ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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<再掲載>


1537 秋雑歌,作者:山上憶良

[題詞]山上<臣>憶良詠秋野花<歌>二首

秋野尓  咲有花乎  指折  可伎數者  七種花 [其一]

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 [其一] 

あきののに さきたるはなを およびをり かきかぞふれば ななくさのはな
・・・・・・・・・・・・・・・
秋の野原に咲いている花を

指おり数えて見ると七種類の花があるぞ
・・・・・・・・・・・・・・・




1538 秋雑歌,作者:山上憶良,秋七草

[題詞](山上<臣>憶良詠秋野花<歌>二首)

芽之花  乎花葛花  瞿麦之花  姫部志  又藤袴  朝皃之花 [其二]

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花 [其二] 

はぎのはな をばなくずはな なでしこのはな をみなへし またふぢはかま あさがほのはな
・・・・・・・・・・・・・・・
萩の花  尾花(すすき) 葛の花  なでしこの花  おみなえし  それにまた  藤袴  朝顔の花
・・・・・・・・・・・・・・・
* <以下[気ままに万葉集 ]より記事転載>
5・7・7・5・7・7というリズムになっています。これは「旋頭歌」(せどうか)と言う形です。でも、秋の七草を詠み込むだけなら、5・7・5・7・7の短歌の形式でも簡単にできます。たとえば、
 萩尾花 葛花なでしこ をみなへし 藤袴の花 朝顔の花
という具合。短歌で詠めるのに旋頭歌にし、しかも、歌の途中に「また」なんて語を入れている。これはなぜか。
 鍵は第一首にあるのです。秋の野原に咲いている花を「指折りかき数ふれば」というのですから、素直に指を折りながら第二首をよんで見ましょう。すると、
 「萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、おみなえし」。ここで片手の指5本がすべて折られていますよね。そこでもう一方の手に移って、「また、藤袴、朝顔の花」と数え終わるわけです。お気づきになりましたか。「また」が実に絶妙なところに配置されていることに。
 実は「指(および)」という語は、やや特殊な語で、当時の幼児語ではなかったかと思われるふしがあります。当時から「指」は「ゆび」というのが普通だったのです。現在、足のことを子供に言うときに「あんよ」などと言うように、普通は「ゆび」、子供むけには「および」と言っていたようなのです。それでなくとも、指を折って数えるというのは、子供の所作でしょう。
 この歌、憶良おじいさんが、子供たちに向かって、秋の七草を教えた歌なのではないか、というのが『釈注』の説です。子供たちが歌うとき、実際に指を折って数え上げながら歌いやすいように「旋頭歌」の形にし、「また」などという語を使ったのだというわけです。
 この説によると、秋の野原で子供たちを集めて七草を教えている憶良のすがたが思い浮かぶような、ほのぼのとした歌だったということになります。

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2016/12/18(日) 午後 7:13 [ ニキタマの万葉集 ] 返信する

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