ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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<個別再掲載>


サ2453 作者:柿本人麻呂歌集,序詞,奈良,枕詞

[題詞](寄物陳思)

春楊  葛山  發雲  立座  妹念

春柳 葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹をしぞ思ふ 

[はるやなぎ] かづらきやまに たつくもの] たちてもゐても いもをしぞおもふ
・・・・・・・・・・
春柳を鬘(かずら)挿す葛城山の雲ではないが
 
居ても立っても貴女のことだけが偲ばれる
・・・・・・・・・・
* 「楊奈疑」→柳。(春楊 葛山 發雲 立座 妹念(2453)→春柳 葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹をしぞ思ふ

 「發」→可須美多都・霞發
 「立つ」「居る(ゐる)」「いも」「思ふ」
 「葛山」→「葛城山」を漢文風に表記。)
* 「表語文字」の歌の代表。10字で表す。お見事。
* 「混成」の一首
人毛奈吉 空家者 草枕 旅尓益而 辛苦有家里(451)
人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しくありけり
妻のいない空しい家は
苦しい旅にもまして
耐え難く辛いことだよ

* 「万葉仮名の一例」
多良知祢乃  波々乎和加例弖  麻許等和例  多非乃加里保尓  夜須久祢牟加母 4348
たらちねの 母を別れて まこと吾れ 旅の仮廬に 安く寝むかも
母とも別れて旅の仮小屋
ほんとうに
気安く寝ることができるのかなあ

* 漢字は、1字で1語を表し1音で読まれるものだが、語としての意味は捨てて、音を表す記号と化して元来「表語文字」である漢字を「表音文字」として使っているのが「仮字」(「仮名」)で、後世のひらがなとは別ものだが、これらは、一般には万葉時代に用いられた仮名、すなわち「万葉仮名」と呼ばれる。この「万葉仮名」を草書体に崩したものが「草仮名」。さらに崩して、もはや漢字としての書体を越えたものが「ひらがな」となる。

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2016/7/17(日) 午後 3:38 [ ニキタマの万葉集 ]


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