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戦後70年安倍談話のTV中継を、リモコン片手に観た。 最後まで中継したのはNHKだけ。記者とアナウンサーによる評価は、基本、ヨイショだった。お盆のお茶の間で、「やっぱり安倍さん、間違いない」と思わせるつくり。今のNHKは完全に“政権放送局”である。 NHKに次いで長い時間、放映したのはもちろん、安倍さんのオトモダチ放送局、フジテレビと日本テレビである。 フジテレビはおもしろかった。安倍さんの中継画面に村山元首相のライブ映像を抜いて、50年談話対70年談話の構図を見せていた。 民主党政権が出来て、自民党が野党だった時、お詫びを表明した村山談話を安倍さんは「軽率」と評価している。その後ろで深くうなづいていたのが、今の総務大臣 高市早苗だ。 軽率と評されたマユ毛の村山さんが、今度はなんと言い返すのか。MCに感想を聞かれると、第一声は「美辞麗句を並べて、長々としゃべりましたねえ」だった。フジ産経グループ的にこれ以上はムリと思ったのか、早々に次へ行かれてしまったが。 安倍政権に「懲らしめられる」側のテレビ朝日とTBSはスピーチの序盤から記者が解説に出てきて、中継タレ流しではなく論評をしていた。放映時間も短かった。 キーワードになる文言を図表に入れ、盛り込まれていたかいないかを○×で示し、中継をいちばん早じまいしたのはTBSだった。スピーチ原稿は記者クラブを通して直前に配布されている。結局、内容は20年前の(軽率な)村山談話をほとんど引き継いだのだから、ニュース価値は低いという判断だろう。 でも、大手キー局はみんなそうやってライブ中継をした。そのなかでリッパだったのはテレビ東京(旧東京12チャンネル)である。 安倍談話中継の裏で、稲川淳二もどきが怖い話をやっていた。 |
何がなんだかわからない
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ピースの又吉直樹が書いた芥川賞作品「火花」、読みました。 しかし、すごいな、単行本が200万部突破って。初出の「文學界」と、先週出た掲載誌「月刊 文藝春秋」と合わせると、300万部近くいくのだろうか。そのうち何割の人が、最後まで読み切るのだろうか。 といっても、読みにくくはない。ワンセンテンスが長い作家だが、リズムがよくて、長い文章なのに、まるで脚本のト書きのように次々と“絵”が浮かんでくる。ドラマ化や映画化もすぐされそうだ。 一人称で語られる若手芸人の私小説、というつくりで、「僕」は、どう考えてもピース又吉そのもの。又吉って、いい人なんだろうなと思う。 その僕と、破天荒の先輩芸人が主な登場人物だ。そのわりには長くて、途中、何度かページを繰って、「まだこんなあるのか」と思った。 でも、読んでいると、今のお笑い界の内状が窺えるし、競争の凄さも伝わってくる。そのままネタになるような先輩とのやりとりには何度か吹き出す。 がしかし、ヒーローと崇める先輩芸人の破天荒ぶりや天才ぶりが、ショボイ。 なんでこんなやつがヒーローなの?という疑問は、どんでん返し的な最後のエピソードで極に達する。 今のお笑い芸人の“芸”って、やっぱりこの程度なのかなあと思わせてしまうところが、この作品のトホホなところである。すごくいい文章で大層な開発ストーリーが書いてあるんだけど、なんだ、あのクルマのことかよ!? みたいな。ラッスンゴーレライって、“芸”じゃないだろ。横山やすしが今の吉本芸を見たら、9割がたに「おこるで!」とダメ出しするだろう。 次作も芸人の話というわけにはいかないと思う。ネチっこい描写力や、高揚した時の突進力がほかのテーマでどう生かされるのか、次もちょっと読んでみたい。 「お前の一番好きな食べ物なんや?」 「鍋です」 「な、鍋?」 「はい、鍋です」 「あんた鍋食べんの?」 「いや、よう一緒に食べてますやん」 「えらい丈夫な歯しとんねんな」 (中略) 「鍋の中味を食べるんですよ」 「鍋の実かいな」 「そうです」 「鍋の実? 鍋の、どこ剥いたら実が出てくるの?」 (「火花」より抜粋) |
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日曜日、家でくつろいでいたら、上から飛行機が落ちてきて、あっというまに炎に焼かれて命を落とす。信じられないことだが、必ずしもひとごとではない。東京のローカル空港、調布飛行場はウチから直線距離で7kmだ。 いちばんお気の毒なのは被害者の人たちだが、勝手に犯人探しを初めているような報道を見聞きしていると、亡くなったパイロットも気の毒だなあと思う。 カシオペアのキーボード奏者で、最近はもっぱら“鉄道好き音楽家”として知られている向谷 実が、どこかのワイドショーで、小型機のパイロットがスマホで写真を撮っていたような可能性も否定できないと言っていた。 昔からカシオペアは好きだけど、このコメントには呆れた。いちばんクリティカルな離陸の時に、そんなことをやるパイロットがどこにいる。提示されたお題に対して、何かを語ってお金をもらうのがコメンテーターの仕事であるにしても、なんでも語ればいいってものではないだろう。 慣熟飛行か遊覧飛行か、なんてことも、事故の原因とは関係ない。伊豆大島まで往復するのに必要な量の5倍の燃料を積んでいたということも、直接の事故原因ではない。最大離陸重量をオーバーしていなければ、安全に離陸できるはずなのだから。 しかし、こうした小型機にいっさいの記録装置が装備されていないというのは、ショックである。クルマですら、ドライブレコーダーを備えることが一般的になってきているこの時代にだ。 今回の事故を機会に装着を義務づければいいのにと思う。機内の音声だけでも記録されていれば、「死人に口なし」の悲劇はちょっとでも防げるはずである。 伊豆大島から離島便で調布に戻ってきた時の1枚。事故機の整備を担当していた日本エアロテックのハンガーが見える。 |
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きのうから1泊で金沢、能登へ出張。ぼくは超晴れ男なので、大型台風にもめげず、現地はまずますの好天。きのうの夕方、千里浜なぎさドライブウェイに着いたときには、日も射した。 |
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悠々自適の石原慎太郎が、案の定、新国立競技場“新税”を唱え出した。 都知事時代に「国がやらないならオレ(東京都)がやる」と言って、尖閣諸島を都が買い上げた。あれが、日中関係悪化の先制攻撃だったとぼくは理解している。 第2回東京オリンピックも、やはり都知事時代の“功績”だ。 すでにあるインフラを生かして、半径8km以内ですべて観られるコンパクトなオリンピックを目指すと言っていたのに、いきなりハコモノに2500億円超だって。 おい、フクシマで何が起きているんだよ。そんな金があったら、仮設住宅で暮らしている原発難民にまずは家を建てるべきじゃないのか。いったい、この国の政治はどうなっちゃったのだろう。 富津岬でクルマの撮影が終わり、おいしいスズキのフライ定食を食べながら、同業のSと安保法制について話した。 40代のSは集団的自衛権容認派だ。 「でも、今の憲法では認められないじゃん」 「でも、“戦力を保持しない”とも書いてありますよ」 とっくに憲法なんか守っていないでしょ、というわけだ。 たしかにそれはそうなのだが、今度の安保法制は、その戦力を海外で使えるようにしようという話である。引き出しに銃を入れておくのと、銃を持って撃ちに行くのとは違う。明らかに一線を越えている。 憲法が間違っているというなら、ギリシャのようにさっさと国民投票をして、憲法を変えるべきだ。それができないなら、今の憲法を守れ。
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