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信じられないほど美しい空ほど、信じられないほど美しいものはないと思う。 先週、季節外れの台風が日本海沿いを進んでいたとき、夕方に現れた北の空がそうだった。 こっちは不穏な黒い雨雲の下なのに、雲の切れ間からはまだ明るい青い空がのぞき、夕焼けもしている。ある意味、毒々しい、「見ちゃいけません」と親に目隠しされそうな色なのだが、それだけに吸い込まれそうな、引き寄せられるような、『絵ーにもかけないうつくーしさ〜♪』である。 橋を渡ってから思わずそっちに向かって曲がってしまいました。ま、そっちの方角が家だったし。 大阪で大きな地震があったと思ったら、こんどは西日本で平成最悪の水害。いつも見せてもらっているブログでも、被害が報告されている。これからボランティアに参加すると書いている人もいた。 しかしこっちはいつもの「ワタシはこんなことをやってていいのだろうか!?」と“思うだけ”状態である。 でも、日本に住んでいたら、天災はだれにとっても「明日は我が身」です。 Googleマップの衛星写真を見て下さい。 日本列島の太平洋側に沿っている海底の巨大な段差って、地球の太平洋プレートが大陸プレートに潜り込んでいるところですよね。その当たり面で生じる猛烈な軋轢がときどき解放されて、東日本大震災のときのようなメガ地震が起きるんですよね。 日本はそういうところにある。マップを地球全周にスクロールしても、こんなに大きな段差はほかにないし、こんなヤバイところに、これだけ人口が密集している国も、ほかにありません。 天災は防げない。でも、天災から引き起こされる人災は最小化できる、しないといけない。
段差のカーブは、斜めに傾いた日本列島のカーブそのもの。てことは、ヤバイったって、日本があるのは、この段差のお蔭様なのだ、とか、じゃあ、こういう運命の国で、これからのエネルギー政策をどうすべきか、とか、いろいろ考えさせられるし、考えないといけない。賭博場つくってる場合か! |
ノーモア・フクシマ
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コメント(7)
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こんどの総選挙で唯一ともいえる成果は、「原発の是非」が初めて争点にあがったことですね。 「原発を重要なベースロード電源と捉え、再稼働を進める」というのが、自民党の立場。これは明確な原発“推進”です。 いちばん重要なのは、ベースロードという言葉。ベースは「基礎」、ロードは「負担」。つまりこれからも原発を日本の基幹電源にするという意味です。本業は原発、足りないときバイトするみたいに火力や水力や自然エネルギーで補うということですね。たとえ原発の発電比率を2割、1割に抑えたって、基幹電源に位置づける限り、間違いなく今後、新設もありです。 そもそも原子力発電というのは、常に運転させて、ベースロードとして使わざるをえないのです。なにしろエネルギー源は核分裂反応。つけたり止めたり加減したりするときが、最も危険ですから。フクシマ事故の前、福島第二原発を取材したとき、運転員が言っていました。定期点検を終えて、金色の起動レバーをひねるときはいつも「手が震える」って。 使用済み核燃料を各原発に保管するという「トイレのないマンション状態」を続けたまま、フクシマ以前と同じように原発を運転する。これが自民党の政策です。たしかにフクシマ事故の直後も、中曽根元首相が「これからの原発は、津波の来ない湖か川の近くに建てないといけない」と言っていました。懲りない爺です。 過酷事故で国土の一部が永久廃土になるという経験をしても、とにかく既得権益を守って、昔のとおりやる。そう主張する政党と選挙後はくっつくと早くも噂されている希望の党の「原発ゼロ」も大いに怪しいけど、保守政党が自ら脱原発を選挙公約というまな板の上にあげたのは、日本の憲政史上初ではあります。 これ以上、共和国に圧力策動を加えるなら、日本列島に核の雲をもたらす。北朝鮮はそう威嚇しています。でも、日本に核を使う必要はないですね。全国に54基(内6割以上が日本海側)ある核発電所に、通常ミサイルを撃ち込めばいいわけですから。 ちなみに英語で原発は“ニュークリアパワープラント”。「核発電所」で間違いありません。 原発の是非に比べたら、個人的には改憲問題なんてどーでもいいです。閣議決定が憲法を凌駕しちゃう国でしょ。守らない憲法を変えることに意味があるのか。変えたって、また守りませんよ。フクシマ原発難民の人たちの基本的人権って、守られているのでしょうか。
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迷走台風が日本へ近づくなか、茨城県の霞ケ浦で朝からNAVI CARS誌のロケ。 シャワーのように雨が降った、かと思うと、晴れ間が出て、湖の向こうに虹が出たり、という不安定な午前中だったが、取材は無事に終わる。 でも、ライオンロックという英語名の台風10号、一時は“スーパータイフーン”にまで発達(風速70m以上)するかと思われた強力台風である。現在でも最大瞬間風速60m。そんなやつが、明日夕方以降、東北地方に上陸するらしい。 大丈夫なのか、福島第一原発は。
水素爆発で壊れた建屋が風速60mで倒壊し、燃料プールで冷却保管中の使用済み核燃料が散乱する、なんてことは起きないのだろうか。 カラスがつついた生ゴミと違って、仮に散乱しても、片づけにいくことができないのが原発の恐ろしいところである。 |
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石原から猪瀬に変わったとき、都知事選の争点って、あったっけ? 東京で開くオリンピックなのに、オリンピック招致が都知事選の争点になったこと、あったっけ? 3.11から1年9カ月後に行われた総選挙で政権交代が行われ、安倍政権が誕生した。やっぱり民主党じゃダメ、という“ムード選挙”で自民党に一票を投じた人のなかに、だからといって、自民党サン、原発再稼働よろしく、原発輸出よろしく、憲法9条改正よろしく、特定秘密保護法案よろしく、NHK新会長人事よろしく、と思って入れた人がどれほどいたか。それらのひとつでも、総選挙の争点だったものがあるのか。ひとつもない。本当にこの国は民主国家なのか!? と思います。 東京に独占的に電気を供給してきた会社が未曾有の過酷事故を起こしたのだから、東京がそれに対して責任を負わなくていいはずがない。 柏崎刈羽原発も同じく、東京の電力をつくる世界最大級の原発だ。あそこでフクシマ並みの事故が起きたら、コシヒカリのふるさとは全滅ですよ。地元の新潟県知事だって反対しているのに、再稼働賛成なんて、東京都民のひとりとして、とても言えません。 幸い、東京電力の原発依存率は約3割と、5割近い関西電力ほど高くない。実際、3.11以後、日本一の電力消費地がもう3年近く原発ゼロでやってこられた。それどころか、衛星写真で見ると、相変わらず東京の夜は地球上のどこよりも煌々と明るいではないか。 この先も東京の電気は原発依存度ゼロ。東京電力の最大株主として、管内すべての原子炉を廃炉にして、まずは東京から原発ゼロを果たしましょう。石原前都知事がよく言ってたじゃないですか。「東京から日本を変える!」って。
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来年は原発再稼働の年になる。「ニッポンを取り戻す」が、安倍政権のスローガンだけど、いよいよ原発を取り戻すわけである。 先日発表された国のエネルギー基本計画で、原発が再び「重要なベース電源」と位置づけられた。フクシマ事故以前に逆戻りである。 原発をベース電源にするというのは、原発を常に定格出力で運転して、足りない分をその他の発電で補う、という意味である。これは原発依存度を減らす方向とはまったく逆の位置づけだ。 でも、原発というのは、その性格上、ベース電源としてしか使えないのである。なぜなら、頻繁に出力を上げ下げすることが最も危険だからだ。飛行機で離着陸の時間が最も危険なのと似てはいないが、思い出す。 しかしホント、この政権の目指すところは「内向きな復古」ですね。アメリカは駐日大使がヒロシマナガサキに参拝し始めたというのに、日本のトップは相も変わらず戦犯合祀の靖国へ参拝。宇宙から俯瞰した時に、この動線の隔たりは凄まじいと思う。 あのハードワークぶりにはちょっと頭が下がるが、でも、あのハードワークを支えている安倍晋三というひと個人のネトウヨ的“信念”が、今後、日本に大きな国難をもたらすような気がする。派閥時代の自民党なら、こういうとき、ハト派グループが発言力を増して中和作用をもたらしたのだが、今はそれも期待できないし。 |





