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連休明け、宮ヶ瀬湖の駐車場でクルマの撮影をしていたら、芝生のところで犬を遊ばせている女の人がいた。40代より上で、トレーニングウェアを着ている。犬は筋骨隆々のデカいドーベルマンだ。 遊ばせてるといったって、何十メートルもあるリードにつなぎ、用具を使った、ほとんど“訓練”である。 雨はあがったが、突風が吹きつけている。それでもやめないのだから、ドッグトレーナーかなと思った。駐車場には、ケージを積んだ京都ナンバーのワンボックスが駐めてある。何かの大会でもあるのだろうか。 撮影が終わったあと、その人がクルマに戻ってきたので、京都から来たんですか?と声をかけた。それからたぶん1時間以上、おばさんと話をした。ドーベルマンに生涯を捧げているスゴイ人だった。 家は近くだが、以前は京都に住んでいた。闘犬系の大型犬が好きだった親の影響で、自分もドーベルマンを飼うようになった。「ドーベルマンギャング」という映画を観て、ワタシの犬はこれだ! と思ったのだそうだ。 飼い始めて何年か経ったとき、部屋でいつものように撫でていたら、その愛犬が突然、キバを剥いて襲いかかってきた。たしかに目じりに痛々しい傷跡がある。大変なショックを受け、一時は殺処分も薦められたという。 でも、それ以来、この人はドーベルマンを猛勉強した。そして、強い飼い主がいてこそ働ける闘犬を、カワイイカワイイでやってきた自分の育てかたが悪かったことに気づいたという。仕事でこちらに引っ越すにあたって、犬第一で家を選び、犬にストレスを与えない飼い方に努めている。 突風が吹き荒れるなか、立ったままでそんなアツいドーベルマン愛を聞かせてもらう。なんだこの時間、と思いながらも、知らないことばかりなので、おもしろかった。 ドーベルマンはヤクザの親分が護身用に飼う。そういうオーナーと対峙するわけだから、ブリーダーも迫力のある人が多い、なんて話も聞いた。 そういえば男前なこの人も、ちょっと極道の妻っぽかった。でも、結婚はしていないという。これからもドーベルマンと生きていくんです!と言っていた。 こっちは大型SUV の取材だった。並べてある4台を見て、いちばん物が積めるのはどれかと聞かれたので、アウディQ7かなと答えると、アウディは嫌いと即応した。たしかに、姉御もドーベルマンもアウディには似合わないや。 (ドーベルマンではありません) |
地震予知犬
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犬が死んじゃって2週間。玄関のたたきのところで血を吐きながら息を引き取ったので、そこへ行くと、まだフラッシュバックが起きる。 でも、いろいろなかたから励ましの声を頂き、感謝感激である。 死ぬなんて思っていなかったため、亡くなるちょっと前にペディグリーチャムの大袋(6.5kg)を2袋買った。コーナンでセールをしていたので。 それが手つかずで残っている。だれかもらってくれないかなあと思っていたら、先日、車庫入れをしているとき、きれいなシェルティを連れた人が通りがかった。30代か、40いってるかなと思われる男性だ。 声をかけて、「おたくのワンちゃん、ドッグフードは何を食べていますか」と聞くと、最初は怪訝な顔をされたが、説明すると、しかし「ペディグリーチャムは、食べていません」とのことだった。 「そうですか……。すいません。わかりました。こないだウチの犬が急に死んじゃったもんで」と話したら、完全に事情がわかってもらえたらしい。別れぎわに、姿勢をただして「心中、お察しします」と言ってくれた。それは本当に心中を察してくれている言い方だった。まだ若いのに、スゴイな。 「心中、お察しします」。いままで言われたことも、もちろん言ったこともない。こんなきれいな日本語を、口先だけでなく、かといってリキむこともなく、さらりと使える人間にぼくもなりたいと思った。 安心して下さい。生きてますよ。元気なころの寝顔です。 |
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霊柩車の話を書いたら、犬が死んでしまった。 5ヵ月前に獣医さんに駆け込んだ時とは別の病気だが、子宮蓄膿症というやはり婦人病。先代の柴は乳がんだったけど、今度はもっと進行が早く、普通にロングの散歩へ行ったのが、亡くなる10日前だった。長患いしなかったのはありがたいが、11歳を迎えられなかったのは、柴犬としては早死にだ。 徹底したマイペースで、人に触られるのも、家に入れられるのも嫌いで、警戒心が強く、御近所の人にもよく吠え、拾い食いとなると必死で、後年、どんなにイヤなババアになるんだろうと思っていたら、最後はあっけなかった。 本人は棲み慣れた犬小屋のなかで死にたかったようだが、苦しそうに鳴くので、無理やりひきずり出して、玄関のたたきにつくった寝床に寝かせると、まさかの数時間後に息を引き取った。 土曜日の夕方で、看取ったのはぼくだけ。はっきり言って、人生でいちばん取り乱した。 でも、犬のほうはいまわのきわに目が合って、次の瞬間、ガクッと息絶えた、ようなことはなく、じゃ勝手に死ぬからね的な幕切れで、それがハナらしかった。 柴犬を2匹続けて24年にわたって飼った。性格がやさしくて、柴はメスがいいですよと最初に世話になったブリーダーさんに言われてそうしたのは正解だったが、一度も子どもを産ませないと、年をとってから婦人科の病気になりやすいという、あとで知った雌犬の弱点を思い知らされることになった。 といっても、昔、犬はたいていフィラリアで死んだのだ。今は予防薬ができて長寿になったから、こういう病気が顕在化するようになったのかもしれない。 しかし、長年一緒にいた犬が死ぬと、ヘコむ。親父が死んだときよりもヘコむ。前のときもペットロスになるのがいやで、家族の猛反対を押し切り、3ヵ月後に飼ったのがハナだった。 ランニングコースの川沿いに動物愛護センターがあって、ときどき大勢の犬の鳴き声が聞こえる。こんどはあそこで運命の日を待っている犬の里親になろうか。相性が合えば成犬でもいいな。そう思ってサイトを見たら、60歳を越すと資格がないと知って、またヘコんだ。
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2カ月前に突然、おっぱいを腫らして大出血して死んじゃうかと思ったウチの犬は、おかげさまですっかり元気になりました。 しかし、夜の散歩の途中、動かなくなり、おなかに太巻のような腫れが出来ていることに気づいたときには、仰天した。動物って、こういうとき、しゃべらないから本当に困る。「もっと早く言えよォ!」 北極でソリをひくアラスカンマラミュートに惚れ、長年、多頭飼いしている知人夫妻がいるのだが、家の中で寝食を共にしていても、犬の体の中のことはよくわからないそうだ。逝く時はコロッと逝ってしまう。ピンピンコロリか。ぼくはぜひそうありたいと思っているが、物言わぬ家族動物がそうなるのはキツイ。 獣医によると、今回の腫れの原因は細菌性のものではないかとのこと。別のおっぱいに腫瘍はあって、それも悪性には見えないが、今後、大きくなるようだったら取りましょう、という診断だった。 この一件以来、ますます神経質に威嚇吠えをするようになり、ますます御近所のひんしゅくを買っている。門の外のゴミ袋にカラスが舞い降りると、ものすごく吠えるから、役には立っているのだが。
どこかが“痛くて吠える”ということはあるのかと先生に聞いたら、それはないでしょうとのこと。痛みがある時は、鬱になる。でも、犬がそう言ったわけじゃないからな。 |
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先週は、犬がタイヘンだった。 10歳半の黒柴のメス。トシのわりにものすごく活発だったのに、急に元気がなくなってしまった。少し動くのでも、大儀そうだ。食欲もなくなり、そのかわりやたらと水を飲む。 散歩に出ても、いつものようにグイグイ牽かない。距離を短くした次の日は、上り坂の途中でついに動かなくなってしまった。こんなの初めてだ。 暗がりのなかでもしやと思って、おなかを触ったら、ガーン! おっぱいが掌いっぱいに腫れていた。これが痛くて、動けなくなっていたのだ。 なぜガーン!かというと、先代のメス柴が乳がんで死んだからだ。2代続けて同じ病気かよ。ウチの庭、土壌汚染でもあるのか。 翌日、獣医に行く。 腫れは大きいが、固くなくて、プヨプヨしている。しかもあまりに急激なので、癌ではないかもしれないとのこと。グレーゾーンだというが、こっちとしては色が薄まっただけ朗報だ。とりあえず、抗生物質を飲んで経過観察ということになった。 診察台からそのまま抱き上げて、病院を出ると、ヨメさんが「あーッ!」と叫んだ。見たら、ぼくの服とGパンと靴に血膿が流れていた。「コダマさーん」とあわてて先生を呼ぶ。 抱っこの圧力で腫れた患部が切れて、中身が出たのである。下に置いたら、おなかをペロペロ必死でなめている。「これでちょっとラクになるはずですよ」と先生。この日2度目の朗報だった。 獣医から戻っても血膿はまだポタポタ落ちていたが、痛みは和らいだらしく、目に見えて元気になっていた。その後も急速に回復している。 あれだけの炎症の原因がなんなのかはまだわからないが、ぜひともグレーから白になって、当たらない地震予知でもやってもらいたい。 経過観察中。 |





