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 日曜日に、奈良国立博物館へ行ってきました。
 
 終了間際の正倉院展をみるためです。
 
 
イメージ 1
 
 翌12日月曜日が最終日、つまり会期中最後の日曜日ということで、混雑が予想されましたが、一日中、断続的に雨が降り続いていたので、行楽客は少ないと考えて、夕方から車に乗って出かけました。
 
 正倉院展は、公開時間終了の一時間半前から、オータムレイトという料金が適用されるため、通常の1000円から300円引きで入場できます。
 
 ひょっとしたら、その時間に合わせて入場する人が多いかもしれないと、5時過ぎに(日曜日は午後7時閉館)国立博物館前の民間駐車場(1時間500円)に車を停めて、会場に向かいました。
 
 かなり激しい雨の中、それほど長くはありませんが、行列ができています。
 
 まさか、この日も暮れた雨の中、並んでまで正倉院展をみる人がいるなんて、と驚きましたが、会場案内をする係員の話によって、並んでいるのは、オータムレイトの入場待ちの人々であることがわかって納得しました。
 
 三十分足らず待てば、少し安く入場できたのですが、以前に見た「五弦の琵琶」の時同様、今回も目玉である瑠璃杯(るりのつき:上記写真)を近くで見るためには、会場内で行列に並ばなければならないと思うので、オータムレイトの人々が入場される前に、見てしまおうと、正規料金?で入場しました。
 
 結果的に、これは正解で、比較的空いた状態で瑠璃杯を見ることができました。
 直前で見るためには、15分待ちの行列にならばなければならないのですが、近くで、移動しながら見るくらいなら、少し遠目でもゆっくり眺めて方がよいと、列にはならばずに、後ろから見ました。
 
 今回の宝物は、18年ぶりに公開される瑠璃杯(るりのつき)始め、螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)、銅薫炉(どうのくんろ)などがあるのですが、やはり瑠璃杯は美しかった。
 
「これで冷製珈琲でも飲んだら、さぞ美味しいだらう」などと思わせるほどに。
 
 
 まあ、冗談はともかく、映画「インディ・ジョーンズ3」において、聖杯は、大工のイエスが作ったのだから木製だったということになっていますが、イメージ的には、この薩摩切子(さつまきりこ)に似た蒼い飴ガラス製の、丸い文様が印象的なカップこそが、何か不思議な力を持つ聖杯であるような気がします。
 
 
 結局、二時間近くかけて会場を回りましたが、実のところ、今回の宝物で一番印象に残ったのは、この瑠璃杯ではありません。
 
 何かというと――
 
 
 話は変わりますが、「世界三大ガッカリ」というのものがありますね(当然、日本三大ガッカリもある)。
 
 それが何なのかは、ご自分で調べてもらうとして――
 
 
 それとは別に、ルーブルの「モナリザ」も、初めて観る人にとっては随分小さく感じて、ガッカリしてしまうものの典型なようです。
 
 よく、アメリカ人の非芸術性をからかって、モナリザを観たアメリカ人は、
 
 「Oh! But it's so small
 
と叫ぶと言われますが、それは、なにも彼らに限ったことではなく、おそらく、日本人の多くも同様の反応をするでしょう。
 
 立派なモノ、有名なモノは大きい、巨大でなくても良いから、ある程度の大きさであるはずだ、という思いこみは、洋の東西を問わずあるようです。
 
 この大きさなら納得、と思えるには、「ロゼッタ・ストーン」や「ピカソの泣く女」、「真珠の首飾りの少女」程度の大きさは必要なようなのですね。
 
 But it's so small!
 
 わたしにとっては、今回の紫檀の小架(したんのしょうか)がそうでした。
 
 出かける前にネットで目にした時には、「高さ46センチ」という但し書きに目がいかなかったのですね。
 
 本物を観てびっくりしました。
 
 写真で観ればお分かりのように、普通に見れば、これは明らかに服をかけるモノに見えます。
 
 しかし、現実には高さは46センチ。小さい!低い!
 
 この衝撃は、初めて、萩城の写真を見た時以来です(幕府による嫌がらせで、萩城は小さいモノしか建てられなかった)。
 
 
 「小」架という文字に目を留めるべきでした。
 
 
 説明書きには、用途は不明、と書かれています。
 
 
 が――個人的には、鳥居の形に見えます。
 
 鳥居とは、神の鳥がやってきて留まる宿り木、ハネ休めです。
 
 
 聖武天皇在位の頃の唐は、世界に名だたる国際都市でした。
 
 金髪碧眼(きんぱつへきがん)の外国人が街を闊歩(かっぽ)し、「見たことのない」モノが次々と持ち込まれたことでしょう。
 
 ならば、この「紫檀の小架」こそは、彼の地から、日本に輸入された「カラフルなオウム」が留まるための止まり木であったと考えるのは――少しムリがあるかもしれませんが、こういった想像をするのも、博物館での楽しみのひとつだと思うのです。
 

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かぶらや
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