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書庫ロードバイク熱中生活

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いつかはクシタニ

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 多摩サイを下って、二子玉川まで行く。
 久々のロードバイク。というか、このところずっとファットバイクばかりだったから、ポルシェバイクに乗るのは半年ぶりくらいだ。

 車重半分。タイヤの空気圧は8倍。接地面積は何十分の一かだ。
 あたりまえだが、軽い。進む進む。ファットバイクじゃ味わえない路面からのコツコツいう突き上げが気持ちいい。これよこれよこれなのよ。クラウンからロータスエリーゼに乗り換えた感じ。まさにroadster(ロードスター=道野郎)気分である。

 館林や熊谷では猛暑日だったらしいが、朝の多摩サイは川面を舐めてきた風が涼しい。水不足で、早くも利根川水系では取水制限が始まったが、多摩川は水量もたっぷりある。北関東のダムに1〜2割しか水がないのは、少雨のせいというよりも、初期設定になるべき雪解け水が少なかったからだ。

 犬が死んでから2ヵ月。こんどは猫がいいと娘が言っている。捨て猫がいないかなと思い、二ヶ領の堰からは河川敷のダートを走る。
 もし捨て猫がいたらどうするのか。バックパックに収容し、胸側にかけて、途中、休み休み帰るのか。なんて、アホなことを考えたが、四半世紀近く自転車やランニングで多摩川沿いを走っていて、犬や猫が捨てられているのを見たことは一度もない。動物愛護という意味では、いい世の中になってきているということなのだろうか。

 子どものころ、実家にモコという犬がいた。すごくやさしい、いい犬だった。ワタシの犬好きの原点だ。
 先日、おふくろに聞いたら、足の悪い迷い犬だったそうだ。認知症でも、昔のことは完璧に覚えている。話を聞いていてブッたまげたのは、昭和40年ごろの神奈川県川崎市は、死んだ犬猫をゴミに出せたのだそうだ。燃えるゴミと同じ扱いだったらしい。


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 用事はクシタニの世田谷店。中免持ってるだけのペーパーライダーだから、オートバイウェアは関係ないのだが、クシタニのポロシャツがカッコイイのである。通販でも買えるけど、やっぱり現物を見たい。赤で、襟の一部が黒のレザー。やっぱりカッコイイ。

 秋冬なら、自転車用のアウターに使えるよなあと思っていたヘビーデューティーなインナーウェアを、シーズンオフでしまってあった棚から出してもらう。キルティングで、袖がオレンジ。これもオシャレだ。在庫限りで、もうつくらないというので、買う。

 クシタニ製品で昔からいちばんほしいのは、レザージーンズである。デザインはブルージンズだが、素材はバックスキンのレザー。ブルージーン以外のカラーも何色かあり、どれもカッコイイ。裾上げは店の古いミシンでやってくれることが判明。でも、6万円オーバーかァ……。
 また次の冬まで考えよう。
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 ついに出ました。電動アシストロードバイク。ショートバックのカッコいいアルミフレームにコンパクトなアシストユニットを搭載。バッテリーもモーターもブラックアウトされていて、パッと見、電チャリには見えない。ダウンチューブのこの位置にバッテリーを載せるなら、いっそのこと給水ボトルにカムフラージュしてもよかった?
 
 しかし、ロードバイクのつもりで持ったら、鉛製かと思うほど重い。実測15.7kg。軽いロードバイクの2台分、いやもっと重く感じるのは、重量物がBBまわりに集中していて、ハンドルとサドルを掴んで持ち上げると、振り子みたいに感じられるせいだろう。

 10km/hがアシストのピークで、24km/hを超えるとアシストゼロになるという電チャリ憲法は、この自転車でも同じ。さらに加えて、ヤマハYPJ-Rのコンセプトは、「ロードバイクを選んだあなたなんだから、そこそここげるんでしょ」である。

 その結果、アシスト力はゆるい。バッテリーは2.4Ah。ヤマハ電動ママチャリの標準型が8.7Ahだから、スタンダードモードでも22kmと、もちも悪い。そのかわり、シマノ105の22速ギアを付けて、自分でこがせる。吉本新喜劇の吉田 裕に乗せたら、「アシストすんのかせんのかい!」って言うかも。

「NAVI CARS」誌の自転車試乗記で借りたので、いつもの自分の乗り方で使ってみた。激坂の梅野木峠へGO!である。

 花粉症で気管支がヒューヒューいっていたが、カタログ航続値48kmのECOモードで峠の麓へ着く。満充電から36km走り、電池は残量計で10コマ中9コマ、まだ82%も残っていた。ECOモードだと、アシストは体感できないくらい弱い。しかも24km/h以上で走っちゃえば出費ゼロだから、減っていない理屈だ。

 梅野木峠はつるつる温泉からの入口が壁のような坂なので、そこでHiに切り換えて、上り始める。
 さすがに最強モードだと笑っちゃう。細いロードタイヤだから、電動ママチャリみたいにグイグイ蹴り出すトルク感はないが、後ろから見えざる手でスーッと押し出される感じ。


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 しかし、麓から1.8km。再び激坂になる切通し手前で残量計を見たら、もう10分の3に減っていた。さすがに電池は食う。切通しを抜けたところで2コマになった。
 頂上まで残り800mはゆるい上りだが、帰りもアシストしてもらいたかったので、温存策をとってECOモードにする。途端にBBが錆ついたのかと思うほどペダルが重くなる。
 しかし、ウチから39kmの峠に無事到着。最後の800mがあっても、いまだかつて梅野木峠までこんなに速く、ラクに上がって来られたことはない。

 写真を撮っていたら、ワンボックスが上ってきた。中からオジサンと大型犬2匹が出てきて、犬はすぐ挨拶に来てくれた。ラブラドルかと思ったら、「フラット」だという。あとで調べたら、フラットコーテッドレトリーバーという初耳の犬種だった。

 電池は残り12%。残量計は10分の2コマ。エコモードのまま山を下りる。下りてからの一般道も下り基調だが、51km走ったところで0%のオールアウトになる

 そこからは重さ16kgのナマチャリである。
 下り基調なのに、しかし往路ほど巡航速度は上がらなかった。20〜22km/hくらいだ。てことは、往路のECOモードアシストもけっこう効いていたのである。というか、電動アシストの下支えがあったからこそ、ファットバイク並みの車重でも24km/h以上がキープできたと考えるべきだろう。

 で、この自転車をどうみるか。たしかな事実は、梅野木峠へ難なく上れたことである。おかげでレアな犬も見ることができた。この日の体調だと、ナマチャリではそもそも梅野木へ行く気が起きていない。
 だから、電動アシストの力は大したものなのだが、今回の使い方だと、べつにこれが“ロードバイク型”である必要はないかなと思う。
 以前乗ったクロスバイクタイプのヤマハPASは、12.8Ahという強力バッテリーを積んで、もっとパワフルにアシストし、電池もはるかに長持ちした。小仏峠の往復で65km走り、まだ半分残っていたのだ。

 そもそもロードバイクは、軽量と軽抵抗がアシストである。もともとそういうアシストを受けている自転車で電動アシストの“使いで”はそんなに大きくない。
 乗ってみて実感したのは、繰り返しになるが、タイヤの接地面積が小さいため、モーターのトルク感、つまりは電動アシストのありがたみがほかの電チャリほど味わえないこと。これ以上、補助力を上げると、おそらく空転してしまうのではないか。電動アシストは、こぎの重い自転車に使ってこそ、だと思う。

 でもこれ、富士山や乗鞍のようなヒルクライム大会の優勝賞品にしたらウケると思う。シャレがきいているし、気になるけど自分じゃぜったい買わない物って、もらうといちばんうれしいから。

(注:写真撮影時のサドルとシートポストとペダルは、ノンオリジナルの私物です)

砂漠も走れるチネリ

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 成人の日三連休、NAVI CARS誌の「自転車試乗記」で借りていたチネリの旅行用自転車に乗る。

 ブートレッグHOBO(ホーボー)というモデル。イタリアンロードバイクのオールドネームも、今はこんな自転車を出しているんですね。
 ブートレッグって、「海賊盤」じゃないですか。ホーボーは、100年以上前のアメリカで生まれた言葉で、定職も家も持たずにさまよう元祖ヒッピー的な人、という意味らしい。「イージーライダー」で最後に撃たれちゃうピーターフォンダみたいなやつか。
 いずれにしてもチネリのイメージではない。でも、それくらいイメチェンを図って新しい市場を開拓したいのだろう。


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 フレームカラーはオシャレで、艶消し調。いろんなところにロゴやエンブレムが入っているし、ケーブル類はカラフルだし、一見、ビジュアル系かと思ったら、とんでもない。本格的なツーリングバイクである。
 この自転車、2012年から世界最長の自転車レース、ツール・ド・アフリカに出て、実績を積んでいる。砂漠で使えるチネリだ。

 フレームはフォークも含めてコロンブス製のスチール(クロモリ)。トップチューブ、シートチューブ、ダウンチューブ、すべて直径の違う3本をきれいに溶接してある。最新技術のクロモリフレームだ。


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 タイヤはオフロードも走れるラグパターンの700×38C。ギアは前3枚×後9枚だから、どこでも行ける。ただ、ドロップハンドルでバーエンドシフターは使いにくい。
 なんでこれにしたのだろう。シフトワイヤ系の防砂性能がいちばん高いのだろうか。そう思って、ツール・ド・アフリカに出ているホーボーの写真を見たら、シマノのSTIレバーが付いていた。そうでしょう。

 自転車を持つと、ズシリと重い。実測したら14.2kgあった。でもそれは前後に付く荷台やパニアバッグ用ラックがしっかり出来ているからだ。
 走ると、フレームはいかにも頑丈だ。乗り心地も重厚。軽快感は薄いが、極限状態で使うツーリング自転車としては、こういうほうが安心安全なのだろう。

 西洋人が考えた本気の旅行用自転車というのが全体の印象。ジャイアントのグレートジャーニーがコストダウンして頼りなくなってしまったから、このヘビーデューティーさは買いである。

 今度、ぼくの自転車本をつくってくれた講談社の編集者は、身長184cm。体重は聞いていないが、100kgはゆうにありそうなラグビーのフォワード的巨漢である。ロードバイクに乗りたがっているのだが、もう少し体重を落としてからのほうがいいよとアドバイスしている。そんな重量級ライダーの実用自転車としてもよさそうだ。

働く自転車

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 今年乗った自転車で、いちばんおもしろかったかもしれないのが、「NAVI CARS」誌の取材で借りたコナ(KONA)のウテ(UTE)だ。全長2m10cm以上もある貨物自転車である。
 
 アルミフレームをストレッチして、後輪の位置をグッと後ろへ下げ、長さ80cmの木製荷台を設置している。ママチャリの後付け荷台と違って、土台は頑丈なメインフレーム。コナのふるさと、カナダでは子どもをタンデムでふたり乗せたりしている。シートポストに取り付ける後席用ハンドグリップなんかもある。
 
 長い荷台の左右にさげるサイドバッグもデカイ。ホンダS660の何倍も荷物が積める。バッグには固い底板が入っているので、空荷でも車幅が70cmくらいになっちゃうのは要注意だが。

 ファットバイクを買った店で、たまたまこれで来ていた若いオーナーとしゃべったことがある。
 自分のことは棚に上げて、なんでこんな変わり種自転車にしたの? と聞いたら、「クルマの免許がないし、取る予定もないので」と言った。なんの気負いもなく“クルマの代わり”と考えていることにすごいカルチャーショックを受けた。たしかに、クルマをオドオドビクビクしながら持つより、こんなワゴン自転車と暮らす生活のほうが楽しいにきまっている。そのころはまだ13万円くらいだったし。


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 欠点は、長いこと。タイヤもフルサイズの700C(27インチ)。走り出せば意外にフツーだが、押し引きするときや、駐めるときは、さすがに持て余す。
 
 1個3kgあるサイドバッグを外しても、車重は17kg近くある。でも、ファットバイクと同じく、重くたって、軽いギアでクルクル回せばいつかは着く。
 
 ためしにウチの近所の激坂(24%)へ行ったら、最軽ギアで難なく上れた。
 ロングテールの恩恵で、前輪が浮きそうになる→フロントに体重をかける→後輪が空転する、という激坂ジレンマがない。軽いMTBよりラクに上れた。だれかこれでノリクラ出ないかな。


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 フレームとフォークの間をコイルスプリングで結んでいる。シトロエンCXのセルフセンタリング・ステアリングみたいなものか!? と思ったら、センタースタンドをかけた時に浮いて、横向いて邪魔になる前輪をまっすぐにするためのバネでした。

バイシクルナビ復活

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 用事があって、調布飛行場まで行く。
 久しぶりに改造ホルクスに乗る。昔はドロップハンドルの黄色いロードレーサーだったが、今は黒の軽快なシティバイク、と思ったら大間違いで、こう見えて固定ギアである。
 ケイターハム・スーパーセブンの小径ハンドルをイメージしたフラットバーは幅45cm。タイヤはチューブラーのヴィットリア・コルサTT。クロモリフレームでも変速機はないから、車重は7kg台。ハンドル幅65cmで16kgもあるファットバイクにすっかり慣れた体には、コワかった。
 帰路はダブルコグの後輪をひっくり返して、フリーハブ側で帰る。ダメじゃん!


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 小春日和の昼の調布飛行場はのどかだった。周囲は広い公園になっていて、たまに離発着する小型機を眺めながら、のんびりしている人が多い。
 でも、7月に起きた墜落事故の現場は調査がまだ完全に終わっていないらしく、焼け焦げたままになっているらしい、


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 家に帰ったら、「バイシクルナビ」誌が届いていた。今年の1月号で休刊になったが、10/20発売号で新装復刊を果たしたのだ。
 NAVIのロゴが新しい。パッと見、自転車雑誌に見えない表紙だが、ぜひ吉と出てほしい。

 バイシクルナビがお休みしていたあいだにも、今年は「自転車人」と「ファンライド」が相次いで休刊した。
 自転車専門誌の老舗二大誌といえば「サイクルスポーツ」と「バイシクルクラブ」だが、昨年はサイスポの編集長が辞めて、まさかのバイクラ編集長へ、という大事件もあった。読売新聞の編集長が朝日新聞の編集長になるようなものである。

 そんな激動の自転車メディア業界にあって、バイシクルナビ復活。2001年の創刊号から関わってきた関係者のハシクレとしてはうれしい。
 復刊号の最終ページには“See You Next Issue”と書いてある。休刊した時の隔月刊でも、ましてや月刊サイクルでもないらしいが、それくらいの呑気なペースでやればいいと思う。

 自転車はクルマほどムズカシイものではない。買うのも、乗るのも、まさに“Just Do It!”な物件だ。敷居が低いから、自転車メディア界には徳大寺さんみたいなカリスマはいないし、必要もない。そういうネタでサイクルの短い定期刊行物を出し続けるのは大変なのだ。「そんなにやることがない」のである。
 
 最近はテレビでもたとえば「孤独のグルメ」みたいに、まとめてやって、お休みするシーズン方式をとる番組が増えてきた。毎週やってたら、薄まってつまらなくなるにきまっている。
下野康史(かばた・やすし)
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