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次のマラソンの目標

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 こうやって撮っている写真のお話は、JAFメイト新年号のお楽しみということにして、こうやって撮っているKカメラマンに「来年はマラソンどうするんですか?」と聞かれた。この春、一緒にマラソンを走ったのだ。といっても、Kさんは自動車メディア業界最速のサブフォーランナー。ぼくは初フルで、70分以上遅かったが。

「でも、まだ募集始まってないでしょ」と言ったら、すぐに調べて「10月末から始まってますよ」とのこと。「じゃあ、もう一杯でしょ」と言い返したら、またすぐスマホで調べやがって、「まだ大丈夫ですよ」
 夜、Kさんから「エントリー、完了しました」とメールが来た。こういうのを“勢い”っていうんですね。結局、ぼくもRUNNETにアクセスしてエントリーしてしまった。こういうとき、RUNNETの使い勝手のよさったらなく、本当にメーワクだ。来年3月の板橋シティマラソン。
 
 アキレス腱が痛くて、ほとんど走れなかったこの夏、ブログで愚痴ったら、ランナーからコメントを頂いた。ぼくの初フルのタイムから考えると、練習ランのペースが速すぎるのではないかとのこと。
 そのアドバイスを守って、ペースを落とし、少しでもラクに走れるフォームを探しながら走っていたら、ここほんの2週間くらい前から、少し調子が戻ってきた。
 今まで痛くなかった右膝が痛くなったりして、悩みの種は尽きないが、エントリーはしておいてもいいか。

 前回、往きはKさんと駅で待ち合わせして、会場まで一緒に行ったが、帰りは別々だった。
 ゴールしたあと、ぼくはすっかり産まれたての子牛状態になってしまった。荷物をピックアップしてから地面に寝転んだら、足の筋肉のあちこちが痙攣して痛み、動けなくなったのだ。
 ひっくり返ったまま「休んでいくので、ゴメン、先に帰って下さい」とメールを送った。

 しかも、その後、ほうほうの態で人にくっついて歩いていったら、郊外へ向かうJRの駅に着くはずが、都心へ行く地下鉄の駅に出てしまった。時計合わせでいえば、2時から1時へ戻せばいいものを、2時からグルーッと1周して1時、みたいな経路で家に帰った。途中でヨメさんにメールしたら、「どこのマラソンに出たの?」と聞かれた。

 とりあえず来年の目標は、Kさんと一緒に帰ることである。
 3連休の中日に梅雨明け。
 朝から暑かったが、がんばってランニングに出る。
 
 昨年12月から始まった左アキレス腱の痛みは、すっかり治った、ならいいんだけど、結局すっかり慢性化してしまったようである。走り出して数kmは、常に痛い、というか、引きつる感じがある。
 トシのせいで、こういう体になっちゃったんだろうと思う。だましだまし走っていれば、そのうち痛くなくなるし、おかげで、必然的に序盤はウォームアップペースになって、かえってよかったかなと前向きにそう考えることにした。

 でも、今日は暑すぎて、4kmでストップ。あとは歩いたり走ったりで予定の10kmをクリアする。
 もう日付が変わった夜中だけど、まだ脱水気味のようで、やたら喉が乾く。


 本日20日、安倍サンがフジテレビに出演するそうだ。と、なんと日本テレビのニュースショーで予告していた。こういう時でも、親安倍政権のフジサンケイグループや読売グループとは仲良しなんですね。
 聞き手はフジテレビのバラエティ系男性アナウンサーというから、観る気も起こらないが。

 安保法案が衆議院で強行採決された直後、日本テレビの夜の報道番組に自民党の二階総務会長が出ていた。聞き手は日テレの女性記者らしかったが、観ていて呆れた。
 質問の接頭句が、毎回、「こんなこと聞いたら、二階さんに怒られちゃうかもしれませんけどォ……」なのである。飲み屋のネエチャンかよ。いまこれだけ国民から反感を買っている党の実力者を前にして、揉み手ですり寄るだけ。これじゃあ、自民党のインターネット放送以下である。
 
 権力を持っている人がいやがる質問、困る質問をするのが、ジャーナリストの役目ではないのか。自動車業界記者のぼくですら、メーカーの人間に会えたら、少しでも痛いところを突こうと考える。
 
 毎日やっているBSフジのプライムニュースには、与党の政治家や大物役人がしょっちゅう出る。そのパイプの太さには感心するが、MCを務める記者の口癖が「なるほどなるほど」なのである。権力者を呼んで「お説ごもっとも」と言うだけ。相槌ジャーナリズムである。

 
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 そういえば、先週、金沢で、生まれて初めてフグの卵巣のぬか漬けを食べた。猛毒の卵巣が2年間ぬか漬けすることで無毒化される。でも、なんで無毒化されるのかは、わかっていないらしい。
 
 味は、しょっぺー! だから、お茶漬けにはよし。ピンク色のは生姜です。

競歩がくる!

 多摩サイで、競歩をやっている人を見た。いつ見るか、いつ見るかと思っていたら、ついに見た。

 これから、競歩がきますね。間違いない。なぜなら、最近、日本人が世界記録を出したから。
 鈴木雄介選手。20km競歩で出した1時間16分36秒の記録は、これまでの世界記録を26秒も塗り替えた。日本人男子による陸上競技の世界記録は、50年ぶりだそうだ。

 何かのテレビ番組だったか、サラリーマンが歩いているオフィス街の歩道を、鈴木選手がレーシングスピードで歩いていく映像があって、その速さたるや、笑えるほどだった。

 ラジオ番組で本人が喋ってたけど、フツーにランニングしている人を、自分の歩きで追い抜くのは痛快だそうだ。1時間16分って、調子が悪い時のぼくの10kmランのタイムですよ。1kmのペースでいえば、3分50秒。この人は、フルマラソンに出たとしても2時間40分そこそこで走っちゃう、じゃなくて、歩いちゃうわけだ、42.195kmを。

 鈴木雄介はフォームがすばらしく美しい。門外漢が見比べてもわかる。フォームにまったく無駄がないからこそ、体格にそれほど恵まれていなくても、世界一になれたのだろう。

 やってみればすぐわかるけど、「走る」という運動は、両足が必ず地面から浮く。
 だから、走っちゃいけない競歩には、「片方の足が必ず地面に着いていなくてはならない」という基本ルールがある。そうした反則をチェックするために、審判員が監視していて、最悪、失格にする。大きな大会では、1割が失格になるという。
 そのため、鈴木選手は勝負どころでわざと自分の走りを審判に見せつけて、ライバルの失格を誘うのだそうだ。

 審判は200mおきに立っている。じゃあ、ひとレースに何人審判がいるんだろうと思ったら、コースは2kmの周回路である。
 でも、やだなあ、同じところをグルグル回るのは。しかも監視されながら。
 そう考えると、試合に出たいと思わないが、競歩の歩きはちょっとやってみたい。

 最近、ランニングしていると、足の痛みがつきものになってしまった。歩いていれば平気なのだが、走ると途端に痛い。「歩く」と「走る」は、まったく違う運動だというのがよくわかる。
 だから、鈴木選手みたいに速く歩けたら、いいじゃないですか。

 日本ほどランニングの盛んな国はない。てことは、足の痛みで悩んでいる人や、トシでそろそろ引退かなと思っている人の数もすごいと思う。そこへ、競歩。
 多摩サイで競歩セミナーやらないだろうか。


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 フォード・マスタングのドアを開けると、こんなウェルカムライトが路面を照らす。
 でも、マスタング(野生馬)が競歩大会に出たら、すぐ失格だ。

マラソン後日談

 3月15日に開かれた2015横浜マラソンのコースが、フルマラソン(42.195km)で186m不足していて、陸連の公認を受けられなかったのだそうだ。42.009kmしかなかったということらしい。

 トップタイムを狙うようなランナーはショックだろう。陸連の距離検定が行われたのは当日のレース前なのに、横浜マラソンの組織委員会が距離不足を公表したのが25日後の4月9日というのもヒドイ。レース前にわかっていたのなら、プラス186mのコース延長くらいならなんとかできなかったのだろうかという気もする。
 でも、2万人を超える参加者の大半は、「変わんないよ」と笑っていると思う。

 10年以上前、米軍横田基地の「フロストバイト」というハーフマラソンに出たら、しばらくしてから距離不足を詫びる通知が来た。
 当日、場内をフォードのピックアップトラックが走り回っていた。どうせあれで測っていたのだろうから、さもありなんと思った。しかも米国仕様だから、マイルの距離計でしょ。

 ところで、実際、マラソンコースの距離検定はどうやっているのか。横浜マラソンのニュースを取り上げていたTBSラジオ「デイキャッチ」の受け売りだが、なんと自転車で走って測るのが一般的だという。うる覚えだが、長いほうの誤差は40mくらいまで許容されるが、短いのはビタ一文ダメだそうだ。肝心のどんな距離計を使うのかについては触れていなかった。そこがいちばん大事なんだけど。まさかサイクルコンピュータってことはないだろう。


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 こないだの板橋シティマラソンのサイトを見たら、写真サービスがオープンしていた。自分のゼッケンを入力すると、情けない我が雄姿がけっこう何枚もアップされていた。
 でも、データのダウンロードが1枚2000円って、高すぎないか? だって、映ってるの、真木よう子とか壇蜜じゃなくて、ワタシですよ。買う人いるのかな。
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 夜中、筋肉痛で目が覚めるなんて、何年ぶりだろうか。
 きのうは還暦の狂い咲き“初フル”に参加した。荒川のサイクリングロードを走る板橋シティマラソン。埼玉県に近い板橋区の北端から、東京湾に注ぐ荒川河口2km手前まで下って折り返すフルマラソンだ。

 オーバーワークで暮れにアキレス腱を痛め、ドクターストップもあって、ここ3カ月、ぜんぜん練習できなかった。せいぜいがウォーキング。
 だが、先週末に10km早歩きをすると、アキレス腱の違和感がついに消えていた。フルマラソン42.195kmを完走するには、最低でも月間100kmは走らなければ、と言われる世界でこのテイタラク。ならば、冒険のつもりで参加しようと思った。

 参加者数、ほぼ2万人。河川敷の会場へ行ってびっくりしたのは、トイレである。簡易トイレがズラーっと並んでいるのだが、それでも大行列が出来ている。とくに男子の“大”。
 朝、ちゃんとしてきたはずなのに、便意を催し、スタート30分前からその列に並ぶ。やっと入ると、これが水みたいな超特急だったのにショック。この日は20℃近くまで気温が上がる予報だったのに、走る前から脱水してどうする。

 おまけに、その時、小をするのを忘れて、出てからまた小便所への長い列に並ぶ。スタートの号砲を聞いたのは、オシッコの最中だった。
 ぼくのスタートはずっと後ろのほうだし、タイムはあらかじめ靴に付けたチップで計測されるので、べつに問題ないのだが、各関門の足切り時間は、号砲からの経過時間で決まる。

 スタートを待つ列も大渋滞だったが、ゲートをくぐってもずっと同じ状態。序盤は後ろからシューズの底を2回蹴られる。荒サイの道幅は広いと思っていたが、2万人には狭い。

 15km行くか行かないかのところで、早くも独走のトップランナーとすれ違う。折り返しコースだから、そのあたりから三角コーンで道幅が半々に仕切られる。距離が進むと、バラけて空くかと思ったら、大間違いだったのだ。
 これだけ大勢の人が走るマラソンは、もはや団体競技なのだと痛感する。でも、まわりのみんなもツライのだと思うからこそ走り続けられるのだが。

 幸いアキレス腱はなんともなかったが、折り返し地点の前からそうとうキツかった。
 25kmからは今まで経験したことがない未知の距離である。30kmとか35kmの壁、という言葉は本当だった。脚も心肺も売り切れ状態になって、33km地点で歩く。しばらく歩いたあと、また走り出すと、フトモモと膝の裏が攣りそうになって痛い。その後は、ほとんどずっと早歩きで進む。

 この大会の補給は充実していて、水やスポーツドリンクのほかに、バナナ、オレンジ、レーズン、パンなどが摂れる。配給側のスタッフは、元気な声で励ましてくれるが、後半のランナーはみんな無言だ。許してくれ。お礼を言う元気がないのである。ラスト5kmあたりのシャーベットステーションがうれしかった。

 時計を見ると、頑張ればまだ5時間以内でゴールできる、と思ったのが40km地点。老骨に鞭打って、ヨチヨチ走り始める。
 しかし、とにかく脚が痛いので、歩幅が延ばせない。靴ひとつ分前に出す程度。アイドリングでクラッチつないで、ガクガク匍匐前進している感じだ。人間がこんなにゆっくり走れる動物とは知らなかった。
 それでも、もっと遅く走っている人がいて、追い越せる。みんな痛みと闘っているのである。

 4時間55分でなんとか完走する。いや、正しくは完走歩(かんそうほ)である。一度も歩かずに、42kmを最後まで走り通すことがいかに大変かを思い知る。
 一緒に出たサブフォーランナーの郡 大二郎カメラマンは自己ベストの3時間47分。1時間以上待っていて、ゴールで写真を撮ってくれた。

 携行品を引き取って、芝生に倒れ込む。しばらくして立ち上がろうとしたら、あちこちの筋肉が攣り、悶絶する。イトイガワの自転車300kmだって、ここまで脚にくることなんか絶対にない。

 初フルマラソンの感想。二度と出るもんか!
下野康史(かばた・やすし)
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