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70台超のチェロアンサンブル「チェロ好き達の宴」までいよいよあと1週間、今日は週末5回目のレッスン。まる一日みっちり磯野正明先生の指導を受ける。今年のイトイガワに出なかった理由の30%くらいは、この大イベントに備えるためだった。 本番前日の今週土曜日はプロが混ざって、通し練習だから、途中で止めて取り出すようなレッスンは今日が最後。全14曲、ノーミスで弾ける曲なんかひとつもないおのれの未完成度に愕然としながら、うれしむずかしチェロと格闘する。 しかし、さまざまな技量の素人チェリストを70人も束ねて指導する先生の情熱とタフさには頭が下がる。 磯野先生の特徴は、とにかくホメ上手。それほどでも、とこっちが思うことでも、針小棒大にホメてくださる。逆にケナすのはよほどの場合のみ。 70人が最大8パートくらいに分かれて、それぞれ自分のパートを弾く。うまくいかないと、パートごとに演奏させられるのだが、そのとき、だれかひとりが外れた音を出していても、けっして個人攻撃はしない。「どなたか、ドのナチュラル弾いてますね、ドのシャープですよ、気をつけて」というような言い方をする。 みんなで演奏するのがアンサンブル(合奏)なのだから、個人を糾弾しないというのが指導の常道なのかどうかは、磯野先生以外にアンサンブルを習ったことがないのでわからないが、とにかく弾く方はこれで救われるわけである。ハイ、間違えてんの、ぼくですから。 梅雨入り直後なのに、朝から快晴。甲州街道にはロードバイカーがうじゃうじゃいて、うらやましかった。 でも、夕方、窓のないスタジオから出てきたら、真っ黒い雲が沸いていて、雨が降っていた。場所によっては土砂降りだったらしい。遠出した自転車乗りは災難だったろう。 |
チェロ好き達の宴
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期待の新星チェリスト、宮田 大のテレビ番組を途中から観た。小澤征爾の指揮でハイドンのチェロ協奏曲1番に挑んだドキュメントだ。 宮田は前回のロストロポービッチ・コンペティションで優勝している。いま最も権威のあるチェロコンクールで一番になったわけだから、もちろんスゴイんだけど、ハイドンのチェロ・コンチェルトを弾くというのもスゴイ。最終第3楽章なんか、超絶技巧が求められる。クリーム時代のクラプトンとか、全盛期のチャーリーパーカーとかウェス・モンゴメリーくらいスゴくないと弾けない曲だ。 でも、体調不良のせいもあったのか、小澤征爾は練習のときから宮田の演奏が気に入らない。 しかし、「もっと下品に弾きなさい」って言われても、困るだろうなあ。要はきれいに弾きすぎるとか、小さくまとまってしまっているとか、っていう意味なんだろうけど。 先年亡くなったロストロポービッチは小澤の親友だった。しかもオハコのひとつがハイドンのチェロ・コンチェルトだった。あの巨匠と比べて25歳の新人をイジめているみたいにちょっと見えた。 挙句の果てに、小澤は最初の公演を振っただけでリタイア。その後は無指揮演奏会になり、開演前には会場からお客の怒号が飛びかうという、お気の毒な凱旋公演になってしまった。フレーフレー 宮田 大! YouTubeをザッピングしていたら、ハンナ・チャンのハイドンがスゴかった。自分のソロが始まる前、緊張を見せるどころか、バイオリンのほうを見ながらニコニコ笑っている。こんな人、初めて見た。アドレナリンがもたらす幸福感に浸っているのだろうか。 速弾きのソロが始まってからも、ハンナ・チャンが指揮もバックも呑みこんでいる感じだ。まだ本人が審査委員長だったロストロポービッチ・コンクールをわずか11歳のときに制したのがハンナ・チャン。3歳くらいからやっているチェリストは、弦の太さとテンションに鍛えられて、こういうふうに指先がふくれてスプーンみたいなカタチになります。
http://www.youtube.com/watch?v=-aoUxKfHS9I |

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今日はチェロの日。磯野正明チェロ教室の発表会。5人の合奏でゴルターマンのノクターンをやった。 練習は去年の秋から何度となくやってきたが、短い曲なのに、やればやるほどむずかしい。ぼくは2チェロなのだが、サビの部分でリードをとる。肝心のそこがうまくいかなくて、みんなに迷惑をかける。練習はしているつもりなんだけど、やればやるほどドツボにはまるというか。昨晩まで、指使いを変えるかどうかで迷っていた。 本番も、その部分でめちゃめちゃになるような気がして、すごく緊張した。チェロは緊張すると腕が震えて、弓が弦の上で跳ねてしまう。地に足が着かなくなる、じゃなくて、弦に弓が着かなくなるのだ。 でも、左手のほうはとくに大きなミスもなく、なんとかゴールにたどり着く。合奏は、みんなでやる楽しさがあるけれど、タスキをつながないといけない厳しさもある。 6月には磯野先生が主宰する「チェロ好きたちの宴」がある。八王子の大ホールでやるチェロのみ60〜70人のメガアンサンブルだ。2年前に引き続いて2回目。 発表会のあと、その楽譜がどっさり配られる。なんと14曲! 去年から1曲にこれほどてこずってきたのに! オラ知らね。 |

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ニューヨークフィルのコンサートで、客のiPhoneアラームが鳴りやまず、演奏が中断されたというニュース、なんだかすごく身につまされた。 よりによって、マーラーの9番の最終第四楽章のエンディング。マーラーの9番といえば、小沢征爾がボストン交響楽団を去るさよならコンサートでやった曲だ。 とくに第四楽章は、「弦の海」みたいな名曲中の名曲だ。まったく波のない、月明かりに照らされた夜の大海原にたったひとりで漂っているようなイメージ。しかも最後は、弦の音が無限の彼方に消えてゆく。無音を演奏するような息を呑むエンディングで、どこで終わったか、わからない。指揮者の後ろ姿が「終わり」を告げるまで、勝手に拍手なんかしちゃいけないのである。 そのクライマックスに、客席でマリンバ(木琴)のアラームが鳴り続けちゃったのである。第一楽章から1時間以上続いてきた演奏は止められ、第四楽章の途中から再開されたそうだ。 まったくバカヤロウなおっさんの不注意とはいえ、この海外ニュースを初めて聞いたとき、ぼくはむしろおっさんのほうに同情、とは言わないまでも、感情移入をしてしまった。 マリンバの電子音が、自分の携帯電話から出ていると気づいたとき、どんな気持ちがしたのだろう。いや、iPhoneのアラームを止めるのは簡単らしいから、最初は自分のじゃないと思っていたのかもしれない。いや、自分のじゃないと願っていた。自分のだと観念したときは、これが夢であってほしいと思っていたんだろうか、とか想像するだけで、背筋が寒くなる。 ちなみにぼくは、マーラーの9番とか5番とか10番を、大指揮者が振る有名オケの生演奏で聴こうとは思いません。携帯電話はセーフでも、静かなパートでセキが出たり、おなかが鳴ったりするのまで防ぐ自信はないですから。日本のブランド演奏会だと、隣の原理主義者に「あなたの息がうるさい」とか言われることもあるらしい。 このニュースが報じられたとき、関連する話題としてこんな動画もテレビで流れていた。探したら、Youtubeにあった。 バッハ無伴奏チェロ組曲5番アレマンドのエンディングで、このバイオリニストがきかせた機転は、ニューヨークフィルの“惨事”と対になるような“いい話”です。 と思ったら、動画が再生不能になっていました。説明すると、演奏の最後に着メロをアレンジして弾いたんです。聴衆、大喝采。
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ユーロが97円! 数年前は170円近くまで上がって、ヨーロッパ車のインポーターはフーフー言ってたのに。 4割も安くなったんだから、ゴルフだって4割引きでしょ? と、VWの関係者に聞いたら、為替変動のリスクを背負わないために、以前から円建て決済なので、関係ないのだそうだ。 でも、確実に安くなっているものもある。ネットで調べたら、チェロの弦がずいぶん安くなっていた。 ギター弦と違って、チェロのスチール弦は切れない。テンションはギターよりぜんぜん高いし、ふだんゆるめておくものでもないのに、不思議だ。ギターのようにギアはなく、ペグ(糸巻き)の摩擦だけでテンションを維持するだけだから、とくに冬場はペグが一気にゆるんで弦がベロベロになっていることはあるが、切れてはいない。だから、素人チェリストなんか滅多に替える必要はないのだが、替えるとなると、チェロ弦は高い。バイオリン弦の2〜3倍する。 でも、今年は大きなステージもあるので、新調しておこう。
調べたら、ドイツ製のハンドメイド弦、エヴァ・ピラッツィのフルセット(4本)がネット通販の安いところで2万円くらいになっていた。アメリカのネット通販では200ドル。1万6000円くらいだから、これくらいの価格差なら日本で買おう。 ちなみに、銀座の山野楽器では今でも3万円以上する。ユーロがいちばん高いときにビジネスクラスに乗って買ってきたんでしょうか。 |



