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先ずは、畏れ多くも天皇陛下御在位20年を奉祝申し上げます。
天皇陛下 万歳 誓 尽忠報国
さて獄中記の連載も今回で8回目になりましたが、これまで何度探しても見つからなかった闘争経緯を詳細に綴った在監当時の「雑記帳」が、ひょんなことから見つかり記憶違いの部分が何カ所か判明したので、その点の訂正から始めたいと思います。
第1点 在監当時第3工場へ出役としてましたが、第4工場でした。
第2点 保護房初体験は一週間と記してましたが、4日間でした。
第3点 保護房逗留夏の陣に突入する前に、保護房4日間とそれに続く懲罰2 0日間を含む29日間に亘る断食闘争が、抜けておりました。
以上3点であります。
何分にも13年程も前の事ゆえ、ご容赦願います。
併しこの「雑記帳」の出現に依って、当時の記憶がまざまざと蘇り刑務所官賊共の強権専断と法治を無視した人治専横恣しいままの体質に、今更ながら胸中に鬱勃と義憤が込み上げてくるのであります。
もし今、これら官賊どもを目の前にしても笑って許すことは出来んでしょう。
えっ、十年以上も前のことを。何と度量の狭い野郎だ。と思われるでしょうがそれ程に、人間を人間とも思わぬ理不尽な仕打ちを受けたと云う事ですよ。
お前っ、悪い事して刑務所に行っておきながら何を能書き垂れてるんだぁー。との声も聞こえてきそうですが、刑務所という所は「何をやって来たか」という事には関係なく、その処遇の「合法・違法」を自分で判断せず看守の善悪に拘わらず、ひたすら看守の犬となり、或いは奴隷となり、更にはロボットとなって忠誠を尽くす者なら、殺人鬼だろうが 強姦魔だろうが 詐欺師だろうがトントン拍子に昇級して模範囚になれるのである。
昨今の子供・女・年寄りという立場の弱い者を標的にした卑劣極まる凶悪事件の数々を思うてみよ。
被害者の立場からすれば、殺しても飽き足らぬ様な凶徒共が娑婆の人間が羨む様な人間らしい生活を保障されているのである。刑務所の言いなりになる限りにおいてわね。
それと外国人受刑者だわな。こ奴等は都合悪くなると「私、日本語わかりませんっ」と看守の言う事を聴かない。刑務所側も面倒臭がって余程の事がない限り煩く言わないのである。当に野放しである。
規則 規則で締め付けられるのは、もっぱら日本人受刑者ばかりである。
また、刑務所には看守の数だけ法律がある。
然も、看守共は気分次第で適用したりしなかったりであるから、それは当に日替わり定食の様な感となる。
翻って刑務所に楯突く者に対しては、同囚への見せしめの意味もあるのであろう。徹底して懲らしめるのである。「精神的奴隷と化さずんば止まず」という徹底振りである。
謂わば保護房とは、この「奴隷洗脳教育」の最たる備品である。
吾輩は、この保護房で士気高揚と闘争心持続の為に来る日も来る日も声が嗄れる程に軍歌演習を繰り返したという事は、以前にも記した通りである。
以下に雑記帳に書き留めた当時の替え歌を掲載し、当時の我が胸中をくみ取っていただければ幸甚であります。
官賊に答えるの歌 「おたまじゃくし」の替え歌
1 今は手もない足もない なんにも出来ない達磨でも
今年の秋が来たならば やがて手が出る足もでる
2 口先ばかりでゴメンなさい 菊の花薫る季節には
思う存分手を出して 足を出して差し上げよう
3 まだまだ力は足りないが一生懸命頑張って
鍛え鍛えて半年後 募る恨みを晴らしましょう
この歌は看守が「口だけではなく、手も出してみろっ」と暴言を吐いたことに対して、応酬したものである。
保護房逗留の歌 その一 「異国の丘」の替え歌
1 今日も暮れゆく保護房の中に
募る恨みは必ず晴らす その日を夢見つつ
不自由に耐えて 無念を噛み締め秋を待つ
2 今日も更けゆく保護房の中に
燃ゆる血汐はいよいよ赤し 暑さも寒さも
ものともせずに 闘志凜たり時機を待つ
3 今日も昨日も保護房の中に
不動の決意を胸に秘め 戦列復帰の
その日の為に 鍛え鍛えし大和魂
保護房逗留の歌 その二 軍歌「討匪行」の替え歌
1 いつまで続く逗留ぞ ひと月ふた月何のその
今では半年過ぎきした
2 この保護房に年を越し 熱き血汐に色そえて
いよいよ硬し大和魂
3 桜の花が咲く頃に 一度は保護房出でまして
青葉の季節に戻りましょう
4 青葉の季節に戻りなば 後は残りを最後まで
悠々自適に過ごしましょう
5 されば保護房逗留も 宣言の如一年を
ついには達成できまする
この歌は、冬の陣突入に当たって「満期までの向こう一年何を言われても出んからな」と宣言したのであるが、年を越した頃より幹部連中が入れ替わり立ち替わり「もう出ようようーっ」「何時になったら出てくれるのようーっ」と哀願懐柔してくるのに対して答えたものである。
寒獄とも言われる様に、刑務所は夏より冬の方が厳しいのであるが、寒獄の中の寒獄とも言うべき保護房の中は半端じゃない。
前にも記した様に24時間わ通して15分毎に換気扇が回る。
真冬火の気の無い所で扇風機に当たっている様なものである。
一応夜の就寝時に布団と毛布は入るのであるが、布団の表面が凍ってパリパリになる。
寝てる間に、体温を奪われて凍死するんじゃないかと思うほどである。氷に包まれて寝てる様なもんだわな。
そんな保護房の寒さをどの様にして凌いだか。
次回は、保護房での生活の知恵を披露致しましょう。
今回は、この辺で失礼します。
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