|
サ7 1087;雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,龍王山,奈良 [題詞]詠雲 痛足河 々浪立奴 巻目之 由槻我高仁 雲居立有良志 あなしがは かはなみたちぬ まきむくの ゆつきがたけに くもゐたてるらし [左注](右二首柿本朝臣人麻呂之歌集出) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「穴師川」は巻向川の別名。穴師川に川波が立っている 巻向の弓月が岳に 雲がわき立っているらしい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091672.html サ7 1088;雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,龍王山,奈良,枕詞 [題詞](詠雲) 足引之 山河之瀬之 響苗尓 弓月高 雲立渡 [あしひきの] やまがはのせの なるなへに ゆつきがたけに くもたちわたる [左注]右二首柿本朝臣人麻呂之歌集出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「山川」は山の中を流れる川。山中を流れる川の瀬音が高まるにつれて 弓月が岳一面に雲が立ちのぼっていく ・・・・・・・・・・・・・・・・・ <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091476.html サ7 1089;雑歌,伊勢,三重県,羈旅 [題詞](詠雲) 大海尓 嶋毛不在尓 海原 絶塔浪尓 立有白雲 おほうみに しまもあらなくに うなはらの たゆたふなみに たてるしらくも [左注]右一首伊勢従駕作 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091440.html大海には島一つ見えないが 漂う波の上には白雲が立っている ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ サ7 1090;雑歌 [題詞]詠雨 吾妹子之 赤裳裙之 将染O 今日之**尓 吾共所沾<名> わぎもこが あかものすその ひづちなむ けふのこさめに われさへぬれな ・・・・・・・・・・・・・・・・・
<個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091371.html妻の赤い裳裾を濡らしているだろう 今日の小雨に私も濡れよう ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ササ7 1091;雑歌 [題詞](詠雨) 可融 雨者莫零 吾妹子之 形見之服 吾下尓著有 とほるべく あめはなふりそ わぎもこが かたみのころも あれしたにけり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「形見の衣」はその人のことを思い出させてくれる大事な品物のこと。からだに通るほど雨よ降らないでくれ 愛しい彼女の形見の衣を肌に着ているのだから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 通い婚時代の恋人や夫婦が、別れてまた逢うまでの間、互いに下着を交換して着ることがあったのを指している。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091218.html サ7 1092;雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,巻向,奈良,枕詞 [題詞]詠山 動神之 音耳聞 巻向之 桧原山乎 今日見鶴鴨 [なるかみの] おとのみききし まきむくの ひはらのやまを けふみつるかも [左注](右三首柿本朝臣人麻呂之歌集出) ・・・・・・・・
*「鳴神」は「雷」のことで、「鳴神の」は「音」を言い出す枕詞。噂には聞いていた 巻向の桧原の山を 今日見ましたよ ・・・・・・・・ 「音に聞く」は「うわさに聞く」。 「のみ」は限定の副助詞。「〜だけ。〜ばかり」。 「つるかも」; 「つる」完了の助動詞「つ」の連体形。 「かも」詠嘆の終助詞。 〜たことだ。 「巻向」は奈良桜井市。 「檜原」は「桧の林」のこと。 「巻向の檜原」は地名。 「桧原」は桧(ひのき)の生える原の意。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091178.html サ7 1093;雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,巻向,奈良,枕詞 [題詞](詠山) 三毛侶之 其山奈美尓 兒等手乎 巻向山者 継之宜霜 みもろの そのやまなみに こらがてを まきむくやまは つぎしよろしも [左注](右三首柿本朝臣人麻呂之歌集出) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「巻向」は、奈良県桜井市の穴師(あなし)・巻向を中心とした一帯。三輪山の山並に あの可愛い人の手を巻くという名の巻向山が うまくつながっているなあ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ * 「三輪山は、桜井市の南東にそびえる山。別に真穂御諸山(まほみもろやま)という。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091156.html サ7 1094;雑歌,作者:柿本人麻呂歌集,三輪山,奈良,枕詞 [題詞](詠山) 我衣 色<取>染 味酒 三室山 黄葉為在 あがころも いろどりそめむ [うまさけ] みむろのやまは もみちしにけり [左注]右三首柿本朝臣人麻呂之歌集出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
<個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091121.html自分の着物も真っ赤に染まるだろう すっかり紅葉してしまった あの三室の山に入っていったら ・・・・・・・・・・・・・・・・・ サ7 1095;雑歌,三輪山,奈良,枕詞 [題詞](詠山) 三諸就 三輪山見者 隠口乃 始瀬之桧原 所念鴨 [みもろつく] みわやまみれば [こもりくの] はつせのひはら おもほゆるかも ・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「初瀬」は古代大和朝廷の聖地であり、葬送の地でもあった。神を祀る三輪山の檜原を見ると 渓谷深く繁っている初瀬の檜原を思い出す ・・・・・・・・・・・・・・・・ 天武天皇の時代に長谷寺が創建され、今なお信仰の地であり続けている。 * 「桧(ひ)」はヒノキが略されたもので、もとは「火の木」の意味。大昔の人がこの木をこすり合わせて火を起こしたことに由来する。日本特産の常緑樹で、山林の代表。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091094.html サ7 1096;雑歌,香具山,飛鳥 [題詞](詠山) 昔者之 事波不知乎 我見而毛 久成奴 天之香具山 いにしへの ことはしらぬを われみても ひさしくなりぬ あめのかぐやま ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 「を」は逆接の接続助詞。昔のことは知りませんが 私が見るようになってからでさえ すでに久しくなります 天の香具山は ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ぬ」は完了の助動詞。 * 「香具山」は大和平野の南部に横たわる大和三山の一つ。香具山にのぼると、耳成山(みみなしやま)と畝傍山(うねびやま)が左右に見える。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091060.html サ7 1097;雑歌,序詞,恋情 [題詞](詠山) 吾勢子乎 乞許世山登 人者雖云 君毛不来益 山之名尓有之 わがせこを こちこせやまと ひとはいへど きみもきまさず やまのなにあらし ・・・・・・・・・・・・・・・
<個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091038.htmlわが背の君を こちらに来させる山と 人は言うけれど あなたは来ない あれはただの山の名前であるだけらしい ・・・・・・・・・・・・・・・ サ7 1098;雑歌,二上山,枕詞,恋情 [題詞](詠山) 木道尓社 妹山在云 <玉>櫛上 二上山母 妹許曽有来 きぢにこそ いもやまありといへ [たまくしげ] ふたかみやまも いもこそありけれ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
* 木(紀)道(きち”) 玉くしげー二上山の「フタ」の枕詞紀州には妹山という名山があるというが 大和の二上山にも男山と並んでいる 女山はあるではないか ・・・・・・・・・・・・・・・・・ <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33091008.html |
全体表示
[ リスト ]



