、というところもおもしろさの秘訣だと思う。自転車ツーリングの息遣いが聞こえてくるのだ。

 原稿書きはあとでいくらでも知ったかぶりや脚色ができるが、映像は、素が出る。とくに行き当たりばったりの旅モノは、素しか出しようがない。だから、バカの旅モノほどおもしろくないものはないけれど、その点、火野正平はサイコーだ。
 教養があるから、“気づき”が多い。言葉がしゃれていて、カッコイイ。ちょいちょいオモロイことを言う。

 一方、何年やっても、火野正平がサイクリストとしては洗練されない。自転車オタク化しない。そこもイイ。
「上り勾配は8%まで」とか言っていた。ペダリングもカッコわるい。ウェアのオファーなんかいくらだって来ているはずだが、コスチュームはあいかわらずアフガニスタンの牧童みたいだ。あんなカッコでロードバイクに乗っている人は、火野正平以外いない。
 
 でも、このテレビ番組に唯一“つくり”があるとすれば、「視聴者の思い出の景色を紹介するために、ただのオッサンが自転車で旅している状態」を、役者としてたぶん最初からずっと演じているところだと思う。
 だってこの人、昔から自転車小僧で、十代のころは六甲山や比叡山に上った、と、番組のなかでポロっと言っていた。それが本当なら、あんなにペダリングや自転車の乗り降りがぎこちないわけないと思う。

 いつもお尻のところにくくりつけている白いぬいぐるみはなんなのだろうか。ミスタービーンのテディベアみたいなものか。いや、飲み屋のおねえさんに「ワタシのつもりで乗せといて」かんなか言われたものに違いない。


イメージ 2

 下北半島の尻屋崎篇も、以前「ニコニコドライブ」で訪ねたところなので、なつかしかった。

 尻屋崎灯台の周辺で寒立馬(かんだちめ)が放牧されている。小柄でガッシリした南部馬だ。おっとりしているから、さわってもなんてことない。
 動物好きの火野正平が早速ナデナデしに行ったら、さすがNHK。画面に「許可を得てさわっています」というテロップが出た。馬がいいよって言ったのかい。
イメージ 1

 バスが小さく見えるほどデッカいクルマの取材で、長野県諏訪市に行った。

 東京〜糸魚川ファストランで16回(年)も通ったので、諏訪湖はなつかしい。糸魚川まで300kmの、ちょうど真ん中がここ。大垂水、笹子、富士見の3峠を越えて150km走ってくると、そうとうくたびれている。暑かった年、記録を狙って序盤からブッ飛ばし、突然、ドロップハンドルの上にゲボッと吐いてリタイアしたのも諏訪だった。今から思うと、熱中症だった。

 年に1回、自転車で通るだけで、落ち着いてちゃんと見たことはない町なのだが、この日、クルマで走って新鮮な発見だったのが、上川の堤防道路だ。


イメージ 2

 諏訪湖に流れ込む上川の堤防と河川敷を一方通行の車道にしている。諏訪インターに向かう県道を走っていたら、前の軽自動車が突然、左にそれて河原へ下りていったのでびっくりした。少し走ったら、同じような分岐点がまた現れた。真似して下りていくと、それが堤防道路だった。
 河川敷に下りる分岐点には、点灯していない信号機がある。赤が点いていたら、道路冠水を表し、進入禁止になる。


イメージ 3

 堤防に上がったり、河原に下りたり、アップダウンがせわしない。幅員も狭い。一見サンには「エッ、こんなとこ走ってていいの!?」と緊張させるが、あっけなく諏訪インターの近くに出た。

 川を横切る道路の下をくぐるから、信号がまったくない。そのため、並行する県道よりずっと早く進める。速いけどお金は取らない、快速電車みたいな道路である。
 
 要は川沿いのサイクリングロードの車道版ですね。つくりはサイクリングロードそのものだから、実際、クルマで走っていても“気分はサイクリスト”。多摩サイが車道だったら、こんな感じなのか、と思わせるところがおもしろかった。

 地方都市はマイカーがないと暮らせない。にもかからず、道路の絶対数が足りない。東京みたいに“裏道”が多くないのだ。
 諏訪の町も、通勤時や週末は大渋滞するのだと思う。御柱祭や花火大会のような大イベントもあるし。
 そんな事情から生まれた、まさに“ローカル道”である。諏訪へ行ったらお試しあれ。
下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事