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さて、前回のお話はこちら →それも最初は度胸が要ります
バンコク不妊治療小話 【その3】
ではまずは前置きしますと、
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
タイでの不妊治療や高齢妊娠に関する説明の都合上、
一部露骨な表現になる場合があります。
不愉快と感じる方もいらっしゃるかと思いますので
その場合は読まずにスルーをお勧めします。
関心のある方のみご覧ください。
また、あくまでもKahoney個人の実体験談ですので
すべての方に当てはまるものではありません。
こういうこともある、と言うことでお読みください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ はい。
夫婦そろって覚悟を決めて
病院を訪ねることになりました。
伺ったのはバムルンラード病院の不妊治療センター
男性医師のパッタラプーム先生 (Dr.Phattaraphum)です。
40代半ばくらいの若い先生ですよ。
(最近バンコクマダムの広告写真に出ていますね)
不妊治療センターには大勢の医師が所属しているのですが
どういう訳か、日本人はこの先生を案内されることが多いようです。
Kahoneyもこの先生の診察室の前で
友人にバッタリ出くわして驚いたことがあります (´∀`)
「あれー?!」ってな具合に。
同じ先生に治療を受けていたとその時発覚www
パッタラプーム先生はタイ語と英語だけですが
日本人患者が多いこともあってか
要点となる単語は日本語で言ってくれたりするので
なんとなく取っ付きやすいのは確かです。
ちゃんと日本語通訳も付くのでご心配なく。
さて、相方と揃って現れたのを見て
先生はまずは相方に一言、
「ありがとうございます、大事なことです」とおっしゃいました。
それを聞いて、思ったのは
「他の方はあんまり最初からご主人と一緒に来ないのかな?」
不妊治療において
「夫婦そろって」と言うのはとても大切なことです。
どちらに原因があるのか一緒に調べないと
正しい判断も治療も出来ないからです。
Kahoneyも日本人の嫁なので
日本人男性は仕事が忙しくなかなか一緒に
病院に行くというのも難しいのもよく理解していますが
婦人科の待合を見ていると、
欧米人も、タイ人も、中東系の人も、インド系の人も
圧倒的にご主人がつきそって病院に来ているので
これを見ちゃうとね、羨ましいなと感じます。
日本人女性はひとりで来ている人が多いですからね。
ひとまず、相方は他の病院の検査の結果、
これといった異常はなかったということなので
治療はKahoneyの精密検査から。
・血液の精密検査
・超音波検査
・卵管造影剤を使ったレントゲン撮影
…… だったかしら? (´・Д・)」ワスレチャッタ
◆卵管造影検査
「卵管造影検査」というのは
子宮の形状や卵巣周辺の異常、卵管の詰まりなどを調べる
不妊治療には欠かせない重要な検査です。 →詳しくはこちら 卵管造影検査
専門の女性医師と
看護師さんのチームが担当してくれます。
ここでは日本語通訳さんが付かず
ひとりでレントゲン室に向かうのでオタオタ
造影剤を入れる時、器具を使うので
少々痛いのですが我慢できる程度で短時間です。
ネットで調べると「激痛」とか書いてあってビビりますが
この病院で受けた検査はそれほどではありませんでした。
ベッド型のレントゲン台の上に寝て
映像を見ながら操作する医師の指示で動くのですが
先生: 「はい、左に体を倒して〜」
Kahoney: ごろんっ
先生: 「違う違う、反対よ〜」
Kahoney: ごろん、ごろん (誰から見て左だよwww)
先生: 「次は上〜」
Kahoney: ??? (どこ基準の上w?)
てな具合に、オバちゃん先生と若い女性看護師さたちと一緒に
体をアチコチ向けて、機械にも体をぶつけて (´∀`)ブハハハ
またもや爆笑の渦の中で検査をしました。
これを楽しめないとタイの病院は大変w
この「卵管造影検査」、上に貼ったリンクに詳しいのですが
造影剤を通すことで卵管などの詰まりが綺麗になり
直後から妊娠率がグッとアップすることが知られています。
◆いわゆる不妊治療スタート
コントのような検査の結果、
一応大きな問題はなかったようなので
次は投薬治療になりました。
「排卵誘発剤」を使った治療です。
流れとしてはたぶん日本での治療と同じだと思いますが
Kahoneyが当初、バムルンラード病院で体験したのは
① 生理になったらすぐに日本人カウンターに連絡。
↓
② 始まった日を伝えて先生の予約を取る
↓
③ 生理開始の翌日、もしくは2日後に病院に行き超音波検査
↓
④ その時の卵子の状態で医師が判断、誘発剤を処方
↓
⑤ 排卵日近くに病院で超音波検査、卵子の生育具合をチェック
↓
⑥ 排卵日前後に自力で頑張る (いわゆる「タイミング法」)
という流れだったと思うのですが
実はあんまりよく覚えていません ( ゚∀゚ )
毎月、すこしずつ違う対処をされていたので記憶がwww
生理は順調な方ですが、いざ超音波で調べると
卵巣の中にぜんぜん卵子が育っていない月があったり
逆に古い卵子が大きくなり過ぎて薬を使えない月もあり
要するに、
年齢が高いために
すでに卵子を毎月せっせと生産しなくなっていて
妊娠するための機能が大きく失われていたのです。
「今月は何も出来ません」と言われるときもあり
ショックでオイオイ泣きながら帰ってきて
そんな顔なのでBTSにも乗れないので
病院のあるナナ駅あたりから
トボトボ歩いてトンローまで帰って来たこともありました。
病院帰りの足で昼間っから
「イムちゃん」でビール飲んでいた時もあったね ( -ω-)チクショーメ
「排卵誘発剤」は個人差はありますが副作用があり
Kahoneyの場合は強烈でした 。・゚・(*ノД`*)・゚・。
高血圧が酷い時の症状に似ていて
めまい、吐き気、頭痛、情緒不安定など
1日まったく動けない日もありました。
使っていたのは日本でも初期の治療で一般的な
「クロミッド」のジェネリック薬、
・セロフェン (Serophene)50mg 寝る前に2錠
あとは妊娠待ちと妊娠初期の必須サプリメント
・葉酸 (Folic Acid)5mg
・ビタミンB6 50mg それぞれ毎朝食後に1錠
しかし薬には合う合わないがありますね。
Kahoneyの場合はしんどい日々が続きましたね。
この頃の診療費は薬代や超音波検査代など
病院に行くたびに3000〜5000バーツ程度支払っていましたね。
ある月は違う薬を処方されました。
いつものように病院内の薬局でもらうのかと思ったら
看護師さんから
「お薬の使い方を説明しますから〜」と
処置室に案内されました。
(*゚ロ゚)?
使い方?
看護師: 「お腹を出してね〜」
キョトンとしながらもお腹を出し座ると
看護師さん、おもむろにペン型の注射器を取り出す。
(*゚ロ゚)?!
看護師: 「これを毎朝同じ時間に1回打ってね〜」
えっ! 自分?自分で注射すんの?!
その場では打たず、やり方だけ指導を受け
日数分の薬剤が入ったペン型注射器、
替えの注射針、消毒等を入れたケースと
保冷剤の詰まったクーラーボックスを持たされました。
ぬおおおおおっ まじか! (*ω*)
でかい!
この頃、いつも愉快なタイランドは
「道路封鎖」というはた迷惑な反政府イベントで
盛り上がっている真っ最中。
アチコチに警察がたむろっているため
Kahoney、職務質問を受けること数回 (´∀`)ショクシツ
持ち帰った薬は
・フォリスチム (forisutiFollistim AQ Cartridge)
日本でも同じ名前、形状で処方されているようです。
写真は日本版パッケージですが、中身はまったく同じものを処方されました。
調べると、今や世界中で一般的に使われている
代表的な排卵誘発剤のようですね。
これを3日分、朝の決まった時間に自分でお腹に注射。
糖尿病のインスリン注射とまったく同じ仕組みです。
お腹の肉をつまんで卵巣の辺りをねらってブスッ!
左右にあるので、右を打ったら翌日は左と言う具合に
左右交互に打ちます。
ペン型注射器で1回分の量を設定してペンのお尻を押すと
必要な分量の薬剤が注射されるので簡単です。
とはいえ、これドキドキするんですわ〜。
1度ね、手順を間違えちゃって
量を多く打っちゃったことがあって (´∀`)
Kahoney、軽くパニック! (*゚ロ゚)イヤー!!
慌てて日本人カウンターに電話して
婦人科に確認を取ってもらったことがありました。
特に問題はなかったみたいw
当時、バンコク都内はあちこち
反政府デモ隊に「道路封鎖」されている最中で
病院に通うのは本当に大変でした。
どこが封鎖されて、どこを車が通れるのか
それによって病院までのルートを割り出さなくてはならず
日程変更が許されない不妊治療のスケジュールゆえ
病院の予約時間に間に合わせるために
夜も明けぬうちからタクシーを捕まえて
乗車拒否と戦いながら病院通いをしました。
その副産物として、
「道路封鎖」の情報をブログに乗せていた訳です ( ゚∀゚ ) テヘ
さて。
結果が出ぬまま数か月。
薬の副作用と戦いながら成功を夢見て
生理が来るたびにオイオイ泣いてヤケ酒&ヤケ喰い。
誘発剤の種類をアレンジしながら
「タイミング法」で失敗を続けたところで
パッタラプーム先生、
「人工授精」に切り替えることにしたようです。
タイの医師はどこの診療科もそうですが
診療を引き延ばさない傾向がありますね。
いろいろ試してちゃっちゃと治す。
日本の医師のような
「様子を見ましょうか〜」が少ないのがイイです。
Kahoneyの不妊治療は
お財布の中身をにらみながら次のステップへ。
◆人工授精へとステップアップ
ここへ来てKahoney、少々ビビる。
まだちゃんと「人工授精」がなんなのか
キチンと理解していなかったというのが理由です。
「人工授精」ってなんだ?
元々不妊治療に抵抗感を持っていたこともあったし
心と知識の準備が間に合っていませんでした。
段取りを把握していなかったために
排卵日前後の相方の仕事の予定を調整しておらず
いつも通り、生理開始後から「排卵誘発剤」を使った後
「3〜4日後にご主人と一緒に来て下さい」という先生の指示に
「えっ! 平日は無理です!」
いきなり仕事中に電話もかけられないし
正直にまだ心の準備ができてないことを先生に伝えて
「それでは今月もご主人とふたりで頑張ってみましょう」
ということになりました。
「人工授精」というのは。
薬で調整した排卵日に合わせ採取した、
良質の(というか活きの良い)精子のみを分離し
子宮内に「ドンピシャ」のタイミングで直接注入することで
妊娠の確率をアップさせるというもの。
日本では人工授精は「AIH」と呼ばれますが、これは
・配偶者間人工授精 (Artificial Insemination by Husband)の略です。
タイでは「IUI」と呼ばれることが多いですね。
・子宮内受精 (Intrauterine insemination)の略です。
不妊治療を始めると、
生理の直後、注射、事前検査、「人工授精」実施日など
月に3〜4回は病院に行くスケジュールになり、
それが体のサイクル次第なので
予定を立てるのが大変です。
正直、治療を始めてから
心底タイにいて良かったと思いました。
勤めに出ることができない今だから
タイトなスケジュールの治療もできますが
日本でフルタイムの仕事をしたままだったら
こんな風に対応できたか分かりません。
治療には費用も膨大にかかるので
なかなか勤めも辞められないでしょうし
仕事をしながら不妊治療をしている方のことを思うと
その苦労は想像を絶することです。
「少子化対策」なんて口先で言っている政治家や
議会でクソみたいな野次を飛ばす議員には
子供を産みたくて自腹で泣きながら頑張っている人たちの苦労なんて
理解するのに1000年くらいかかるんじゃないかしら?
などと毒も吐きたくなるってもんです。 ( -ω-)フンッ
それでも勉強してようやく
「人工授精」の概要を把握することができて
生理の開始日から予測して
相方にも排卵日のあたり数日間の仕事を調整してもらい
午前中に病院に来られるように段取りしました。
「排卵誘発剤」で調整して
超音波検査で卵子の状態も良好。
ついに「人工授精」に挑戦することになったのです。
次回につづきます。 →人には言いづらいモヤモヤ感
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2014年11月10日
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