ニキタマの万葉集

当て字の繭玉をほぐそう、枕詞で古代を解明しよう。

・・・万葉集(〃)

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夏雜歌




1937 夏雑歌,古歌集,飛鳥

[題詞]詠鳥

大夫<之>  出立向  故郷之  神名備山尓  明来者  柘之左枝尓  暮去者  小松之若末尓  里人之  聞戀麻田  山彦乃  答響萬田  霍公鳥  都麻戀為良思  左夜中尓鳴

大夫の  出で立ち向ふ  故郷の  神なび山に  明けくれば  柘のさ枝に  夕されば  小松が末に  里人の  聞き恋ふるまで  山彦の  相響むまで  霍公鳥  妻恋ひすらし  さ夜中に鳴く 

ますらをの いでたちむかふ ふるさとの かむなびやまに あけくれば つみのさえだに ゆふされば こまつがうれに さとびとの ききこふるまで やまびこの あひとよむまで ほととぎす つまごひすらし さよなかになく
・・・・・・・・
大夫(奈良の官人であるりっばな男子)が出で立って向ふ(官命による旧都への旅) 故郷(旧都明日香)の 神名備(神おわす辺の山・雷丘)山に 朝が来ると柘の枝に、夕方になると小松のこずえに 里の人が聞いて恋しくなるほど 山彦が響きあうほど 霍公鳥は妻を恋うらしい 夜中にも鳴くことよ
・・・・・・・・
* 柘(つま)は、野桑・山桑のこととされる野生の桑。
柘=山桑=つみ=抓み、摘み、詰み,積み。
* 末=うれ=熟れ
* つまごひして鳴くのは♀の方。「つま」は「妻」・「夫」両方に使える。
* 「さよなかになく」鳥は夜中にあまり鳴かないから寓意を示す。



サ1938 夏雑歌,古歌集,飛鳥

[題詞](詠鳥)反歌

客尓為而  妻戀為良思  霍公鳥  神名備山尓  左夜深而鳴

旅にして 妻恋すらし 霍公鳥 神なび山に さ夜更けて鳴く 

たびにして つまごひすらし ほととぎす かむなびやまに さよふけてなく
・・・・・・・・
霍公鳥も旅でつまを恋しく思っているのだろう

神名備山に夜が更けて鳴いているよ
・・・・・・・・
* 「旅」は名詞。
* 「に」格助詞。
* 「して」は、接続助詞。 「旅にあって」
* 「らし」は根拠ある推量の助動詞。
* 「妻恋」は、互いに恋しく思うこと。
* 「神奈備山」は、神が降臨したり、神霊が鎮座する山や森。神社のうしろの山。




1939 夏雑歌

[題詞](詠鳥)

霍公鳥  汝始音者  於吾欲得  五月之珠尓  交而将貫

霍公鳥 汝が初声は 我れにもが 五月の玉に 交へて貫かむ 

ほととぎす ながはつこゑは われにもが さつきのたまに まじへてぬかむ
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ホトトギスよ渡ってきて聞かせてほしいなあ

おまえの初声は花と交えて緒に通すつもりだ

五月五日の節句の薬玉に
・・・・・・・・
* 「もが」は、 [終助]《係助詞「も」に終助詞「か」の付いた「もか」の音変化。上代語》名詞、形容詞および助動詞「なり」の連用形、副詞、助詞に付く。上の事柄の存在・実現を願う意を表す。…があればいいなあ。…であってほしいなあ。
上代は「もがも」の形で多く用いられ、中古以後は「もがな」に代わった。



1940 夏雑歌

[題詞](詠鳥)

朝霞  棚引野邊  足桧木乃  山霍公鳥  何時来将鳴

朝霞 たなびく野辺に あしひきの 山霍公鳥 いつか来鳴かむ 

あさかすみ たなびくのへに [あしひきの] やまほととぎす いつかきなかむ
・・・・・・・・
朝霞のたなびくこの野辺に来て

いつになったら鳴いてくれるのであろうか

山ほとぎすよ
・・・・・・・・



1941 夏雑歌,枕詞,叙景

[題詞](詠鳥)

旦<霧>  八重山越而  喚孤鳥  吟八汝来  屋戸母不有九<二>

朝霧の 八重山越えて 呼子鳥 鳴きや汝が来る 宿もあらなくに 

[あさぎりの] やへやまこえて よぶこどり なきやながくる やどもあらなくに
・・・・・・・・
人を呼ぶという名の呼子鳥よ

だれを呼びながら八重山を越えてくるのか

宿るべき家もないだろうに
・・・・・・・・



1942 夏雑歌,叙景

[題詞](詠鳥)

霍公鳥  <鳴>音聞哉  宇能花乃  開落岳尓  田葛引○嬬

霍公鳥 鳴く声聞くや 卯の花の 咲き散る岡に 葛引く娘女 

ほととぎす なくこゑきくや うのはなの さきちるをかに くずひくをとめ

・・・・・・・・
ホトトギスの鳴く声を聞いていますか

卯の花の咲き散る岡に

せっせと葛を引いている娘さんよ
・・・・・・・・



1943 夏雑歌

[題詞](詠鳥)

月夜吉  鳴霍公鳥  欲見  吾草取有  見人毛欲得

月夜よみ 鳴く霍公鳥 見まく欲り 我れ草取れり 見む人もがも 

つくよよみ なくほととぎす みまくほり われくさとれり みむひともがも
・・・・・・・・
よい月夜だといってホトトギスが鳴く

月もホトトギスも見たいと思いながら

我れは薬草を採っている

一緒に見る人が欲しいなあ
・・・・・・・・



1944 夏雑歌,叙景

[題詞](詠鳥)

藤浪之  散巻惜  霍公鳥  今城岳○  鳴而越奈利

藤波の 散らまく惜しみ 霍公鳥 今城の岡を 鳴きて越ゆなり 

ふぢなみの ちらまくをしみ ほととぎす いまきのをかを なきてこゆなり
・・・・・・・・
藤の花の散り落ちるのを惜しんで

ホトトギスが今城の岡を鳴きながら越えてゆくよ
・・・・・・・・



1945 夏雑歌,枕詞,叙景

[題詞](詠鳥)

旦霧  八重山越而  霍公鳥  宇能花邊柄  鳴越来

朝霧の 八重山越えて 霍公鳥 卯の花辺から 鳴きて越え来ぬ 

[あさぎりの] やへやまこえて ほととぎす うのはなへから なきてこえきぬ
・・・・・・・・
霧の八重なす山々を越えて

ホトトギスが鳴いてこの里へやってきたよ

卯の花の野辺を越えてやってきたよ
・・・・・・・・



1946 夏雑歌

[題詞](詠鳥)

木高者  曽木不殖  霍公鳥  来鳴令響而  戀令益

木高くは かつて木植ゑじ 霍公鳥 来鳴き響めて 恋まさらしむ 

こだかくは かつてきうゑじ ほととぎす きなきとよめて こひまさらしむ
・・・・・・・・
高い木はけっして植ないぞ

ホトトギスがやってきて鳴き叫び

恋いの憂いをつのらせるから
・・・・・・・・



1947 夏雑歌

[題詞](詠鳥)

難相  君尓逢有夜  霍公鳥  他時従者  今<社>鳴目

逢ひかたき 君に逢へる夜 霍公鳥 他時よりは 今こそ鳴かめ 

あひかたき きみにあへるよ ほととぎす ことときよりは いまこそなかめ

・・・・・・・・
逢うことが難しい君に

お逢いできた宵だから

ホトトギスよ今こそ鳴き轟め
・・・・・・・・



1948 夏雑歌,叙景

[題詞](詠鳥)

木晩之  暮闇有尓 [一云 有者]  霍公鳥  何處乎家登  鳴渡良<武>

木の暗の 夕闇なるに [一云 なれば]  霍公鳥 いづくを家と 鳴き渡るらむ 

このくれの ゆふやみなるに[なれば] ほととぎす いづくをいへと なきわたるらむ
・・・・・・・・
木の下闇の中を

月のない闇夜の中を

ホトトギスは 

どこが棲みかと知ってか

鳴き渡っていることよ  
・・・・・・・・



1924 春相聞

[題詞]贈蘰

大夫之  伏居嘆而  造有  四垂柳之  蘰為吾妹

大夫の 伏し居嘆きて 作りたる しだり柳の かづらせ我妹 

ますらをの ふしゐなげきて つくりたる しだりやなぎの かづらせわぎも
・・・・・・・・・・
ますらおのこの私が

不器用な手つきで

伏したり座ったり

ため息をつきながら作ったんだ

しだれ柳のこの髪飾りを

つけてみてほしい

愛しい人よ
・・・・・・・・・・
「ますらを」は立派な男子。
「かづら」ば蔓性の植物や花で作った髪飾り、頭髪を補うかつらの語源。



1925 春相聞

[題詞]<悲>別

朝戸出乃  君之儀乎  曲不見而  長春日乎  戀八九良三

朝戸出の 君が姿を よく見ずて 長き春日を 恋ひや暮らさむ 

あさとでの きみがすがたを よくみずて ながきはるひを こひやくらさむ
・・・・・・・・・・
明け方 戸を出て行くあなたのお姿をよく見ずに別れて 

長い春の一日を恋いしく思いながら暮らすのだろうか
・・・・・・・・・・
* 「を」は持続する時間などを示す格助詞。
* 「きぬ‐ぎぬ」【衣衣/後朝】 1 衣を重ねて掛けて共寝をした男女が、翌朝別れるときそれぞれ身につける、その衣。 2 男女が共寝をして過ごした翌朝。翌朝夜明け前の別れは時代の慣わし。



1926 春相聞,序詞

[題詞](問答)

春山之  馬酔花之  不悪  公尓波思恵也  所因友好

春山の 馬酔木の花の 悪しからぬ 君にはしゑや 寄そるともよし 

[はるやまの あしびのはなの あしからぬ] きみにはしゑや よそるともよし
・・・・・・・・・・
春山の馬酔木の花のように素敵なあなたになら靡き従いましょう

ええそうよ 関係があるって噂されてもかまわないわ
・・・・・・・・・・
* 「し・ゑ・や」ええそうよ、ままよ、 ん よかたい、♪
  <どんな発音だったのだろう。聞いてみたいものだ。>



1927 春相聞,奈良

[題詞](問答)

石上  振乃神杉  神備<西>  吾八更々  戀尓相尓家留

石上 布留の神杉 神びにし 我れやさらさら 恋にあひにける 

[いそのかみ] ふるのかむすぎ かむびにし われやさらさら こひにあひにける
・・・・・・・・・・
石上の神木の杉のように神々しくはないが

いまさらながら古びてしまった私が

また改めて恋に出逢ったよ
・・・・・・・・・・
* 「さらさらに」は、いまさらながら。
* 「石上」は、奈良県天理市の石上神宮周辺から西の広い地域をさす。
* 「杉」→「過ぎ」



1928 春相聞,問答

[題詞](問答)

狭野方波  實尓雖不成  花耳  開而所見社  戀之名草尓

さのかたは 実にならずとも 花のみに 咲きて見えこそ 恋のなぐさに 

さのかたは みにならずとも はなのみに さきてみえこそ こひのなぐさに

・・・・・・・・・・
佐野方は実にならなくても

花だけでも咲いて見せてほしい

恋に苦しむ心を慰めるために
・・・・・・・・・・
* 「佐野方(さのかた)」は「あけび」山林に生え、周囲の樹木にからまって伸びる落葉性の蔓植物。花は4・5月、新葉とともに開花。



1929 春相聞,問答

[題詞](問答)

狭野方波  實尓成西乎  今更  春雨零而  花将咲八方

さのかたは 実になりにしを 今さらに 春雨降りて 花咲かめやも 

さのかたは みになりにしを いまさらに はるさめふりて はなさかめやも

・・・・・・・・・・
佐野方は実になってしまっているものを

いまさら春雨が降って花が咲くことがありましょうか
・・・・・・・・・・



1930 春相聞,福岡県,問答

[題詞](問答)

梓弓  引津邊有  莫告藻之  花咲及二  不會君毳

梓弓 引津の辺なる なのりその 花咲くまでに 逢はぬ君かも 

[あづさゆみ] ひきつのへなる なのりその はなさくまでに あはぬきみかも
・・・・・・・・・・
あの引津のあたりのなのりその花よ

花をつけるまで 長い長い間

あなたは 逢ってはくれないんですね

こんなにわたしを ひきつけたまま
・・・・・・・・・・
梓弓 引津の辺なる なのりそも 花咲くまでに いも逢はぬかも
 (歌経22)
* 「なのりそ」は海藻ホンダワラ。ホンダワラには花は咲かない。
なのりそ 莫告藻/神馬藻 ホンダワラの古名。和歌では「な告(の)りそ」の意に掛けて用いられたり、「名告る」を導く序詞を構成したりする。



1931 春相聞,序詞,問答

[題詞](問答)

川上之  伊都藻之花乃  何時々々  来座吾背子  時自異目八方

川の上の いつ藻の花の いつもいつも 来ませ我が背子 時じけめやも 

[かはのうへの いつものはなの いつもいつも] きませわがせこ ときじけめやも
・・・・・・・・・・
川のほとりのいつ藻の花よ

いつもいつも来てください あなた

季節はずれなどありませんから
・・・・・・・・・・
川の上のゆつ岩群に草生さず常にもがもな常処女にて 
 (万葉 22 吹黄刀自)
川の上のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子時じけめやも
 (万葉491 吹黄刀自)
* いつ藻:藻の美称。上古、藻は水中植物の総称。
上二句は「いつも」を導く序詞。「いつ藻」の「いつ」は藻を讃美して言う。
 「川上のいつ藻の花の」から「いつもいつも」を導く。


1932 春相聞,問答

[題詞](問答)

春雨之  不止零々  吾戀  人之目尚矣  不令相見

春雨の やまず降る降る 我が恋ふる 人の目すらを 相見せなくに 

はるさめの やまずふるふる あがこふる ひとのめすらを あひみせなくに
・・・・・・・・・・
春雨が止むことなく降り続いています

まるで恋しいあの方に

一目も会わせないようにしているかのように
・・・・・・・・・・



1933 春相聞,問答

[題詞](問答)

吾妹子尓  戀乍居者  春雨之  彼毛知如  不止零乍

我妹子に 恋ひつつ居れば 春雨の それも知るごと やまず降りつつ 

わぎもこに こひつつをれば はるさめの それもしるごと やまずふりつつ
・・・・・・・・・・
あの娘に会いたいと恋しく想っていると

春雨がそれを知っているかのように

止むことなく降り続いています
・・・・・・・・・・



1934 春相聞,問答

[題詞](問答)

相不念  妹哉本名  菅根乃  長春日乎  念晩牟

相思はぬ 妹をやもとな 菅の根の 長き春日を 思ひ暮らさむ 

あひおもはぬ いもをやもとな [すがのねの] ながきはるひを おもひくらさむ
・・・・・・・・・・
お互いに心を通わせているわけでもないのに

あの娘のことをわけもなく愛しみながら

長くなったこの春の一日を

思い過ごしていくのだろうか
・・・・・・・・・・
もと‐な [副]《「もと」は根本の意。「な」は形容詞「無し」の語幹》 わけもなく。みだりに。



1935 春相聞,問答

[題詞](問答)

春去者  先鳴鳥乃  鴬之  事先立之  君乎之将待

春されば まづ鳴く鳥の 鴬の 言先立ちし 君をし待たむ 

はるされば まづなくとりの うぐひすの ことさきだちし きみをしまたむ
・・・・・・・・・・
鶯は春の最初に鳴く鳥だけれど

それより早く君に逢いたい

私は君をこそ待っているんだよ
・・・・・・・・・・
(鶯…啼く) 鶯は春の最初に鳴く鳥。
(郭公…語らふ) 郭公はその初声が夏への推移をつげ、死出の山の彼方から訪れる鳥。



1936 春相聞,問答

[題詞](問答)

相不念  将有兒故  玉緒  長春日乎  念晩久

相思はず あるらむ子ゆゑ 玉の緒の 長き春日を 思ひ暮らさく 

あひおもはず あるらむこゆゑ [たまのをの] ながきはるひを おもひくらさく
・・・・・・・・・・
あの娘とはお互いに心を通わせているわけではないからこそ

長い春の一日を思つめながら暮らしてしまうのだよ 
・・・・・・・・・・
* 「たまのお‐の 玉の緒の」 [枕]1 玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ」、玉が並んでいるようすから「間(あひだ)もおかず」などにかかる。



1914 春相聞

[題詞](寄霞)

戀乍毛  今日者暮都  霞立  明日之春日乎  如何将晩 

恋ひつつも 今日は暮らしつ 霞立つ 明日の春日を いかに暮らさむ 

こひつつも けふはくらしつ かすみたつ あすのはるひを いかにくらさむ
・・・・・・・・
恋の思いに苦しみながらも今日は暮らしましたが

霞立つ明日の春の日を

どうやって暮らせばいいのでしょう
・・・・・・・・



1915 春相聞

[題詞]寄雨

吾背子尓  戀而為便莫  春雨之  零別不知  出而来可聞

我が背子に 恋ひてすべなみ 春雨の 降るわき知らず 出でて来しかも 

わがせこに こひてすべなみ はるさめの ふるわきしらず いでてこしかも
・・・・・・・・
あなたに恋焦がれてどうしようもなかった

春雨が降っていることも考えず

私は外に出てしまったのです
・・・・・・・・
* 男の来訪を待つだけが風習の当時の女が、春雨も顧みず、自ら家を出て逢いに行こうとするのは、よほどの恋しさゆえだろう。逢えただろうか。引き返しただろうか。




1916 春相聞

[題詞](寄雨)

今更  君者伊不徃  春雨之  情乎人之  不知有名國

今さらに 君はい行かじ 春雨の 心を人の 知らずあらなくに 

いまさらに きみはいゆかじ はるさめの こころをひとの しらずあらなくに
・・・・・・・・
春雨の降る中を

あなたはお帰りになりませんね

春雨ってなんと心無いものでしょう
・・・・・・・・



1917 春相聞,雨隠り

[題詞](寄雨)

春雨尓  衣甚  将通哉  七日四零者  七<日>不来哉

春雨に 衣はいたく 通らめや 七日し降らば 七日来じとや 

はるさめに ころもはいたく とほらめや なぬかしふらば なぬかこじとや
・・・・・・・・
春雨なんかで衣はひどく濡れ通すでしょうか

もし七日降り続いたら

七日来ないおつもりですか
・・・・・・・・
* すねて怒るのも、弱い立場におかれた時代の、女性の悲しい媚態なのであろうか。



1918 春相聞,雨隠り

[題詞](寄雨)

梅花  令散春雨  多零  客尓也君之  廬入西留良武

梅の花 散らす春雨 いたく降る 旅にや君が 廬りせるらむ 

うめのはな ちらすはるさめ いたくふる たびにやきみが いほりせるらむ
・・・・・・・・
梅の花を散らしてしまうほど激しく春雨が降っている

旅の途中であなたは

どんな庵でこの雨風をしのいでいるのでしょうか
・・・・・・・・



1919 春相聞,吉野

[題詞]寄草

國栖等之  春菜将採  司馬乃野之  數君麻  思比日

国栖らが 春菜摘むらむ 司馬の野の しばしば君を 思ふこのころ 

くにすらが はるなつむらむ [しまののの] しばしばきみを おもふこのころ
・・・・・・・・
国栖の人たちが春菜を積むという司馬の野に

しばしば貴方を思うこのごろです
・・・・・・・・
*「司馬の野」は「国栖」の西対岸にあたる地域かとも言われる。

1920 春相聞

[題詞](寄草)

春草之  繁吾戀  大海  方徃浪之  千重積

春草の 繁き我が恋 大海の 辺に行く波の 千重に積もりぬ 

[はるくさの] しげきあがこひ おほうみの へにゆくなみの ちへにつもりぬ
・・・・・・・・
私の恋は激しくせきたて求める

大海原から寄せる波が

千重にも積み重なるように
・・・・・・・・
* 「しげ・る」
[動ラ四]男女が情を交わす。しげ・る【茂る/繁る】
[動ラ五(四)]草木が生長して、枝葉がたくさん生え出る。盛んに生える



1921 春相聞

[題詞](寄草)

不明  公乎相見而  菅根乃  長春日乎  孤<悲>渡鴨

おほほしく 君を相見て 菅の根の 長き春日を 恋ひわたるかも 

おほほしく きみをあひみて [すがのねの] ながきはるひを こひわたるかも
・・・・・・・・
ぼんやりとなる君との逢瀬は

長いはずの春の一日も

恋の間には短いことよ
・・・・・・・・



1922 
[題詞]寄松

梅花  咲而落去者  吾妹乎  将来香不来香跡  吾待乃木曽

梅の花 咲きて散りなば 我妹子を 来むか来じかと 我が松の木ぞ 

うめのはな さきてちりなば わぎもこを こむかこじかと わがまつのきぞ
・・・・・・・・
梅の花はもう咲いて散ってしまった

私の愛しいひとが

いつ来てくれるのか まだ来ないのかと

私はマツの木になってしまったよ
・・・・・・・・



1923 春相聞,枕詞,序詞

[題詞]寄雲

白檀弓  今春山尓  去雲之  逝哉将別  戀敷物乎

白真弓 今春山に 行く雲の 行きや別れむ 恋しきものを 

[しらまゆみ] いまはるやまに ゆくくもの] ゆきやわかれむ こほしきものを
・・・・・・・・
春山を行く雲のように

離れてゆくのか

こんなに恋しいのに
・・・・・・・・
* 「白真弓」は、真弓の白木で作った弓。
  ま‐ゆみ【檀/真弓】 ニシキギ科の落葉低木。山野に生え、葉は楕円形で、対生。雌雄異株。初夏、緑白色の小花が集まって咲き、果実はほぼ四角形で、熟すと四つに裂けて赤い種子が現れる。古くは材で弓を作った。


1903 春相聞

[題詞](寄花)

吾瀬子尓  吾戀良久者  奥山之  馬酔花之  今盛有

我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の 馬酔木の花の 今盛りなり 

わがせこに あがこふらくは おくやまの あしびのはなの いまさかりなり
・・・・・・・・
私の いい人に恋する心は

奥山のあしびの花が

今 真っ盛りなのとおなじですよ
・・・・・・・・
* 「らく」は体言化の接尾語とする説もある。




サ1904 春相聞

[題詞](寄花)

梅花  四垂柳尓  折雜  花尓供養者 君尓相可毛

梅の花 しだり柳に 折り交へ 花に供へば 君に逢はむかも 


うめのはな しだりやなぎに をりまじへ はなにそなへば きみにあはむかも
・・・・・・・・
梅の花をしだれ柳に織り交ぜて

神仏にお供えしたら

あなたに会える願いが叶うでしょうか
・・・・・・・・
* 「かも」は、係助詞「か」に終助詞「も」のついたもの。・・だろうか。




サ1905 春相聞,奈良,序詞

[題詞](寄花)

姫部思  咲野尓生  白管自  不知事以  所言之吾背

をみなへし 佐紀野に生ふる 白つつじ 知らぬこともち 言はえし我が背 

[をみなへし さきのにおふる しらつつじ] しらぬこともち いはえしわがせ
・・・・・・・・
身に覚えもないのに

噂をたてられてしまったいとしいあなた
・・・
女郎花が咲く佐紀野に生える白つつじみたいに

いわれもないことで噂を立てられた あなたよ
・・・・・・・・
* 「女郎花」が「咲き」と「佐紀」の同菖で佐紀野(平城京北西の丘陵地)を導き、「白つつじ」までが「しら」の同音で「知らぬ」を導く二重の序。
* 「いはえし」噂を立てられた 



1906 春相聞,枕詞

[題詞](寄花)

梅花  吾者不令落  青丹吉  平城之人  来管見之根

梅の花 我れは散らさじ あをによし 奈良なる人も 来つつ見るがね 

うめのはな われはちらさじ [あをによし] ならなるひとも きつつみるがね
・・・・・・・・
この梅の花は散らすまい

奈良にいるあの人が

幾たびも見るためのものであろうから
・・・・・・・・
* 「がね」は(諸説)。ここでは、ミルタメノモノデアロウカラ。
* 「つつ」は同じ動作・作用の反復を表す。・・しては・・する。



1907 春相聞

[題詞](寄花)

如是有者  何如殖兼  山振乃  止時喪哭  戀良苦念者

かくしあらば 何か植ゑけむ 山吹の やむ時もなく 恋ふらく思へば 

かくしあらば なにかうゑけむ [やまぶきの] やむときもなく こふらくおもへば
・・・・・・・・
こんなだったら植えなければよかった

見るたびに実らずのヤマブキかと

たえず君を恋うことを思えば
・・・・・・・・


1908 春相聞

[題詞]寄霜

春去者  水草之上尓  置霜乃  消乍毛我者  戀度鴨

春されば 水草の上に 置く霜の 消につつも我れは 恋ひわたるかも 

[はるされば みくさのうへに おくしもの] けにつつもあれは こひわたるかも
・・・・・・・・
春が来て

水草の上の霜が消えていくようなことになっても

私は最後までずっと恋し続けることだろうよ
・・・・・・・・



1909 春相聞

[題詞]寄霞

春霞  山棚引  欝  妹乎相見  後戀毳

春霞 山にたなびき おほほしく 妹を相見て 後恋ひむかも 

はるかすみ やまにたなびき おほほしく いもをあひみて のちこひむかも
・・・・・・・・
山にたなびく春霞のように

ぼんやりとあの娘を見ているが

後で恋しく思うのかなあ
・・・・・・・・
* 「相見て」は、1ちらっと見る 2デートする 3共寝をする
  一期一会的出会い。
* 「後恋ひむかも」は「時間が経ってから恋しく想うのだろうなあ」
 

1910 春相聞

[題詞](寄霞)

春霞  立尓之日従  至今日  吾戀不止  本之繁家波 [一云 片念尓指天]

春霞 立ちにし日より 今日までに 我が恋やまず 本の繁けば [一云 片思にして] 

はるかすみ たちにしひより けふまでに あがこひやまず もとのしげけば[かたもひにして]
・・・・・・・・
春霞が立つ中の

あの日あの時に見た乙女に

恋こがれ続けて止まない私であるよ
・・・・・・・・



1911 春相聞

[題詞](寄霞)

左丹頬經  妹乎念登  霞立  春日毛晩尓  戀度可母

さ丹つらふ 妹を思ふと 霞立つ 春日もくれに 恋ひわたるかも 

[さにつらふ] いもをおもふと かすみたつ はるひもくれに こひわたるかも
・・・・・・・・
紅に照り映える妻を思えば

わが恋心は春霞む夕べの空一面を

茜色に染め上げることであるよ
・・・・・・・・
* 「さにつらふ」は「さに‐つらう」【さ▽丹つらふ】
  「つらう」は「つら(頬)」の動詞化という。赤く照り映える意。  
  「赤い頰をしている」。美しい「妹」=「恋人」「妻」を賛美する枕詞。




1912 春相聞,枕詞,序詞

[題詞](寄霞)

霊寸春  吾山之於尓  立霞  雖立雖座  君之随意

たまきはる 我が山の上に 立つ霞 立つとも居とも 君がまにまに 

[たまきはる] わがやまのうへに たつかすみ] たつともうとも きみがまにまに
・・・・・・・・
我が山の上に立つ霞よ

立ちのぼるとも そこに棚引くとも

天意のまま ご随意であろうことよ
・・・・・・・・




1913 春相聞,奈良

[題詞](寄霞)

見渡者  春日之野邊  立霞  見巻之欲  君之容儀香

見わたせば 春日の野辺に 立つ霞 見まくの欲しき 君が姿か 

みわたせば かすがののへに たつかすみ みまくのほしき きみがすがたか
・・・・・・・・
見渡せば春日の野辺に霞たつ

ただ一筋にはっきり見たいと思うのは

君の姿なんだがなあ
・・・・・・・・


サ1892 春相聞,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]

春山 霧惑在 鴬 我益 物念哉

春山の  霧に惑へる  鴬も  吾れにまさりて  物思は

はるやまの きりにまとへる うぐひすも われにまさりて ものもはめやも
・・・・・・・・・・
春山の深い霧に包まれて行き先にまよう鶯も

われにもまして物思いにふけるだろうか
・・・・・・・・・・
* 「まど・う」惑う [動ワ五(ハ四)]上代は「まとう」
 1 どうしたらよいか判断に苦しむ。
 2 道や方向がわからなくなる。まよう。
* 「もの‐も・う」物思ふ [動ハ四]物を思う。物思いにふける。
* 「めや‐も 」は、反語の意の「めや」に、詠嘆の終助詞「も」を添えたもの。 …だろうか、いや、そうではないなあ。





1893 春相聞,作者:柿本人麻呂歌集,比喩

[題詞]

出見  向岡  本繁  開在花  不成不止

出でて見る 向ひの岡に 本茂く 咲きたる花の ならずはやまじ 

いでてみる むかひのをかに もとしげく さきたるはなの ならずはやまじ
・・・・・・・・・・
門を出れば見る向かいの丘に咲く花乙女

しげく言葉をかけて

この恋を成就させねばすまぬぞ
・・・・・・・・・・




1894 春相聞,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]

霞發  春永日  戀暮  夜深去  妹相鴨

霞立つ 春の長日を 恋ひ暮らし 夜も更けゆくに 妹も逢はぬかも 

かすみたつ はるのながひを こひくらし よもふけゆくに いももあはぬかも
・・・・・・・・・・
霞立つ春の長い一日を恋しく思いながら暮らし

そしてまた夜が更ける

なんとかあの娘と逢えないものかなあ
・・・・・
昼間は春霞のようにぼうっと戀思いで暮らし
夜になったら妹にあえるぞ
・・・・・・・・・・



サ1895 春相聞,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]

春去  先三枝  幸命在  後相  莫戀吾妹

春されば まづさきくさの 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 

[はるされば まづさきくさの] さきくあらば のちにもあはむ なこひそわぎも
・・・・・・・・・・
春が来るとまず咲き出す三枝(さきくさ)のように

無事でいたなら後に逢えるのだから

そんなに恋しがらないでおくれ わが妻よ
・・・・・・・・・・
<以下転載記事>
万葉集と東歌や防人の歌
http://blogs.yahoo.co.jp/dokatakayo/13491555.html
* 人麻呂の初期の歌に次のような歌があります。これは、おおむね天智九年から十年頃の作品と思われます。

集歌1895 春去 先三枝 幸命在 後相 莫戀吾妹
 春さればまづ三枝の幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ吾妹

 何の変哲の無い歌のように思えますが、「三枝」とは何でしょうか。三椏(みつまた)のことではないかとする解説もありますが、人麻呂は飛鳥時代の大和の氏族階級の人間であることを前提に考えると、「三枝」は「三枝(さいくさ)」であって、「三椏(みつまた)」ではありません。そして、「三枝」を「三枝(さいくさ)」と詠むと、「後相」の詠みは一義的「後相(ゆりに逢はむ)」と決まります。つまり、集歌1895の書き下し文は次のようにも詠めるのです。

春去(ゆ)けばまづ三枝(さいくさ)の幸く命(みこと)あらば後(ゆり)にも逢はむな恋ひそ吾妹

となります。(以下)へ。
http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/26125046.html


1896 春相聞,作者:柿本人麻呂歌集

[題詞]

春去  為垂柳  十緒  妹心  乗在鴨

春されば しだり柳の とををにも 妹は心に 乗りにけるかも 

[はるされば しだりやなぎの とををにも] いもはこころに のりにけるかも
・・・・・・・・・・
春が来て芽吹いたしだれ柳が

たわわに枝を垂らすように

愛しいあの娘が私の心に生えこんで

心がいっぱいなんだよ
・・・・・・・・・・
* 
「とをを」(形動ナリ)は、「たわわ」の転。しなうさま、たわむさま。 


サ1897 春相聞

[題詞]寄鳥

春之在者  伯勞鳥之草具吉  雖不所見  吾者見<将遣>  君之當<乎>婆

春されば もずの草ぐき 見えずとも 吾れは見やらむ 君があたりをば 

はるされば もずのくさぐき みえずとも われはみやらむ きみがあたりをば
・・・・・・・・・・
春になってもずが草の中に隠れてしまって見えなくなっても

私はあなたの家の方を見てますよ
・・・・・・・・・・
* 「もずの草ぐき」とは、もずが草の茂みに隠れること。春になると山に戻って人目に触れにくくなる。
* 「去れ」は季節や時が近づく・来る意。(春に)なると。
* 「去れ」は、ラ行四段活用動詞「去る」の已然形。
* 「ば」は、順接確定条件の続助詞・=。
* 「百舌」は鳥の名。
* 「草くき」は「草潜き」で、「鳥などが草の中に隠れて見えないこと」。* 「む」は意志の助動詞。
* 「が」は所有の格助詞(「の」)。
* 「君が辺りをば」は倒置法。



1898 春相聞

[題詞](寄鳥)

容鳥之  間無數鳴  春野之  草根乃繁  戀毛為鴨

貌鳥の 間なくしば鳴く 春の野の 草根の繁き 恋もするかも 

かほどりの まなくしばなく はるののの くさねのしげき こひもするかも
・・・・・・・・・・
貎鳥がしきりに鳴いている春の野は

草もびっしりと茂っています

私もその草のように

そして貌鳥のように絶え間なく

あなたを呼び続け 恋い慕い続けているのです
・・・・・・・・・・
* 「かほどり」は「カッコウ」に対して呼ばれたらしいが、後に美しい姿の鳥、即ち、「カヲヨドリ」までもカホドリと呼ぶようになりカワセミや雉などもカホドリの仲間入りをした。何を指したのか不可解な鳥名となっている。



1899 春相聞

[題詞]寄花

春去者  宇乃花具多思  吾越之  妹我垣間者  荒来鴨

春されば 卯の花ぐたし 我が越えし 妹が垣間は 荒れにけるかも 

はるされば うのはなぐたし わがこえし いもがかきまは あれにけるかも
・・・・・・・・・・
春がめぐりくれば思い出す

垣根の卯の花を傷めながら越えて逢った

あの娘が居た家

今ではすっかり荒れ果ててしまったなあ
・・・・・・・・・・
* 「に」→「ける」
* 「かも」は終助詞「か」に、終助詞「も」のついたもの。詠嘆・感動の意を表す。
* 「ける」は助動詞「けり」の連体形。回想していう。・・・・たのであった。



1900 春相聞

[題詞](寄花)

梅花  咲散苑尓  吾将去  君之使乎  片待香花光

梅の花 咲き散る園に 我れ行かむ 君が使を 片待ちがてり 

うめのはな さきちるそのに われゆかむ きみがつかひを かたまちがてり
・・・・・・・・・・
梅の花が咲いては散る園に私はまいります

あなたからの使いをお待ちして
・・・・・・・・・・
* 「片待つ」(他タ四)「かた」は一部分、一事の意。それだけを待つ意。
ひたすら待つ、一方がその相手を待つ意とも。
* 「がてり」は、(接助)他の動作をかねて行う意を表す。・・しつつ。


1901 春相聞,忍び恋

[題詞](寄花)

藤浪  咲春野尓  蔓葛  下夜之戀者  久雲在

藤波の 咲く春の野に 延ふ葛の 下よし恋ひば 久しくもあらむ 

ふぢなみの さくはるののに はふくずの したよしこひば ひさしくもあらむ

・・・・・・・・・・
藤が豊かに咲く春の野に

這うように延びる葛のように

人目をさけて密かに恋していたら

想いが伝わるにはずいぶん時が経つだろう 
・・・・・・・・・・
* 「下よし恋ひば」密かに恋していたら
* 「ば」は(接助)順接の仮定条件を表す。・・たら、・・なら。
   (順接の確定条件の場合は、原因・理由を表す。)・・ので。

1902 春相聞

[題詞](寄花)

春野尓  霞棚引  咲花乃  如是成二手尓  不逢君可母

春の野に 霞たなびき 咲く花の かくなるまでに 逢はぬ君かも 

はるののに かすみたなびき さくはなの かくなるまでに あはぬきみかも
・・・・・・・・・・
春の野に霞がたなびいて

咲いている花がこんなになるまでも

逢ってくださらない あなた
・・・・・・・・・・



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