ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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6 1056;雑歌,作者:田辺福麻呂歌集,久邇京,新都讃美

[題詞]((讃久邇新京歌二首[并短歌])反歌五首)

盛嬬等之 續麻繁云 鹿脊之山 時之徃<者> 京師跡成宿 (盛は、女+盛)

娘子らが 続麻懸くといふ 鹿背の山 時しゆければ 都となりぬ 

[をとめらが うみをかくといふ] かせのやま ときしゆければ みやことなりぬ

[左注](右廿一首田邊福麻呂之歌集中出也)

うぶな乙女らが麻糸に紡いで懸けておいたという桛(かせ)
その名のちなむ鹿背の山が
時移って今は盛りの都となった

* 「績麻」は、麻の枝皮を細く裂いて紡いだ麻糸。(つむいだ麻糸)
* 「とふ」は「といふ」。
* 「鹿背」は万葉仮名表記で、「桛」のこと。紡いだ糸を巻く道具。また、それに懸けた糸のこと。
〈乙女らが績麻懸くとふ〉が「鹿背」の序。
* 「時の往ければ」は、「時」名詞。
* 「往け」は、カ行四段活用動詞「往く」の已然形。
* 「れ」は、完了の助動詞「り」の已然形。「ば」は、単純接続助詞。
 (時が)経過すると。
* 「ぬ」は完了の助動詞。

閉じる コメント(3)

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情感ある時の移ろいを見事に描いたうたですね。

2014/11/6(木) 午後 6:46 [ 出すぎる杭は叩かれない ]

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良きご観賞に心打たれました。

2014/11/6(木) 午後 7:00 [ ニキタマの万葉集 ]

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林田 ヤスヒロ こんにちは。あいかわらず我流でごめんなさい。久邇京を詠んだ賛美の歌… 聖武天皇の迷走が始まったところですよね。麻というのはもつれる、を連想させますし、懸ける、とか「かせ」は一時的なもの。賛歌としながらも、精一杯の批判と予見が盛り込まれているような気がします。

昨日 12:36 · いいね! · 1

河村 国治 林田 ヤスヒロ様、 こんにちは。 林田 ヤスヒロ様は凄い!と存じます。私も林田 ヤスヒロ様の域に近づきたいです。仰る通りですね。まさに聖武天皇の遷都迷走時代、たびごとの新京賛歌が続きます。「精一杯の批判と予見が盛り込まれているような」。納得です。何jか変、平板、力を感じないなどとしか思えませんでした。ありがとうございました。

2014/11/7(金) 午後 0:47 [ ニキタマの万葉集 ]


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