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 先日、WBC中国代表メンバーに選ばれたある3人の投手と一緒に食事をする機会を得た。

その中の2人は、20歳と23歳で今回初めてWBCに参戦した。ここ1年以上、ずっと代表メンバーに名を連ねているが、やはりWBCは特別なものらしい。
4年後をとても楽しみにしており、「次も代表のユニフォームが着れるように努力する」と口を揃えた。

残る1人は35歳。3度目のWBC参戦。日本戦とブラジル戦にリリーフ登板。2試合とも『完璧』と言って良い投球内容で、ブラジル戦では勝利投手となった。

2008年北京五輪では、中国オリンピック初勝利となった台湾戦で、彼は勝利投手になり、中国野球の歴史に名を刻んだ。

日本のプロ野球創成期に活躍した、沢村栄治や景浦将の名前が語り継がれているように、中国に野球がある限り、彼の名前は永遠に語り継がれるであろう。

その彼に4年後の目標を尋ねると、「今シーズンが終われば引退する」。

まだ35歳。日本戦やブラジル戦のピッチングを見れば、まだまだ彼の力が必要なのは誰の目にも明らかだ。

「中日ドラゴンズの山本昌は、今年48歳だけどまだ続けるよ」と私が言うと、「日本と中国では環境が違う」。

オリンピック種目からも外れ、リーグ戦も休止したままであり、このまま続けるのが不安である。だから元気なうちに次の仕事を探したい、との事である。
「もし私がサッカーやバスケットボールの選手だったら、1年でも長く現役が続けられるように努力するだろう。中国では野球を取り巻く環境が悪すぎる」とも語った。

中国では野球は信じられない位マイナーなスポーツである。私は中国に来てから重量挙げやビリヤードのテレビ中継は何度も見たことがある。その他、NBAに中国内のバスケットボール、ヨーロッパや中国内のサッカー、スペインの闘牛、アメリカのプロレスやボクシングなどは何度もテレビで観たが、野球は2009年のWBC決勝が翌日に録画のダイジェストで放送されたのを観ただけである。

中国では野球が余りにもマイナーなので、彼は将来にかなり不安を感じているようだ。

彼の引退は間違いなく、中国の、アジアの損失である。
しかし、「そんな事、言わないで、もう一度頑張って」とは、どうしても言えなかった…

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