|
2349 [題詞]寄花 [原文]吾屋戸尓 開有梅乎 月夜好美 夕々令見 君乎祚待也 [訓読]我が宿に咲きたる梅を月夜よみ宵々見せむ君をこそ待て [仮名],わがやどに,さきたるうめを,つくよよみ,よひよひみせむ,きみをこそまて [左注] ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2349 吾屋戸尓開有梅乎月夜好美夕々令見君乎祚待也 わがやどにさきたるうめをつくよよみよひよひみせむきみをこそまて 我が家の庭に梅がさきました
この咲いた花を月の美しい夜に あなたにだけ毎晩見ていただきたいと ひたすら夜毎お待ちしています |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
|
1810 [題詞](見菟原處女墓歌一首[并短歌])反歌 [原文]葦屋之 宇奈比處女之 奥槨乎 徃来跡見者 哭耳之所泣 [訓読]芦屋の菟原娘子の奥城を行き来と見れば哭のみし泣かゆ [仮名],あしのやの,うなひをとめの,おくつきを,ゆきくとみれば,ねのみしなかゆ [左注](右五首高橋連蟲麻呂之歌集中出) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1810 葦屋之宇奈比處女之奥槨乎徃来跡見者哭耳之所泣 あしのやのうなひをとめのおくつきをゆきくとみればねのみしなかゆ
葦屋の菟原処女の墓を
往き来のたびに見れば 声を上げて泣けてならない |
|
1662 [題詞]大伴田村大娘与妹坂上大娘歌一首 [原文]沫雪之 可消物乎 至今<尓> 流經者 妹尓相曽 [訓読]淡雪の消ぬべきものを今までに流らへぬるは妹に逢はむとぞ [仮名],あわゆきの,けぬべきものを,いままでに,ながらへぬるは,いもにあはむとぞ [左注] ・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 1662 沫雪之可消物乎至今<尓>流經者妹尓相曽 あわゆきのけぬべきものをいままでにながらへぬるはいもにあはむとぞ 淡雪のようにいまにも消えてしまうはずなのに
今もなんとか生きながらえているのは あなたにお逢いしたい一心からです |
|
1416 [題詞]或本歌曰 [原文]玉梓之 妹者花可毛 足日木乃 此山影尓 麻氣者失留 [訓読]玉梓の妹は花かもあしひきのこの山蔭に撒けば失せぬる [仮名],たまづさの,いもははなかも,あしひきの,このやまかげに,まけばうせぬる [左注] ・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 1416 玉梓之妹者花可毛足日木乃此山影尓麻氣者失留 [たまづさの]いもははなかも[あしひきの]このやまかげにまけばうせぬる 愛しい妻は花になってしまったのか
この山影に蒔けば消えてゆく |
|
6 1066 雑歌,作者:田辺福麻呂歌集,羈旅,土地讃美,兵庫,地名 [題詞](過敏馬浦時作歌一首[并短歌])反歌二首 [原文] 真十鏡 見宿女乃浦者 百船 過而可徃 濱有<七>國 [仮名], [まそかがみ],みぬめのうらは,ももふねの,すぎてゆくべき,はまならなくに [左注](右廿一首田邊福麻呂之歌集中出也) まそ鏡の敏馬の浦を
行き交う多くの船は ただ素通りするが それはないだろう この魅力に気付かないのかなあ * 「まそ鏡」は「ますみのかがみ」と同義とも、「まそ」は十分整った意ともいう。
* 兵庫津の歴史 ――清盛たちが愛した町「兵庫津」 神戸港は、現在、日本を代表する港であるが、幕末の鎖国政策が解けた開港以前は、兵庫港がその地位にあった。 古代には「務古(むこ)の水門(みなと)」、「敏馬(みぬめ)の浦」と呼ばれ、朝鮮半島の港と交流をしていたことで知られる。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~yamamura/hyougotsu_rekishi.htm * 「ならなくに」は、断定の助動詞「なり」の未然形+打消の助動詞「ず」の古い未然形「な」+体言化する接尾語「く」ク語法+助詞「に」 詠嘆的な打消しを表す。…ないことだなあ。 <個別へ> http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/33096272.html |


