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白州七星てんとう虫バレーボールクラブ 山梨わんぱくバレーボールスクール 清水三郎
石梨というのは、昔からある梨の原種で、文字通り固くて、果汁や甘味に乏しく、あまりおいしいものではない。そうは言っても子供のころはよく食べた。おやつなどない時代では、石梨でも渋柿でも貴重な間食であった。そんな石梨でも、ずくなしよりはましだ。ずくなし(怠け者)はどうしようもない、という意味である。
現代でももちろんそうであるが、怠け者はどこの社会からも嫌われ、排斥された。封建社会の中で仲間から外されたり、嫌われたりする事は、現代のわれわれが想像する以上に苦しい事であった。
だからどこの家庭でも、子供の時から積極的に仕事をする人間にしなければ世渡りができない、としつけはきびしかった。
「あいつはずくがある」という評価は、彼は立派な社会人だという折紙付と同じだからである。
この「ずく」であるが、指導者は一般に言って「ずく」がある。中には事前準備から、練習後の片付けまで参加する指導者もいる。子供を指導できる喜びに浸っているのかもしれない。
子供の中にも「ずく」のある子と「ずく」のない子がいる。準備でも片付けでも要領よくこなす。しかしよく見ると他の子供の三分の一くらいしかしていない。パスやサ−ブの練習でも毎日変化上達のないプレーをこなす。積極性と感激性に乏しい子もいる。ずくなしの子供をやる気にさせるには相当な指導力が求められる。
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