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小学生バレーボール指導を考える 子供スポーツ・教育環境を考える 「石の上にも3年」
白州七星てんとう虫バレーボールクラブ 山梨わんぱくバレーボールスクール 清水三郎
石の上にも三年座りつづければ、石もやがて温まるということから、根気強くことにあたれば事が成る。根気強いことの喩(たとえ)である。更に転じて、「辛抱することの大切さ」を説いた教訓でもある。
この言葉は江戸時代の文人、井原西鶴の「商人・職人によらず、住みなれたる所をかわる事なかれ、石の上にも三年と俗語に伝へし」とある。
また、歴史書の中には、この譬は室町末期ごろから云いはじめられたともいわれている。全国的に使われていることばだが、きびしい自然の中での生活を強いられている山峡の山梨では、特に子供の頃からこのことばを聞かされて育つ。
「我慢」「辛抱」「耐える」にも通じる。私たちの小学生時代はまったくこうした世界で、白米のご飯は年一回、着る物はすべておさがりか、近所からの貰い物、鉛筆やノートは高根の花の存在、弁当箱の中身は芋と大根それに少々の麦ご飯、就学旅行へ行く資金は薪の運び出しで稼ぐ、一部は家計に。中学校を待たずに年季奉公に出された少年がじっと辛抱して、やがて青年になり、壮年になり大実業家かになった山梨の立志伝は、厳しいこうした環境から生まれたのかも知れない。
現在の小学生スポーツ環境など、指導者や保護者の過保護環境が行き過ぎた行為が目立ち、しかも普遍化している。ある会場で試合前後や練習前後の衣服の整理を親がしている。一見好ましいように見えるが、これでは何のための小学生スポーツか理解できない。活動環境や教育環境の中には、礼儀や躾、それに身嗜み、また将来に向かっての人間形成が含まれる。
多くの部活経験高校生は、その定着率は高いと言われる。それは部活動が社会縮図の要素を含んでいるからで、各企業間でも評判はいいと思われる。
特に青少年時代の「辛抱」は将来立派な人物に成長するバネでもあり飛躍の根本かも知れない。
「イバラの中にも三年の辛抱」
「火の中にも三年」
現在でも、山梨県の人々、山梨の高卒就職生先輩の築いたこのすばらしい努力と伝統は、今後永遠に守りつづけたいものである。指導者も自らの信念を持って「三年」それで自らのバレーボール環境ができない様では止めたほうがよい。努力しても報われないスポーツ指導は「辛抱」より「諦め」を生む要因とも成り得る。
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