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書庫チェロ好き達の宴

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「星に願いを」通じず

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 八王子のカレッジタウンホールで磯野正明チェロ教室の発表会。最後の大アンサンブルに出る。
演目は「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「星に願いを」の2曲。練習はしてったつもりだったが、ぜんぜんだめだった。とくに弾き慣れていたはずの「星に願いを」が最後までノレなくて、うわずったまま終わる。アンサンブル(合奏)って、ノレるとこんなに気持ちのいいものはないが、ノレないと、集団の中でものすごい疎外感を覚える。

 このホールでやるのは初めてだったのだが、朝の練習の時からあれッと思ったのは、自分の音が聴こえないのである。音が拡散しちゃうというか、どこかに吸い取られちゃうというか。30人近くが同じチェロという楽器を弾くのだから、そりゃ条件はキツイのだが、こんなに自分の音が聴き取れなかったことは初めてだ。音楽専用ではない、いわゆる“多目的ホール”のせいだろうか。ま、ホールのせいにしてりゃ世話ないが。

 でも、磯野先生(写真)のシューマンも聴けたし、いつも高性能カーナビみたいな伴奏をしてくださる中山“ショパン”博之先生の超絶アレンジ「子犬のワルツ」も聴けたし、オーディエンスとしては大満足の発表会でした。

新旧の凄いチェロ

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11月初めに磯野正明チェロ教室の発表会がある。最後の大アンサンブルにまたもぐりこませてもらうので、今日はその練習。
 
 いつもの4人と合わせた「カヴァレリア・ルスティカーナ」に四苦八苦する。30人以上の全員と練習するのは当日の朝だけなのだが、大丈夫なんだろうか。オラ知らねー。

 それはともかく、Sさんが買ったカーボンファイバー製チェロを弾かせてもらう。
 音はYoutubeで知っていたが、ボディだけでなく指板もカーボンだったのに驚く。なかなか弾きやすい。音量もあるが、音色はなんというか、ややプラスチッキー。
 
 でも、木と違って、直射日光に当てても歪まないだろうし、濡れたってへっちゃら。ちょっとくらい踏んづけても大丈夫だろう。新しい“使い方”ができそうな新素材チェロだ。
 アメリカ製だから、円高の今は買いどき。60万円ちょっとだったそうな。ネットで注文したら、1週間で届いたという。

 女性のNさんも凄いチェロを手に入れた。京都の骨董屋がヤフオクに出品したオールド・チェロを落札。出品者曰く、270年前のドイツ製だという。
 真偽のほどは定かではないが、見た目はたしかに古い。側板は何度も割れたとみえ、補修跡が幾条も盛り上がっている。腕のいいリペアマンに見せると「コワイから触りたくない」と言われたそうだ。
 
 ちょっと小ぶりなこともあり、音量は小さめ。とくに低音はあまり出ないが、A線の高音部はすばらしくきれい。タダモノじゃないのはわかる。これで20万円は安い。
 
 骨董屋にあるチェロというと、新品でも6万円くらいの撮影小道具用中国製が弦も外されたまま転がっているイメージだが、こんな“出物”があるとは。
 これからは地方へ行ったら、骨董屋を覗いてみようっと。

新型日産マーチ

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 今度のマーチはタイ製だ。ユーザーはそんなこと気にとめないと思うけど、日本人が乗る大衆車を、日本国内でつくっているのでは“合わない時代”になってきた。それだけ日本の自動車マーケットが小さくなり、逆に、新興国の自動車産業が大きくなってきたことを思い知らされる事実である。

 でも、中味はなかなかの力作だ。テーマは「エコ」。4気筒から3気筒にダウンサイジングした新型1.2ℓエンジンがいい。音や振動に3気筒の安っぽさがない。ヴィッツやiQが使っているダイハツ製3気筒を完全に超えている。アイドリング・ストップ機構のチューニングもほぼ完璧。横浜周辺の一般道と高速を2時間走って、燃費計は15〜18km/ℓを示していたから、クラスNo.1の燃料経済性も間違いなさそうだ。これまでマーチの燃費は常にヴィッツの後塵を拝していた。

 ただし“デザイン性能”は落ちた。なんだよ、このヘタッピなカッコ。フロントマスクは凡庸だし、後ろ姿はごちゃごちゃしている。直線的なルーフ後端とアーチを描くリアサイドガラスをルノー・メガーヌみたいにきれいにまとめようと思ったら出来なくて、ほったらかし、みたいな。旧型マーチのデザインがまとまっていただけに残念だ。


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 マーチの試乗会が終わってから、横浜駅西口にあるK楽器へ行って“カワイKVC300”というチェロを試奏させてもらう。中古の目玉商品として以前からネット広告に出ていたものだ。

 カワイが自社ブランド名でチェロを売っていたとは知らなかった。しかも、チェコ製だという。チェコといえば、昔から「弦の国」と言われるくらい弦楽が盛んなところである。楽器作りではイタリアやドイツほど目立たないが、旧東欧圏は労賃が安いので、新作の弦楽器には値段のわりに驚くほど良質なものが多い。17万円弱のこれもひょっとして掘り出し物かも、と期待したのだ。よかったら買っちゃおうかなという色気もあった。

 しかし、結果は残念だった。つくりも音も、よく新聞の通販広告に載っている10万円以下の中国製と変わらなかった。
 弦高(指板から弦までの距離)が高すぎて、ハイポジションは押さえられない。駒を換えるか、削るかしないと満足に弾けない。演奏する文化のある国でも、こういう“撮影用小道具”みたいなものをつくっちゃうのか。というか、ホントにチェコ製かどうか、なんとも疑わしい楽器だった。

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 帰りがけ、青葉台へ寄り道して、Mさんの発表会を見にゆく。Mさんはぼくとほぼ同時期にチェロを始めたレイト・スターターだ。
 彼が通っているのはマンションの一室でやっている小さな音楽教室で、ピアノや弦楽器だけでなく、フルートやボーカルもある。ピアノや歌はポップスがメインらしく、ギンギンのクラシック音楽教室というのではない。ピアノの小学生がひとりで4曲もやったので驚く。4曲続けてではなく、別々に4回出てきたのだ。

 そんなくだけた雰囲気の発表会で。Mさんはマルチェロのチェロ・ソナタを弾いた。エンドピンが滑ってしまって、出だし早々、やり直し。その後は緊張で弓が躍ってしまったと言ってたけど、わかるなあ。「地に足が着かない」という言葉があるが、緊張すると、チェロは弦に弓が着かなくなる。跳ねてしまうのだ。でも、むずかしいソナタを最後まで弾ききるのは立派。演奏フォームの美しさもうらやましい。

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 きのうは、ここ3ヶ月格闘してきたチェロ活動の本番「チェロ好き達の宴in八王子」。集まったチェロ好きは57人、エキストラのプロを入れると、64台のチェロによる大アンサンブル演奏会だ。
 客席も800名入るホールの7割くらいは埋まっていただろうか。ウチは、家族、親戚、知人合わせて10人ほどが聴きに来てくれた。みなさんありがとう。

 曲目は、組曲を入れて全17曲。前半の席次は、指揮者の磯野正明先生を囲む円陣の最前列、つまり、指揮者がすぐ目の前。コンサートマスターの斜向かい、隣はプロの小棚木 優さん。どの曲だって最後までノーミスで弾く自信がない身には、まるで罰ゲームみたいな位置である。入場してイスに座ったら、客席最前列中央にいた義弟夫婦といきなり目が合った。

 7人のプロが参加したのは、金曜夕方の練習から。それ以前に、通算4日間、時間にして延べ24時間の練習があったのだが、本番を2日後に控えた金曜日から途端にみんなの(ぼくも含めて)演奏がうまくなった。ひとえに、プロのおかげである。うまいスキーヤーの後ろについて滑ると、途端にうまくなる、あれとまったく一緒だ。
 ぼくだって練習していないわけではない。でも、モヤーッとしていて、よくわからないところがいっぱいある。アタマのまわりにハテナ・マークがいっぱいまとわりついたまま、弾いている。そういうときに、迷いのないプロがそばで正解の演奏をしてくれると、よくできたカーナビみたいに「連れてって」もらえるのだ。プロってすげーなと思った、うまい人って、うまい人だけのカラダじゃないのである。

 後半のクライマックス、「オペラ座の怪人」は主宰者の磯野先生が最も熱心に長い時間をかけて指導してくれた曲だ。技巧的にもむずかしい。
 市民オーケストラ団員の参加者もむずかしいと言っていた16分音符の早弾き6小節は、あえなく2小節いかずに玉砕。続くリフで再び食らいつき、残り2小節の早弾きはなんとかクリア。そのままエンディングへ登り詰めるリフは、弓も折れよとばかり全身全霊で弾いた(つもり)。
 振り終わった磯野先生の顔を見たら、泣きそうになっていた。あれが悔し涙じゃなかったことを祈るのみである。

 後悔はいっぱいあるけど、あとの祭りだ。とにもかくにも、祭りに参加できて、よかった。

チェロ好き達の宴

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 イトイガワまであと1週間、日曜日も練習に誘われたが、もう激しいトレーニングはやめとこうと自粛したら、朝からちょっとゾクゾクする。風邪ひいた、ってほど症状はひどくないが、オーバーワークの疲れが出たらしい。

 でも、紫外線でちょっと消毒したほうがいいかもしれない。リムテープからぜんぶ取り替えたタイヤのバリ取りもやっておきたかった。隣の隣の町のホームセンターまで、お使いがてらポタリング。

 イトイガワもタイヘンだが、今年はその翌週の5/30に「チェロ好き達の宴」というイベントに参加する。チェロだけが60人以上集まる大アンサンブル演奏会だ。会場は800人も入る八王子最大のコンサートホール。演目も、組曲を入れると全17曲という、CDをつくるような曲数だ。

 その練習が、このところ毎週末にある。朝10時から夕方5時までみっちり。あれだけ大きな木の箱を鳴らすわけだから、根詰めて練習すると、チェロはかなり疲れる。先生に怒られながら終日弾くと、自転車で70kmくらい走ったような消耗感がある。というか、チェロを弾くようになってから、ふだん自転車で鍛えていてよかったとつくづく思う。
 16分音符の早弾きなんかも、左手がパンパンになる。チェロは、弦の張力がハンパじゃない。弦高も高い。しかも、フレットがないから、強い力で押さないと、きれいな音が出ない。で、指に思いっきり力を込めると、今度は力を抜くのに時間がかかる。つまり、あまり強く押すと、次の音に移れない。早弾きの難しさははそのジレンマだ。

 イトイガワの週末も、日曜日に練習がある。それが曲作りの最後のレッスンだというので、糸魚川に着いたら、そのまま泊まらずに電車かクルマで帰る計画を一時は本気で考えたが、あまりにも無謀なのでやめた。
 次は本番直前の通し練習だ。どっちにしたって、17曲トチらずに完奏するのは、イトイガワの完走よりはるかにむずかしい。ていうか、ぜったいムリ。その点、プロの演奏家は、長い交響曲でも最後までミスタッチなしが当たり前なのだから、考えられない。

下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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