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スポーツ少年団 スポーツ指導の進め方 展開
資料『スポーツ少年団の指導員のためのテキスト』 財団法人日本体育協会・日本スポーツ少年団
団員たちが、適切な導入によって強い動機づけができ、練習のねらいと見通しを持ち、意欲的に自主的に活動を行ない、内容を身につけていくのが「展開」の段階である。この段階では指導者は、その活動がより活発になるよう、さまざまな方法を工夫し、指導を進めなければならない。方法として次のことが考えられる。
① 練習を活発にする方法
a.能率分
練習時間内にひとりひとりが練習ができる回数をできるだけ多くする。それには充分な施設・用具の提供と、活動中の説明はできるだけ簡単明瞭にし、活動できる時間を多くとることである。
b. 遊戯化
少年たちがひとつのものごとに集中する力は、時間的に限界がある。そのため練習の意欲、興味を持たせるには、運動の技術をそのままの形で示さすに、遊びの形にすることが有効である。
特に年齢の低い団員には効果があるが、練習の単調さから目先きを変え、練習を楽しみつつ行なうという点で、遊戯化の工夫が重要である。
C.競争化
競争とか競技は人間を熱中させる要素があり、実際に参加すればもちろんのこと、それを見ているだけでも無意識に熱中 してしまうものである。したがって、ひとつの技術の練習においても、グループ同士で競争をさせたり、個人競争をさせたりすることによって、練習に集中力がつき、興味を持たせることができる。また、練習競技や簡易ゲームによって、自分たちが練習した技能が競技に使えるかどうかを確かめるとともに、グループ同士の力を確かめることにもなり、さらに、ゲームの中で個人やグループの競技力を高めることもできる。また、競技によって記録をとることは、次の練習意欲の向上のためにも重要である。ただし、競争や競技に夢中になりすぎ、本来の技能獲得の練習動作が不正確になる場合もあるので、その時は直ちに的確な注意を与えることが大切である。
d.理論化
10歳くらいになると、自分が練習を行なっていることについて、いろいろと知りたくなる。したがって、今練習をしている技術が全体の中でどの段階か、これからどのように発展し、展開していくのかを理解させることによって、その後の練習にとり組む態度や意欲が違ってくるのである。「導入」の段階でおよその見通しの説明をするが、「展開」の途中で具体的に詳しく説明してやることも重要である。
e.機器の利用
スライド、映画、ビデオ、コンセプトフィルムなどの機器を利用して、少年の視覚に訴えることは、練習の意欲を高めると同時に、指導者の指導への信頼感を強くするものである。
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