ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

・・・万葉集(〃)

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
2226 秋雑歌

[題詞](詠月)

無心  秋月夜之  物念跡  寐不所宿  照乍本名

心なき 秋の月夜の 物思ふと 寐の寝らえぬに 照りつつもとな 

こころなき あきのつくよの ものもふと いのねらえぬに てりつつもとな
・・・・・・・・・
思いやりのない秋の月夜か

物思いに沈んで眠れないのに

あかあかと照り映えてくれることよ
・・・・・・・・・



2227 秋雑歌

[題詞](詠月)

不念尓  四具礼乃雨者  零有跡  天雲霽而  月夜清焉

思はぬに しぐれの雨は 降りたれど 天雲晴れて 月夜さやけし 

おもはぬに しぐれのあめは ふりたれど あまくもはれて つくよさやけし
・・・・・・・・・
思いがけずしぐれが降ったが

いつか空を覆っていた雲が晴れて

爽やかな月夜になったことだわい
・・・・・・・・・



2228 秋雑歌

[題詞](詠月)

芽子之花  開乃乎再入緒  見代跡可聞  月夜之清  戀益良國

萩の花 咲きのををりを 見よとかも 月夜の清き 恋まさらくに 

はぎのはな さきのををりを みよとかも つくよのきよき こひまさらくに
・・・・・・・・・
萩の花がたわわに咲き乱れるのを

見よとばかりに今宵の月の清らかさよ

かえって恋しさが募るというのに
・・・・・・・・・



サ2229 秋雑歌

[題詞](詠月)

白露乎  玉作有  九月  在明之月夜  雖見不飽可聞

白露を 玉になしたる 九月の 有明の月夜 見れど飽かぬかも 

しらつゆを たまになしたる ながつきの ありあけのつくよ みれどあかぬかも
・・・・・・・・・
白露を玉にする晩秋の 

明けの空に残る明けの月かげ 

いくら見ても見飽きることはない
・・・・・・・・・
* 「有明」は「月が空に残ったままで夜が明けようとする頃」の意。
* 「月夜」は「月のある夜」。
* 「見れど」; 見るけれども。
 「見れ」は、マ行上一段動詞「見る」の已然形。
 「ど」は、逆接の接続助詞。
* 「飽かぬかも」; 飽きないものだなあ
 「飽か」は、カ行四段活用動詞「飽く」の未然形。
 「ぬ」は、打消の助動詞「ず」の連体形。
 「かも」は、詠嘆の終助詞。



2230 秋雑歌

[題詞]詠風

戀乍裳  稲葉掻別  家居者  乏不有  秋之暮風

恋ひつつも 稲葉かき別け 家居れば 乏しくもあらず 秋の夕風 

こひつつも いなばかきわけ いへをれば ともしくもあらず あきのゆふかぜ
・・・・・・・・・
恋い焦がれながら稲田の家に住んでいても

寂しくないよ

稲葉をかきわけて

秋の夕風が絶え間なく吹いてくる

それはあの人の風だから
・・・・・・・・・



2231 秋雑歌

[題詞](詠風)

芽子花  咲有野邊  日晩之乃  鳴奈流共  秋風吹

萩の花 咲きたる野辺に ひぐらしの 鳴くなるなへに 秋の風吹く 

はぎのはな さきたるのへに ひぐらしの なくなるなへに あきのかぜふく
・・・・・・・・・
萩の花は咲き

ひぐらしが鳴く

秋を知らせるこの野辺に

涼しい風が吹いている
・・・・・・・・・



2232 秋雑歌

[題詞](詠風)

秋山之  木葉文未 赤者  今旦吹風者  霜毛置應久

秋山の 木の葉もいまだ もみたねば 今朝吹く風は 霜も置きぬべく 

あきやまの このはもいまだ もみたねば けさふくかぜは しももおきぬべく
・・・・・・・・・
秋とはいっても

山の木の葉はまだ色づいてはいない

けれども今朝吹く風は

霜を置きそうなほど冷たい
・・・・・・・・・



2233 秋雑歌,奈良,高円

[題詞]詠芳

高松之 此峯迫尓  笠立而  盈盛有  秋香乃吉者

高松の この峰も狭に 笠立てて 満ち盛りたる 秋の香のよさ 

たかまつの このみねもせに かさたてて みちさかりたる あきのかのよさ
・・・・・・・・・
高圓の峰も狭ましとばかりに

いっぱいに笠を立てて

満ち盛る松茸の香りのよさよ
・・・・・・・・・



2234 秋雑歌,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]詠雨

一日  千重敷布  我戀  妹當  為暮零礼見

一日には 千重しくしくに 我が恋ふる 妹があたりに しぐれ降れ見む 

ひとひには ちへしくしくに あがこふる いもがあたりに しぐれふれみむ
・・・・・・・・・
一日のうち何度恋い焦がれることか
 
時雨れがしくしくと降り続くように

そう伝えてくれ

あの子の家のあたりに降る時雨よ
・・・・・・・・・



2235 秋雑歌

[題詞](詠雨)

秋田苅  客乃廬入尓  四具礼零  我袖沾  干人無二

秋田刈る 旅の廬りに しぐれ降り 我が袖濡れぬ 干す人なしに 

あきたかる たびのいほりに しぐれふり わがそでぬれぬ ほすひとなしに
・・・・・・・・・
秋田刈る仮の草家に時雨が降れば

袖も衣も濡れ放題だよ

そばに君が居てくれたら平気だけど
・・・・・・・・・



2236 秋雑歌,枕詞

[題詞](詠雨)

玉手次  不懸時無  吾戀  此具礼志零者  沾乍毛将行

玉たすき 懸けぬ時なし 我が恋は しぐれし降らば 濡れつつも行かむ 

[たまたすき] かけぬときなし あがこひは しぐれしふらば ぬれつつもゆかむ
・・・・・・・・・
心に懸けぬ時はない 

わたしの恋

時雨が降ったら濡れながら行こう

あの娘のもとへ
・・・・・・・・・



2237 秋雑歌

[題詞](詠雨)

黄葉乎  令落四具礼能  零苗尓  夜副衣寒  一之宿者

黄葉を 散らすしぐれの 降るなへに 夜さへぞ寒き ひとりし寝れば 

もみちばを ちらすしぐれの ふるなへに よさへぞさむき ひとりしぬれば
・・・・・・・・・
黄葉を散らす冷たい時雨が降っている

寝床といってもなおさら寒いよ

妻がいない独り寝だもんな
・・・・・・・・・
* 里山の紅葉の代表は楓、その観賞種は江戸時代から。


2238 秋雑歌

[題詞]詠霜

天飛也  鴈之翅乃  覆羽之  何處漏香  霜之零異牟

天飛ぶや 雁の翼の 覆ひ羽の いづく漏りてか 霜の降りけむ 

[あまとぶや] かりのつばさの おほひばの いづくもりてか しものふりけむ
・・・・・・・・・
空を覆い尽くして雁が飛んでゆく

雁の翼でいっぱいになっている空の

どこの隙間から霜が

一面に降ってくるのだろう
・・・・・・・・・
* 「覆い羽」は「たくさんの鳥が羽を広げて天空を覆い尽くすこと」。
* 「か」は疑問係助詞。結びは過去推量の助動詞「けん」で連体形。(〜たというのか)。


2213 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

比者之  五更露尓  吾屋戸乃  秋之芽子原  色付尓家里

このころの 暁露に 我が宿の 秋の萩原 色づきにけり 

このころの あかときつゆに わがやどの あきのはぎはら いろづきにけり
・・・・・・・・・
このころの朝ごとに置く露のために 

我が家の萩原の下葉も 

とうとう色付いてしまったよ
・・・・・・・・・



2214 秋雑歌,奈良県,生駒郡

[題詞](詠黄葉)

夕去者  鴈之越徃  龍田山  四具礼尓競  色付尓家里

夕されば 雁の越え行く 龍田山 しぐれに競ひ 色づきにけり 
ゆふされば かりのこえゆく たつたやま しぐれにきほひ いろづきにけり
・・・・・・・・・
夕暮れになると雁が越えてゆく龍田山のもみじは

時雨と競うように色づきをましていくことよ
・・・・・・・・・



2215 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

左夜深而  四具礼勿零  秋芽子之  本葉之黄葉  落巻惜裳

さ夜更けて しぐれな降りそ 秋萩の 本葉の黄葉 散らまく惜しも 

さよふけて しぐれなふりそ あきはぎの もとはのもみち ちらまくをしも
・・・・・・・・・
夜が更けて寒いのに 

しぐれまで降ってくれるなよ

せっかく幹のもとに残った紅葉が

惜しくも散ってしまうではないか 
・・・・・・・・・



2216 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

古郷之  始黄葉乎  手折<以>  今日曽吾来  不見人之為

故郷の 初黄葉を 手折り持ち 今日ぞ我が来し 見ぬ人のため 

ふるさとの はつもみちばを たをりもち けふぞわがこし みぬひとのため
・・・・・・・・・
故郷の色づいた紅葉の初物を手折り

今日こそまだ見ぬ人のために

わざわざ私は来たのです

故郷の紅葉は都会のそれとは別物でしょう
・・・・・・・・・
* 「ぞ」は強調係助詞。
* 「し」は過去助動詞「き」の連体形で結び。
* 「ぬ」は打消助動詞「ず」の連体形。



2217 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

君之家<乃>  黄葉早者落  四具礼乃雨尓  所沾良之母

君が家の 黄葉は早く 散りにけり しぐれの雨に 濡れにけらしも 

きみがいへの もみちばははやく ちりにけり しぐれのあめに ぬれにけらしも
・・・・・・・・・
君の家の黄葉はずい分早く散ってしまったね

この間からの時雨が厳しかったからなあ
・・・・・・・・・



2218 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

一年  二遍不行  秋山乎  情尓不飽  過之鶴鴨

一年に ふたたび行かぬ 秋山を 心に飽かず 過ぐしつるかも 

ひととせに ふたたびゆかぬ あきやまを こころにあかず すぐしつるかも
・・・・・・・・・
一年にただ一度だけ

また来ることもないだろう

この錦の秋山に抱かれて

心行くまで飽くことなく過ごしつくそう
・・・・・・・・・



2219 秋雑歌,比喩

[題詞]詠水田

足曳之  山田佃子  不秀友  縄谷延与  守登知金

あしひきの 山田作る子 秀でずとも 縄だに延へよ 守ると知るがね 

[あしひきの] やまたつくるこ ひでずとも なはだにはへよ もるとしるがね
・・・・・・・・・
山の棚田を作っている若者よ

まだ穂が出揃っていなくても

せめて縄だけでも張っておきたまえ

番をしている人がいると判るように
・・・・・
まだ幼くても注意を怠るな

他人に取られないように気をつけなさい
・・・・・・・・・
* 「がね」(接助)願望・禁止・命令・意志などの理由・目的を表す。・・となるように。・・であろうから。



2220 秋雑歌,比喩

[題詞](詠水田)

左小<壮>鹿之  妻喚山之  岳邊在  早田者不苅  霜者雖零

さを鹿の 妻呼ぶ山の 岡辺なる 早稲田は刈らじ 霜は降るとも 

さをしかの つまよぶやまの をかへなる わさだはからじ しもはふるとも
・・・・・・・・・
切々と妻を呼ぶ牡鹿がいる山辺の早生稲は

たとえ餌になることはないにしても

もう霜が降っても

この田の実りを刈りとることはすまい

姿をさらすこともなく妻を鳴き呼ぶことができるように
・・・・・・・・・
* 「さ」は接頭語。
* 「早稲田」は霜に遭う前に刈り取る早生の稲。
* 「じ」は打消・意志の助動詞、「〜するまい」。
* 「とも」は逆接仮定条件の接続助詞、「たとえ〜ても」。



2221 秋雑歌

[題詞](詠水田)

<我>門尓  禁田乎見者  沙穂内之  秋芽子為酢寸  所念鴨

我が門に 守る田を見れば 佐保の内の 秋萩すすき 思ほゆるかも 

わがかどに もるたをみれば さほのうちの あきはぎすすき おもほゆるかも
・・・・・・・・・
我が家の門で番をしながら田を見ていると

佐保の里での秋萩やすすきの景色が

懐かしくまぶたに浮かんでくることであるよ
・・・・・・・・・


2222 秋雑歌,奈良県,桜井市

[題詞]詠河

暮不去  河蝦鳴成  三和河之  清瀬音乎  聞師吉毛

夕さらずかはづ鳴くなる三輪川の清き瀬の音を聞かくしよしも 

ゆふさらず かはづなくなる みわがはの きよきせのおとを きかくしよしも
・・・・・・・・・
夕方になると三輪山の麓の初瀬川では 

瀬々のせせらぎの音と河鹿が鳴き声が
   
清らかに交じりあって聞こえてくる

実に心地よいことよ
・・・・・・・・・



2223 秋雑歌

[題詞]詠月

天海  月船浮  桂梶  懸而滂所見  月人<壮>子

天の海に 月の舟浮け 桂楫 懸けて漕ぐ見ゆ 月人壮士 

あめのうみに つきのふねうけ かつらかぢ かけてこぐみゆ つきひとをとこ
・・・・・・・・・
天空の海に月の舟を浮かべ

ゆったりと郷里の桂でつくった梶を漕ぐ

月人おのこよ何をか思う
・・・・・・・・・



2224 秋雑歌

[題詞](詠月)

此夜等者  沙夜深去良之  鴈鳴乃 所 聞空従  月立度
 
この夜らは さ夜更けぬらし 雁が音の 聞こゆる空ゆ 月立ち渡る 

このよらは さよふけぬらし かりがねの,きこゆるそらゆ つきたちわたる
・・・・・・・・・
もう夜が更けてしまったのでしょうに

雁の渡る鳴き声がはるかに聞こえ

天空を見れば月が音もなく傾いています
・・・・・・・・・
* 「夜ら」は、名詞「夜」に接尾語「ら」で「夜」。
* 「小夜」は、接頭語「さ」に名詞「夜」で夜。
* 「更けぬらし」;
「更け」はカ行下二段活用動詞「更く」の連用形。
「確述助動詞・「ぬ」+助動詞・現在の原因推量「らし」=確かに〜らしい




2225 秋雑歌

[題詞](詠月)

吾背子之  挿頭之芽子尓  置露乎  清見世跡  月者照良思

我が背子が かざしの萩に 置く露を さやかに見よと 月は照るらし 

わがせこが かざしのはぎに おくつゆを さやかにみよと つきはてるらし
・・・・・・・・・
我が良き人の挿頭した萩の露玉を

さやかに見よと月は照り映えているのですねえ
・・・・・・・・・



2201 秋雑歌,奈良県

[題詞](詠黄葉)

妹許跡  馬鞍置而  射駒山  撃越来者  紅葉散筒

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山 うち越え来れば 黄葉散りつつ 

いもがりと うまにくらおきて いこまやま うちこえくれば もみちちりつつ
・・・・・・・・・
妻の許へと馬に鞍を置いて生駒の山を越えて行くところ

紅葉の葉が止むことなく散り続けていた
・・・・・・・・・
* 「妹がり」とは「妹の許に」の意。
* 「うち」は語調を整えるための接頭語。
* 「つつ」は反復の接続助詞。


2202 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

黄葉為  時尓成良之  月人  楓枝乃  色付見者

黄葉する 時になるらし 月人の 桂の枝の 色づく見れば 

もみちする ときになるらし つきひとの かつらのえだの いろづくみれば
・・・・・・・・・
黄葉になる時になるらしい

月人の桂の高木も色付くのを見ると 
・・・・・・・・・
* 桂は月に生える樹とか。月人も故郷を懐かしく思うだろうか。

2203 秋雑歌,奈良,高円

[題詞](詠黄葉)

里異  霜者置良之  高松  野山司之  色付見者

里ゆ異に 霜は置くらし 高松の 野山づかさの 色づく見れば 

さとゆけに しもはおくらし たかまつの のやまづかさの いろづくみれば
・・・・・・・・・
人里にもこんなに霜は降るのか

景色が変わってしまったよ

すがすがしいな

高円の小高いあたりが

一段と色付いているのを見ると
・・・・・・・・・



2204 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋風之  日異吹者  露重  芽子之下葉者  色付来

秋風の 日に異に吹けば 露を重み 萩の下葉は 色づきにけり 

あきかぜの ひにけにふけば つゆをおもみ はぎのしたばは いろづきにけり
・・・・・・・・・
秋風が段々強く吹くせいで

露がついて重いと

萩の下葉が色変わりしているよ
・・・・・・・・・



2205 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋芽子乃  下葉赤  荒玉乃  月之歴去者  風疾鴨

秋萩の 下葉もみちぬ あらたまの 月の経ぬれば 風をいたみかも 

あきはぎの したばもみちぬ [あらたまの] つきのへぬれば かぜをいたみかも
・・・・・・・・・
秋萩の下の葉まで色づいてきた

月日がたって風が強くなったからだろうか
・・・・・・・・・


2206 秋雑歌,飛鳥,枕詞

[題詞](詠黄葉)

真十鏡  見名淵山者  今日鴨  白露置而  黄葉将散

まそ鏡 南淵山は 今日もかも 白露置きて 黄葉散るらむ 

[まそかがみ] みなぶちやまは けふもかも しらつゆおきて もみちちるらむ
・・・・・・・・・
南淵山では今日あたり

白露を置いて黄葉が

散っていることであろう
・・・・・・・・・



2207 秋雑歌,奈良県,桜井市

[題詞](詠黄葉)

吾屋戸之  淺茅色付  吉魚張之  夏身之上尓  四具礼零疑

我がやどの 浅茅色づく 吉隠の 夏身の上に しぐれ降るらし 

わがやどの あさぢいろづく [よなばりの] なつみのうへに しぐれふるらし
・・・・・・・・・
わが家の浅茅が色づいた

なつみの辺りには

冷たい時雨が降っているようだ
・・・・・・・・・
* 「なつみ」は泥(なづ)むの名詞形で、川の淀んでいる淵の普通名詞。



2208 秋雑歌,枕詞

[題詞](詠黄葉)

鴈鳴之  寒鳴従  水茎之  岡乃葛葉者  色付尓来

雁がねの 寒く鳴きしゆ 水茎の 岡の葛葉は 色づきにけり 

かりがねの さむくなきしゆ [みづくきの] をかのくずはは いろづきにけり
・・・・・・・・・
雁の鳴き声が寒々と聞こえるから

岡の葛の葉は色づいたであろう
・・・・・・・・・



2209 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋芽子之  下葉乃黄葉  於花継  時過去者  後将戀鴨

秋萩の 下葉の黄葉 花に継ぎ 時過ぎゆかば 後恋ひむかも 

あきはぎの したばのもみち はなにつぎ ときすぎゆかば のちこひむかも
・・・・・・・・・
秋萩の下葉の美しい黄葉が

花の散った後に続くが

やがてその時も過ぎてしまったら

後にはこの黄葉も恋しい冬が来る
・・・・・・・・・



2210 秋雑歌,飛鳥

[題詞](詠黄葉)

明日香河  黄葉流  葛木  山之木葉者  今之<落>疑

明日香川 黄葉流る 葛城の 山の木の葉は 今し散るらし 

あすかがは もみちばながる かづらきの やまのこのはは いましちるらし
・・・・・・・・・
明日香川に紅葉した葉が流れている

葛城山の木々の葉はまさに今散っているのであろう
・・・・・・・・・
* 「し」は強調の副助詞。
* 「らし」は詠嘆の終助詞。「らむ」・「かも」。



2211 秋雑歌,奈良県,生駒郡

[題詞](詠黄葉)

妹之紐  解登結而  立田山  今許曽黄葉  始而有家礼

妹が紐 解くと結びて 龍田山 今こそもみち そめてありけれ 

いもがひも とくとむすびて たつたやま いまこそもみち そめてありけれ
・・・・・・・・・
いとしい妻の下紐をきちんと結んでおかないと

龍田の山の黄葉も染め始めているから

暖かくして冷えないようにね
・・・・・・・・・
* 「紐」は「秘緒」、古代では緒は霊能を秘めたものとされた。
* とくとむすびて(解登結而) 
http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/kokugo10.htm#532とくとむすびて(解登結而)



2212 秋雑歌,奈良

[題詞](詠黄葉)

鴈鳴之  <寒>喧之従  春日有  三笠山者  色付丹家里

雁がねの 寒く鳴きしゆ 春日なる 御笠の山は 色づきにけり 

かりがねの さむくなきしゆ かすがなる みかさのやまは いろづきにけり
・・・・・・・・・
雁の啼き声が寒々しく聞こえだしてから

春日の三笠の山の木々の梢は

紅葉に色付きだしてきたことよ
・・・・・・・・・


2186 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋去者  置白露尓  吾門乃  淺茅何浦葉  色付尓家里

秋されば 置く白露に 我が門の 浅茅が末葉 色づきにけり 

あきされば おくしらつゆに わがかどの あさぢがうらば いろづきにけり
・・・・・・・・
秋が深まり一面に置く白露で

吾が家の茅萱(チガヤ)の葉末は
 
すっかり色づいてしまった
・・・・・・・・
* 「さる」は特に季節の場合「近づく、来る」の意を表す。
* 「浅茅」とは「丈の低い茅萱(ちがや)」のこと。
* 「末葉」は「草や木の茎や枝の先の方の葉」のこと。
* 「ば」を恒常条件と見れば「また今年もこんな季節になった」に。



2187 秋雑歌,地名,枕詞

[題詞](詠黄葉)

妹之袖 巻来乃山之 朝露尓 仁寶布黄葉之 散巻惜裳

妹が袖 巻来の山の 朝露に にほふ黄葉の 散らまく惜しも 

[いもがそで] まききのやまの あさつゆに にほふもみちの ちらまくをしも
・・・・・・・・
妻の袖を巻くという巻向山の朝露に

美しく色づいた紅葉がもう散りはじめるのかなあ

それはいかにも惜しいことであるよ
・・・・・・・・
手枕を巻いた愛しい人が朝にはそそくさと立ち去るのを見送らねばならない
* 「散らまく」の「まく」は上代の推量の意。



2188 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

黄葉之  丹穂日者繁  然鞆  妻梨木乎  手折可佐寒

黄葉の にほひは繁し しかれども 妻梨の木を 手折りかざさむ 

もみちばの にほひはしげし しかれども つまなしのきを たをりかざさむ
・・・・・・・・
黄葉はきれいに繁っているけれど

私は梨の木の枝を折って頭にかざろう
・・・・・・・・
* 「妻梨の木」に「妻無し」と「梨の木」が掛けられている。


2189 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

露霜乃  寒夕之  秋風丹  黄葉尓来毛  妻梨之木者

露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけらし 妻梨の木は 

つゆしもの さむきゆふへの あきかぜに もみちにけらし つまなしのきは
・・・・・・・・
露霜が降る寒い夕方の秋風に

紅葉してしまったろうな梨の木は
・・・・・・・・



2190 秋雑歌,桜井市

[題詞](詠黄葉)

吾門之  淺茅色就  吉魚張能  浪柴乃野之  黄葉散良新

我が門の 浅茅色づく 吉隠の 浪柴の野の 黄葉散るらし 

わがかどの あさぢいろづく [よなばりの] なみしばののの もみちちるらし
・・・・・・・・
我が家の門にある茅が色づいた

吉隠の浪柴の野では

もう黄葉が散っていることだろう
・・・・・・・・



2191 秋雑歌,奈良,高円

[題詞](詠黄葉)

鴈之鳴乎  聞鶴奈倍尓  高松之  野上<乃>草曽  色付尓家留

雁が音を 聞きつるなへに 高松の 野の上の草ぞ 色づきにける 

かりがねを ききつるなへに たかまつの ののうへのくさぞ いろづきにける
・・・・・・・・
あたりに雁の声をきいて

秋の深さを感じるこのごろ

高圓の野辺の草も秋の色になったことよ 
・・・・・・・・



2192 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

吾背兒我  白細衣  徃觸者  應染毛  黄變山可聞

我が背子が 白栲衣 行き触れば にほひぬべくも もみつ山かも 

わがせこが しろたへころも ゆきふれば にほひぬべくも もみつやまかも
・・・・・・・・
わが背の君が通りかかって触れたなら

着ている真っ白な衣が

紅葉の色に染まってしまうばかりに

一面見事な紅錦のお山であることですよ
・・・・・・・・


2193 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋風之  日異吹者  水莫能  岡之木葉毛  色付尓家里

秋風の 日に異に吹けば 水茎の 岡の木の葉も 色づきにけり 

あきかぜの ひにけにふけば [みづくきの] をかのこのはも いろづきにけり
・・・・・・・・
秋の風が一日一日と吹くようになって

あの岡の上に立っている木に茂る葉も

少しずつ吹き染めて行かれるかのように

鮮やかに色づいて来た
・・・・・・・・
* 「日にけに」は「日一日と」の意。
 



2194 秋雑歌,奈良県,生駒郡,枕詞

[題詞](詠黄葉)

鴈鳴乃  来鳴之共  韓衣  裁田之山者  黄始南

雁がねの 来鳴きしなへに 韓衣 龍田の山は もみちそめたり 

かりがねの きなきしなへに [からころも] たつたのやまは もみちそめたり
・・・・・・・・
雁が渡って来て鳴き始めたら

はやくも 韓衣を裁つという名の

龍田の山は色づき始めたよ
・・・・・・・・



2195 秋雑歌,奈良

[題詞](詠黄葉)

鴈之鳴  聲聞苗荷  明日従者  借香能山者  黄始南

雁がねの 声聞くなへに 明日よりは 春日の山は もみちそめなむ 

かりがねの こゑきくなへに あすよりは かすがのやまは もみちそめなむ
・・・・・・・・
雁の鳴き声が聞えるようになったからには

明日からは春日の山は色づきはじめるだろう
・・・・・・・・



2196 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

四具礼能雨  無間之零者  真木葉毛  争不勝而  色付尓家里

しぐれの雨 間なくし降れば 真木の葉も 争ひかねて 色づきにけり 

しぐれのあめ まなくしふれば まきのはも あらそひかねて いろづきにけり
・・・・・・・・
しぐれの雨がしきりに降るので

真木の葉も耐え切れずに色づきました
・・・・・・・・



2197 秋雑歌,福岡県,太宰府

[題詞](詠黄葉)

灼然  四具礼乃雨者  零勿國  大城山者  色付尓家里
[謂大城山者 在筑前<國>御笠郡之大野山頂 号曰大城者也]

いちしろく しぐれの雨は 降らなくに 大城の山は 色づきにけり 

[謂大城山者 在筑前<國>御笠郡之大野山頂 号曰大城者也]

いちしろく しぐれのあめは ふらなくに おほきのやまは いろづきにけり
・・・・・・・・
目立って降るわけでもないのに

冷たい時雨のせいで

大城の山はもう色づいてしまった
・・・・・・・・



2198 秋雑歌,三重県

[題詞](詠黄葉)

風吹者  黄葉散乍  小雲  吾松原  清在莫國

風吹けば 黄葉散りつつ すくなくも 吾の松原 清くあらなくに 

かぜふけば もみちちりつつ すくなくも あがのまつばら きよくあらなくに
・・・・・・・・
風が吹くたびに紅葉が盛んに散って

この吾の松原の眺めは

他に比べようもないほど 

清く澄み渡って美しいことだ
・・・・・・・・
* 「すくなくも」(副詞)は、形容詞「すくなし」の連用形に係助詞「も」のついたもの。(下に打消しの語・反語を伴って)非常に・・だ。いささか・・どころではない。


2199 秋雑歌,奈良

[題詞](詠黄葉)

物念  隠座而  今日見者  春日山者  色就尓家里

物思ふと 隠らひ居りて 今日見れば 春日の山は 色づきにけり 

ものもふと こもらひをりて けふみれば かすがのやまは いろづきにけり
・・・・・・・・
恋の物思いにふさぎこんで

家に引きこもっていたが

今日ひさびさに見ると

春日の山はいつの間にか見事に色づいている
・・・・・・・・


2200 秋雑歌,枕詞

[題詞](詠黄葉)

九月  白露負而  足日木乃  山之将黄變  見幕下吉

九月の 白露負ひて あしひきの  山のもみたむ 見まくしもよし 

ながつきの しらつゆおひて [あしひきの] やまのもみたむ みまくしもよし
・・・・・・・・
九月ながつきの白露に濡れて

山の彩りはますます

見栄えがよくなることであろうよ
・・・・・・・・


2174 秋雑歌

[題詞](詠露)

秋田苅  借廬乎作  吾居者  衣手寒  露置尓家留

秋田刈る 刈廬を作り 我が居れば 衣手寒く 露ぞ置きにける 

あきたかる かりいほをつくり わがをれば ころもでさむく つゆぞおきにける
・・・・・・・・・
稲刈り用に草木を編んで造った仮小屋で

夜を過ごせば冷え冷え寒く

衣に露玉までこぼれることよ
・・・・・・・・・
* いお【庵/廬/菴】 「いおり1」に同じ。いおり【庵/廬/菴】
草木や竹などを材料としてつくった質素な小屋。僧・隠者などが住む小さな住居や、農作業などの仮小屋。また、自分の家を謙遜していう。草庵(そうあん)。
* 「ける」は詠嘆の助動詞「けり」の連体形で、係助詞「ぞ」(強調)の結び。




2175 秋雑歌

[題詞](詠露)

日来之  秋風寒  芽子之花  令散白露  置尓来下

このころの 秋風寒し 萩の花 散らす白露 置きにけらしも 

このころの あきかぜさむし はぎのはな ちらすしらつゆ おきにけらしも
・・・・・・・・・
このところの秋風は肌をさすように寒い

萩の花を散らす白露も降りているのだろう
・・・・・・・・・


2176 秋雑歌

[題詞](詠露)

秋田苅  苫手揺奈利  白露<志>  置穂田無跡  告尓来良思 [一云 告尓来良思母]

秋田刈る 苫手動くなり 白露し 置く穂田なしと 告げに来ぬらし [一云 告げに来らしも]  

あきたかる とまでうごくなり しらつゆし おくほだなしと つげにきぬらし[つげにくらしも]
・・・・・・・・・
稲刈り小屋の草むしろをゆするように

かさかさと風が鳴る

白露を穂に置く稲田はもうないと

告げに来ているらしい
・・・・・・・・・



2177 秋雑歌

[題詞]詠山

春者毛要  夏者緑丹  紅之  綵色尓所見  秋山可聞

春は萌え 夏は緑に 紅の まだらに見ゆる 秋の山かも 

はるはもえ なつはみどりに くれなゐの まだらにみゆる あきのやまかも
・・・・・・・・・
春は草木が萌え出し 

夏は一面の深緑に

そして 紅が淡く濃くまだら模様の

今が錦の秋の山であることよ
・・・・・・・・・



サ2178 秋雑歌,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]詠黄葉

妻隠  矢野神山  露霜尓  々寶比始  散巻惜

妻ごもる 矢野の神山 露霜に にほひそめたり 散らまく惜しも 

[つまごもる] やののかむやま つゆしもに にほひそめたり ちらまくをしも
・・・・・・・・・
矢野の神山が露や霜で

美しく色付き始めた

この映えわたるもみじも

いずれ散ってしまうのだろう

惜しいことであるよ
・・・・・・・・・
* 「妻隠る」は、矢野にかかる枕詞。「矢野」は所在未詳。
* 「神山」は神を祀った山。
* 「たり」は、助動詞ラ変型、動作作用が継続・進行している意を表す。
* 「散らまく」の「まく」は、上代推量の意。
* 「匂ひ」は「美しく映える色」「ほのかな色あい」。



サ2179 秋雑歌,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞](詠黄葉)

朝露尓  染始  秋山尓  <鍾>礼莫零  在渡金

朝露に にほひそめたる 秋山に しぐれな降りそ ありわたるがね 

あさつゆに にほひそめたる あきやまに しぐれなふりそ ありわたるがね
・・・・・・・・・
朝露に

美しく色付き始めたこの秋山に

時雨よ

そんなに降りつけてはいけない

もみじが色付き映えるのを

そっとしておいてやってほしい
・・・・・・・・・
* 「にほひそめたる あきやまに」は、紅葉が美しく色付き始めた秋山に、* 「しぐれなふりそ」は、時雨よ降るな。「な〜そ」〜するな(禁止)。
* 「ありわたる」は(自ラ四)ずっとそのままの状態で。
* 「がね」[接助・終助・接尾] 《上代語》動詞の連体形に付く。願望・命令・意志などの表現を受けて、目的・理由を表す。…するように。…するために。
* [題詞]に(詠黄葉)とあるが「もみじ」の語はない。枕詞、縁語、掛詞、歌枕、・・・などと、対極的な意味で、「助詞的な語」を省略ないしは変更して、真に意中の語を際立たせる見事な日本語の試み・手法があったのではないだろうか。





2180 秋雑歌,奈良

[題詞](詠黄葉)

九月乃  <鍾>礼乃雨丹  沾通  春日之山者  色付丹来

九月の しぐれの雨に 濡れ通り 春日の山は 色づきにけり 

ながつきの しぐれのあめに ぬれとほり かすがのやまは いろづきにけり
・・・・・・・・・
九月になって降った時雨で

しっとりと濡れたようだ

こうして眺める春日の山は

秋色に染まり始めていることだ
・・・・・・・・・



2181 秋雑歌,奈良

[題詞](詠黄葉)

鴈鳴之  寒朝開之  露有之  春日山乎  令黄物者

雁が音の 寒き朝明の 露ならし 春日の山を もみたすものは 

かりがねの さむきあさけの つゆならし かすがのやまを もみたすものは
・・・・・・・・・
雁の鳴き声の寒々しい朝明け

露にちがいない

春日の山々を

あのように美しくモミジさせのは
・・・・・・・・・
* 「ならし」は、断定の助動詞「なり」の連体形に、推定の助動詞「らし」のついた略形。・・・であるにちがいない。



2182 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

比日之  暁露丹  吾屋前之  芽子乃下葉者  色付尓家里

このころの 暁露に 我がやどの 萩の下葉は 色づきにけり 

このころの あかときつゆに わがやどの はぎのしたばは いろづきにけり
・・・・・・・・・
この頃の明け方の露に

我が家の庭の萩の下葉まで

もうすっかり色づいてしまった
・・・・・・・・・
* 「下葉(したば)」は「草や木の下の方の葉」のこと。別に、「人目につきにくい」意。



2183 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

鴈<音>者  今者来鳴沼  吾待之  黄葉早継  待者辛苦母

雁がねは 今は来鳴きぬ 我が待ちし 黄葉早継げ 待たば苦しも 

かりがねは いまはきなきぬ わがまちし もみちはやつげ またばくるしも
・・・・・・・・・
雁はもうやって来て鳴いているよ

私が心待ちにしているモミジ

雁に続いて早く紅葉してくれ

これ以上待つのは苦しいから
・・・・・・・・・



2184 秋雑歌

[題詞](詠黄葉)

秋山乎  謹人懸勿  忘西  其黄葉乃  所思君

秋山を ゆめ人懸くな 忘れにし その黄葉の 思ほゆらくに 

あきやまを ゆめひとかくな わすれにし そのもみちばの おもほゆらくに
・・・・・・・・・
その秋の山のことを

決して私に言わないで下さい

忘れた切ない思い出が

蘇ってしまうから
・・・・・・・・・



2185 秋雑歌,奈良県

[題詞](詠黄葉)

大坂乎 吾越来者 二上尓 黄葉流 志具礼零乍

大坂を 我が越え来れば 二上に 黄葉流る しぐれ降りつつ 

おほさかを わがこえくれば ふたかみに もみちばながる しぐれふりつつ
・・・・・・・・・
大きな竹内の坂を越えると 

二上山に紅葉が風に漂い流れている

時雨が降りつづくなかを
・・・・・・・・・



.
ニキタマの万葉集
ニキタマの万葉集
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事