小説「恋というものは・・。」

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ある方のブログで「恋」をテ−マにしている人がいて共鳴。老人の私が若返ったつもりで短編小説で「恋」を書いてみようと思ったのです。文章力はないのですが・・。さて、どうなりますか。ブログ掲載なのであくまでも短編です。宜しければお読み下さい。
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  南条は、この久米島に来た経緯を語り終えると、突然、川勝に真正面に向き直り真顔でこう切

 り出した。

  「川勝。俺に命預けへんか。」

  「なな、なんです。」

  彼は南条の突拍子もない言葉にたじろいぐ。

  「無理にはとは言えへんけど・・。未だチョンガやろ。」

  「ええ、ど、独身ですが・・。それが何か。ま、まさか・・・。」

  「そや、そのまさかや。ここで俺と一緒にやらへんか。と言うことや」

  「せ、先輩と!」

  「そや・・」

  彼は立ち上がりくるりと背をみせると、ガラス越しに夜の帳の降りたサトウキビ畑の黒い影を

  見つつ話を続けた。

  「俺、お前の恋人を奪ってしもうた悪い奴や。お前に何も言う資格あらへん。でもな。あの海

   辺でギターを弾いてマリアの歌を歌った時や、この二人の再会はヨハン・スミス校長の願い

   でもあったし、こうして出会えたのは、これはマリアの思いが仕組んだんや。二人を巡り会

   うようにしたんや。そんな思いが頭を過ぎったんや。」

  「・・・・」

  「そやろ。なんで俺らがこんな日本のはずれで会う?」

  「まあ、そうですね。」

  「それもや、時間や日が違ったら会へんやろ。万に一つの再会や。そやろ」

  「そ、そう、ほんとそうですね。」

  「そこでずっと道々考えたんや。マリアが二人を巡り合わせたんや。これはこのマリア塾を

   二人でやれっということやと・・」

  「・・・・」 

  「そやろ。おかしいか。どないや」

  「おかしいとは思いませんが・・」

  「そりゃ〜、 川勝は今は先生や、ここに来るとなると先生を辞めんといかんな。そやさか

   いこれは俺の希望や。無理じいはせいへん。どないや。こんな俺とこの塾やれへんか。
   
   この塾には将来五人程度の不登校・自閉症の子供を予定してるんや。そうすると俺一人では

   無理や。」

   彼はそこまで言うと川勝の方に向き直り深く頭を下げた。

  「改めてすまん。お前の青春を奪ってしもうて・・」

  「やめてくださいよ。そのことはもういいですよ。それは歳月が解決してくれましたから・・」

   彼は顔を上げ改めて川勝の手を握ぎりしめる。

  「でもなこれは何度謝っても尽きんからな。ほなら二人でやらへんか。ここで夢をみいひんか」

   川勝の心の中は複雑だった。東京での教師生活での未練、そこでの主任としての未練、部

  活への未練、両親のこと、生活のこと・・。そんなことが頭を巡った。

  「魅力ある誘いですが、学校もあり両親のこともあり、今すぐは無理ですよ。少し時間を下さ

   い。東京に戻ってからでもいいでしょう?」

  「ああ、ええともええとも・・。ここの生活やけどな原則として自給自足や、野菜は自分で栽

  培。魚は港でただ同様の値段で買うんや。サトウキビはわずかばかりの収入。それにパイナッ

  プルの栽培と収穫。そして港での倉庫管理。加えてこの島の便利屋や。それにな塾の他、島の

  子供達の勉強やスポーツの応援や。結構忙しいで・・。

   川勝、お前が来たら早速家の増築と教室作りや、畑仕事、サトウキビ収穫とパイナップル栽

  培等々沢山あるで・・」  

  「・・・・・・」

  「今ここで返事してくれへんかとは言わんで・・。急に返事出来るもんでもないし・・。無理

   にとは言わへん。まあ、こんな話もあるって頭の隅においといてや・・」

  「はあ、・・・・」

  「ささ、話はここまでや。飲もうや、飲もうや・・。あの大衆酒場「わさび」の時のようにな

   カラオケはあらへんけど・・。」

  と言うと彼は冷蔵庫からビールを取り出し、缶詰を取り出した。そして作り置きのつまみを取

  り出す。

  「なんもあらへんけど・・。腹空いていたら炊飯器に今朝炊いたひやご飯があるで・・」

  二人はテーブルに並べた缶詰と作り置きのつまみと途中買った干物。まずはビールで乾杯。冷

  え切ったビールが喉ごしを通っていく。

  「ああ、うまいな。ビールが一番や〜」

  二人は、顔を見合わせて笑った。川勝の心にわだかまりはすでになかった。そこにはあの池辺

  学園での二人がいた。

  「俺な。マリアが亡くなってからな。マリアの友人の一人だった旦那と知り合ってな。ボーイ

   スカウトの育成会のメンバーになったんや。」

  「ボーイスカウトですか。もしかして宝塚5団?」

  「ああ、そうや、そこのボーイ隊の西村っていう人と親しくなってな。」

  「えっ、に、西村!」

  「なんや知ってるんかいな。」

  「ええ、俺のボーイスカウトの先輩ですよ」

  「お、お前、ボーイスカウトに入っていたんか。今、彼は沖縄に来てるで・・。」

  「ええ、知ってます。ここに来る時、那覇空港で彼と会いました。」

  「そうやったんか。なんや世間は狭いな。それにまたまた奇遇やな。」

   話は、西村の話題となり、これまた奇遇さに二人は驚いた。

  「俺な、そのスカウト活動で得たノウハウをこの塾でも使おうと思ってねんや。体育でのこ

   とやボーイスカウトでのノウハウをここで自然体験に生かしたいんや。スカウト活動は、

   自然と親しみ、自然の中の中で仲間と支え合い、生きていく力を養う世界や。そやろ。そ

   うと違うか。ここでな子供達と一緒になって遊び、生活しようと思ったんや。」

   <そうか・・・。この自然とともに・・。>

   川勝は、次第に心が南条に傾き始めるのを感じた。

    彼の心を去来するものは、自閉気味だった小学校・中学校、そこで先生から勧められた

   ボーイスカウト活動とその中で曲がりなりにも生活した自分の姿だった。

    自分の生きてきた歴史の何かがこの塾生達とともに生かせると言う思いが頭をかすめた。
   
   <そうか。マリアといい、西村先輩といい、これは何かの縁だ。> 

   彼の頭に突然、理由もなく中村薫が浮かんだ。何故か修道院で祈っている薫の姿がはっき

   りと浮かんだのた。彼はカミナリに打たれたように

   「神様か・・」

   と呟いた。

   「えっ!」

   南条が聞き返した。

   <そうか。マリアの神、そして薫の神がこの俺に新しい出発を促しているのだ。>

   すると、あの江ノ島での別れ、彼に向かって最後に夕日を背にして「愛している」と叫ん

   だ薫。それが何故か鮮明に蘇ってくるのだ。

    あの日、ベットで薫の柔肌を抱いた時、川勝が見たものは投げ出された腕の手首に深々

   と残されたリストカットの傷跡だった。

   <あの時薫は言った。これはあなたの傷だと・・。イエス様の傷跡だと・・・。

    イエスは手首に釘を打ち込まれ十字架に磔られたが、そこで自分を磔た兵士を見て死ぬ

    間際に言う。


   「 彼らを赦してあげて下さいと・・。彼らは何をしているか知らないのですから・・。」


    そうだ。あの時、薫はあの傷跡を見せることでこの俺を赦してくれたのだ。そして、こ

    んな罪深い俺を逆に愛しているといったのだ。薫は北海道の修道院できっと俺の幸せを

    祈っているにちがいない、憎しみを超え、思いを越え、マリアと薫の神がこの俺に新し

    い出発を促しているのだ。>
   
     そう思うと今までのすべてが今の中に生かされていると感じられ彼は身震いした。

    川勝はきりっとして言った。

    「先輩、一緒にこの塾をやらせて下さい!」

    南条はこの言葉を聞くなり両手をひろげバンザイをして飛び上がった。

    「ほんまか!ほんまか!ええで、ええで、さあ、そやったらもう一回二人の門出に乾杯

     や!」

    二人は再び乾杯し、夜が白みかけるまで語り明かした。

    ヨハン・スミス校長のこと、川勝のかつての恋人「薫」のこと、東京での教師生活のこ

    と、家族のこと、そしてマリアのこと・・・。

    
    翌日、二人は再びイーフ・ビーチにやってきた。その浜の潮風に吹かれながら、二人で

    マリアの歌を口ずさんだり、砂浜に寝ころんだりして時を過ごした。

    夕日が青い海原を染める頃、二人は昨日の岬に立った。白い砂浜を犬をつれて散歩する

    人。浜辺で波と戯れる人。ビーチパラソルの影で愛を語る人。浜に引き上げた釣り船か

    ら親と一緒に網を引き下ろす子供。

     その日の夕日は殊の外美しかった。夕日がたなびく雲を黄金色に染める時、人々は立

    ち止まり、漁師は仕事の手を休め、恋人は座り直し、

    「綺麗だ。凄い!」

    と叫んでいるように川勝には思えた。


     <そうだ。この青い海原の向こうからの夕日はすべての人に限りない優しさと恵みを

      持って降り注いでいるのだ。俺も先輩もこの一瞬に「幸せ」に喜びを感じ合ってい

      る。俺が愛した薫も、そして愛しいマリアもこの青い海原の向こうから大きな恵み

      となってこの夕日とともに今俺と先輩に降り注いでいるのだ。

       ここから俺の新しい「恋」と「愛」の出発なんだ。形を変えて・・・・・・。>


   
    その日の素晴らしい夕日は浜も空もそして浜にいるすべての人々を黄金色に染めて輝い

    ていた。


                       おわり
    

  

 
   

   夏の日も傾いて、夕日を浴びて黄金色に輝いていた海もいつしか、夜の帳が漂い始めていた。

   スケッチ用具を片づけ、キダーを背負った二人は、岬の小高い丘を降りると心なしかオレン

   ジ色に染まった白いイーフ・ビーチを様々な感慨に浸りながら砂の感触を噛みしめるように

   歩き出した。

    浜辺には学生達や観光客はなく、3・4人の観光客が波打ち際で波と戯れていた。

    民宿街の通りに戻った二人は、イーフ・ビーチの駐車場に止めてあった南条の軽トラックに

   乗り込んだ。

   「これ、先輩の車ですか。」

   手慣れた感じて車に乗り込む彼をみて川勝は言った。

   「そや、ここではこの軽が俺の足や・・。」
 
   そう言うと彼は勢いよくアクセルを踏んだ。軽トラックは民宿街を通り抜けサトウキビ畑に

   入る。

   「この島に来て三年目や。久米島は小さな島やさかい。もう、目を瞑っても風の向きと磯の

    香りと草木のざわめきと匂いでどこにいるのか分かるんや。」

   彼は、もう地元の人間とばかりに窓から見える家々や景色の説明をした。

   車は、やがて細い道を通り抜け船が着いた兼城港へ向かう舗装された道を行く。

   「港の方なんですか。」

   「う、うん。港にはいかん。舗装道路はここまでや。ここから左。気をつけてや。ここから

   は舗装されてへんからガタガタ道やさかい、揺れるで〜」

    ハンドルを切りながら、彼は呟く。あの池辺学園の頃とは違った野人さを垣間見る思いだ

   った。

   「あかんな、ああ、もっと早ようイーフ・ビーチを出んとあかんかったな。」

   「はあ、」

   「俺の家からはな。ええ、夕日が見えるんや。物凄いでかい太陽や・・。ええで」

   「へえ〜。それは見たかったですね。」

   「まだ、久米島にいるやろ。明日にでも見たらええわ。すっきりするで・・」

   車は細いガタガタ道を少し登り気味に走る。左右にまたサトウキビ畑が続く。

   突然、右手の木立が切れ、薄暗かりの青い海原が見えた。

   「いいですね。この海・・。」
  
   「ええやろ。俺は毎日この海を見て過ごしてんねんや。」

   車はしばらく走って左にハンドルを切って止まった。

   「ここや。ここが俺の住まいや」

   南条の家は平屋の古いたたずまいの家だった。

   車から降りると川勝の目に飛び込んできたのは「マリア塾」と書かれた縦看板だった。

   「これは・・。」

   「ああ、これ、これは俺の残された人生にかけた学校や。」

   「学校?」

   「そうや。ちっこいけど俺の学校や。でもな今は、まだ生徒はおらへん。」

   川勝は、言葉をなくして南条の顔を見た。彼の顔はかすかな西日のあかりで凛々しく見えた。

    <何と言うことだ。先輩の人生にかけるこの意気は・・。>
   
    家の廻りは丁寧に耕された畑があり、何種類かの野采が育っていた。

   「ささ、中に入って。」

   南条は玄関脇のスイッチを入れた。半畳程板の間に続いて十畳程の板の間が見えた。

   「素敵ですね。これは・・。凄い!」

   部屋に入ると周りを見渡して思わず言った。

   部屋の壁には処狭しと海のスケッチが貼られていたからだ。

   「ああ、これ、皆下手だけどな、沖縄のいろいろな離島で描いた海や。

    ここ、この列は全部宮古島で描いた海や。そしてこの列が石垣島や竹富島や。

    そして、この列が西表島や。これこれ、これが波照間島や・・」

   「凄い。先輩。凄い」

   川勝はただただ変身した南条に驚くばかりだった。

   「みんな下手だけどな、これ皆マリアなんや。そのつもりや・・。おかしいやろ。」

   南条は少し決まり悪そうにそう言った。

   川勝は黙ってうなづく。

   「この家やけどな。池辺学園の退職金と親からの出資してもうて、それを元でこの島の住

   民から格安で譲ってんや。この部屋の他にあと二部屋あるんや。」

   と言って彼は隣りの部屋を開けた。部屋は六畳二間続き。

   「この部屋の一部屋に生徒が二人来るんや。」

   「二人?」

   「そや、二人とも不登校で自閉症の子や。高校一年生や。男の子や」

   「ふ、不登校、自閉症?」

   「そや、マリアが亡くなってから、考えたんや。俺の人生、これでいいんやろうかと考え

    てな。その結果がこれやったんや。まあ、その椅子に座ってや」

   川勝は、木作りのテーブルのイスに坐った。南条が冷蔵庫から麦茶を出す。彼の話は続いた。

   「今な、この家の改修と増築を俺一人でやってんねん。」

   「先輩一人で?凄いな、先輩は・・。なんでもやるんですね。」

   「不器用やけど、自分で全部やらんと。金も人出もおらんしな。」 

    彼は、ここに来た経緯を目を輝かせて語りだした。 

   「さっきも言うたけど、体育教師もええけれど、このままではいかんと思うたんや。きっか

    けはな。クラスで出会った不登校の生徒や。当初、必死でその生徒に学校に来るようにと

    働きかけたんや。でもな。それがあかんかったんやな。生徒は全く出てけえへんや。そな

    いしている間こ時数不足や。退学や。」

    彼は引き出しからアルバムを取り出してあるページを開いた。そこには南条と並んで手

    を振っている生徒が写っていた。

    「この子や。これ、入学時の時の写真。」

    「こ、これですか。」

    「そや、この時は元気そうに見えたんやけどな。でもな。ダメやった。」

     川勝は小・中・高の自分を思い出した。彼も不登校気味だったからだ。

    「自分一人、クラス経営の悦に入っていたんや。そんな時、この不登校の生徒と万引き

     を起こした生徒がクラスから出てな。冷水を浴びせられた思いや。」

    「・・・・・・」 

    「それがこのきっかけになったんや。」

    そのまで語ると、彼は川勝に向き直り、突然こう切り出した。
   

           







    
   

  
   

  突然、南条は立ち上がりギターを弾きながら遠い海原の向こうに思いを馳せるように歌い出し

 た。

   ****************

 ♪♪ 時が流れてみても・・。あなたの思い出が、夕なずむ海の向こう、浮かんでくるのです。

    呼んでみても  叫んでみても 帰らぬ人よ 私の心は濡れている 今

    忘れることなど 出来ないのです〜 ♪♪

*****************


  彼はギターを爪弾きながら、ポツンと言った。

  「これ、マリアの歌なんや。」

  彼は、彼女の置き手紙を広げたまま、ハッとして彼を見上げた。

  「えっ、今の歌、マリア、マリアが作ったんですか。」

  「そうなんや。」

  「もう一回、聴かせて下さい。」

  彼は、黙って今度はギターで前奏のさびの部分も弾いて「ルルル」とハミングを入れて歌い出

  した。

   ***********

 ♪♪ 時が流れてみても あなたの思い出が 夕なずむ海の向こう 浮かんでくるのです ♪♪

***********
  

川勝はこの歌を聴きながらマリアがこの場所でどのような思いでこの歌を作ったのか、今の

  彼にとっては、この歌がまるで今の自分の心境を語っているようで、思いが暮れがかる海の水

  平線に流れ、様々な思い出が浮かび上がっては消え、浮かび上がっては消えた。

   手紙と言い、歌と言い、彼の心にマリアを蘇えさせ、次第に時を越え、歌と目前に広がる海

  原一面に遠い日の「恋」が活き活きと彼の心に蘇ってくる。あの日の熱き思いが蘇ってくる。

   彼は吸い寄せられるように水平線を見つめ続けた。

   歌い終わった南条は、彼の側に坐り直し、ポツリポツリとこの歌の経緯を語り出した。

   「実は、この歌は、手術後にマリアがこの場所に来て作ったんや・・。」

   <そうか。そうだったのか。ここで、ここで・・。>
 
  彼は浜辺を見渡した。  

   <マリアは一体この場所でどんな思いでこの歌を作ったのだろう・・。これは今の俺の心>

  彼は目を閉じて潮騒に耳をそばだてた。

  南条の話はこうだった。

   進行性乳癌の宣告を受けたマリアは、その直後、置手紙を残して東京に上京した。そして大

  阪に戻ってきた彼女には、涙した暗い面影はなく、何かに吹っ切れたように南条にも明るく接

  した。数日後、入院、手術となった。手術は癌の病巣は取り除けたものの、リンパ線への転移

  の可能性があると医者から診断。南条はその診断に大きなショックを受けたのだ。

   でも、そのことを医者から告げられた彼女はその事実を平然と聞きいれ、通院加療に望みを

  かけて入院し手術。1ケ月後マリアは通院を条件に退院し自宅療法に励んだ。一時病状も快方

  に向かったのだ。

   そんなある日、突然言い出したのが、「一人で沖縄旅行がしたい」と言うことだった。

   病み上がりで体力的なこともあり南条は付き添いを条件にしたが

  「わがままばっかり言うでごめんや。もう一度だけ我侭言わせて・・。一人で行かせて・・。」

   彼女は言い張った。南条は医師の助言を受け、毎日電話で様子を知らせることで彼女を沖縄

  の旅に送りだした。

   マリアの沖縄の旅は、沖縄の離島をめぐる四泊五日の旅だった。

   彼女がまず訪れたのが修学旅行で訪れたこの久米島だった。「時が流れてみても」の歌はこの

  浜辺で作ったと旅から帰ってきたマリアが語ったいう。

   彼女は久米島を皮切りに急ぎ足でさらに離島である久米島・石垣島・西表島等々の島巡りをし

  幾つもの詩をノートに書きとめて無事帰ってきた。

   南の島での自然は素晴らしかったのであろう。帰ってから南条に「エメラルドの海」の素晴

  らしさを毎日のように熱く語った。

   ある日、南条が部活を終えて帰ってくると、

   ベランダにギターを持ち出して盛んに曲作りをしていた彼女。それがとても印象的だったと

   南条は語った。

    そして、何曲が歌が出来て、1番気に入った曲として弾き語りしてくれたのがこの島の浜

  辺で作った「時が流れてみても」だったと言う。



    川勝は「ふっ」と深いため息をついた。修学旅行でのマリアと二人してこの白浜を歩いた

   日々が鮮明に蘇った。

   <この浜辺でこの曲を・・。あなたの思い出とは・・。それは・・。>

    南条は、歌の経緯を語り終えるとまた、「時が流れてみても」を歌い出した。

    聞けば聞くほどこの歌の詩が自分への問いかけてくるように思え深いため息を幾度もつい

   た。

    夏とはいえ、傾いた太陽は早、赤く海原も浜辺も染めて沈もうとしている。

   「実はね。俺は、マリアの死でマリアがこよなく愛した南の海を描こうと、この曲を自分で

    弾いて思ったんや。何としてでもマリアを魅せた沖縄の海を描いてみようと思うたんや」

   「何の絵心も知らん俺やで・・。そう思わせたのはマリアだったんや。」

   「でもな。このエメラルドの海は難しい。いくら描いてもダメや。マリアの行った久米島も

    石垣島も西表島も南の海は輝くばかりで、少しも思うように描けんや。」

   「じりじりしてな。でもな。下手なりに何枚も描いているうちにな。これでええ、とある時

    思うたんや。というのもこのスケッチからマリアの囁きが聞こえてきたからや。」

  ***********

     ええんよ。ええんよ。それで・・。うちはこの海のスケッチの中にいるんや・・

  *********** 

   「その時、俺は身震いしてな。そや、俺はマリアが感動していた海を何とか画用紙の上に再

   現しようと苦心していたが、下手他は下手なりでいいんや、それがマリアの心を描くことに

   なるんや。」

   「そう思うてな。それから下手でいいから海を描くことを残された自分の人生のライフワー

   クとしようと思うたんや」

    川勝は、南条の海へのあつい思いがマリアへの思いだと知ったとき、<一体自分のマリア

   への思いはなんだったんだろう。>と問わざるを得なかった。

   「さあ、帰ろや。どこか宿泊場所とってるんか。とってへんかったら俺の家に泊まっていけ

    や。」

    川勝はびっくりした。

    「先輩の家?ここにあるんですか。」

    「そや・・。俺、もう学校止めてんね。」     
 
    「嘘!」

    「止めてもう三年になるねん。」

    「嘘!」

    「泊まっていけや。積もる話もあるし・・。民宿を予約してたら、俺が電話でキャンセル

     したる。この島の住人はみんな家族やさかい。」

    「それじゃ〜。折角ですから・・。そうさせてもらいます。」


    二人は、ギターと絵の具箱とスケッチブックを振り分けて浜辺を歩き出した。潮風が夕日

    に赤く染まった浜辺を吹き抜けていった。

                                  
  
  



     
     

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  久米島の白い浜辺の尽きる処の小高い岬に坐った二人。年の流れがそうさせたのであろうか。

  あの日、あの時のマリアをめぐっての激しいやりとりもなく、突然の再会の高鳴りの中でむ

 しろ言いようもない思いに囚われて二人はしばらく黙りこくって入り江の向こうに見える「奥

 武島」を見つめた。遠くから女子高生の浜辺で戯れる笑い声が波静かな入り江の小波とともに

 聞こえてくる。

  さて、そんな中、川勝はつと胸を突いてくる気になっていることがあった。それはマリアの

 ことだ。

  「マリアも来ているですか?」

  彼は膝を抱えたまま、寂しく笑った。

  「う、う〜ん。」

  「来ていないのですか。」

  彼は、南条を見た。膝小僧を抱えた彼の頭は下がり、じっと黙りこくった。

  「マリアは大阪なんですか。先輩、一人で来たのですか。」

  「すまん!」

  彼は突然、膝を抱えていた腕の片方で川勝の腕を掴んだ。

  「えっ、それは・・。」

  川勝はただならぬものを感じて彼の腕を掴む逞しい彼の黒々と陽に焼けた腕をみた。

  「すまんや・・・・・・。何と言ってええのか・・。」

  「ま、まさか、別れたのですか。」

  彼は片方の腕で南条の腕を揺さぶった。

  「ちがう。ちがうで・・。マリアは死んだ。・・。」

  「えっ!う、嘘でしょ!」

  激しく南条の腕を揺さぶる川勝。

  「すまん。すまん。でも本当や・・。癌で亡くなったんや・・。」

  息も留まる程の衝撃が川勝を襲った。

  「い、何時、何時ですか。」

  こらえきれぬ思いが押し寄せたのか、南条は川勝の腕を振りほどきその場にすっくと立った。

  そして青い海原のむこうを腕組みをして立ち尽くし放心したように語り出した。
 
  「もう亡くなって6年程や。」

  「えっ、6年前も・・、ですか・・。ま、またどうして・・。」

  彼は割り切れない気持ちで坐ったまま砂浜の砂を拾い上げた。白いさらさらした砂が指の間より

  マリアの姿が砂となってすべり落ちように落ちる。彼は幾度も幾度も砂を拾い上げる。

   南条はマリアとの経緯をポツリポツリと話し始めた。

  
   南条がマリアに川勝という彼氏がいるとも知らずに、前々からほのかな恋心を抱いていたマ

  リアをクラブのOG会の帰りに強引に抱きしめ、彼女と関係が出来たこと。

   そしてマリアは妊娠。そんな時、川勝のことを知り激しく彼女字を責めたてたこと。そのた

  めに傷ついたマリアが思い沈んで思わず自宅の二階の階段を踏み外し流産したこと。

   このことでお互い傷つけあったこと。しかし、程なくして二人は正式に結婚したこと。

  
  「そやな。この流産が結婚してもな。二人の心の傷として残ってもうてな。」

  「・・・。」

  「特にマリアは、結婚後もこのことをずっと引きずっていたんやな。」

  「・・・。」

  「ほんま、わしは悪い男や・・。」

  「・・・。」 

  「そう思うてるや。悪い男や」

  「でもな。ケンカもせいへんやったし、仲は良かったんや。」

  「・・・。」

  「でもな。今から10年程前のことや。突然、彼女が夕食時にこう言い出したんや。」



  「私ね。ひょっとして乳癌違うかと思うてんねん。」

  
  「この一言にびっくりしたんや。マリアは直ぐ宝塚の総合病院に行ってな。結果はやはり癌。

   それも進行性の乳癌やった。そこで直ぐ入院して手術ということになったんや。

   しかし、手術を目前にしたある日、あれは確か、わしが夏休みの時や、暑い日やった。マリ

  アは突然、東京にいる友人に会いに行くと言い出してな。それも一人でな・・。」

  「えっ、10年前の夏休み?」

  <まさか・・・・。>ごくんと唾を飲み込む川勝。

  「そや、わしはピンときた。友達とは川勝。お前のことや・・と。」

  「えっ、そ、そ、それは・・。」

  「お前とこに行ってへんか。行ったやろ。」

  「ええ、まあ・・・」

   川勝はあの日の心なしか寂しげなマリアの姿が浮かんだ。

  <そうだったのか。あれは友達の結婚式じゃ〜なかったんだ。マリアはこの俺に会いにわざわ

   ざ上京したんだ。そうだったのか。> 
  
   川勝にはあの日のマリアの行動の全てが今になって分かった。

  「実は・・。マリアは・・。」

  「ええねん。川勝。言わんでええ、お前の心の中に閉まっておいてや。」

  「でも・・。」

  「ええねん。ええねん。言わんで・・。」

  「・・・。」

  「マリアは、自分の死期を予感したんやろ。そこでいつも心に引っかかっていたお前にわびた

   かったんや。」

  「・・・。」

  「マリアが東京に旅たった後、彼女の部屋に涙でにじんだ置手紙があってな。そや、その手紙

   このサイフに折りたたんである。こ、これや」

   南条はバックの中からサイフを取り出し折りたたんだ一枚の手紙を大事そうに出した。

    手紙を受け取った川勝は、恐る恐る折りたたんであった手紙を広げた。花柄の便箋に見た

   ことのある丸い字が目に飛び込んできた。



  ・・・・

   一杯、泣きました。涙が枯れるまで・・。テレビの笑い番組がまるで別世界のように見えま

  した。この世に別れを告げるため一杯泣きました。ごめんなさい。ごめんなさい。あなた・・。

   最後の無理を聞いてください。あの人に会いに行きます。     あなたのマリアより
 
    
                                     ・・・・

    川勝は彼女の涙でにじんだと思われる手紙を食い入るように見入った。

    おのずと彼の目にも涙が溢れてきた。

   <そうだったのか。そうだったのか。あの日、抱けば良かった。いや、抱かなければいけな

    かった。>悔いが、そして深い悔いがこみ上げてきた。


    南条は絵の具箱の脇にあったギターを手に取ると突然、青い海原のむこうを見ながらギ

   ターを爪弾きながら歌いだした。


    ♪♪♪♪

       時が流れてみても    

         あなたの思い出が

            夕なずむ海のむこう

              うかんでくるのです


          呼んでみても  叫んでみても

                  帰らぬ人よ     
 
                私の心は濡れている今

                   別れることなど  出来ないのです

                                     ♪♪♪♪

     
                                      

イメージ 1

イメージ 2

 
         

  川勝は岬まで行こうと決めた。あの時、マリアと行こうとした岬。途中で引き返しただけに無

 性に岬の向こう側が見たくなった。彼は白い砂浜を歩きながら、ふと、人類は故郷アフリカの地

 を経って世界各地に散らばって行ったのはこんな衝動に駆られたからではなかったか、と思った

 りした。

  確かにそう思うと岬にたどり着くことにワクワクしてくるのだ。それがマリアの思い出と重な

 るとなお更なのだ。次第に彼の足取りも早くなる。近いと思った岬までは結構な距離だった。

  真夏の沖縄の日差しは強くジリジリと肌を焦がす程暑い。暑い額にあふれ出る汗を首からかけ

 た手ぬぐいで幾度も拭きながら岬の小高い丘に上がったのはそれから半時程してからだった。

  岬の向こうに見たものは小さな入り江としなびた漁村、その先に続くこんもりとした島だった。

  <あの時、マリアと一緒に見えたかも知れない景色はこれだったのか。>

 小さな入り江は波静かで浅い入り江だけに海の色は千差万別に輝いている。

  <ここまで来ると、あの島まで足を伸ばしたくなるな。>

  彼はショルダーバックから久米島の観光ガイドブックを広げると入り江の向こうに続く島を捜

 した。

  <ああ、あれが奥武島か。珍しい畳石のある所だ。そして、そこからボートに乗ればダイビン

 グスポットの「はての浜」だ。>

  人間って次の目的地まで行きたくなるものだ。奥武島まで足を伸ばして珍しい畳岩を見ようか。

 それともどこかで船をチャーターして「はての浜」までに行ってみようかと岬あたりを考えあぐ

 ねて歩いて彼。

  そうして岩場を歩いていると、浜辺の近くの岩場の影で年恰好が中年程の男性人がスケッチをし

 ている見かけた。

  <こんな暑い陽ざしのもとでスケッチをしているなんて・・。>

  彼はその男性に後ろ側にそっと近づいてスケッチを覗き込む。

  <色がきれいだ。きっとこの島に住む画家なんだ。>

  彼はそう思ってスケッチをしている男性をまじまじと見た。男性は地味な色の長袖とジーパン姿

 で麦藁帽子を深々と被り被って慣れた手つきでスケッチをしているだ。

  スケッチは浜辺に引き上げられた沖縄独特の釣り船が画かれていた。

  「うまいものですね。」

   彼は思わず語りかけた。

  「はあ、」
 
  男の人は、突然の語り掛けにも振り返らず無心にスケッチを続ける。

  「地元の人ですか。」

  絵筆を止めてスケッチに目を落とし

  「ええ、まあ、あ・・あの・・」

  と言いかけて腕組みをした。

  「良い色が出てますね。」

  「はあ、そ、、そう。」

  男は、決まり悪そうに

  「そやけど、自然にはかないませんな。」

  川勝は驚いて

  「関西の方ですか・・。」

  と、尋ねた。

  「まあね。分かりますか。」

  「関西弁でしょ?」

  「まあ、」

  「関西弁は懐かしいです。以前、関西にちょっと居ましたから・・。」

  「ほう、そうですか。久米島の海はええやな。」 

  「きれいですね。昔、ここに修学旅行で生徒を連れて来たことがあるんです。懐かしいです。」

  「ほう、修学旅行で・・・。と言うのは、先生ですか。」

  男はここまで言って何か気になることがあったように、麦藁帽子を取って川勝の方を振り返った。

  「えっ、えっ、ま、ま、ま・さ・さ・か・・・・」

  彼は何かに絶句して持っていた絵筆をその場に落とした。

  「ど、とうしたんですか。」

  振り返った男は鼻髭と顎鬚を黒々と生やし、髪の毛が肩近くまで伸びている。その男の鋭い眼光

  が何故かおびえている。

  「ま、ま、ま・さ・か」

  男は目をかっと見開き、口は開いたまま、余りの驚きに岩場に置いていた水入れをけ落とした。

  川勝は彼の驚きように立ちすくみその男の顔をしげしげと見た。毛むくじゃらのその顔はどこか

 で見たようにも思えた。

  のけぞるような姿勢の彼。両手で体を支える彼。その彼の大きく見開いた瞳にみるみるうちに涙

 が溢れ出てくる。

  「か・か・川勝! お、俺だ!」

  「俺だ?ま、まさか!」

  「そうや、そうや、そうや、そうや〜!俺や!南条や!」

  「えっ!」

  川勝もまた、目を見開き、口は開けたまま、放心したように彼を見つめる。両手は開いたまま空

  を切るように固まったまま。

  「せ・先輩?先輩で・ですか。嘘!!!」

  「そや、そや、そや、俺や。お前の恋敵の南条や・・・あ〜、あ〜、あ〜」

  その男は南条だった。彼は大声をあげて泣いた。 

  「せ・先輩・・。ま・また、どうしてこ・こ・ここに!」

  川勝はあ然とするばかりだ。彼は、片手で拳をにぎり、幾度も泣きわめきながら岩場を叩きつけ

  た。

  「あ〜、あ〜、あ〜、ごめんや。ごめんや。ごめんや!あ〜〜!」

  一瞬、二人はお互いのことが信じられなかった。何故二人がここにこうしているのか。どうして、

  ここに向かい合って絶句しているのか、分からなかった。

   しかし、次の瞬間、二人の頭に鮮明に浮かんだのは校長室でのあのヨハンスミスの言葉だった。

  ヨハンスミスの言葉が二人をここに引き合わせたのだ。二人は期せずして同じ思いに囚われた。

  確かに二人はここにいる。信じられなくても確かに二人はここにいる。それがどんなに二人にと

  って大きな意味を持つのか、二人はこの再会に絶句してそのことを感じるのだった。

  「ご、ご・ごめんや!恨んでいたやろ!遅いかもしれん、でも殴って、思い切り殴ってや〜。気

  の済むまで殴ってや〜」

   南条は体を起こすと、その場に土下座した。

  「止めて下さいよ。止めて下さいよ。」

   彼は頭を岩場に押し付けて謝った。

  「先輩。止めてくださいよ。もう、過ぎたことですから・・。もう、いいんですよ。」

   彼は、頭をあげようとしない。

   川勝はしゃがみこみ彼の両肩に手をかけて揺すぶった。

  「先輩。先輩。止めて下さい。」

  「許されへんことよ〜分かってる。けど、堪忍や・・。気が済むまで殴ってや。」

   南条は涙にくしゃくしゃになった顔を上げて言った。

  「分かりました。分かりました。いいんですよ。もう、時が解決してくれましたから・・。

   先輩、起きて下さいよ。」

   川勝は、南条の様子にオロオロするばかり

   なんと言うことだろう。マリアへの思いがこうしてこんな遠い南の島で二人を引き合わせると

  は・・。

   一時おいて彼は立ち上がり、川勝に歩みよって彼の両手をしっかりと握りしめた。彼の涙がポ

  タポタと握りしめた二人の手に落ちた。川勝の胸に熱いものがこみ上げて来てこの運命の巡り合

  わせに言いようのない思いにかられ握り合ったまま彼も泣いた。

   南条は思った。あの日の校長との握手を・・。あの日、ヨハン・スミス校長との別れ際に彼の

  両手を握手り、校長は大粒の涙を流したことを。あの時の涙の感触が今、蘇ってくるのを感じた。

  

   川勝は川勝であの日、激情に駆られ辞表を出しに行った朝。校長の言った言葉を思い出してい

  た。

   許しあうことの意味。そして、二人で職場の無二の親友として触れ合った日々の重さ。

   それらが走馬灯のように頭を駆け巡ったのだ。

   川勝は、初めて人として如何にそれが如何に大切であるかを知った気がした。


    どれほど時間が経ったろうか。二人は青い海原を見つめて岩場に並んで腰を降ろした。

   傾く夏の陽射しを浴びたエメランドの海はあくまでも静かに光り大海原に広がっていく。 
     

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