ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

万葉集索引第六巻

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6 916;雑歌,作者:車持千年、吉野,行幸,従駕,讃美,羈旅,養老7年5月,或本歌,異伝,枕詞,恋情

[題詞]((車持朝臣千年作歌一首[并短歌])或本反歌曰)

茜刺 日不並二 吾戀 吉野之河乃 霧丹立乍

あかねさす 日並べなくに 我が恋は 吉野の川の 霧に立ちつつ 

[あかねさす] ひならべなくに あがこひは よしののかはの きりにたちつつ

[左注]右年月不審 但以歌類載於此次焉 / 或本云 養老七年五月幸于芳野離宮之時作

あかねさす
美しい日々を重ねたわけはないが
私の恋は 
吉野川に立ち上る霧とともに
心に湧き上がってくることだ

☆ [あかねさす]【茜さす】枕詞
赤い色がさして、美しく照り輝くことから「日」「昼」「紫」「君」などにかかる。

* 「日並(ひなら)べなくに」は多くの日数がたったわけでもないのに」
* 「なく‐に」
 [連語]《打消しの助動詞「ず」のク語法「なく」+格助詞「に」
用語の語尾に「く(らく)」が付いて、全体が名詞化される語法。
「言はく」「語らく」「老ゆらく」「悲しけく」「散らまく」など。→く(接尾) →らく(接尾)
 ・詠嘆的に打消し、逆接的に接続する意を表す。…ないことなのに。
 ・詠嘆的な打消しのみをを表す場合。…ないことだなあ。
* 「に」 [格助詞] [原因・理由] 〜によって・〜により〔接続〕体言、連体形につく。
* 「つつ」…は動作の反復・継起・継続などの意をあらわす接続助詞。和歌では末尾に置かれることが多く、断定を避けて詠嘆を籠めるはたらきをしたり、余情をかもす効果をもったりする場合もある。
「つつ」は継続の接続助詞で、言いさしの表現となり、余韻・余情を残して」止めという。

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