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書庫「driver誌」峠狩り

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 今月号(12/20発売)は、静岡県の奥浜名オレンジロードを走った。浜名湖が見下ろせる16kmの道。こないだ終わったNHK大河ドラマにも出てきた引佐(いなさ)峠という峠もあるが、標高は200mもない。走りやすくて楽しい、気持ちのいい道だった。



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 平日のデイタイムには、飛ばし屋ふうのクルマもサイクリストもいなかったが、浜松という土地柄か、ソロで走りに来ている2輪ライダーをちらほら見かけた。オレンジロード、大切にしてます、という感じの地元ナンバー。みんなステディな走りでマナーがいい。三ヶ日みかんの産地に由来する道路名は有料道路っぽいが、実は農水省管轄の広域農道である。



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 沿線でいちばん大きい気賀(きが)の町には、女城主、井伊直虎が眠る龍潭(りょうたん)寺がある。天竜浜名湖鉄道の気賀駅も、井伊家の陣幕で化粧していた。
 なんていう情報は、ぜんぶdriver誌担当編集Aさん経由である。ぼくは大河ドラマを見ないので、チンプンカンプンなのだ。

 大河ドラマと戦国時代の歴史が大好きなAさんによると、とくに直虎(柴咲コウ)が小野政次(高橋一生)を処刑したシーンは、号泣ものだったそうだ。名場面の解説を聞きながら、フーン、そんなもんかねえと思っていたのだが、その後、たまたま再放送か何かでそのシーンをやっていたので、観た。すいません、ちょっと泣いてしまいました。恐るべし、大河ドラマ。
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 いままで走ったことも、聞いたこともない峠に行ってみよう! というテーマで、今回見つけたのは、長野県佐久市の田口峠。内山峠を越える国道254号の一本南にある県道峠だ。

 関越道〜上信越道を乗り継ぎ、下仁田(しもにた)インターで降りて、群馬県側から入る。狙ってきたわけではないが、麓の南牧(なんもく)村は、日本一高齢化が進んだ自治体だった。人口2000人の4割以上が75歳オーバー。商店は数えるほど。立派なビルの村役場も、職員の多くは村外居住者という村。


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 しかし、高齢ランキングにも、聞けばカラクリがある。いよいよひどい限界集落は、結局、大きな自治体に吸収合併されてしまう。そうすると、突然、下位ランカーの順位が上がる。「群馬県では、中里村(現 神流町)なんかのほうがヒドかったんですよォ」。怖い熊の話を聞かせてくれた教育局長さんがそうコボしていた。

 今回の取材車は、カローラフィールダーハイブリッド。同じパワートレインのヴィッツは、おもしろくもなんともないクルマだったけど、これはいい。乗り心地がいいし、運転していて退屈じゃない。燃費はヴィッツほどじゃないが。


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 麓にある勧能(かんのう)という集落から峠までは12km。序盤の道は激せま。いざというときバックしてすれ違えるスペースがあったかどうかをインプットしながら前進する。でも幸いなことに、いざというとき(対向車)はなかった。
 山に入ると、路面には落ち葉が積もり、水も出ている。秘境感満点である。

 佐久市に入って、多少、道は広がり、後半は鬱蒼とした杉林のなかをヘアピンカーブが連続する。視界が開けていたら、山の斜面を縫うつづら折りが一望できておもしろいのに、杉が邪魔して、鉄格子ごしの囚人目線みたいになっている。カメラマン泣かせの峠道だ。


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 標高1110mの田口峠は、南側に視界が開け、ミニ妙義山みたいな岩山が見える。
 短いトンネルで峠を越すと、佐久盆地へ下りる側は、明るくて、勾配もカーブもゆるい。冒険気分で上るなら、群馬県側からがゼッタイです。


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 途中、出会ったクルマは数台。バイクはゼロ。杉林で写真を撮っていると、プジョーの小径自転車に乗った熟年ライダーが峠から下りてきた。小海線の臼田駅のほうからやってきたとしたら、下仁田の町まで35kmコースだ。小径車でよくやるなあ。いまはどこの峠に行っても、自転車ががんばっている。

魚沼産スカイライン

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 今月の峠は、新潟県の魚沼スカイライン。魚沼産コシヒカリの産地を見下ろす山の稜線を伝っていく19kmの峠道だ。以前、写真で見てからずっと走ってみたかった。都内からは220km。取材でもなんとか日帰りできた。


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 ハコスカの日産スカイラインが現役のころ、この道は最初、有料の観光道路としてつくられた。どこかにショートカットできるわけではなく、標高1000mからの景色を見るためだけの道だ。晴れていると佐渡まで見えるらしい。
 でも、豪雪地帯だから、1年の半分は通行止めで、冬は上越国際スキー場のゲレンデの下に埋まる。そんな道路を45年前の昔によくつくったものである。やはり田中角栄の力だろうか。


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 駐車場にモンスターバイクのふたり連れがいた。噂に聞く魚沼スカイラインに埼玉から走りに来たという。
 スズキ隼(1339cc)と、ハーレーのソフテイルファットボーイ(1689cc)。取材車のアウディQ2は999ccターボでワロタ。幼稚園からの仲良しだという好青年で、こころよく「今月の峠人」に登場していただく。


 コシヒカリの本場ということで、麓の六日町周辺では50軒の飲食店が、それぞれ自慢の丼メニューを「本気丼(マジ丼)」として提供している。


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 寿司屋の本気丼を食べる。小、並、中、大とサイズは4つ。写真は並。ゴハンもネタも増えてゆくが、1000円均一。日本海へあと50kmだから、マジうまい。
 ただし、人気がありすぎて、市の補助金が減額され、「本気丼」ののぼりを下ろす店も出始めているそうだ。

笹子峠麓の絶品カレー

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 今月号(9/20発売)は山梨県大月市と甲州市境にある笹子峠を取材した。
 狭くて暗い、地味な峠道だが、これが60年前まで甲州街道(国道20号)の本道だったと思うと、感慨深い。
 見どころも展望スポットもないが、峠の笹子隧道はすばらしい。幅員3mだから、いまのクルマだとすれ違いは不可能だが、スバル360は幅1.3mだから、なんとかできたのだろうか。


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 このあと、クルマを置いて、いちばん古い人道の笹子峠へ登った。
 10分足らずで着く標高1096mの頂上も、尾根をU字型に開削してあるため眺望はきかないが、いましも武田の武将が出てきそうな、人の気を感じるいいところだった。甲州市側へすぐ下りられるので、お薦めのハイキングオプションだが、そうすると、照明のない長さ240mの笹子隧道を歩いて戻らないといけない。
 でも、やりましたよ。ぼくらは3人いるので。大丈夫です。このトンネルは、いません。


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 峠を下り、国道20号で新笹子トンネルを抜けて、大月へ戻ると、絵に描いたような昭和食堂があった。平日の昼間から、広間で地元の寄り合いをやっているらしく、駐車場は混んでいた。夜は居酒屋になる繁盛店みたいだ。

 昼のメニューも豊富で、安い。ぜんぶ3桁。カレー(550円)ともつ煮(450円)をたのむ。どっちも、うまい! カレーは、こういうのを自分でつくりたいんだよ! というまろやかな味。


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 器選びに店主のやる気が見える。笹子峠の麓で、名店発見だ。こんどは950円の鰻丼に挑戦したい。

榛名山、いいね!

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 今月号は、群馬県の榛名山(はるなさん)へ行く。「頭文字D」では“秋名山”の名で登場する群馬の県民的観光地だ。県道33号で榛名神社のある西側から上る。

 標高1100mの頂上に、カルデラ湖の榛名湖と榛名富士がある。
 榛名山というのは、ここ一帯の外輪山の総称で、そういう名前の独立峰はない。
 そのなかで、いちばん有名なのが、榛名富士。正味の高さ300m。映画のセットみたいで、カワイイ。頂上の右側にある小さな“禿げ”は、ロープウェーの支索。せっかくなんだから、隠せなかったのかなあ。


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 湖も、小さくて、地味である。でも、このショボさが素朴でイイ。初めて来たけど、また来たいと思った。


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 榛名湖と言えば、冬場、完全結氷した湖上でのワカサギ釣りが有名だ。けれど、ここ最近は凍らないらしい。名物のワカサギ丼も、魚は北海道産でした。


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 伊香保温泉へ下りる東側は、見晴らしがいい。道もファン・トゥ・ドライブで、ヘアピンカーブが連続する。ミニマーコスが快音を立てて走っていた。


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 西の麓から15km、段差舗装もセンターポールもなくて走りやすいと感心していたら、伊香保温泉に近づく連続ヘアピンに波状舗装が現れた。気づかずにクルマで突っ込むと、ボヨンボヨンとアオって、最悪、おなかやアゴを擦る。日本は、せっかくつくった道路を警察が壊す。
下野康史(かばた・やすし)
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