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 今日、やっと、LA LA LANDの二回目を観てきました。
 けっこう混んでいましたね。

 今回、二度目を観るまでは、一回観ただけで観おとしたまま書いたところがあるのではないかと心配していたのですが、どうやら、大きな観おとしはなかったようです。

 あらためて観て、この映画は、少しソフト化されてはいるものの、劇中に出てくる「理由なき反抗」や「勝手にしやがれ」などの若者の世間に対するあがきと成功物語を、ミュージカル仕立てで描いた作品であるとの思いを強くしました。

 二度目でも、やはりラスト20分は衝撃的で、チープなセットの前で、今やセーヌ沿いにはまずいないであろうセーラー服の水兵さんが踊っていても、まったく気になりません。

 ただひとつ気になったのは、初回でも少しひっかかってはいたのですが、セバスチャンが、最後のオーディションで(まだ受かったかどうかもわからない)、ミアに向かって、「君は合格する、そしてパリに行くんだ。ただ、成功するために没頭しなくちゃならない」と、もう二人の別れを示唆する台詞を「ハヤバヤ」ということです。

 若さとは暴走です。いや、少なくとも、この映画の二人の青春はかなり暴走気味なものです。今ふうにソフトにはなっていますが。
 「LA LA LAND」は、冬、春、夏、秋、そして五年目の冬という構成になっていますが、わたしが一番好きなのは、「夏」です。
 メインテーマのポップなアレンジをバックに、二人が暴走するのが愉快なのですね。
 ミアを迎えに来たセバスチャンは近所迷惑を顧みずに大音量の車のクラクションをならしますし、気に食わない店のサインプレートをたたき割ります。

 そういった、お互いのことしか、いや、より正確にいえば相手を愛する自分しか見えない若者が、「君は成功するだろうが、そのために僕は君を失うだろう。でも、それが君のためなんだよ」
 などと言うとは思えないのです。

 それじゃあ、いまハヤリの
「僕は君の踏み台になる、でも見返りはもとめない、それが僕の愛だ!君にはそれだけの値打ちがある!」
という、一部視聴者に向けた人気取りドラマと同じやり口で、それまでの映画の流れとしてはどうもしっくりこないのです。

 もちろん、生活と将来のために、好みではない仕事を始めたセバスチャンは、夢を見続けているミアより先に「オトナ」になってしまったから、彼女より、未来が見通せて、そんな台詞がでてきたのだ、と解釈することは可能です。

 その場合でも、それは、表情やしぐさで示せばよいことで、あからさまに、師匠より強くなった弟子に対して贈る
「お前は未来に飛び立つのだ、わしを超えて、どんどん先へ行け」
的な言葉を彼に言わせることには、かなり違和感を感じました。

 物語としては、「いつまでも一緒だよ。君しか愛さない」と言わせておいて、しかし季節が移ればふたりは………とした方が余韻が残るし、自然な感じがしたでしょう。

 しかし、「LA LA LAND」が、若いふたりの「夢をみていた」時代を美しく切り取って描く不朽のミュージカル映画であることは間違いありません。

 まだ、劇場でやっているところもあるはずです。

 未見の方は、ぜひ劇場でごらんになってください。

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