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5月末に発表された陸上自衛隊の公式エンブレム「桜刀(さくらかたな)」って、御存知でしたか?
抜き身の日本刀はマズイんじゃないの……。
暴走族特攻隊服の刺繍かと思った。


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 中国の軍艦が領海を通過したとか、北朝鮮が何発目かのミサイルを発射したとか、このところキナくさいニュースが増えている。そうか、選挙(参院選)が近づいているということか。

 そうした報道のひとつに、先週、北朝鮮のミサイルの部品と思われる物体が鳥取県の海岸に打ち上げられたというニュースがあった。
 写真も紹介されていたが、ミサイル先端のカバーとみられるもので、大人ふたりでも簡単には持てないほど重いという。100kgだそうだ。
 しかし、荒波の日本海を越えて、そんなに重い物がどうやってプカプカ浮いて漂着したのか、不思議である。


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 長崎県 対馬の海岸には、韓国からの漂流物が打ち上げられる。ハングルの書かれたコーヒーカップとか、洗剤の容器とか、ほとんどがプラスチックのゴミだ。北西部の海岸からだと、朝鮮半島は見えるほど近い。

 そんなに近いのに、なぜ安倍さんは北朝鮮に行かないのだろう。こっちへ向けてミサイルを撃つのはやめてくれ。水爆実験もやめてくれ。いまどきなぜそういうアナクロな狼藉を働くのか、向こうの真意を聞きにいけばいいではないか。アメリカが怖くてやっているのだとしたら、アメリカはダチだからと、仲介役を買って出て、恩を売ったらいいではないか。

 なに考えているかわからないのであれば、なに考えているかを聞きにいくのが、解決の糸口である。話し合いこそが、「積極的平和主義」の第一歩じゃないとしたら、いったい何が積極的平和主義なのだ。迎撃ミサイルを空に向けていたって、拉致被害者はぜったい取り返せないぞ。
 昔からおかしいと思っていたのが、「改正」という言葉だ。改めて、正しくする。正しく改める。どっちでもいいけど、ホントか!

 春のダイヤ改正で、ローカル線の電車が1時間に2本から1本に減ってしまった。それって、改“正”ですか?

 道路交通法はしょっちゅう改正される。
 花粉症の時期、鼻が詰まってくしゃみが止まらなかった。運転中のくしゃみは危険なので、点鼻薬を買いに薬局に飛び込んだ。出てきたら、緑の帽子をかぶったおじさんふたりが、いままさにお仕事を始めるところだった。
 この駐車監視員制度も道路交通法の改“正”で出来た。勝手知ったる指名買いの点鼻薬なのに、レジで使い方の説明を受けて手間取ったのも、薬事法の改“正”以来である。

 つまり、「改正」って、やる側、管理側の用語、官製用語なのだ。
 日本独特の言葉で、英語には訳せない。アメリカで法律を変えるようなときに使うのは“change”で、変えた結果が必ず“正しい”なんてニュアンスは1ミリもない。

 参院選後の安倍政権のメインテーマは、憲法改正である。国会を通れば、いよいよ日本の歴史上初の国民投票が行われる。
 
 ダイヤ改正や法律改正に、事前に直接イエスノーを表明することはできないが、国民投票は「憲法を変えるか否か」というワンテーマで有権者が○か×をつける。新憲法が改正なのか、改悪なのかを有権者が判断する、それが国民投票である。

 だとすると、最初から「憲法改正」という言葉を使うのはおかしい。憲法“改変”と言うべきだ。
 とくにメディアは、正しい言葉を使ってもらいたい。憲法改正に反対する、憲法改正の是非を問う、と書いたら、まるで「正しいこと」に反対し、非を唱えているみたいではないか。安倍政権の好きな「報道の中立性」に背く言葉使いである。

 自民党の憲法改正草案は、すでに出ている。ネットで簡単に見られる。現行憲法と併記して、彼らの主張する“改正”部分が対照できるわかりやすいものだ。
http://constitution.jimin.jp/draft/

 7月10日の参院選は、憲法をこういうふうに変えようとする勢力に信任を与えるか否か、ということが最大の争点だと思う。


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「快晴」ならいいけどね。

12年物iBook御臨終

 一億総活躍社会なんて、できるわけないじゃんと思うが、北海道の山中で行方不明だった男の子が見つかったというニュースが流れた日、日本は「一億総よかったァ!」社会だったと思う。

 息子が3つで、娘が8つくらいのとき、ふたりを連れて、近所のお祭りへ行った。理由はまったく覚えていないのだが、子どもがわがままを言ったのか、とにかく腹が立って、「おまえら、もう家帰れ!」と怒った。すると、気の強い娘が弟を連れて、本当に帰ってしまった。

 昼間のお祭りだったが、雑踏のなかで、何分間か子どもたちを見失った。
 アセりましたね。だって、こういう時代である。幼い姉弟にどんな魔の手が伸びてくるやもしれない。
 心当たりのルートを探して、100mくらい先に手をつないだふたりの後ろ姿を発見したときには、ハラホロヒレハレと体の力が抜けた。怒った手前、あやまりませんでしたけどね。その間合いを取ったまま、気づかれないように後ろからついていきました。

 しいて言えば、それがぼくのやった唯一の置き去り経験である。でもそれは「子どもを育てていて、自分が凍りついた経験」ワースト3に入る出来事でもあった。
 ちなみに第1位は、海で浮輪の娘と泳いでいるとき、離岸流に流されて、岸に戻れなくなったときである。サーフボードに乗ったライフセーバーに助けられて、ことなきを得たが。

 北海道の事件でよかったのは、なによりも子どもが無事だったことだが、今回のことで、子どもの叱り方や、お仕置きの仕方について、子育て世代がたぶんいろいろ考えたはずだ。それもよかったことだと思う。

 どんなヤンキーな子どもかと思ったら、男の子は、夜、ひとりでトイレに行けないほどのこわがりだという。
 そんな子が、6日間にわたる真っ暗闇の夜をどうやって過ごしたのか。

 事故のとき、すべての動きがスローモーションに見えるとか、本当に怖い思いをすると、その記憶を残さないために逆行性健忘症になるとか、いよいよ危急の際、人間にはそういう超常的なことが起きる。
 あの男の子にもそうした生存するための安全装置が働いたんじゃないだろうか。夜は一度も目が覚めることなく眠れた、みたいな。
 人間はなかなか死なないように、うまいこと出来ているのだ。


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 しかし、昨晩、iBook G4(2004年製)をつけたら、死んでいた。DVD再生専用にしていたので、被害は小さいのだが、壊れたハードディスクがiPhotoのライブラリーで止まっているのか、ガチャガチャの画面に昔の写真が次々と現れ、壊れた走馬灯みたいになっていて、なかなかこれがゲージュツである。
 家に帰ったら、見知らぬ他人が部屋にいた、って、恐ろしいですね。しかもその侵入者が、合鍵を合法的に持てるマンションのコンシェルジュだった、という不条理なまでの単純さが余計に恐ろしい。 

 しかし、勝手に人のパソコンに侵入して、OSをアップグレードしちゃうマイクロソフトも恐ろしい。

 こないだ原稿を書いていたら、突然、カーソルの動きがおかしくなった。矢印が点滅して、消えそうになった、と思ったら、「Windows 10のダウンロード」というような画面がドーンと出た。

 なんだこりゃ、と見ると、そこには拒否ボタンがない。「ダウンロードする」と「ダウンロード開始を予約する」の二択のみ。ナニ!? 冗談言うなよ。Webサイト用の急ぎの原稿を書いているのに、いまそんなことやられたら困る。というか、Windows 10にするつもりなんかないよ。現状、Windows 7で困ってないんだから。

 しかし、画面を消す×ボタンも見つからず、アセっていたら、へんなところを触っちゃったのか。ダウンロードが始まりそうになったのだ。パソコン音痴には、打つ手なし。結局、電源切りましたよ。

 数ヵ月前から、アップグレードを薦めるメッセージはしつこいほど出ていた。お使いのパソコンには正常にダウンロードが可能です、という余計なお世話も見た。しかし、まさかここまで強引にやってくるとは。Windows 10から無料OSになったので、タダで新しくしてやってどこが悪い!ってことなのか。

 抵抗むなしく、結局、自動アップグレードさせられたという人もいる。案の定、一部、使い方がわからなくなったというし、セキュリティソフトが消去されたと嘆いている。

 調べると、もちろん対抗手段もある。ダウンロードを予約する画面に入って、いちばん最後に取り消すことができるらしいが、それって、望んでいない人にとってはワナである。

 でも、ITのメガカンパニーって、ひとりひとりのユーザーを“お客様”だなんて思っていないんでしょうね。
 一方、ユーザーのほうだって、最初、人権的なところでムカついても、結局、いつのまにかサービスの便利さに懐柔されちゃうことがネットの世界ではままある。グーグルのストリートビューみたいに。
 ただ、奥歯にはずっと不快感が挟まったままである。

 こんどパソコンを買い替えるときは、マックに帰るぞ! 
 といっても、「強制アップグレードなんていう横暴なことを当社は致しません」と、アップルが社是に掲げているわけでもなんでもないのだが。


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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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