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万葉集第巻十四(3348-3577) http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/folder/1038752.html?m=lc&p=12 万葉集第巻十五(3578-3785) http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/27294686.html http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/folder/1038752.html?m=lc&p=7 万葉集第巻十六(3786-3889) http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/27488965.html http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/folder/1038752.html?m=lc&p=3 ・・・・・・・・・・ 3368 東歌,相聞,神奈川県,湯河原町,恋情,序詞 [題詞] 阿之我利能 刀比能可布知尓 伊豆流湯能 余尓母多欲良尓 故呂河伊波奈久尓 [あしがりの とひのかふちに いづるゆの] よにもたよらに ころがいはなくに ・・・・・・・・・・・
* 「よにもたよらに」は、温湯の湧き続ける様を、絶えることのない二人の仲と譬喩的に表現。足柄山の麓土肥の河原に湧き出る温泉のように 二人の仲が絶えることはないと あの娘は言ってはくれない ・・・・・・・・・・・ 3369 東歌,相聞,神奈川県,足柄,民謡,宴会,口説き,恋 [題詞] 阿之我利乃 麻萬能古須氣乃 須我麻久良 安是加麻可左武 許呂勢多麻久良 [あしがりの ままのこすげの すがまくら] あぜかまかさむ ころせたまくら ・・・・・・・・・・・
足柄の麻方の小菅を束ねたような質素な菅枕をしなくても わたしの手枕のほうがいいですよ 娘さん ・・・・・・・・・・ 3370 東歌,相聞,神奈川県,箱根,序詞,恋,恨 [題詞] 安思我里乃 波故祢能祢呂乃 尓古具佐能 波奈都豆麻奈礼也 比母登可受祢牟 [あしがりの はこねのねろの にこぐさの] はなつつまなれや ひもとかずねむ ・・・・・・・・・・・
* 「花つ妻」は実際に寝ない妻の意。足柄の箱根の嶺に生えている若草が 花だけで実がならないように あなたは「花つ妻」なのか 神祭りの「障りの妻」なのか それなら紐を解かないで寝るしかない そんなはずはないと思いつつ ・・・・・・・・・・・ 3371 東歌,相聞,神奈川県,足柄,恋,うわさ、防人 [題詞] 安思我良乃 美佐可加思古美 久毛利欲能 阿我志多婆倍乎 許知弖都流可<毛> あしがらの みさかかしこみ [くもりよの] あがしたばへを こちでつるかも ・・・・・・・・・・・
足柄のうっそうとした峠は恐ろしい なにも隠し事はできない 曇り夜のような 朧げに秘めていた恋人の名まで つい口に出してしまったことよ ・・・・・・・・・・・ 3372 東歌,相聞,神奈川県,大磯,序詞,恋 [題詞] 相模治乃 余呂伎能波麻乃 麻奈胡奈須 兒良波可奈之久 於毛波流留可毛 [さがむぢの よろぎのはまの まなごなす] こらはかなしく おもはるるかも ・・・・・・・・・・・
相模路の余綾の浜の真砂のように 美わしいあの娘は心切なく愛しいことよ ・・・・・・・・・・・ 3373 東歌,相聞,埼玉県,東京都,多摩川,のろけ、作業歌 [題詞] 多麻河泊尓 左良須弖豆久利 佐良左良尓 奈仁曽許能兒乃 己許太可奈之伎 [たまかはに さらすてづくり] さらさらに なにぞこのこの ここだかなしき ・・・・・・・・・・・
* 多摩川河畔では手織りの麻布を朝廷に調(税)として献上した。今も調布の地名を残す。 多摩川の川面に流す手織り布 さらさら流して仕上げる手織り布 どうしてこの子がこんなにも 抱くたびに愛しくてたまらないと この娘がかわいくてたまらないと いい人にいわれたよ いわれたよ さらにさらに さらにさらに ・・・・・・・・・・・ サ3374 東歌,相聞,埼玉県,東京都,女歌,うわさ,人目,恋 [題詞] 武蔵野尓 宇良敝可多也伎 麻左弖尓毛 乃良奴伎美我名 宇良尓R尓家里 [むざしのに うらへかたやき まさでにも] のらぬきみがな うらにでにけり ・・・・・・・・・・・
* 「まさで‐に」【正でに】[副]「で」は状態・方法の意の「て(手)」。本当に。真実に。武蔵野の占部神祇官に 鹿の肩焼で占ってもらった まさしくそこに 私に名を告げなかったあなたの名が 真実 現れたわ ・・・・・・・・・・・ * 占部は、神祇官に属し、占いを司った者。また、その職。 * 「かた‐やき」〔名〕上代の占いの一つ太占(ふとまに)のこと。鹿の肩骨に溝を彫り、火にあてて、そのひび割れの形で吉凶を占う。亀卜(きぼく)も同様。 * 男が心を許さないために実名を告げずに男女の関係を持つと、名のりを拒否されたその女の一族に恥をかかせた恨みをかう。 3375 東歌,相聞,埼玉県,東京都,序詞,女歌,悲別,恋 [題詞] 武蔵野乃 乎具奇我吉藝志 多知和可礼 伊尓之与比欲利 世呂尓安波奈布与 [むざしのの をぐきがきぎし たちわかれ] いにしよひより せろにあはなふよ ・・・・・・・・・・・
* 「をぐき」は雉が住む洞。武蔵野の穴にすむ雉のように あわただしく飛び立って 立ち別れたあの宵 あれっきり あの人に逢えなくてせつないよ ・・・・・・・・・・・ 3376 東歌,相聞,埼玉県,東京都,うわさ,人目,恋,女歌 [題詞] 古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米 こひしけば そでもふらむを むざしのの うけらがはなの いろにづなゆめ ・・・・・・・・・・・
* 「うけらの花」は、今は「オケラ」。屠蘇にも入っている薬草。秋に花をつける。恋しくなったら私が袖を振るでしょう でも あなたは 武蔵野に生えるうけらの花のように 私への思いを表面に出してはいけませんよ ・・・・・・・・・・・ 3376S 東歌,相聞,埼玉県,東京都,異伝,恋,序詞 [題詞]或本歌曰 [いかにして こひばかいもに むざしのの] うけらがはなの いろにでずあらむ ・・・・・・・・・・・
どうすれば恋する妻へ思いを 武蔵野のうけらの花のように 表面に出さずにすむのだろうか ・・・・・・・・・・・ 3377 東歌,相聞,埼玉県,東京都,女歌,恨,恋,序詞 [題詞] 武蔵野乃 久佐波母呂武吉 可毛可久母 伎美我麻尓末尓 吾者余利尓思乎 [むざしのの くさはもろむき かもかくも] きみがまにまに わはよりにしを ・・・・・・・・・・・
武蔵野の草葉がいっせいにこちらを向くように とにもかくにもあなたの思うがままに 私は寄り添うのだよ 君に向かって ・・・・・・・・・・・ |
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