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 清原選手が、何か悪いことをやったんですか。
 覚醒剤に手を出した。そりゃ法律違反だが、その結果、万引きのひとつでもしたのか。だれかを脅して金を奪ったり、傷つけたり、殺したりしたのか。いわば自傷行為でしょ。仮釈放決定をニュース速報で出し、警視庁上空にヘリまで飛ばして“出待ち”するようなことですかね。

 NHKまでブレーキングニュースの形でクルマが出てくる実況映像を流したのには呆れた。日本の公共放送は、大衆のゲスな興味につけ込んで金儲けをするパパラッチと同レベルなのだ。
 
 いま夜討ち朝駆けでカメラを向けるべきは、斡旋利得の疑いをかけられるや仮病を使って国会に出てこなくなった元大臣や、野球賭博を週刊誌にすっぱ抜かれた途端、オラ知らねとばかり球団最高顧問を辞任してパイプをくゆらせている大新聞社のトップだろうが!

 認知症のおじいさんがJRの電車にはねられて亡くなった。同居する85歳の妻が目を離したわずかの隙にひとりで外出した時に起きた事故だった。

 しかしJRは家族に監督義務があったとして、振り替え輸送の経費など、720万円の損害賠償を求めていた。
 その裁判に最高裁が無罪判決を出した。この場合、家族がただちに監督義務を負うとはいえないとして、一審二審の有罪判決を棄却したのである。こんなこともあるんですね。女性判事の名前を思わずメモっちゃいました。次の国民審査の時、バツをつけないように。

 とはいえ、今回はJR側の被害がこの程度だからよかったのであって、たとえば非常ブレーキが原因で大勢の乗客が怪我をしていたら、だれにも責任なしとは司法も言えないだろう。こういう時のために、認知症患者にかける保険を早急につくってもらいたい。

 なんてことを考えたのは、86歳になるおふくろが認知症なのである。
 2年ほど前から物忘れはひどかったが、1〜2カ月前からいよいよわからなくなった。食べたことをすぐに忘れて、また食べる。薬を飲んだことをすぐに忘れて、余計に飲んでしまう。月1回の通院はぼくが連れていくのだが、当然、次の診察日まで薬はもたず、バスで30分の病院へ、杖をついてひとりで勝手に薬をもらいに行く。予約は決まっているんだから、勝手に行っちゃだめなんだよと言うと、夜中、勝手に救急車を呼んでしまう。
 それまでは内科だったが、先月、同じ病院の心療内科で検査してもらった結果、中期のアルツハイマーと診断された。

 認知症の薬を飲むようなったが、先週は、前の晩から「明日は病院だ」と言って聞かず、朝食後、まさに家族が目を離した隙にひとりで出かけ、一時、行方不明になった。
 
 病院に問い合わせたが、着いていない。警察に届けるべきか、家族で電話やメールのやりとりをしていると、公衆電話から連絡があった。「今から帰りまーす」と明るかったらしいが、ここにいると報告した駅は、病院のある駅よりずっと遠い駅だった。
 でも、幸いこのときは数時間後にタクシーで帰ってきた。運転手さんに聞くと、乗せたのはやはり病院のある駅だった。病院には行っていない。なんで外出したのかもすっかり忘れていた。

 認知症の典型症状は物忘れである。おふくろも、メモリーの容量がすっかりなくなっている。だから、いまこうやりたいという気持ちと行動だけで、ザッツ・オールである。なんで徘徊するんだろうと思うかもしれないが、出かける時は本人なりの理由があったのだ。次から次へと忘れてしまうから、痛い目にあっても「懲りる」ということがない。叱っても効かない、というか、叱ったって意味がない。

 時間の感覚が狂うというのも大きな症状だ。1秒が1分くらいに感じられるらしい。
 ファミレスで注文すると、ウェイトレスが調理場のほうへ歩いていったあたりで、「遅いわね」と言う。それで、テーブルの上のチャイムを鳴らしてしまう。安心できるのは、最初から食べ物がグルグル回っている回転寿司だけである。

 そうかと思うと、わかるところは意外やちゃんとわかっている。昔の記憶なんか完璧だし、最近の出来事だって、こっちが忘れていることも覚えていたりする。もともとプライドの高い人だが、ヘルパーさんのようなヨソの人とはごく普通に世間話を交わす。それを見ていると、まったく正常なおばあちゃんである。

 先日、二世帯住宅で一緒に暮らすぼくの兄と、食べた食べないで言い争いになったらしい。その時、兄がおふくろに言われたそうだ。「あんた、若年性アルツハイマーじゃないの」って。認知症はときどきオモシロイ。

 オレは若いし、背も高いし、顔もイケメンだし、年収は3000万円ももらっているし、タダでグリーン車乗れるし、女なんか手あたり次第でチョロイもんよ。と思っていたゲス野郎が国会議員をやっていたということですね。

 ゲス議員が最初に話題になったのは、育休宣言である。
 そのときから、ぼくはヘンだと思っていた。「国会議員の育休」という言葉にすごい違和感があったのだ。だって、育休が必要なら、そのための法律をつくるのが国会議員の仕事でしょ。それをする前に、おまえが育休とってどうする。それは単なる職場放棄、サボリではないか。国民の祭日を法制化する前に、必要だと思うから、その日ワタシは休ませてもらうよと言っているのと同じではないか。そもそもそこにツッコミを入れない日本のメディアっていったい。

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 きのうの朝9時31分、北朝鮮がミサイル発射。東京のキー局は番組を中断してニュース速報プログラムを始めたが、テレビ東京(旧東京12チャンネル)だけは画面外枠に「北朝鮮、ミサイル発射」のテロップを出したまま、歌番組を流し続けた。ぼくが見たときは、女の子のグループが着ぐるみを着て、踊っていた。同調圧力に屈せず、我が道をゆく姿勢は立派だ。

 それに対して、NHKにはびっくりである。中朝国境に据えたカメラで閃光とともに上がってゆくミサイルを捉えたのは、そりゃスクープだったのだろうが、その後の報道はまるで沖縄に着弾するかのようだった。

 速報を出した直後から、スタジオのアナウンサーの隣に元海上自衛隊の幹部がいて、解説をした。ということは、NHKでずっとスタンバイしていたのだろう。
 前記の発射シーンが繰り返し繰り返し映し出され、その合間に石垣島配備の迎撃ミサイルや飛んでいる自衛隊ヘリコプターの中継映像が流れる。現場の記者からは「今のところ、市民生活に影響はみられません」なんてリポートが送られる。北朝鮮もコワイが、テレビもコワイなあと思った。

 東に向けて打ち上げると、日本の本州の上を飛び、アメリカへ向かっちゃうから、ほぼ真南の海に向かって撃ったのは前回と同じだ。「沖縄上空を通過」と報じていたが、北朝鮮から打ち上げて、宇宙を目指して高度を上げる弾道ミサイルが、沖縄のどの程度の“上空”を通過するのか。自衛隊に通じているなら、そのへんの科学的な情報も伝えてもらいたい。いたずらに不安を煽るのではなく、公共放送として、国民に安心を与えるのも仕事だろう。

 2012年の発射のとき、NHKがどう報じたかは覚えていないけど、放映時間ひとつとっても、9時半過ぎの速報に始まって、お昼の「のど自慢」まで遅らせるほどの長時間ではなかったはずだ。今回はどうしちゃったの?
 理由は明らかだ。来たる参院選、衆参ダブルになる可能性も高い次の選挙への援護射撃としか思えない。首相のオトモダチを会長に頂く今のNHKはすっかり安倍政権放送局ですね。

カラスの教科書

 暖かい正月。トシとともに寒いのがコタえるようになっているから、たいへんうれしい。

 1月3日、初走りのランニングに出る。汗かきながら105分走れた。
 走っていて気づいたのは、あちこちでカラスがうるさかったこと。正月休みで生ゴミが出ていなくて、パニくっているのだ。

 ぼくはカラス好きである。チャンスがあったら飼いたいと思っている。チャンスというのは、ヒナがもし落ちていたら、ということで、街路樹のある歩道を歩くときには気にかけているのだが、まだ遭遇したことはない。

 カラスはエサの豊富な都市部や住宅地を棲みかにしている。食えるから都会に集まってくるという意味では、人間とカラスはまったく同じだと、以前読んだカラスの本に書いてあった。
 
 日本の都市部には街路樹や公園などに樹木がたくさんある。そこにカラスは巣をつくって子どもを育てるが、間違って下に落とすと、堅いアスファルトのため、たいてい死んでしまう。それが都会暮らしのリスクである、と、やはりその本に書いてあった。食えるけど、キビシイのだ。

 なんでカラスが好きかというと、きれいな鳥だからだ。いちばん目立つハシブトガラスなんか、昔の流線形の蒸気機関車みたいでカッコイイ。
 それと、めちゃめちゃ頭がいいらしい。
 ウチの近所の公園に来るカラスは犬の真似をする。犬の散歩のとき、頭上で「ワンワン」という声がするので見たら、電線に止まっているカラスだった。
 これも本で読んだ話だが、カラスは人間の顔を覚えるという。しかも、その知識を子どもに伝えられる、ということを発見した研究もある。イジめると、孫子の代までそいつの顔を覚えているのだ。

 空で暮らす鳥のことだから、謎も多い。カラスの死骸を見つけて、手に取ると、必ずカラスが大勢集まってくるのだそうだ。とくに何を仕掛けてくるでもなく、ただ集まってくる。コワー。

 ぼくは敵意を持っていないので、というか、カラスが近くにいると、人に怪しまれない範囲で「カーちゃん」と呼びかけるため、けっこう近くで目撃することがある。
 こないだも、ランニング中、多摩川の橋の欄干に止っているハシブトガラスに出会い、ランニングスピードですぐそばを通過するあいだ、御尊顔を観察することができた。ウーム、やっぱりカッコイイ。


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 一般に嫌われ者のカラスについて書かれた本は、それだけにディープでアツくておもしろい本が多い。
「うち、カラスいるんだけど、来る?」もおもしろかったが、「カラスの教科書」(雷鳥社)もサイコー。 
 amazonに儲けさせるのは癪なので、「カラスの本なのに、雷鳥かよ!」と思いながら、版元の通販に頼んだ。けっこう迅速に届いたけど、続篇にあたる「カラスの補習授業」が出たばかりだったのに、なんの宣伝チラシも入れてこない商売っ気のなさがいい。でも、2冊ともけっこうなヒット作になっているらしい。


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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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