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 2020年問題や2025年問題もモンダイなのかもしれないが、ぼくにはそれよりレコード問題のほうが喫緊の課題である。手元にある大量のレコードをどうするか、だ。

 レコードが聴けるアナログオーディオは、一式まだ持っているが、21世紀に入ってからはぜんぜん使っていない。CDやiPodの軍門に下ってしまったので。
 
 スタジオ用モニタースピーカーとして、クインシージョーンズも御愛用、という触れ込みだったJBLの小さなスピーカーを、先日、テレビに繋ごうと思い、天井近くの棚から何十年ぶりかで下ろしたら、コーンの振動ゴムがすっかりモロモロになっていた。そもそも、そのスピーカーに合うアナログ入力端子が、こないだ買ったYouTubeテレビには付いていなかった。

 ぼくが持っている20世紀の古いジャズやロックの洋楽レコードは、オソロシイことに、たいていのものが“フルアルバム”として1枚まるままYouTubeにアップされている。
 つまり、いつでもタダで聴ける。てことは、2万円のテレビ用BOSEスピーカーでも入れれば、もうアナログのレコードやオーディオとはおさらばできるのである。
 でも、その踏ん切りがつかないんだよなあ。というレコード問題。


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 高校生のころ、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったツェッペリンの「海賊版ライブ・イン大阪」。当時1万円くらいしたけど、録音がヒドすぎて、ほとんど聴いていません。
 YouTubeでこのジャケットは見かけたことがないが、同日の大阪ライブの音源はいろいろアップされてる。録っていた人がいるんですね。

 プライベート録音は、初来日したCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のコンサートでぼくもやったことがある。
 学生カバンにオープンリール(!)のテープレコーダーをひそませて、厳重な持ち物検査をかいくぐり、座席の足元に機械を置いて録音した。
「ジョン〜!」と叫ぶ自分の声ばっかりがデッカく入っていて、聴けたもんじゃなかったけど。

低音の魅力

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 昨晩はコントラバスの無伴奏ソロコンサートを聴きに行った。読売日本交響楽団の石川滋さんという人。オーケストラで通奏低音を弾くコントラバシストが主役をとる演奏会、しかもピアノなどのお連れさまなしで無伴奏曲のみ、というのはたいへん珍しい。演奏会をやること自体がチャレンジングで、尊敬に値すると思う。

 コントラバスのソリストとして世界的に有名なのは、アメリカのゲーリー・カーだが、米国生活18年というこの人もカーのお弟子さんだという。さらに最初の自己紹介で会場がざわめいたのは、大叔父がスズキメソードをつくった鈴木鎮一。叔父さんはジャズベースの大御所、鈴木良雄だそうだ。

 バッハ無伴奏チェロ組曲の1番と5番を中心に、ひとりでたっぷり1時間半以上弾いた。コントラバスでメロディラインを弾くわけだから、親指を使うハイポジションばかり。立っているけど、下を向きっぱなしだ。楽器を弾くというより、ずっと“作業をしている”感じである。
 アンコールの前に「もうヘトヘトです」とおっしゃっていた。ふつう演奏家がステージでは言わない言葉だが、本当にそうなのだろう。バイオリン属の弦楽器は、木の箱の中の空気を振動させることが演奏家の仕事なわけだけど、7リッターエンジンみたいなコントラバスだと、それがどれだけ重労働か。おつかれさまでございました!

ジミヘン生誕75年

カーグラフィック誌は創刊55年だが、ジミ・ヘンドリックスは今年、生誕75年である。生きてたら、75かあ。萩本欽一や坂田利夫や小松政夫なんかと同じ歳だったのだ。
 
1970年に死んでしまったが、生きていたら、いまごろはアンプラグドなんかもやって、“滋味ヘンドリックス”になっていたのだろうか、なんて想像すると、27歳で死んじゃってよかったのかもと思う。だからこそずっと“ジミヘン“でいられたのだから。
 
チェロでロックやジャズをやるのは、死ぬほどむずかしい。御陽気にジャーン!と和音を弾く楽器ではないし、なにより、ブルーノートスケールのアドリブを高速でやろうとすると、運指があちこち飛びまくるからだ。なんでも弾いちゃうヨーヨーマも、こっち方面には手を出していない。
日本でも人気のある“2CELLOS”も、生チェロよりはるかに弦の張力が弱くて弾きやすいエレキチェロで、リフの強力なロックをそれっぽく弾いて聴かせるけど、自由自在に即興演奏をやるわけではない。クラシックの人って、基本、楽譜がないと弾けないのだ。
 
だから、ましてやジミヘンとチェロなんて、水と油……、かと思うと、だからこそチャレンジするんだよという人も多い。代表曲の「紫のけむり(パープルヘイズ)」などは、YouTubeに世界中からアップされている。
 
そのなかでいちばんスゴイのは、この日本人だと思う。きちんとしたクラシックチェロの技法で、“ジミヘンの感じ”を見事に再現していて、ブッとびます。チェロの勉強もちゃんとしたけど、ジミヘンもずっと好きだったんでしょうね。
 録画は学生時代みたいだが、調べると、村中俊之という現プロチェリスト。NHKの大河ドラマや「のだめカンタービレ」などでも仕事をしているそうだ。
Jimi Hendrix/Purple Haze Solo Cello

ボブ ディラン

 ボブ ディラン。ノーベル文学賞が決まったのに、通知の電話やメールに反応なし。発表直後のコンサートでも、本人からいっさい言及なし。彼のことだから、ひょっとしたら、携帯を持っていないんじゃないか。持っていても、ぼくと同じガラケーなので、ショートメールだと気づかないこともあるのではないか、と心配したが、無事、連絡がつき、喜んで受賞する意志もあるということで、よかった。

 でも、授賞式は欠席。最初、先約があるからと言っていたみたいだが、言い訳でしょう。本当の理由は、カエル跳びしたくなかったからにきまってる。

 ボブ ディランを聴いていてもおかしくない世代だが、昔から興味がなかった。というか、あの歌い方がどうにも好きになれなかった。だって、自分でつくっといて、メロディー歌わないんだもん。ラップの元祖がボブ ディランではないか、と、萩原健太が言っていた。さすがケンタさん。
「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」なんかはいい曲だけど、たぶんそれはロバータ・フラックとかジョーコッカーとかの歌で聴いたのだと思う。

 しかし、ソングライターとしての功績を評価されたにしても、ミュージシャンに文学賞あげちゃうかァ。人ごとすぎて、ピンとこないが、井上陽水に芥川賞! と考えると、コトの重大さがちょっとピンとくる。
 
 ボブ ディランにノーベル文学賞。それについてどう思っているのか? いちばん聞いてみたいのは村上春樹である。コメントしているのかな。


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(資料映像)

デアゴスティーニ商法

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 おっ、なつかしい。マイルスデイビスの“So What”がテレビから流れてきた、と思ったら、デアゴスティーニのCMだった。こんどは模型じゃなくて、「ジャズLPレコードコレクション創刊」だって。
 
 あやしいとは知りつつ、ついオフィシャルサイトを見てしまった。以来、ほかのサイトを開けても、バナー広告にはマイルスの顔がついて回る。

 定期購読すると、モダンジャズの名盤を復刻したLP付きマガジンが隔週刊ペースで送られてくる。オリジナルプレスのレコードというのが売りだ。
 例によって、創刊号(カインド・オブ・ブルー)だけ990円。「2号特別価格1990円 3号以降通常価格2980円」という重要な情報は小さく書いてある。3号目から値段が3倍以上になる定期刊行物である。
 全部で何号になるのかを探すと、あちこちスクロールしてやっと見つかった。サイトいちばん最後の「採用情報」より小さい級数で「85号を予定」と出ていた。てことは、途中解約しなかったら、25万円!

 近刊のタイトルは6号までしか出ていないが、コルトレーン、チャーリーパーカー、ビリーホリデイ、デイブ・ブルーベックなどのたしかに名盤だ。でも、輸入CDなら、どれも1枚1000円そこそこで買えます。

 ぼくのようなレコード世代の中高年層で、家のレコードプレーヤーは壊れている人、というのがド・ストライクのターゲットらしく、レコードプレーヤー、アンプ、スピーカーなどのオーディオ機器もポチっとやるだけでオフィシャルサイトから買えるようになっている。プレーヤーは安いのから、DENONの高級機まであるが、値段を見ると、そっちで儲けてはいないようだ。

 デアゴスティーニはテレビでしょっちゅう新シリーズの宣伝をしている。「創刊号、特別定価いくら!」ってやつだ。
 でも、すばらしい完成品の写真を見せて釣るなら、完成まで総額いくらかかるのか、何号買わないといけないのか、そっちの情報もナレーションで言えよ、といつも思う。

 ちなみにフェラーリF1は18万円、安土城は16万円、蒸気機関車C62は19万円、ゼロ戦は16万円、トヨタ2000GTは12万円だったらしい。2〜3年がかりとはいえ、たいへんな出費である。
 ぼくの知り合いで、マガジンの解説を書いている人がいるが、原稿料はめちゃめちゃ安いらしい。

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下野康史(かばた・やすし)
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