ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

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15 3660遣新羅使,福岡,望郷,枕詞,作者:土師稲足,恋

[題詞](海邊望月作九首)

可牟佐夫流 安良都能左伎尓 与須流奈美 麻奈久也伊毛尓 故非和多里奈牟

神さぶる 荒津の崎に 寄する波 間なくや妹に 恋ひわたりなむ 

[かむさぶる] あらつのさきに よするなみ] まなくやいもに こひわたりなむ
・・・・・・・・・・・・
神々しい荒津の崎に

絶え間なく寄せる波のように

妻を想うわが心に寄せる情けの波 

私は貴女にかけがえのない

恋をしています
・・・・・・・・・・・・
* かみ−さ・ぶ 【神さぶ】
自動詞バ行上二段活用活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
神々(こうごう)しくなる。荘厳に見える。
 古めかしくなる。古びる。  年を取る。 

神らしく振る舞う。神として行動する。

* 荒津の崎=博多湾のあたり。
* あひだ−な・し 【間無し】
あひだ−な・し 【間無し】途切れない。絶え間がない。
ま−な・し 【間無し】形容詞ク活用活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
すき間がない。
* 「や」
〔疑問〕…か。
〔問いかけ〕…か。
〔反語〕…(だろう)か、いや、…ない。

* 「わた・る」 【渡る】
[一]自動詞ラ行四段活用{ら/り/る/る/れ/れ}
越える。渡る。
移動する。移る。
行く。来る。通り過ぎる。
(年月が)過ぎる。経過する。(年月を)過ごす。(年月を)送る。暮らす。 
* 「なむ」は、完了の助動詞「ぬ」の未然形に、推量の助動詞「む」のついたもの。推量・意思・希望・当然・適当・勧誘・湾曲名命令・仮定など辞書に示されている。

 

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