教育(頑張ってね!)

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教師は生徒によって力を与えられる。生徒は教師のタカラ。ここに、素晴しい生徒との触れあいがあった。
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    愛すべきもの、人間!(22)  頑張ってね!
 

   クラスの仲間のことで相談に真剣にのってあげたり、BFのことでBFの立場にな

     って相談にのってあげたり、人と人との関係に心を尽くす生徒でした。卒業を前に

     して、私はクラスの生徒達に卒業論文』 なるものを課しました。強制ではなかった

     ので提出してくれた生徒は、10名程度でした。その中にS子がいました。

      彼女は『身体障害者』をテーマに取り上げ、お父さんの協力を得て施設に写真撮

     影をしに行き、それらの写真を挿入した素晴らしいレポートを提出しました。その

     レポートの結びを彼女は次のような言葉で結びました。

「私は、身体障害者を取り上げました。いろいろ施設を回ったりしましたが、、レポー

トにまとめてみてとても勉強になったし、障害者の実態に触れて良かったと思いま

     す。高校生活の最後でこのようなレポートをまとめることが出来て良かったと思い

     ます。」

彼女は、卒業後、体育大学に入り、そして今、某中学校の体育教師として頑張っ

ています。彼女からの「 たより 」を見ますと、高校時代の躍動美溢れた感情と、

愛情溢れた気持ちで情熱的に教師生活を送っています。


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 愛すべきもの、人間!(21)  頑張ってね!

   その夜、私の下宿に一本の電話がかかってきました。S子でした。
 
    「今日、H子のことで、みんなが退学を取り消してほしいと言った時、私も同じ気

     持ちだったけれど、家に帰って冷静に考えてみると、あれは一時の感情にみんなが

     流された結果の気持ちではなかったのでは、そう思ったのです。だからこうして先

     生に電話をしようと思ったのです。」

この言葉は、私にとっては意外でした。いつも信じ合い一緒に生きようよ、と言

     っていた彼女だったからです。

「そうかも知れないね。その場の雰囲気に流されての言葉だったかもしれないね。    

     でも、日頃、僕たちは日常のいろいろなしがらみのためにひょっとして大切なこと、

     本当のことが見えにくくなっている物だよ。一時の感情でその場に流さかもしれな

     いけれど、あの時、みんなの頭上に天使が羽ばたいているように見えたし、僕は君

     たちの美しいものに触れたようで心打たれたんだよ。このことは君から教わったん

     だよ。君との交換ノートから教わったんだよ。」

  と答えました。S子は黙っていました。S子は、きっとみんなのあまりの変化で

     これで果たしていいのだろうか。このことで先生に迷惑をかけたことになるのでは・・。  

    という思いがあったのだろうと思います。

いつも先頭にたって「信じ合うことの大切さ」を語っていた彼女を思うと、今で

     も残念な一言のように思えるのです。でもこのことで彼女に対しての私の印象は少     

     しも変わらず、私にとっては天使のような存在でした。クラスの仲間のことで相談

     に真剣にのってあげたり、BFのことでBFの立場になって相談にのってあげた      

     り、人と人との関係に心を尽くす生徒でした。(続く)

    
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   愛すべきもの、人間(16)  「頑張ってね!」その1

 教師生活を送っていますと、様々な生徒と出会います。毎年たくさんの生徒が入って
   くるのですから、当然と言えば当然なのですが、しかし、いつしか心の中に巣作って、
   心が疲れたとき懐かしさに溢れてよみがえってくる生徒達がいます。これから書こうと
   する生徒も、その一人です。 私にとっては忘れることの出来ない生徒の一人です。
その生徒は、もう20年も前の遠い思い出の生徒なのに時として「頑張ってね!」と
私の心に語りかけてくるのです。この職場で教鞭をとって25年。もう今年で48才!
いつまでも職場では一番年下で若いと思っていたら、いつしか自分の下には若い先生
が一杯、逆に年上の先生は僅かしかいなくなってしまい定年まで後12年!すっかり窓
   際族のような気分になりかかっている私に、その生徒は心の中へ微笑みながら「頑張っ
   てね!」と呼びかけてくるのです。私を教育の現場へと引き戻そうとするのです。
見失ってはいけない大切なもの。無くしてはならないもの。「それをなくさないで・・」
と語りかけてくるのです。
この生徒についての原稿を書こうと思って、本棚や押し入れをひっかき回し、一冊の
   色あせたノートを見つけました。彼女と取り交わした交換ノートです。何冊もあると思
   っていたのに手元にあったのは色あせた大学ノート一冊でした。今、そのノートを開い
   てみると、懐かしいまあるい温かな文字が飛び込んできます。彼女の字です。彼女が高
   校3年生の6月頃に書いたもので、一気に十数ページ書かれています。内容は家族のプ
   ライベートことも含まれていますので全てここに載せることは出来ませんが、夫婦ケン
   カです。偶然、夫婦ケンカに居合わせた彼女が大変なショックを受け、小さな胸を痛め
悩み苦しんでいる心のありようを綴っているのです。彼女は、ノートの結びでこう書い
   ています。

『 家族の断絶、生活してゆく上で、必ず起こるものだけれど嫌なものです(略)人
は何とか、理解し合える瞬間があるはずです。人間の心の中に・・。ただ、人は気ず
   かれず見逃してしまうだけなのです。(略)なんと悲しい事なのだろう。涙が流れる。
   (略)人間には理解し合える事があるのです。そう、思うのです。私・・。
    自分の心を開け放しにしておけば・・・。だからといって私の心が開け放しというの
   ではありません。(略)理解できない、そんな言葉消して下さい。(略)ふと思うので
   す。理解するってどんなことなのだろう。(略)人を理解することがどんなに大切なも
   のか・・・。夜中に目を開けて部屋を見つめながら考えたの。また、泣けたわ・だって
   いろいろなことがあった1日だもん。先生に知ってほしかったの。それだけで私の心が
   やすまるの・・・。そうなのね。だから安すいものだと思ってね。
   先生、何故、泣いている時に来てくれなかったの。何回も私が呼んだのに・・・。エヘ、   
バカね。無理よね。そんなこと分かってるの。しってるの。セラー服にしがみついて泣
   いちゃった。 』(続く)

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  愛すべきもの、人間!(17)

  いつも人は「信じあえる。」と言い続けていた彼女・・・。その彼女が、激しい夫婦ケン

カに巻き込まれ、気持ちが動揺し、死のうとも、家出しようとも思い、その悩みを綴っ

   たノート。でも、そのノートの最後で気持ちをとり直し、「信じ合う」ことの大切さに

望みをおこうとしている様子が伺えます。

この生徒、S子(仮称)が私の高校に入学して来たのは、私が教師になって3年

   目の事でした。1年目、初めて教壇に立った年、授業とクラスのことで頭の中は一杯で

毎日が矢のように過ぎて行きました。そして、その中で出会った生徒達と、大変楽しい

日々を過ごしました。2年目、私が受け持ったクラスの生徒達は2年生に進級。私も彼

女たちと一緒に2年生に上がりたかったのですが、再び1年生のクラスを持たされるこ

とになり、大変落胆しました。そのこともあって2年目のクラスの生徒達には気の毒で

すが、教師としての意気込みは中途半端になってしまいました。3年目は、これではい

けない、「初心に戻らなければ・・・。」と思い、心新たに望んだ年でした。「 少しでも

地に足のついたクラス運営」が出来るように言い聞かせた年でもありました。生徒との

対話を最重点にしていこうと決意したのもこの年でした。そのため幾つかの実践を試み

ました。放課後の生徒との個人面接やグループ討論会・家庭訪問・クラスノート(輪番

制の生徒達相互の対話と担任との対話ノート。個人対話ノート(生徒個人と担任の対話

ノート)等々でした。

先程載せた生徒の文章は、その時S子の個人対話ノートからの抜粋でした。私が実践

した個人対話ノートは、クラス全員を対象にしたもので、提出も自由で内容も自由とし

生徒の自主性に任せました。このノートを始めた当初は、もの珍しさもあってかなりの

生徒が利用し、担任の私も毎日欠かさず家に持ち帰って返事を書いたものでした。でも、

毎日返事を書くと言うことは、実施してみると大変なことで、それだけで1日が終わっ

てしまいました。そのうち1日遅れ、2日遅れと返事が滞り、それに連れて利用する生

徒も減っていきました。そして、利用生徒が固定されるようになり1年間を終わるあた

りに7〜8名程度になってしまいました。

本校では、1年次から2年次にかけてクラス替えが一度あり担任も替わるのですが、

その時、たまたまS子が2年次の新しい私のクラスに入ってきました。ですから、S子

とは1年次から3年間接することが出来ました。

新しい2年次のクラスでは、個人対話ノートは1年次の失敗もあり公には実施しませ

   んでした。

さてS子ですが、比較的大柄で均整のとれた容姿端麗の生徒で、成績も上位で性格も

明るく清純で何事にも積極的な生徒で先生方からも大変評判の良い生徒でした。クラブ

ではダンス部の部長、クラスでは学級委員をしたり、クラスからもクラブからも人望厚

く欠くことの出来ない生徒でした。

2年次にこのような事がありました。ロング・ホームルームの時間の事でした。この

時間は『劣等感』をテ−マにした討論会でした。テ−マがテ−マだっただけに討論が進

   んでいく中で生徒達は落ち込んでいきました。ある生徒は言います。

「私は、都立高校へ行きたかった。でも、都立高校を落ちてどこへも行かれず仕方な

   くこの高校に来たのです。」また、ある生徒が言います。

「電車に乗っていると、他校の生徒達がバカ校として私の高校をバカにしている

   のを耳にして大変嫌な思いをしました。」ある生徒は言います。

「中学校の時、この高校に行くって言ったら笑われた。」ある生徒は言います。

「親から、月謝がもったいない」「この制服を着るのが嫌です。」等々・・。

様々な意見が出ました。そのうちに意見は出なくなり教室のあちこちですすり泣きの

声がもれ始めたのです。こんなにも生徒達の心の中に『劣等感』が拭い切れない形であ

   ったのかと思うと私の気持ちも重いものになっていきました。教室の後ろで聞いていた

   私はため息をつくばかりでした。

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愛すべきもの、人間!(18) 頑張ってね!

   その時です。一人の生徒が立ち上がり大きな声でみんなを振り返りました。S子でし

   た。

「泣くなんて,おかしいわ!泣かないで!そんなに自分をみじめにしないで・・。上

   を見ればきりがないわ。上ばかり見ては駄目。駄目よ!自分を駄目だと思わないで・・。

    学校に行きたくても行けない人もこの世の中にはたくさんいるわ。その人たちから見

   ると、私たちが自分のことをみじめな立場追いやって沈んでいるのが滑稽に見えるわ。

   それに世の中には五体満足でなくても立派に生きようとしている人もいるわ!上を見る

   なら降り注ぐ太陽の日差しを見ようよ!明るい日差しを見ようよ。さあ!みんな泣くの

   はやめよう!」

二十年以上も前のことなのに不思議と彼女の言った言葉を鮮明に思い出されるのです。

その時、彼女の言葉にこの場の救いを感じながらも

「なんてキザなことを言うのだろう。どうしてこのように堂々と言いきることが出来

   るのだろう。」と・・。

私がS子のことを思い出す時、決まってこの時のS子の姿が浮かんでくるのです。

S子は、3年間通して私と個人対話ノ−トを取り交わしたただ一人の生徒でした。

その中で彼女がいつも言っていたことは、

「先生、生きていると言うことは、素晴らしいことですね!」と言う言葉でした。

中学時代の友人を交通事故で亡くした時や、友達から相談を持ちかけられた時等々、

決まって私に書いてくるノ−トの最後に書いてあったのです。

こんなことがありました。これも私にとっては忘れがたい一こまです。

私がふ28歳の時、姉がガンという病魔と闘い、死と向かい合って壮絶な死を遂げま

   したが、生前病床を見舞った様子を『 担任だより』に載せたことがありました。その時

   の『担任だより』 に載せた私の次のようでした。

私の姉は、今癌の告知を受け癌と闘っています。私が姉を見舞った時、逆に姉は私を

気遣ってくれました。私の健康のこと。結婚の事等いろいろと気遣ってくれました。

そして、「日、一日一日生かされていて感謝です。」と言いました。人は、健康である時

は、ああありたい、こうありたいと様々な人間本来の欲望で渦巻き、そのことで悩み苦

   しんだりしているけれど、死と向かい合っている姉は、そのような欲望は消え失せ、心

がとぎ澄まされていたのでした。「 生かされていて感謝です。一日一日、生かされてい

   て感謝です。」言える姉はさまに死に立ち向かい、それを越えて輝く天使の如くに見えま

した。

この『担任だより』を読んだ彼女は、すぐさま個人対話ノートに返事を書いてよこしま

した。

そうですね。先生のお姉さんのことを思うと涙が出ます。頑張って下さいね。私には

それしか言えません。生きているって素晴らしい事ですね。先生!元気を出して下さい。」

姉は3月3日、他界しましたが、葬儀が終わって学校に戻ったわたしは何編かの詩を

クラスノートに載せました。その1つが次のような詩でした。(続く)
  
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