ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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サ19 4154;天平勝宝2年3月8日,作者:大伴家持,枕詞,富山,鷹狩り

[題詞]八日詠白<大>鷹歌一首[并短歌]

・・・・・・・・・・・・
↓[原文]ー[訓読]ー[仮名]ー 
安志比奇<乃>ー[あしひきの] 
山坂<超>而ー山坂越えてーやまさかこえてー山坂を越えて 
去更ー行きかはるー[ゆきかはる] 
年緒奈我久ー年の緒長くーとしのをながくー長の年月
科坂在ー[しなざかる] 
故志尓之須米婆ー越にし住めばーこしにしすめばー越の地に住んで   
大王之ー大君のーおほきみのー大君の  
敷座國者ー敷きます国はーしきますくにはー支配なされる国としては  
京師乎母ー都をもーみやこをもー都も  
此間毛於夜自等ーここも同じとーここもおやじとーここも変わりはないと
心尓波ー心にはーこころにはー心では  
念毛能可良ー思ふものからーおもふものからー思うものの    
語左氣ー語り放けーかたりさけー思うままに語り合って心の憂さを晴らす  
見左久流人眼ー見放くる人目ーみさくるひとめー顔を合わせて気を晴らす人が  
乏等ー乏しみとーともしみとー少ないために  
於毛比志繁ー思ひし繁しーおもひししげしー物思いの種は尽きない  
曽己由恵尓ーそこゆゑにーそれ故  
情奈具也等ー心なぐやとーこころなぐやとー心も慰むかと  
秋附婆ー秋づけばーあきづけばー秋めいてくれば  
芽子開尓保布ー萩咲きにほふーはぎさきにほふー萩が咲き匂う  
石瀬野尓ー石瀬野にーいはせのにー石瀬野に  
馬太伎由吉○ー馬だき行きてーうまだきゆきてー馬を操って行って  
乎知許知尓ーをちこちにーそこここで  
鳥布美立ー鳥踏み立てーとりふみたてー鳥を飛び立たせ  
白塗之ー白塗りのーしらぬりのー銀で鍍金した
小鈴毛由良尓ー小鈴もゆらにーをすずもゆらにー鈴を揺り鳴らす
安波勢也<理>ーあはせ遣りーあはせやりー鷹に捕えに行かせ      
布里左氣見都追ー振り放け見つつーふりさけみつつーその様を仰ぎ見ては  
伊伎騰保流ーいきどほるーつかえた
許己呂能宇知乎ー心のうちをーこころのうちをー胸の内を
思延ー思ひ延べーおもひのべー伸びやかに晴らし     
宇礼之備奈我良ー嬉しびながらーうれしびながらー 喜ぶ  
枕附ー枕付くー[まくらづく]  
都麻屋之内尓ー妻屋のうちにーつまやのうちにー妻屋の内に  
鳥座由比ー鳥座結ひーとぐらゆひー止まり木を立て  
須恵弖曽我飼ー据えてぞ我が飼ふーすゑてぞわがかふーそこに置いて私が飼 
真白部乃多可ー真白斑の鷹ーましらふのたかー真白な斑模樣の鷹である
・・・・・・・・・・・・




サ19 4155;天平勝宝2年3月8日,作者:大伴家持,高岡

[題詞](八日詠白<大>鷹歌一首[并短歌])

矢形尾乃  麻之路能鷹乎  屋戸尓須恵  可伎奈泥見都追  飼久之余志毛

矢形尾の 真白の鷹を 宿に据ゑ 掻き撫で見つつ 飼はくしよしも 

やかたをの ましろのたかを やどにすゑ かきなでみつつ かはくしよしも

矢形の尾の

真白まだらの鷹を家に置き

撫でては眺める

飼うことの素晴らしさよ




<出典・転載[千人万首]>

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2016/12/10(土) 午後 8:03 [ ニキタマの万葉集 ]


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