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ソクラテスの言葉。

 賢者は良妻を持つと芸術家になり、悪妻を持つと哲学者になる。

 金星人のエスコートによって、A氏は円盤に同乗することになった。
その大きな円盤の前に立つと、ドアが開き、宇宙人と共に中へと入った。そこにはエレベーターがあり、二人が乗ると音もなくそれは作動した。するとA氏らは、不思議なことにいつの間にか円盤の大広間に立っていた。
 船内は気圧があるためか重苦しい感じがあったが、他の宇宙人が出てきて、鄭重な仕草でもって氏に差し出すものがあった。それは半分が唐草模様、もう半分が銀色の宇宙服であった。手にするとゴムのように伸び縮みがした。
 ウェットスーツのようなその宇宙服を、氏は上着のままその上に着用すると、体にある変化が生じた。何と体がフワリと浮く感じがした。いや、実際に体重が軽くなってしまったのだ。この宇宙服は、重力をコントロールしている不思議な衣服であった。
 広い船内の中央には大きなテーブルがあり、横にはベッドがあった。カーテンや床の赤いカーペットはとても豪華であったが、装飾品や置物は一切なかった。壁にあるモニターテレビには、宇宙の中にぽつんとある、地球の美しい姿が映し出されていた。
 宇宙人の話しでは、ここは機械室ではないので、機械を操作するものは何もないとのことであった。
宇宙の友たちは、水晶色の宇宙服を着用していたが、地球人と同じような背丈の者ばかりでなく、その半分の小さな者もいた。彼らのどれもが地球人たちのように懐疑や好奇心などを抱くことなく、きわめて親切、鄭重に接してくれた。宇宙人らに対する氏の会話は、口で喋るというよりも、手話で行ったのだが、それに対して宇宙人たちの態度は終始、好意的であった。
 やがて、円盤は暗黒の宇宙を航行していると、ある星に到着した。 

 機体のドアが開き、外へ出ると、そこにはあずき色の大地が展開された。円盤のすぐ下の土は、砂のようにさらさらとしており、地球と同じく多くの植物が茂って花も咲いていた。重力をコントロールしている宇宙服を着用しているためか、歩行は違和感がなく通常に歩けた。近くには池があり、A氏はそこへ歩み寄ってみた。すると池の中には黒い生き物がいた。池の中というよりも水面に顔を出しているようだった。何かと思い巡らしたが、何の動物かはよく分からなかった。しかし、後日それは大きなヒキガエルであったことが判明した。
 この赤い大地の惑星は、「火星」であると、後に金星人は教えてくれたのだが、地球の科学者が唱えるように、大小の川の痕跡はあるにも拘わらず、水は存在していなかった。しかし、高山から流れ出る地下水が豊富にあり、火星人は、その水を利用して運河を作り、かんがいや生活飲料水、それに工業用にも使用していることを知らされた。
 
 円盤から着陸した場所からすぐのところに、二階建のビルがあった。氏はその建物に案内されることになり、ある部屋に入った。とても清潔な部屋であり、そこで椅子に腰掛けているよう金星人に言われた。
 しばらくすると、彼は図書室から一冊の本を持ってきて、「これでも読みますか?」と差し出した。氏が受け取り、その本を広げるとどうだろう。地球に存在している文字で書かれたものだった。それはヘブライ語で書かれている書物であり、ユダヤ人たちが使っている文字である。しかし、氏はその字が読めないためと、今体験している驚くべく宇宙旅行を目に釘付けにしておきたいがため、その好意を断ってしまった。
 やがて、このビルの中で印象的なことを体験することになった。ある部屋で虹色の丸いカプセルの中に胎児のような赤ちゃんがいたのである。氏はその赤ん坊を手で触ろうとした時、別の宇宙人に咎められた。しかし、もう一人の宇宙人の言葉によってそれは許され、その許した宇宙人は、赤ん坊を抱き上げて、氏の手の平に載せてくれた。それはとても感動的なことであった。
 
 A氏はある部屋に一人で椅子にすわり、そこで待たされることになった。その部屋の構造は、地球のものとは少し様子が違っていた。隣との部屋を仕切る壁があるのだが、まるで高いついたてを置いたようになっており、天井から下50センチほどが、すべて開いているのである。このため人の喋る声が隣りに聞こえてしまう、プライバシーなどまったく無い造りになっていた。
 そんな部屋に、初老の男の宇宙人が入ってきた。すると彼は一人ごとのようにつぶやいた。「波動があわない。波動があわない」と、言いながら部屋を歩きまわった。氏は驚きとともに宇宙人の言っている意味が分からず首をかしげた。男の宇宙人はいったん部屋を出ていったが、しばらくすると、また戻ってきた。男はまた言った。
「波動があわない。どうしても波動があわない」と、
 その宇宙人が出ていくと、A氏は別の四人の宇宙人と面接を行うことになった。氏はそれらの宇宙人が、地球人と同じ容姿をしているにも拘わらず、その恐怖のため足が震えて仕方なかった。そのため最初は宇宙人の質問にまともに答えられず、ただ黙っていた。
 しかし、宇宙人たちの優しい口調に緊張がほぐれてくると、氏は彼らの質問に受け答えが出来るようになってきた。
 彼ら宇宙人は、地球の立場がとても危険なことを氏に教えさとした。戦争や核兵器の問題、オゾン層や森林、海洋、大気などの破壊や汚染。太陽黒点の異常な活動や彗星による異常気象の問題。本来、生きるべく人間としての誤てる地球人のライフスタイル。これらは人類の破滅を意味していた。とりわけ核爆発の問題は、その放射能汚染が地球だけに滞まらず宇宙へも波及していることを。 

 別な日、A氏は、再び火星を訪れ、ある工場へと案内された。アダムスキーは金星は「愛の惑星」土星は「法廷の惑星」と呼称していたが、この惑星に於いては「工業の惑星」と呼んでいた。その名が示すように火星は工業が盛んな惑星であった。とは言っても地球のように密集した工業地帯がある訳ではなく、自然を破壊しないように工場が点在して、それと調和したものが展開されていた。
 氏は円盤を製造している工場へと見学することになった。金星人に案内され中に入ると、工場の左脇には大きな円盤が一機、設置されていた。宇宙人が述べるには、今の時点では、この円盤は誰も手をつけてはいないとのことである。円盤は金星や水星、木星などの星から注文を受けて設計、製造されているらしいが、丸い四つの窓があるアダムスキー型の円盤は、火星のオリジナルということである。
 別な所へ案内されたA氏は、そこで驚くべきものに出くわした。ベルトコンベァーがあり、その上には30センチほどの超小型円盤がいくつも乗っていたからである。偵察、観察用の円盤で、それを宇宙人の女性たちが製造に携っていた。
 火星への訪問は、その後、何回か続いた。地球の社会とは違って自然環境も人間たちも「天国」と呼ぶにふさわしいその世界に来ることは、この上とない幸福感に満たされた。
 このすばらしい世界で、氏は様々な宇宙人を見かけたが、その中でアメリカ軍が「リトルグレイ」と呼ぶ宇宙人にも出会った。これはレチィクル座から来た者で、背丈が90センチほどしかない、頭部が肥大して、髪の毛や眉毛がなく、地球人にとっては異様に見える人種。すなわちアメリカなどで多くの人が彼らによって円盤に連れ込まれ、身体検査や体内に送信機らしきものを埋め込まれた奇怪と思わている宇宙人たちである。
 彼らはある環境の変化によって、遙か昔より口から者を食べることをやめてしまったので、歯と胃と腸が退化してしまった。そのため食物の供給は驚くことに手から行っているとA氏は言う、体の皮膚は粘りけがあり、その手から液状化した食物を吸収して体内に供給しているというのである。外観や地球人に対しての行動には、恐怖のため旋律を覚えるのであるが、A氏にいわせると彼らは悪い存在ではなく、極めて温厚で平和的な種族であるという。
 しかし、これに類した彼らよりも少し大きな宇宙人。すなわち「ラージノーズ・グレイ」と呼ばれる宇宙人もおり、UFO番組で報道されているように、彼らは冷酷で凶暴さを持っているという。
 氏は述べた。「良い宇宙人と悪い宇宙人は交戦中である」と。すなわち宇宙の中で戦争が行われているという。まるでSFのようであるが、聖書の「ヨハネの黙示録」に出てくる「悪魔と天使の戦い」が現実に起きているようだ。

 有名なアメリカのコンタクティ、ジョージ・アダムスキーは、砂漠で円盤から降りてきた金星人の髪の長い男「オーソン」と遭遇したが、A氏は火星でその宇宙人と会う機会を得た。
 アダムスキーが他界して久しいその時、「オーソン」は別の違う任務についていることをその本人から聞かされた。しかし、氏はそれ以上、語ることはなかったという。
 A氏は火星にいる時、誰として人のことを悪く思わない天使のような宇宙人に囲まれ、その幸福感と、この地上に戻って来て地球人の愛のない利欲的な人間たちを見て、そのギャップの大きさに喘えぐことになった。それだけではなく、人間として本来ありえないと思える地球人の多くの生活を、宇宙人問題を通じて世間に唱えることは、狂人扱いされることは必至であり、現実にそうなってしまっていた。

 そんなA氏は、私に宇宙人について多くを語りたいようであったが、同時にそのためらいがあった。親戚や近所の手前もあったが、それよりも円盤問題をないがしろにする暗躍な組織からの脅迫に恐れをなしていたからである。そのため、家族の者たちから、これ以上、構って欲しくないとの要望が持ち出されて来ていたのである。
 ある日、あれこれ氏に対して宇宙人のことを質問していると、それに業を煮やした家族の者は、私に塩をぶつけんばかしに追いだしを計ってきた。影の存在からの圧力が来ていたためであろう、A氏にこれ以上、構わぬよう家族に言われた私は、氏と話が途中のまま追い出されてしまった。
 この時、家族の者は、もう二度と家の敷居をまたいで欲しくないというべき怒りを表した。しかし、その瞳には行く場のない大きな悲しみがあり、同時に懇願をも含まれていた。
 それを察知した私は、すぐにも身を引かざるを得なくなり、詫びを入れて出ていくことに決めた。そして、もう二度と来ない約束を家族にすると、私はその家のドアを開け外へと出た。すると、A氏は、そんな私を気づかってか、ひとり出てきて、その家の前の道路まで見送ってくれた。申し訳なさそうな顔の中には、私に対する感謝とともに、すべてを打ち明けてしまいたい心もあるようだった。
 氏は私に、内緒話をするように語った。
 「実は、まだときどき彼、宇宙人がやって来ています」と。氏は話しを続けた。
 「この世はもう終わりみたいです。いずれこの世はさばかれる時がくるでしょう。地球人がどうなるか、いずれ時間がくれば分かることでしょう。」
 それは半ばやけになっているような感じであった。地球人類のために、宇宙の友たちは働いてくれているというのに、それを伝えることが出来ない状況になっているからだ。
 またそうでなくても、多くの人々がまったく関心を示さず、地球という大きな「家」が火事になっているというのに、他人ごとのように考えている。宗教家や信者たちは、イエスやマリア像、仏陀などの人間が作ったその偶像を拝み、宇宙や自然を創造した神の現れであるものを見ないで、自分たちの作りだした存在しない神や仏を礼拝しそれを求めている。神は宇宙であり、自然であり、その動きを見てそれと共に生きていかなくては、果てしない悲しみは続く。また一般の者は、その寂しさの逃避である物事への愛のない好悪、批判にあけくれ、自分の利益ばかりのみを追い求めている。
 そんな者たちが行き着く未来の恐怖を、A氏は予言しているようであった。

 その日から、私はA氏に会ってはいない。その気になれば会えないことはないが、これ以上は、平和な家庭を破壊することだけであり、単なる興味範囲で宇宙人を追求している慈悲のないUFO研究家になってしまうからである。

  子ども

 批判ばかりされた子どもは、避難することをおぼえる。
 殴られて大きくなった子どもは、力にたよることをおぼえる。
 笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることをおぼえる。
 皮肉にさらされた子どもは、鋭い良心のもちぬしとなる。
 しかし、激励をうけた子どもは、自信をおぼえる。
 寛容にであった子どもは、忍耐をおぼえる。
 賞賛をうけた子どもは、評価することをおぼえる。
 フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる。
 友情を知る子どもは、親切をおぼえる。
 安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる。
 可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じとることをおぼえる。

 あなた自身の社会 スェーデンの中学教科書から抜粋 川上邦夫訳 新評論

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