緑の時を待ちながら

しばらくの間、お休みにさせていただきます・・・どうぞご了承ください

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東京・八重洲のブリヂストン美術館には、何度行っても、いつでも心休まる空気が流れている。
それはたぶん、何回も繰り返して観たくなる名品が、静かに自分を待っていてくれるからなのだろう。
7月になっていたが、「マティスの時代−フランスの野生と洗練」展の最終週に間に合うことができた。

この企画展は、次の4つの章で構成され、石橋財団所蔵の54作品を中心に展示されていた。
  1.マティスとフォーヴィスムの出現: 1905年頃まで
  2.フォーヴの仲間たち: それぞれの道
  3.親密なあるいは曖昧な空間: ヴァリエーション、装飾、室内、窓、空間の広がり
  4.色とかたちの純粋化: 拡張する画面、余白の問題、越境、即興
  (チケット売場でいつもと違う素敵な小冊子をもらえたので、よくわかった)

今年生誕140周年になるマティスと、フォーヴィスム(野獣派)という言葉は今でもしっくりとこない。
それはボナールやデュフィ、ドランなどにも言えるのだが、また、モローが師であったことも面白いと思う。
そのモローのこの作品に今回初めて会えた。グワッシュ、水彩/紙であるため、照明が落とされている。
モローといえば思い浮かぶ、饒舌な油彩画の印象はほとんどなく、浮世絵のようにさえ見えてきた。
■ギュスターヴ・モロー 『化粧』 1885−90年頃
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その他印象に残ったのは、ブラマンク『運河船』、デュフィ『静物』、ブラック『梨と桃』等だが、以前もそうだった。
肝心のマティス作品は16点ほどあったが、やはり『青い胴着の女』(冒頭のパンフ写真)が最高になるのだろう。
おそらく自分の一番好きな『ルーマニアのブラウス』に似たイメージがあり、何度も書き直されているはずだ。

ブリヂストン美術館がすごいのは、そんな企画展をかすませてしまうほどの常設展が、いつだってあることだ。
今回もルノワールの少女に挨拶をし、モネのヴェネツィアの黄昏を眺め、ピカソのアルルカンの秘密を探った。
そして、またしてもカンディンスキーを発見して暫らくの間動けなくなった。隣りのクレーとの対比も素晴らしい。
■ヴァシリー・カンディンスキー『二本の線』 [左はパウル・クレー『島』] (Lets Enjoy Tokyoよりの転載)
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『二本の線』は1940年に描かれた晩年の作品で、静かに想像力を刺激してくる形象がやがて動き出すようだ。
カンディンスキーとクレー、二人が並んで立っているバウハウス時代の白黒写真を、ふと思い出していた。

最後にザオウーキーの現代アートと、紀元前エジプト時代の聖猫像を観てから、銀座方面へと向かった。

閉じる コメント(6)

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Mサン、こんにちは。
モローの絵をご覧になれたんですネッ。。 イイナッ^^。。

モローの絵は眠っていたものを呼び出すような・・・、
揺さぶりをかけてくるような・・・、それでいて静寂な面持ちにさせてくれるような気がしますぅ。。
個人的にですけど・・ネッ。。(^▽^o)ゞ

マティスの絵画から、アメリカ経済が破綻しつつある昨今に、次に担うお国はどこぅ〜?・・・、と友人達で話題になりました。
で、私のフランス説に皆(?_?)(*_*)になりました。
確かに特殊ではあるかも・・・・デス。。

2009/7/5(日) 午後 3:51 [ - ]

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かなりさん、こんばんは。
モローの絵を観ていると確かに心が騒ぎますよね。ブリヂストンのモローは水彩で痛みやすいせいか、実物に会えたのは今回が初めてだったのです。よかったですよ。
アメリカの次に世界を担う国はどこか? なんだか凄い話題ですねえ。自分はかなりさんのフランス説にも反対ではありませんが。。。

2009/7/5(日) 午後 9:59 [ MuseuM ]

わたしは、この展覧会行きそびれました。でも、ブリヂストンの所蔵作品は結構覚えてますよ。モローの「化粧」、素敵ですよね。国内で見れるのはうれしいです。
ザオ・ウーキーの「青」、すごいですよね。あの絵はわたしも最初見たとき、釘付けになりました。今度始まる(もう開催されてる?)企画展は行こうと思ってます。

2009/7/10(金) 午後 11:09 les fleurs

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les fleursさん、おはようございます。
ブリヂストンは時々むしょうに行きたくなる美術館ですよね。エジプト彫刻から現代抽象アートまで、その雑多さがまたいいのですがね。
横浜の記事を興味深く読ませて頂きましたよ。自分にとっては比較的近い美術館ですので、今度の休みにでも行ってみたいと思っています。

2009/7/11(土) 午前 7:44 [ MuseuM ]

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初めまして、履歴からお伺いしました。昨日東京八重洲から銀座に歩く途中でブリジストン美術館の前を通りました。以前一度入ったことがあり、解説を拝読してまた入ってみたいと思いました。モローは愛する画家ですが、カンディンスキーも昔西武美術館で観て以来心に残っています。良いブログと出会いました。どうぞ宜しくお願い致します。

2009/7/21(火) 午後 10:12 [ バヴァリアの薔薇 ]

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Bavariaさん、はじめまして。
コメント頂きましてどうもありがとうございました。
最近ますます勤勉ブロガーから後退していますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2009/7/21(火) 午後 11:29 [ MuseuM ]


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