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書庫今日はファットバイクで行こう

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人生グレートレース

 2017初ライドは、梅野木峠を日の出町(オフロード)側から上ろう。大みそかにそう決めたので、一応、年始参りも済ませた3日に決行する。

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 昔、ロンヤス会談の開かれた日の出山荘へ向かう都道を進んでいくと、「林道 西の入 ホオバ沢線」の入口がある。
 以前来たのは2014年の夏だ。ここまで、ウチから40km弱だが、前回と違うのは、すでにバテバテである。
 青梅へ抜ける都道はこのすぐ先で梅ケ谷峠を越す。こうして見ると、けっこうな勾配を上ってきた。サラリーマン風トレールランナーが苦悶の雄たけびを上げながらのぼってゆく。


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 杉林の林道をしばらく行くと、いよいよ「林道 梅の木線」の入口。1100m進んで、130m上がったから、ここまでもけっこうキツかった。でも、引き返すわけにはいかない。クマよけの鈴をフルボリュームにして、林道へ入る。

 序盤は走りやすい平坦なフラットダート。上り始めても、激坂はない。梅野木峠へ上るつるつる温泉側の舗装路は、急坂、激坂の連続だが、この林道は、途中2回、かなり長い下りがある。とはいえ、入口の標高が420m。梅野木峠が630mだから、基本、上り坂には違いない。

 途中、何度もくじけそうなった。前の晩まで、おせちを食べ過ぎるほど食べていたし、朝もお茶漬け一杯はかき込んできたから、ハンガーノックということはない。引き返すにしても、さっき下ったところをまた上らなきゃいけない。進むも地獄、退くも地獄だ。
 距離もこんなに長かったっけ? タヌキに化かされているんじゃないだろうか。


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 入口から4km。視界が開けて、ついに梅野木峠が見えた。大きな左カーブを上りきったところが峠である。

 まあなんとか目標達成できてよかったけど、50km足らずなのに、東京〜糸魚川ファストランで、250km走ったくらい疲れた。1年半前に来たときは、けっこう楽勝だったんだけどね。なーんでか、なーんでか〜♪。
 ワタシは知っている。梅野木峠の坂がキツイのではない。六十の坂がキツイのである。

御近所トレイル発見

 10日前の初雪、初積雪にはびっくりしたけど、日曜はまずまずの天気。峠はまだ雪が残っているかも、と、ファットバイクで走り出したら、調子わるし。最近、フロントのディレーラーがトラブルサムなのだが、今日はエンジンがだめだ。重い、回らない。
 
 とても、峠はムリである。谷保天神で旧車祭があるから、そっちを見に行こうかと思ったが、谷保なら歩いて行けるではないか。いくらポンコツエンジンでも、そこまで妥協はしたくない。

 近いけど、走ったことがない道を探そう、をテーマに多摩川を少し遡り、国道16号の橋を渡って八王子市へ入ったら、「滝山城跡」という矢印看板があった。


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 上ってゆくと、すばらしい山道に出た。崖のすぐ下は八王子の車検場。この尾根筋に「かたらいの路 滝山コース」というトレイルが整備されていた。


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 尾根だから、適度にアップダウンがある。ハイカーや犬の散歩の人もいれば、トレイルランナーも走っている。

 500年前に建てられた滝山城は、空堀などの遺構があるだけである。というか、山城って、日本全国、建築物はどこにも残っていないだろう。
 でも、何も残っていない城跡もいいなあと、最近思う。歴史好きなら、かえってモノが残っているよりも空想が巡らせて楽しいんじゃないだろうか。


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 帰り道、撮り鉄が喜びそうな八高線の撮影ポイントを発見する。
 電化はされているが、JR八高線は単線である。単線鉄道の起点なのだから、八王子は田舎だ。
 でも、単線のレールは美しいなあ。架線のポールも片側だけだから、それほど邪魔にならない。


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 しかし、撮ったら、このザマ。シャッター押すの、遅すぎ。反射神経も衰えてます。

電アシMTBは、ありだ。

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 以前、「NAVI CARS」誌の自転車連載用に借りたら、メカトラブルで乗れなかったベネリの電動アシストMTBに再試乗させてもらった。

 電アシって、こげない人、もしくはこぎたくない人を助ける機構だ、と、ずっと思っていた。だから、坂道の多いところで使う実用車や、子どもを前後にふたり乗せるママチャリなんかを電アシ化するのはわかる、けれども、スポーツ自転車の電アシって、どういう料簡なの!? わけても、電アシMTBって、意味わからん。なぜなら、わざわざ山で自転車に乗ろうって人は、ぼくの知る限り、ロードバイカー以上に健脚だからだ。
 というのが、乗る前に感じていた電アシMTBへの疑問だった。

 ところが、山でベネリに乗ったら、カルチャーショックでした。いままで乗ったどんな電アシよりも電アシ甲斐があって、楽しかったからだ。

 
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 こんなところ、登れるわけないじゃん、と思うようなダートの急斜面を、この自転車ならワシワシこぎ上げることができる。
 狭いシングルトラックで、ゆっくり下った直後、すぐに90度曲がって急な登りが始まる、しかも地面には滑りやすい木の根っこが幾条も露出している、なんていう難しい局面でも、アシストのおかげでクリアできる。
 斜面でバランスを崩して降車しても、その場から、助走なしのひとこぎで再スタートが可能だ。そういうときなんか、だれもいない山のなかで笑っちゃう。できるはずないと思っていたことができてしまうのだから、楽しいにきまっている。

 もちろん、タイヤのグリップ限界以上の仕事はできない。だが、逆に言うと、後輪がスリップするまでは登れる。それも、5段階あるアシスト強度の3で十分。いちど5でやったら、斜面でウイリーしそうになってアセった。そんなヤンチャさは、さすがイタ車のベネリ!?

 車重は実測21.9kgもあるが、新標準の27.5インチタイヤで、オンロード性能も高い。行き帰りの舗装路ではほとんど電気を使わず、森林公園で遊んだ38kmツーリングで、バッテリー残量計はまだ6割を示していた。


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 この外車には“WALK”というおもしろい機能が付いていて、アシストモードボタンを押し続けると、こがなくても微速で後輪が回る。つまり、押し歩きモードである。激坂でギブアップして、押して登るときにも、これがすごく役に立つ。自転車に引っ張ってってもらえるのだ。
 しかし、実際に売る日本仕様ではこの機能はキャンセルされるそうだ。日本のルールでは、まずペダリング入力ありきのアシストしか認められていないからである。残念。

 しかし、電動を取り入れることで、そういう可能性がいろいろ広がるという意味においても、結論、MTBの電アシはありだと思います。

あゝ梅野木峠 

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 先月、「峠狩り」で取材した定峰峠の茶屋のおばちゃんに「driver」の掲載誌を届けに行こう。学生時代、サイクリング同好会だったという担当編集Aさんにそう提案したら、すでに郵送してあるとのこと。

 じゃあ、しょうがない。往復160kmコースだから、実は内心、ホッとしたのだが、日曜日は久々の自転車日和だったので、かわりに梅野木峠へ行くことにした。Aさんはマウンテンバイカー。東側のダートから上るコースだ。

 多摩サイを羽村まで遡り、武蔵五日市方面へ。
 途中で自転車を交換。ジャイアント27.5インチフルサスMTBの“こぎ”の軽いこと。オンロードのスピードは、ぼくのポルシェバイクとそう変わらない感じだ。26インチから27.5インチへの流れが、MTBに高速化をもたらしたことを実感する。
 ワタシは断言する。近い将来、ロードバイクの700Cタイヤも大径化する! だって、ロードタイヤの新たな付加価値って、もうそれくらいしかないでしょ。
 
 
 梅野木峠への入口は、梅ケ谷峠(まぎらわしい)の手前にあるのだが、ぼくはいつも間違えて秋川街道の二ツ塚峠のほうへ行ってしまう。手前のY字路で、絶対こっちだよなと確信して、間違える。われながらバカすぎると思うのだが、先導していたこの日もそうだった。

 二ツ塚峠までの上りも地味にキツイ。その途中で、Aさんのモモ裏が痙攣を起こす。と思ったら、その直後、ぼくのフロントディレーラーがロックして動かなくなる。ダメだこりゃ。

 ファットバイクのディレーラーは、アウター固定にしてなんとか解決したが、梅野木アタックは諦める。
 同じ道を戻るのはおもしろくないので、武蔵五日市駅へ出て、秋川街道から峠をひとつ越えて、北浅川へ出ることにする。Aさんは浅川沿いの住人なので。

 Aさんの走りを後ろから見ていたら、重めのギアでこいでいるようだ。ギアを余らせないで、もっとクルクル回したほうがいいよとアドバイス。
 
 聞くと、MTBで山を登るときも、ツラかったらさっさと降りて押しているのだそうだ。ダート屋さんは、降りて押すことのハードルが、舗装路のロード乗りよりそもそも低いのだろうか。だから、「どうしたら楽にこげるか」ということについて、ロードバイカーほどガメつくは考えないのかな、と、ちょっと思った。いや、ま、個人差ですね。


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 戸沢峠を下りたところにあるパン工房兼農産物直売所のオープンテラスで、長いランチ。ナポリタンセットをたのむ。おやじにピンクのトレーで出すか。
 ししとうとキクラゲを買って帰る。

ベネリの自転車

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 電動アシストのMTB。不条理きわまれりの自転車だ。MTBって、山を登りたい健脚の自転車かと思ったら、電動アシストかよ! 
 でも、ロードバイクにだって出てきたのだから、MTBの電チャリも時間の問題だったか。

 つくっているのは、かつて高級オートバイで鳴らしたイタリアのベネリである。中国資本になり、2011年から電動自転車をメインとするニュービジネス“benelli biciclette”をスタートさせた。小径の子ども車からあるE-BIKESシリーズのひとつが、このMTBということらしい。


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 イタリアンブランドの血は争えない。電チャリMTBなのに、カッコイイ。27.5インチのアルミフレームは、天を衝くように上を向いている。オフロード車のくせに、ハンドルはフラットバーで、しかも幅が狭い。オートバイの“セパハン”を思い出させる。

 ダウンチューブに付くバッテリーはデカくて、重さは3kg近くある。サスペンションフォーク付きのMTBとあって、電池込みで実測21.9kg。ぼくのファットバイクより5kg重い。

 MTBフィールドでどれくらいバッテリーがもつのかを知りたくて、クルマで狭山湖畔まで運び、周回のダートを走り出す。

 だが、こぎ出すとすぐ、パネルに工具のマークが出て点滅し、アシストが切れてしまう。手元のメインスイッチをオフにしてリセットすると、元に戻るが、10秒も経つと、また同じ症状が出る。その繰り返し。前1×後10速のギヤが付いているから、アシストなしでも走れないではないが、それじゃあ取材にならない。ヤブ蚊に刺されながら、1kmも行かず、引き返す。

 試乗記用の自転車がトラぶったのは、大昔に借りたワイヤーと傘歯車で前輪に駆動力を伝える2WD自転車以来である。
 イタリアンブランド+中国製のコラボに不安を覚える経験だったが、自転車はカッコイイので、完調な個体でまたぜひ再挑戦したい。
下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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