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平成19年2月13日読了。 「恩田陸」ってどっかで聞いたことあるなあ程度でしたけど、「夜ピク」の原作者なんですってね。 まあ、私の現代小説の知識なんてこの程度のもんですよ。 「夜ピク」もどんな話なのか全然知らん。 この本は第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作だったそうです。 恩田陸のデビュー作で文庫本で出版されたとか。 その文庫本を大幅に改稿した本です。 感想は「面白い」の一言です。 こんなに一気に読み切ったのは、中学生の時に読んだ「冒険者たち」以来です。 この本差し置いて大賞とった本ってどれだけ面白いんだろ。 あんまり読む気ないけど。 ホラーってことになってるようだけど、どうなんだろ? じゃあ何かって聞かれたら、「ホラーかな?」って答えになる。 まあ、どんなジャンルか何て大した問題ではないのだけれど。 「怖い」? 「怖い」っちゃあ「怖い」。 「何か」が「何か」のままジリジリと終盤まで続いていく。 そのはっきりしない「何か」が「怖い」。 「何か」があることは分かっているが、遠巻きに触れようとしない感じ。 しかし、だんだんと近づいてくる。 そして終盤一気に「何か」が追い立てられて、最後にドッカ〜〜〜ンと爆発する。 しかし爆発後は何事もなかったかのように日常が始まる。 「何か」の中心まで憑物が取れたよう。 こんな雰囲気です。 もう15年以上も前の小説で、ドラマ化もされている。 読書は私の慣れ親しんだ世界かと思ってましたが、まだまだ世界は広いものですねえ。 正直漫画っぽいなあとは思いました。 キャラの立ち方も展開の仕方も。 最後にドカンとなった後、日常が始まる展開なんていかにも漫画。 決して悪い意味では言ってるのではないです。 あくまで印象。 「小夜子」の絵を見てみたいですねえ。
長い黒髪・白い肌・清冽なセーラー服の美少女。 おじさんは堪りません。 じゃなかった。 映像化するなら、ドラマよりはアニメ・アニメよりは漫画って気がしますね。 |
読書備忘録
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積読と濫読の発作を交互に繰り返して早24年。
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平成19年2月13日読了。 たまには新書も読まにゃいかん。 図書館で借りました。 「バカの壁」と迷いましたが、こちらの方が新しいはずなのでこちらを選択しました。 感想ですか? 別に読む必要なかったですね。 他にまあまあ面白い「非言語コミュニケーション」の読んだ事がある人なら、 まったく読む必要性がございません。 書いてあることの9割とは言わないまでも8割は聞いたことがある話。 焼き直し本の決定版のような本です。 目新しいのは漫画を絡めて説明していることぐらい。 でも、この漫画の話もどこかで聞いたことある話ばかり。 どっかで聞いた話を親しみやすい漫画文法を絡めた所に、 ”コロンブスの卵”的なものを感じます。 私の大学時代のゼミの先生は言いました。 「本は題名が命だ。 どんなに中身が立派でも、題名が駄目なら誰も手に取ってくれない。 手に取って貰えない本が売れるわけがない。」 法学部の先生の言うことですから、「そんなもんですかね。」と軽く流しておきました。 先生の言ったことは正しかった。 「本は題名が9割」。 新たな格言が誕生しました。 1時間以内に読むことも可能。
遅い人でも2時間あれば何とかなる。 |
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平成19年2月12日読了。 ソルジェニーツィンはソ連(当時)のノーベル賞作家です。 この本の訳者が書いた後書きの日付は1971年3月。 その当時はソ連の雑誌で掲載拒否を受けて、実質上の発禁処分だったようです。 私の勉強不足ですが、「ソルジェニーツィン」が今どのような扱いを受けてるのか知りません。 スターリン死亡直後の中央アジアの一都市の癌専門病院でのお話です。 時間経過は基本的に前へ前へと進みますが、 その進め方は複数の人物の話を織り交ぜながらです。 すばらしい作品です。 現在の所、今年一番の作品です。 この本を手に入れたのは6年ほど前。 ゴミ捨て場に捨ててあったのを拾ったのです。 6年も前に宝を拾っていたのに、それに気付かなかったとは不覚でした。 ソ連社会の非人間性の告発としても読める。 インフォームドコンセプトの問題も描かれてます。 (これは、それを借りて他の事を問うているのかもしれませんが。) そういう”卑近的”な問題の本としても読めますし、もっと普遍的な問題の本としても読めます。 読めば読むほど考えさせられる本です。 おそらく濫読発作が終わったら、またいつか読み直すことになるでしょう。 是非是非一度読んでみて下さい。
外国文学はその言語で読まないとという懸念は必要ありません。 日本語でも十分この本の価値を保っています。 ロシア語で読むことが出来れば、なお良いのでしょうけど。 |
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平成19年2月11日読了。 なんたら街道とか、なんたら路を旅行して、 司馬遼太郎氏の豊富な知識を総動員して書き上げた”随筆”です。 まあ、紀行文とも言いますね。 そうすると”2巻”は少しばかり逸脱してます。 街道・路を旅行するってより、朝鮮又は韓半島南部を彷徨ってる感じ。 3巻以降をまだ読んでないので何とも言えない。 楽しみながら読んで知識を手に入れるには最適な本ですね。 司馬遼太郎氏の捻くれ具合は好きですね。 大家なので斜に構えて眺めてしまうこともあるのですけど、雰囲気が肌に合う。 ちとばかり教え魔的なところがあるかな。 ここに少しばかり鼻に付く感じを受けることもある。 捻くれ者で教え魔…。 どっかで見かけたことがある。 随分身近な人なんだけど、誰だったかな。 ソルジェニーツィンの「ガン病棟」と交互に読みました。 私の読書の仕方は基本的に”並読”です。 歯応えのある本と楽な本と。 「街道をゆく」を1巻毎にカウントするか、全部呼んで1ポイントとするか。
迷うところだな。 これも年末に考えることになるでしょう。 |
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先月読んだんですが、書き忘れてました。 私の妹がこの作家のファンでして、馴染みはある作家でした。 でも、私と妹の読書の趣味は全く合わなかったので避けておりました。 私はSF・ミステリー・恋愛ものは苦手でしてね。 面白いかどうかの問題ではなく、読後の充実感の問題です。 しかし、知らずに評価するのは匹夫のすることだろうということで、 人気作家を1冊ずつは読んでおこうと思い直しました。 この本はその方針によって選択された第1号です。 この作家でしたっけ。 『どこのページを読んでも白い本を書きたい、 どこから読んでも面白い本を書きたいと思っている。 そして、その自信がある。』 こんなこと言ってたのは。 あくまで私の曖昧な記憶ですけど。 まあ、面白いのでは。そう、面白いね。 話の展開、文章はとても面白いですね。 この本は映画化もされたよな。 新四谷怪談とかいう触れ込みで。 幽霊話を”論理的”に展開させ、物語にはしてます。 しかも文章力で読ませることにも成功してます。 …無理がある。 まあ、良いよ。 話の展開に多少の無理があるのは。 岩と伊右衛門の関係に無理がある。 岩と伊右衛門の心の繋がりに無理ある。 岩と伊右衛門が発狂してしまう程の心の繋がりがあったことを、 読者の「想像力」というより「辻褄合わせ」に頼っている。 まあ、そこを書き過ぎると話の転がりに軽快さがなくなるのかな。 後の話を展開させるに当たって、邪魔にもなるのかも。 その面倒臭さを避けたのでしょうか? あれだけ分厚い本を書くほど書くことに抵抗が無いのに。 面白く物語・文章を読むにはなかなか良い本だと思います。
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