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ノーモア・フクシマ
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●●●● 先週、新潟県内をクルマで走ったが、ものすごい暑さだった。冬は4mの積雪がある豪雪地帯があんなに暑いのだから、連日の猛暑日もしかたない。 それでも自転車に乗ったり、ランニングしたいドMな人もいるわけで、こないだの日曜日だって多摩サイは大賑わいだった。 炎天下でも有酸素運動をしたいというビョーキの人は、クールタオルを首に巻いて走るといい。ぼくは水をふくませると重くて肩がこるくらいヘビーな新素材タオルを使っている。それで頸動脈を冷やす。血液ドーピングならぬ血液クーリングだ。 しかしこんなに暑いのに、今年は電力消費の現況をマスコミが伝えなくなった。去年の夏は、いま何パーセントで、余力がこれだけという数字を報じていたのに。 実はかなりの余裕があって、でも、その数字を出しちゃうと、原発再稼働の足かせになっちゃうから、なんてことじゃないでしょうね。 ここ数日、福島第一原発の地下水で放射性物質の濃度が異常に高まっているという。セシウムの数値がひと晩で100倍になったとか言っている。測定機器の故障でなければ、原因はいったいなんなのか。「調査中」らしいが、メルトダウンした原子炉の、いまだに行方すらわからない核燃料がいよいよ地下水脈に到達して、悪さをし始めた、ということはないのだろうか。 福島第一原発の吉田昌郎元所長がガンで亡くなった。事故を起こした側の人ではあるけれど、修復不能になるので、原子炉への海水注入をいやがる経営陣と戦いながら、決死の覚悟で陣頭指揮に当たった功績は、言葉の意味どおりの「国民栄誉賞」に値するのではないか。
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●●●● 日曜日、朝の曇り空にメゲて、和田峠を上りにゆく計画はサッサと断念。でも、サドルとステムを換えたポルシェバイク2号の“慣らし”はしたい。 たしか今日は都内で大きな反原発アクティビティがあるはずだ。調べたら、メイン会場は芝公園のほうで、有名なゲストスピーカーが名を連ねている。興味をひかれたが、芝公園は遠い。田舎サイクリストとしては、なるべく都心部は走りたくない。欄外を見ると、明治公園でも何かやると小さく出ていた。ウチから35km。国立競技場の近くだ。 ふつうの道を15km走って吉祥寺へ出て、井の頭公園から神田川沿いの遊歩道で新宿方面へ向かう。クルマと一緒に走らずに都心へ出られるルートだ。 ここを走るのは2年ぶりであることを思い出す。前回は3.11のあとだ。首都圏の水道からもセシウムが検出されて、ペットボトルの買い占めが起きていたころだ。 遊歩道を進むうちに天気がよくなってきた。人が集まるイベントに好天はなによりだ。 山手通りで一般道に出て、空いた日曜日の代々木界隈を抜けて千駄ヶ谷駅前に出ると、大勢の人が「原発ゼロをめざす中央集会」をめざしていた。 明治公園にはたくさんのテントが出て、いろんな団体がそれぞれ好きなようにいろんなアピールをしている。意外やヒステリックなところはぜんぜんなくて、模擬店を連ねたお祭みたいな雰囲気である。 「NO NUKES DAY 全国青年交流会」というテントがおもしろかった。そこに集まった若い人たちが、自分のやっているアンチ原発の取り組みについて語るのである。 「次、どなたかいますか?」と司会者が振ると、聴衆の中からけっこう途切れることなく話したい人が出てくる。ふつうの学生や社会人もいれば、プロもいる。ヨレヨレの背広を来たオニイサンが出てきたと思ったら、東電と戦っているフクシマ被害者側の若い弁護士だったり。 四国の伊方原発に反対している愛媛大学の学生も来ていた。 伊方(いかた)は四国の最西端、佐田岬の付け根にある原発だ。東南海地震の影響でフクシマ級の事故が起きたら、こんな最果ての地の原発はいったいどうなるのだろう。そういう意味では、フクシマは首都から200kmしか離れていなかった。過酷事故が起きたら、四万十川の清流とか、関サバ関アジとか、言ってる場合じゃないぞ。 |
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国道の取材で静岡県の御前崎に行ったとき、浜岡原発の近くを通ったので、PR館を見てきた。今や全国区で有名な中部電力の原発は、台風情報で知られた御前崎市にあるのだ。 美しい浜岡砂丘が広がる海辺には5基の原子炉が建っている。福島第一が爆発してから、菅・元首相が止めたのが4,5号機、3号機はそれ以前から点検中、稼働40年に近づく1,2号機は運転を終了し、廃炉が決まっている。そのかわり6号機新設の計画がある。 御前崎市内の宿泊施設にとって、原発関係者はお得意さんだが、ぼくらが泊った民宿で全炉停止中の影響を聞いたら、とくに困ってもいない様子だった。今は防潮壁の大規模工事が行われているし、「廃炉するのでも30年かかるんでしょ」と女将さんは言っていた。 「浜岡原子力館」はなかなか見ごたえがあった。実物大の原子炉模型(写真上)がある。高レベル放射性廃棄物処分場へ降りるエレベーターのシミュレーター(写真下)、なんてものもある。壁にモニターを埋め込んだ、ただの部屋なのだが、音響効果で地下500mへ降りてゆく感じがけっこうリアルだった。ただし、そんな施設は日本のどこにも存在していないし、めどすら立っていないのが現実だが。 館内には放射線量のボディカウンターや、防護服や線量計なども展示されている。ボディカウンターには入ることもできるが、3人やって全員、0.00ミリシーベルトと出た。いま発電所で放射能漏れが起きていて数値が上がってしまったらタイヘンだから、実際に測定はしていないのだろう。 でも、こうした原発のネガの部分も見せているのはエライ。もっと単純な啓蒙施設かと思っていた。 しかも、これだけお金のかかった展示施設なのに、入館料はタダである。と思ったけど、総括原価方式だから、こういうコストもぜんぶ電気料金にのっているわけである。 だから、電気代を払っている人なら、見に行かなきゃ損である。それで、見学者アンケートのご意見欄にユーザーとしての要望や意見を書けばいいと思う。 タメになったし、楽しめたけど、「放射能を出さない核分裂反応」が発明されない限り、原発は危険なので、再稼働はしないでね、と、ぼくは書いた。
(↓:原子力館の展望階から見た発電所。このフロアの海抜は62mと館内に記されている。東日本大地震で大船渡市を襲った津波は最大高40.1mだった。右手の海辺に見えるのが防潮壁。あんなちっぽけな垂直のコンクリ壁で、巨大津波が防げると思えますか!? この敷地の直下にも活断層疑惑がある) |


