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「ぷちはうんど」のSS。マイナーすぎて誰も知らないか!?
とりあえずなんかてきとーに書いたものですからチョー暇な人以外読まない方が…^^;
「ふう、こんなもんか」
森の中そう言って魔物の死体の前で呟く。
白髪に朱色の瞳を持つ青年、カズマは久々にハンターとして賞金稼ぎのために魔物を狩に来ていた。
(今日は久々にいい稼ぎになったな。つーか、なんだかんだであいつらのせいで賞金稼ぎに来れなかったしな)
買い物やら迷子探し、あと勿論授業などで時間が無く最近は稼ぐ暇が全く無かった。
だが、今日は一応自分の住居の居候?のはずである一人、コトリ(最早家では主人の顔をしている)が朝から出掛けており強制連行されることもなく、
またもう一人の居候テイルはこの前に知り合った少女が遊びに誘いに来て一緒に出掛けていった。
テイルはカズマを誘ったが明らかに子供な二人と一緒に出掛けようなどと思えるはずも無く、カズマはそれを断った。
そんなわけでこれ幸いとカズマは一人で稼ぎにていたというわけである。
「さて、日が暮れ始める前に町に戻るか」
そう言ってカズマは町の方向に歩き始めた。
「なあなあ、そこな白髪のカッコイイ兄ちゃん、ちょっと見ていかないか?」
「あ?」
町に戻ってくるとすぐにカズマは露店を開いているらしい男に声を掛けられた。
「結構いいものがあるよ、見てってくれよ」
(露店か、もしかしたらいい掘り出し物があるかもしれないな)
そう考えて近づいていき商品を見る、しかし…
「どーだい、兄ちゃん。あんたカッコイイから彼女の一人や二人いるんだろ?この指輪なんてプレゼントしてやったら大喜びだぜ?」
「…」
この世界においてハンターが外で狩をするのは常識だ。そして今カズマは衣服に多少とはいえ魔物の返り血を浴びていた。
今明らかに賞金稼ぎから帰ってきたであろうハンターを、ただのアクセサリーを売っているだけの露店に呼び込むと誰が思うか。
「おや、反応が悪いね?じゃーこのペンダントなんてどうだい?これは大都市の方で流行ってる…」
男は説明を続けているが正直に言ってどうでもいい。恐らく自分の求めていたものは無いのだろうが一応聞くだけは聞いてみることにした。
「…で、今女性に大人気で「なあ?」あ、はい、何かお望みのものがございましたか?」
さっきまでの軽い口調ではなく、こちらが声を掛けると何か買うために話を振ったのだと思ったのかやたらと丁寧に応対してきた。
「魔器は無いのか?」
これだけアクセサリーがあれば欲しいものは無いにしても一つくらいは、と思って聞いてみる。
「無い!」
男は自信満々に言い切った。
「うちは女性向けのアクセサリー専門店だよ」
(だったらなんで俺を呼ぶんだよ)
一応最初に彼女云々の話を振られていたが正直聞き流していたので記憶の彼方だ。
「…邪魔したな」
カズマはそれだけ告げそこを離れようとする。
「あ、おい、くそ、もう夕方だってのに録に売れねー」
明らかにこの口調も売れない原因になっているのだろうと思いつつ、男の台詞ですでに日が沈みかけていることに気がつき夕焼け空を眺める。
(そういやあの時もこんな快晴の日の夕方だったな…)
『見て見てー、夕焼けすごくキレいだよー』
(そう、ただでさえあいつの武器探しのために歩き回ってたっていうのにやたら暢気で)
『わーカズくんと一緒だねぇ』
(何言ってんだこいつはと思ったんだよな…)
『カズくんの瞳と同じ、朱色』
(いきなり自分にとって苦痛の対象でしかない目について言われて思考が止まった)
『カズくんの瞳見たトキ思ったんだーカズくんの瞳の色ってまるで』
(『マルデ血の色ミタイ――』そう言われると思った。ずっとそう言われてきたから。でも…)
『ぴっかぴかに晴れた日の
夕焼け空の色みたいだねぇ』
(初めてだったな。あんな風にこの目を褒められたのは…)
「おい、兄ちゃん大丈夫かい?」
ボーっとしてしまっていたらしい。この男としても離れていこうとした男がいきなり立ち止まって突っ立っていては不気味だっただろう。
「ああ、いや、大丈夫だ。それよりその中で安目のアクセサリーはどの辺りだ?」
「え、あ、そうだな…おっと。そうですね、こちらのリボンや髪留めなんかが安目ですね」
(あー確かあいつはいつも髪留めつけてたよな)
「じゃあその髪留め一つ…」
そこまで言ってふと思い出す。テイルにだけ何かを買って帰るなんてことをしたらコトリはどういう反応をするだろうか?
(殺されかねん…)
勿論、それはカズマから自分もプレゼントが欲しい等という可愛い嫉妬ではない。
テイルを明らかに溺愛しているコトリの前で一つだけ買ってきたプレゼントなど渡そうものなら何を言われるか、
勿論それだけならともかく何をやられ、何をやらされるか判ったものではない。
(まぁ間違いなく刀を突きつけられるな…)
はぁっとため息をつき、
「すまん、その横の色違いのも一緒に貰おう」
「はい、毎度ありー!二つも買ってあげるやなんて兄ちゃん優しいなぁ」
「…」
「あーそれとも…二股?」
「違う!」
「そうかいそうかい、んじゃ彼女に宜しく〜」
彼女なんかじゃない、と言ってもこの手の輩は取り合わないだろうと考え、
まぁ二股と思われるよりは良いだろうとその台詞には反論せず金を払いとっととそこを離れた。
(とっとと帰るか)
その後は特にどこか店によることもなくそのまま自分の住居に向かうことにした。
ガチャ
「あ、おかえりなさいー」
ドアを開け家の中に入るとトテトテとテイルが走ってきた。
「随分遅かったですわね」
後ろからコトリも付いてきた。これがテイルの帰宅時なら速攻で玄関まで来て「おかえりなさいですの」と、満面の笑顔を見せるのだが。
まぁカズマ相手ならこんなものだろう。
「もうすぐご飯できるからねー。出来たら一緒に食べよー」
「ああ、判った」
いつも通り子供なテイルに対して適当に答え、そしてこういう場面でコトリにからかわれるのがいつもの日課だ。
「あら、お出迎えしてあげた可愛い女の子二人に対してお土産の一つもないんですの?」
当然無いだろうと言わんばかりの微笑を浮かべて話しかけてくるコトリ。
何時もならここで「そんなものあるか!」といった感じでカズマが照れて終わるのだが、そう、今日は本当に珍しく違うのである。
「ああ、土産ならあるぞ」
「え?」
ポンっと二つの髪留めを机の上に置く。横に居るコトリは珍しく固まっているようだ。
「わ、わ、お土産ってなになにー」
テイルのほうはすぐさま近づいてきてその髪留めを手に取った。
「わぁ!可愛い!」
そのまま心底嬉しそうにそれを眺めた。
「あー一応二つあるから気に入った方を貰ってくれ。こいつはなんか固まってるから要らない方をやればいいだろう」
「そ、そんな、そうだ、コトリちゃんはどっちがいい?」
「え、ええ、そうですわね」
やっと再起動したらしいコトリがなんとか答える。
「カズマさんの言うとおり、テイルが選んでくれたら良いですわ。うーん、あえて私が先に選ぶならこっちがテイルに似合うと思いますわ」
自分が選ぶとしてもテイルのほうを選ぼうとする辺り溺愛ぶりはなかなかのものである。
「それにしても、一体どうされたのですか?カズマさんがこういう類のものを買ってこられるなんて?」
(う、流石によく判ってやがるな)
「まぁこの前の礼だよ。それ、ポチだったか?そいつが初めて武器になったときにテイルのお陰で助かったからな」
「あ、でも、あのときは夢中だったし…」
「それに、目のこともな…」
「え?」
ぼそっと言った台詞は聞こえなかったらしい。
「いや、なんでもない。まぁただの礼だ。2個買ったのは揃いで売ってたからついでだよ」
カズマは赤くなった顔を見せないように横を向いて答えた。
「カズくん、ホントにありがとー」
そう言うとテイルはカズマに抱きついた。
「わ、判ったから離れてくれ…く、首筋に恐ろしいものが…」
テイルが抱きついた瞬間コトリが抜刀し首の裏側に刀を当てていた。
だがテイルはカズマに抱きついていてそれが全く見えていないらしく感極まったように御礼を言う。
「あのね、私の方こそいっぱいありがとうなの。私、カズくんとコトリちゃんが一緒にいてくれてすっごくうれしいの」
「あー…」
「あら、私だってテイルがいてくれてとっても幸せですのよ?」
にこやかに、しかし刀を納めることなくコトリはテイルに笑顔を向けた。
「まぁ、その、なんだ。俺もお前らがいて結構楽しいよ」
その台詞に二人はキョトンという顔をすると、
「うん、これからも宜しくね」
「私もあなたをからかうのはとても楽しいですわ」
(からかうのは、かよ…まぁしかし…)
たまにはこういう日があってもいいだろう、そう思える一日だった。
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面白い
また書いてください!!
2009/1/19(月) 午前 0:15 [ あすか ]
まさか感想があるとは……
2ヶ月以上経ってますが、ありがとうございますm(_ _)m
4巻まで買って読んでますがこうこれと言って設定が解明された訳でもないので余程のことが無い限り浮かばなさそうですorz
週一以上のペースで書ける人の頭は一体どうなってるんだ……
2009/4/4(土) 午前 1:10
まさか、ぷちはうんどのSSが存在しようとは……
面白かったですよ〜(゜ω゜)/~~
2011/7/26(火) 午前 2:05 [ †雷刃の襲撃者† ]
ありがとうございます。
たまに検索かけるけど無いんですよね、SS
orz
2011/7/29(金) 午後 3:02