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JR東日本大震災

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(この駅は最初からシャッターがない)

 東日本大地震のとき、駅のシャッターを降ろして利用客を締め出したJR東日本が、マニュアルをあらためると発表した。今後は、構内での宿泊も認め、緊急の支援物資も用意するらしい。

 ぼくはJR南武線の武蔵小杉駅2階トイレで地震に遭ったのだが、せずにしまってコンコースに出ると、揺れている最中に停電。揺れが収まってひと息ついたときには、早くも女性駅員が「駅の外に出てください」と叫んでいた。

 そのときは、まだ陽のある3時前だったし、こんなガシャガシャ揺れる駅にいられるか!と思ったから、なんてことなかったが、地震後、ネットで大問題になっていたケースは違う。寒かったあの晩、新宿などの都心ターミナル駅構内で途方に暮れていた多数の利用客をロックアウトしたのである。

 迅速に安全点検をして、夜には細々ながら運転を再開した一部私鉄や地下鉄に対して、11日中の運転再開はないという決定をどこよりも早く下したのがJR東日本だった。結局、ウチの電車はこないんだから、ウチの施設に用はないでしょ、という理屈なのだろうが、それが首都圏最大の公共交通会社の料簡なのか! という強い批判を受けての災害時マニュアル見直しだ。山手線なんか、そういうときには環状線全部、電車でつなげてホテルにすればいいのである。運転再開してぐるぐる回れば、いつでも乗り降りできるし。

 しかし、石原都知事はウマイ。テレビカメラの前で、呼びつけたJR東日本の社長を叱って、謝罪させた、その2日後の改善策発表だもんな。さすがイシハラさん!と快哉をあげたオヤジたちも多いと思う。ディーゼルの煤(すす)はダメで、放射能はOKというのはまったくわからないけど。                                                                                                                                         

菅はなぜクビなのか?

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 なんで菅首相が辞めなくてはならないのか、さっぱりわからない。収賄事件で私腹を肥やしたのか、外交で致命的なミスでもしたのか。

 原発事故の処理に誤りがあったとか、震災復興のスピードが遅すぎるとか、野党は言いたい放題だが、じゃあ、旧自公政権ならつつがなくやりおおせたのか。そもそも、暴走し始めたら人間には手に負えない発電所を安全と偽って、いちばんつくってはいけない世界一の地震国に50基以上もつくったのは、いったいどこの党なのか。
 
 自公政権の末期に、おぼっちゃまみたいな農林水産大臣が誕生し、ある日、顔に大きな絆創膏を貼って出てきたのを憶えているだろうか。二世議員か三世議員か知らないが、あの大臣なら、農作物や海産物の風評被害は防げたというのか。

 原発事故収束や震災復興の秘策を知っている人材が見つかり、いま、菅に代わって首相に推挙するのは、与野党の一致するところだ、というなら話は別である。そんな話はつゆほどもなく、ただただ野党も与党もマスコミも、こぞって石をぶつけるみたいにして、一国の総理大臣を引きずり降ろそうとしている。しかも、そのヒステリー度は、震災後のここ最近、急に高まっている。いったいなぜなのか。

 それは菅首相がエネルギー政策転換、つまり脱原発という方向性を日本の総理大臣として初めて口に出してしまったからだ、という見方が最近になって出始めた。
 菅首相は浜岡原発を止めた。G8に出て、自然エネルギーの比率を20%まで高めると明言した。野党の原発推進派(与党にもたくさんいる)からしたら、軽はずみきわまりない首相のこうした言動が、彼らの逆鱗にふれた。とにかく菅を黙らせろ、これ以上、エネルギー政策に関して勝手なことをさせるなという原発既得権益グループの焦りが、性急な菅降ろしにつながっている、という見方は正しいと思う。

 ドイツは、1万km離れた福島第一原発の惨状を見て、脱原発に踏み切った。「原発、こりゃアカンわ!」と気づいた。現実から学んだのだ。なのに、事故の当事者にして最大の被害者にして加害者でもある日本は、次に最も危険性の高い原発を1基止めた総理大臣を評価するどころか、クビにするのである。

 遅かれ早かれ総選挙が行われて、自公政権が復活すれば、原発推進派が巻き返しを図るのは自明の理だ。東電の責任追及どころか、事故後、逆に「原発を守る会」が党内にできたのが自民党なのである。

 政権が原発推進に舵を戻せば、相変わらず放射能ダダ洩れ状態で、土壌汚染は止まらず、さらなる水素爆発や海洋汚染の危険性だってある原発の“不都合な真実”はますます隠ぺいされるだろう。その道路で歩行者が何人もはねられれば、横断歩道や信号をつけようと考えるのが当然だ。こんなことになってるんだから、なんとかしようよ、というのが“理”なのに、なんとかすることをやめてしまえば、こんなことになってることを隠すしかないからだ。                                                                                                                                            
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 朝から曇り空だったけど、ランニングに出る。イトイガワから1週間ぶりの運動だ。走り始めてほどなく、雨が降ってきたが、気温は20℃弱。発熱する体を雨がちょうどうまい具合に冷ましてくれる。大人になると、スポーツ以外では雨の中を走ったりしない。童心が呼び覚まされて、雨中ランニングはそもそもキモチいい。15km走る。

 今週はニコニコドライブ(ドライバー誌6/20発売)の取材で南会津へ行った。福島県のなかでは地震や原発事故の被害がほとんどなかったエリアである。
 がんばろう福島キャンペーンで大幅ディスカウントをやっていた3セクの宿に泊まると、そこは南相馬市の避難所にもなっていた。食事をするところは別々だが、ロビーや大浴場でも避難者らしき人たちに会う。

 翌朝、チェックアウトして玄関に出ると、杖をついたおばあさんと、ベンチに座っているおじいさんがいた。避難してきた老夫婦だった。
 おばあさんが話し出したら、止まらない。悲惨な体験談が堰を切ったように口をついて出る。自宅は流されなかったが、浸水し、田畑は全滅。親戚4人が亡くなった。
 そういうこと、聞いたらマズイんだろうな、と思っていたのは大間違いだったようだ。人に話すことで、心の安定を取り戻すのである。とてつもなく恐ろしい経験は、たぶんそうすることが乗り越える糧になるのだろう。ぼくの親は、昔、小学校に上がったばかりの娘(つまりぼくの妹)を交通事故で亡くした。その当時の両親の様子を思い出しても、それはうなずける。

 南相馬市は原発の20km圏内。帰宅の目途はまったく立っていない。この旅館は3ケ所目の避難所だという。相変わらず放射能はダダ漏れ状態だから、高齢者はもう二度と帰れないかもしれない。

 与謝野財政担当相が、今回の原発事故を「神のしわざ」と言った。東電に責任はなく、津波対策にも問題はなかった。事故は、神のしわざとしか思えない異常な自然災害が引き起こした、のだそうだ。事故後も盛んに原発擁護発言を繰り返しているこの人、日本原電の出身とあって、原発が可愛くてしかたないのだろう。体力はなさそうなので、高濃度放射能に包まれた現場の手伝いに行けとは言わないが、ならばせめて、避難者たちを慰めにいけよ。「おばあちゃん、神のしわざなんだから、あきらめなさいって」。
 自民党内に「原発を守る会」ができた。与謝野さん、また自民党に戻るって言い出すんじゃないだろうか。                                                                                                                                                                               

げんぱつ爺

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 4/26朝日新聞によると、超党派の国会議員による原発の勉強会が発足したそうだ。
 各党呼びかけ人の主張が簡単な表組みになっていた。この時期に原発の将来を考えようという議員の集まりだから、「たちあがれ日本」を除く7政党の呼びかけ人が自然エネルギーへのシフトに前向きだった。

「たちあがれ日本」は、結党時、「老人党」と皮肉られた自民党長老による新政党だ。石原都知事が応援団長。「あんたは平成の脱税王だ!」と鳩山首相を国会でなじった中心メンバーの与謝野馨は、なぜかいま民主党菅内閣で大臣をやっている。

 その表組みのそばには、「地下式原子力発電所政策推進議連」が勉強会を再開した、という記事があった。こんな原発も、こんな議連も不勉強にして知らなかったが、勉強会の前身は91年から自民党内にあったという。今回の勉強会再開後も会長を務める平沼赳夫は「たちあがれ日本」の代表だ。どれだけ“原発好き”なんだ。

 この議連の説明によると、地下式原発は「事故時に容易に封じ込めができる利点がある」という。なんだそりゃ! 原発の隠ぺいか。臭いものにはフタ!? 地上でできなくなったから、地下核実験に切り替えよう、みたいなことではないのか。電力会社が言っている「次世代原子炉」というのは、このことなのだろうか。

 原子力発電の“原罪”は、そのエネルギーの源(みなもと)、つまり燃料に人間がさわれないということである。クルマみたいに“セルフ”給油なんてやったら、人間の体は放射線で溶けてしまうのである。そして、同じ理由で、原発は壊れたらやはり人間が近づけないのだ。すごく安全なんだけど、いちど故障したら放射能が出てくるクルマなんて、だれが買う。
 以上の原罪が消えてなくならない限り、あるいは克服されない限り、どこにつくろうが、どんな安全策を講じようが、原発は危険である。

 同じ日の朝日新聞には、中曽根康弘元首相のインタビューがあった。日本の原子力政策の中心人物は、ある意味スゴイ、まったく懲りていませんね。現実に起きている事象から何も学ぼうとしない姿勢、これも「信念」なのだろうか。
 
 老人曰く、今回の事故で、今後は原発の立地がますます大きな問題になる。冷却に湖水を使うなら、内陸もあり得るが、湖に放射能が溜まる心配がある。川は下流の住民が心配する。だからやはり海辺しかない。これからは津波のこない丘の上に立てればいい。
 なにかゴミ焼却炉を新設する程度の話に聞こえる。それで、事故が起きれば「遺憾千万」でしまいか。わたし推進する人、あなた被ばくする人。こういう人が原発推進という国策をリードしてきたのである。                                                                                                                                                

原発にこだわるワケ

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 今回の統一地方選でいちばん驚いたのは、神奈川県知事に初当選した黒岩祐治の第一声だった。「脱原発にシフトする。太陽光発電を推し進め、神奈川県からエネルギー革命を起こそう!」とブチ上げたのである。

 黒岩はフジテレビのキャスターだ。フジサンケイ・グループのジャーナリストがまさかこんな主張をするとは思わなかった。このマニフェストはいつから掲げていたのだろう。ぜひブレることなく実現してもらいたい。

 対照的だったのは、予想通りというか案の定というか、4選を果たした石原都知事の発言である。「みなさんね、冷静に考えないといけないですよ」と前置きして、原発を見直す動きにクギを刺したのだ。4月11日明け方のNHKテレビ開票速報で、スタジオのキャスターとやりとりしたなかでの発言だ。「化石燃料が枯渇しようというときに、これからのエネルギーをまかなうのはやはり原発しかない」と、かなり目の色を変えて、強い口調で言ったのである。

 このときだって、放射線を浴びながら現場で作業している人たちがいた。放射能禍で家に帰れないどころか、行方不明の肉親や知人の捜索にすら立ち入れない周辺住民もいる。彼らに比べたら、今のところ微々たるものであるにしても、東京都民だって、有形無形に原発事故の被害や影響を受けている。
 なのに、このタイミングで首長が言うか!? 原発擁護を。

 この想像を絶するズレはなんなのか。よりによってこの時期に、いったい何が、イシハラを、原発見直し牽制に走らせるのか。かくも強い彼の“信念”はなんなのか。と考えて、ハタと気づいた。そして、後頭部をブン殴られるようなショックを受けたのである。
 今から書くことは、ぼくの推測だ。けれども、そんなにハズれてはいないと思う。むしろ、今ごろ気づいたのかよとか、今さら言うなそんなこと、と思う人もいるかもしれない。

 核武装したいのではないか。原水爆を持ちたい。だから、合法的にプルトニウムが生成できる原発は、何があっても手放さない。石原都知事のようなタカ派の政治家にとって、原発というのはそういうものなのではないか。国策としてこれまで日本が原発推進政策をとってきた背景には、自民党タカ派のそうした思惑も大きかったのではないか。

 ここへきて日本の大手マスコミでも東電批判が行われるようになった。学者から政治家からジャーナリストから、しまいにはお笑い芸人まで集めて、東電を叩くバラエティみたいなテレビ番組もあった。

 でも、今回の事故の話題を大衆受けする東電叩きに落とし込むのは、原発推進コア層にとって、実はシメシメなことなのではないか。そりゃあ、東電は悪い、でも、原発に罪はないよと。
 考え過ぎだろうか。                                  

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