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気の遠くなるほど遠い宇宙の惑星から来訪した宇宙人に遭遇し、何回となくその星へ訪れたという人物がいた。
今から三十五年ほど前、ある若者たちUFOグループが直接そのコンタクティに会ってインタビューしてカセットテープに収録した。私はそれを聞く機会を得たので、その内容を要約してみた。
地球から遥か四十億光年の彼方に一つの惑星があり、そこより来訪した宇宙人とコンタクトしたタクシーの運転手が静岡県にいたらしい。彼の述べるところによれば、それは『ペル星』と言い、地球よりも百倍も大きな惑星である。しかし、人口は地球の六十八億人と比べて、わずか七千万人しか存在していないという。
『ペル星人』の身長は一メートル二十センチほどで、つぶらな目は大きく眉毛はなく、鼻は低くあるかどうか分からず、耳は宇宙服を着用しているので見えなかった。また唇は薄く赤い色を帯びており、口が裂けたような格好をしていたという。
彼は宇宙人の円盤に同乗してその星を訪れた。四十億光年とほとんど宇宙の果てというべき離れたペル星へは、ある波動でもって人体の細胞を一旦、無数にばらばらに分離させ、それを一瞬な速さで次元空間を超越して移動し、その移動先において再び細胞を結合させる、いわば『テレポーテーション』という形で移動到達を可能にしていた。
磁力を回転させると上へと浮揚する性質があるのだが、円盤はこの理論を応用、展開して自在に飛翔を可能にしている。この二つの原理を元にした円盤に同乗して、彼は短時間でその惑星へと旅行したのである。
ペル星は、地球と同じように海や川や山があり、当然ながら空気が存在していた。ただし、その空気は少し薄く感じられたとのことであり、温度は三十五度ほどあった。
国境というものは存在せず、星全体が一つの政府のもとに置かれており、いつもどこかの国で必ず紛争を続けている地球とは違い、考えられない平和な世界がそこにはあった。 太陽は二つあったように見え、一つは大きく輝いた惑星であったのかも知れない。と彼は述べた。そして、円盤の眼下には広大な海や川が見え、その海辺の断崖絶壁の上には何軒かの家が立ち並んでいた。
一日の時間は、地球の八分の一しかなく、宇宙人たちは野菜を多く食し、家は地球と同じ木材で出来た家もあったが、球形で特殊な合金で出来たものがあり、それはとても住みやすかった。
宇宙人はキンキンというような声を発し、それはあたかも中国語に似た言語であった。彼らの肌は緑色を呈し、それはぬめり気があり独特な臭いを放っていた。今、考えれば、それはどくだみの葉が放つようなものであったというが、その容姿は裸の姿であったか、或いは薄い肌のようなウェットスーツのような宇宙服を来ていたのかも知れない。という。
血液は我々地球人と同じ赤い色をしており、すべての者たちがA型で寿命は七百から八百歳にも達するという。彼ら『ペル星人』は、地球に特別、関心あるからやって来たのではなく、宇宙旅行したその次いでに立ち寄っただけであると述べていた。
宇宙人は幾度と無く、彼のところへやって来て彼をその星へと連れて行った。そんな彼は、前世ではその惑星に生まれていたと口にした。
以上、これがカセットテープに収録されている概要である。コンタクティはこの体験を、人々が信じるか否かは意味のないことで、どちらでも構わないと最後に結んでいた。
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