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山梨県小学生バレーボール回顧録
子供の虐待につながる体罰と過度な応援
白州七星バレーボールクラブ 指導者 清水三郎
私も今考えると大分ひどい指導者だったといつも反省している。自分の教えの中途半端さに怒りを覚え、そのまま子供へ体罰を与える。そのほとんどが頬への俗称「ピンタ」である。
ピンタにもいろいろあって、個人的に隔離したところで行う場合、全選手の前で行う場合、中には親の前で行う場合もあった。これは多分に私の性格と学んだ多くの高校監督や中学監督それに先進地の小学生指導者にも多分に影響を受けた。子供を服従させ思い通りの動かすためには叩くことが手っ取り早い。
私の見た中では、子供が鼻血を出していても叩き続ける指導者もいた。また親の前で叩きまくる監督もいた。
練習試合はたちまち修羅場になってしまう。バレーの会場はどこでもここでも指導者のピンタの応酬合戦と化してしまい、さながら体罰の研究勉強会となってしまう。中には試合前日の体罰で、テレビ画面に青痣の顔を晒していて、過度の指導行為とはイコール体罰で、それは小学生であっても容赦はなかったチームも見られた。
私も今でも猛反省して、いつも心を痛める体罰をしたことがある。それは地区予選で1セットを簡単に先取され、頭にきてキャップテンでエースを一発ピンタしたことがあった。これは相手選手への無言の威圧行為で、2、3セットを簡単に取って県大会に1位出場となった。相手選手をビビらせてしまったのだ。
現在であればこうした体罰行為は文句なく指導者資格剥奪となる。一生小学生バレーボール指導はできない。叩いた選手が母親となり、子供は6年生、「監督久しぶりです。今度娘がバレーボール初めています。保護者として頑張っています」ああ私は幼気ない6年生の子供を怒りのあまり暴力の対象にしてしまったのだ。ある時期は組織の指導的立場にいながら自らのいたらなさに反省すること頻りです。
全国大会で加熱した時期は、なんでも勝てば官軍で、指導者も体育館内で選手に試合をさせながら珍味や肴に酒類を飲み交わしている姿はよく見かけた。
中には酔った勢いで叩き捲る監督さんもいた。
また加熱は応援する保護者にも蔓延し、朝から酒気帯びで相手や線審に罵声を浴びせ、審判員も居たたまれず、思わずレッドカードをその発生者に示したことがあった。本来ならこれは審判員の行為ではない。
火気厳禁会場でガスボンベを持ち込み、うどん・蕎麦それに煮物まで登場してさながらお花見か宴会場になっている光景が多く、そのご連盟では保護者倫理規定を設けて指導徹底したこともあった。
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